脳髄。 作:はせがわ
ハロー! わたしKカップ超乳アイドルの中村屋みのり!
笑顔と爆乳はじける16才♡
今日は私の所属する、某悪徳アイドル事務所へとやってきました♪
「――――プロデューサーさん! わたしのお家が空襲で焼けちゃったよ!!
わたしこれからどうしたら良いのっ!?」
「マジでかッ!?!?」
許さないっ! 炎で私のすべてを奪ったアメリカを許さないっ! 復讐してやるっ!
でも今はそんな事より、プロデューサーさんとお話しなくっちゃ! えへっ☆
「 ぜんぶ燃えたわ! 私の服も! お金も! 思い出も! 全部っ!!
わたしこれからどうすれば良いのっ!? 」
「落ち着けみのり! 落ち着くんだ!」
家を焼け出され、炎の中を逃げ惑ったせいで少し焦げた服、まるでドリフのコントみたいだネ♪
今までおっぱいひとつで成り上がってきて、最近になってようやく家族を食わせられるようになってきたというのに!
全部無くしてしまった! 失ってしまったのよっ!
「――――アメリカが全て奪い去ってしまった!!!!
そばかすだらけの腐れ米国人が『オーイェー♪』とか言って鼻歌交じりに飛行機を飛ばして、私のお家に爆弾を落としたのよ!!
もうホント失礼しちゃう! ぷんぷんっ☆」
「落ち着け! 落ち着くんだみのり! ど……ド~ンマイ!」
「えっ、何その軽さ……? お家が吹き飛んだのに……?
もうこうなったら、異世界転生でもして人生やり直すしかなーい!
そ~れピョーン♪」
「やめろみのり! 窓から飛び降りようとするな!
そんな事しても異世界転生はできん!」
「だって! だってこうするしかないじゃない! 私にはもう何もないんだもん!!
なら異世界転生するか、自衛隊に入るしかないんだもん!
止めないでよプロデューサー!」
「ラノベの読みすぎだみのり! とりあえず窓から離れろ!
そんな事をしなくても、お前にはアイドルの仕事があるだろう!!」
「……アイドル? いまアイドルって言った?
ぷんっ! あんなのアイドルとは言わないもん!!
もう寂れたデパートの屋上で変なJ POP歌わされるのも、
何故か水着姿で
なんなのアレ!? どういう意味なのプロデューサー!?」
「考えるな! お前はなにも考えなくて良いんだ!
みのりが半裸で棒アイスを食っている所を撮影し、
それをDVDで発売するのが俺の仕事だ!!」
「なによ! わたしがあの“例のプール”で、
いったい何本のアイスを腹に収めてきたと思ってるのヨ! 紐みたいな水着で!
あんなのアイドルの仕事じゃないもんっ!
モ〇娘もA〇Bも、そんな事してなかったモン!」
「黙れ! いいから黙ってアイスを食い続けろ!!
お前は意味など知らなくていい! それがお前のジョブだ!!」
「なんでアイス食わせたがるのっ?!
そんなにわたしがアイス食べてる所を見たいの?! なんでっ?!」
「そうだ! みのりがペロペロとアイスをしゃぶっている所が見たいんだ!!
俺がお前を“アイスの女王”にしてやるぞ!
はっはっは! まったくアイスの申し子だよお前はっ!
アイスを食うために生まれてきたかのような女だよ!
家が焼けたのが何だみのり! 都内の一等地にアイス御殿を立ててやれ!!」
「そんなお家に住みたくないっ! わたし普通にアイドルやってお家建てたいよっ!?
なんなのアイス御殿って!!」
小綺麗なスーツを着込んだプロデューサーさんが、その燃えるようなパッションで眼鏡を曇らせながら強弁に訴えている。なんなのその情熱?!
「そんな事いったって、もうアイドルなんかできないっ!
わたしには住む所も、今日食べる物もないんだもん!」
「なにっ!? アイドルを辞めるというのかみのりっ!?
何を言っているんだ! アイスはどうなる!?」
「アイドルなんてやってる場合じゃなーい!
もう乗馬マシンや各種エクササイズ道具を駆使し、
なんとか知恵を絞って疑似的なエロスを作り出してる場合じゃないのっ!
そもそも真面目にダイエットしてる人たちに悪いと思わないの!? あんな使い方して!」
「ばっきゃろう! あれはエクササイズ道具じゃなく、お前がエロいだけだ!
当社のアイドルは、ただ健康の為にエクササイズをしているだけです――――
それ以外の意図はありません……と、そう言い訳が立つ!! そこが大事なんだ!!
決して当社はティーンエージャー使ってエロ映像を撮っているワケではないぞ!」
「ならなんであんな変な使い方するの!?
はさんだり! こすったり! ゆすったり! またはさんだりっ!!
ただただ人々の健康を願い、寝る間も惜しんで商品開発をした人達に悪いと思わないのっ?!」
「仕方なかろう!! そらそんな超乳Kカップしてたら、
色々はさんだりゆすったりもしたくなるわ!!
開発者の人たちもブラボーブラボー言うとるわ! ありがたき幸せだわ!
むしろ飛んだり跳ねたりするだけでエロい、その超乳Kカップをこそ憎め!!
お前にかかれば割りばし一本でも立派なエログッズだよ! このエロが!!」
「そんな割りばし、お尻にはさんで折ってやるもん!
わたしそうやって家族を養ってきたんだもん! 若干16才にして!
もうエロでいいもん!」
「よぉし! いったなみのりッ!?
では今度、割りばし1000本をどれだけ早くケツで折れるかのギネス記録に挑戦するDVDを撮影するぞ! 来週にでも!
もちろん撮影は水着で、例のプールだ!! 覚悟しておけみのり!!」
「わたし今日、空襲で家を焼け出されたばっかりなんだよっ?!?!
なんでそんな子に、お尻で割りばし折れとか言えるの?!
プロデューサーに人の心は無いの?!?!」
「――――そんなもん、おふくろの腹の中に置いてきたわッ!!
生き馬の目を抜くと言われる、このアイドル業界……。
生半可な覚悟で生き残れると思うなよッ!! 小娘ッッ!!」
えも知れない迫力に、押されそうになる。私は思わずコクリと頷きそうになっちゃう。
そう、いつものように……。わたし押しに弱いから……。
でも負けちゃダメ! ここで負けたらダメなの! わたしアイドルを辞めるの!
生きるって事は、戦うって事だもん! たとえこの腐れ外道Pが、どれだけわたし好みのイケメンだったとしてもっ!
「くそったれぇ~☆ こうなったら本格的に異世界転生するしかなぁ~い☆
さぁ今からわたし、キャッツ・アイみたいに窓を突き破って飛び降りるから!
見ててねプロデューサー♪」
「させん! させんぞみのり!
お前は俺が手塩にかけて育てたアイドルだ! 死なせてなるものかッ!」
「 はなしてー! はなしてよプロデューサー!
住む所も貯金通帳も無くして、いったいどう生きていけっていうのーっ!?
わたしのホーリーランドは炎の中へと消えてしまったのよ! 」
「ぐぬぅ?! なんという力だッ……!
これが天に祝福されし女体……超乳Kカップ娘の力だというのかっ!!
女子高生の腕力ではないッ……!!」
「 心休まる家も! あったかいごはんも! わたしには無いもんっ!
全てアメリカ合衆国と世界情勢によって理不尽に奪われてしまったのよ!
いつも泣くのは! 力のない弱者だけっ!
もうワンチャン異世界転生に賭けるしかないんだもん! ないんだもーん! 」
「――――賭けるなっ! 止まれっ!
俺のアイドルをッ……! 俺の夢をッ! こんな事で失ってたまるかぁぁぁあああ!!」
「えっ」トゥンク…
なに……? この真剣な瞳……真剣な表情。……イケメンッ!
そういえばわたし、このナイスなフェイスにずっきゅんと釣られて、ホイホイ事務所について来ちゃった経歴を持っていたんだったわ!(とんでもない事になったけれど)
あぁダメ! 胸のどきどきが止まらないっ! ……ノンストップ!
「みのりっ! 俺はお前を離さんぞっ!
――――たとえどこへ逃げようと、地の果てまで追っかけてって殺すッ!!」
「えっ、殺すの?!?!
殺しちゃダメだよプロデューサーっ! 普通に連れ戻してよっ!」
「お、そうかそうか。殺したら拙いよな♪
そんな事をしたら、みのりが乗馬マシンで乳を揺らしたり、
エロい表情でアイスを食うDVDを撮れなくなってしまう♪
これは一本取られたよ、はっはっは!」
「もう……プロデューサーったら♪ ほんまにもう……♪」トゥンク…
どきどきが治まらない……赤面するのを止められないっ。
なんかプロデューサ―から後光が差してるのを幻視しちゃってる! ……せやっ!
「――――あっ! じゃあわたしと結婚してよプロデューサー♡
そしたらわたし住む所が出来るし、異世界にも自衛隊にも行かずにすむヨ♪」
「 なッ?! なんだとぉぉぉう?!??! 」
ビックリして「しょえー!」みたいなポーズのプロデューサーさん。昭和のリアクション。
でもわたしは畳みかける! この機をぜったいに逃さないっ!
「不肖ぉ! この中村屋みのりっ! この度ぶじに16才となりましたっ♪
ので! わたくしプロデューサーさんと結婚しますっ! どうぞよしなにっ♡」
「なっ……何を言うんだみのりっ! 結婚だなんてそんなっ!!
バカ言うんじゃない!!」
「バカじゃないもん!
もうアイス食べたり、エロスで健康器具を冒涜するのは嫌なのっ!
お嫁さんにしてぇぇぇえええーーーーっ☆☆☆」
「ちょっ……おまっ!! ばっ!!
ふにょんって……!!!!」
超乳Kカップを押し付け、おもいっきり抱き着く!
わたしはこれで飯を食ってきたのよ! これだけが地獄に垂らされた一本の蜘蛛の糸!
駆使して生きていくわよっ! 存分になぁ!!!!
「こねれば良いじゃない! 心ゆくまでこねくり回せば良いじゃないっ!
朝から晩までおっぱいに挟まれて生きていこうよ!
ここが君のホーリーランドだよ! 生まれてきた意味を知るよ!」
「おっ……おいやめっ! ふもっ!!」
「プロデューサーはわたしが異世界転生してもいいのっ?!
しょーもないラノベみたく、奴隷ハーレムのモブヒロインになってもいいの?!
陸上自衛隊の機甲科で、ガルパンみたいに戦車に乗らされもいいの?!
そんなトコより、プロデューサーの“カメさんチーム”に入れてよ!
お嫁さんにしてぇぇぇえええ~~ん♡♡♡」
「もが!! もががが!!」
その後…………わたしはプロデューサーをラブラブ膝枕し、この超乳Kカップで顔をぷにぷにしてあげながら、何処とは言えない所を「がんばれ♡ がんばれ♡」ってシコシコしてあげてる最中に、
当初の予定通り、めでたく異世界転生する事となったのでした♪
「――――許せないよアメリカ合衆国! この異世界でレベルカンストするまで鍛え上げて、
ぜったい復讐してやるっ!」
女神さまにチートを賜り、わたしの第二の人生が始まります。
前みたいに雨漏りで喉を潤すようなしみったれた人生じゃなく、今度は私がこの物語のヒロイン。
自慢の超乳Kカップも健在だし、必ずこの世界でも成り上がり、幸せになってみせますっ。
「さぁいこうプロデューサー!
あっ……でも先に馬小屋にでも入って、さっきの続きする……?」
予定とは違って、なんとプロデューサーも異世界に着いてきてくれるという望外の喜びに、わたしの心は高鳴っていく。ついでに子宮も疼いてくる。
――――さぁいこうギルドへ! 冒険の旅を始めようっ!
とりあえず最初は、アイスや健康器具の