とある炎剣使い達は世界最強   作:湯タンポ

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気付いたら1ヶ月立ってた湯タンポです。いや遅くなってしまって本当に申し訳ない。

今回は多くは語りません、強いて言うなら感想くださり。


では











後悔は行動の証という。しかしそれは意味無くそれが悔い





第二十六話 魂のルフラン

 

 

「八握剣異戒神将摩虎羅」

 

 

 

そう言って輪廻の影から這い出てきた異形の者は、本来なら一家相伝の十種影法術と言う術式で召喚できる式神であり、血筋ではない輪廻が使用できるはずもないが、彼の底無しの膨大な呪力、そして、『十体の内魔虚羅以外を顕現出来ない』『術式による顕現は一度きりしか出来ず、破壊されると二度と顕現出来ない。』『魔虚羅と主従契約等は結ぶ事が出来ない』『この術式による領域展開は出来ない』と言う特殊な縛りを多数自身に課す事でその無茶を通し、魔虚羅を本来の強さより性能を底上げした状態で召喚した。

 

 

「…これは不味いですわね…!」

 

 

 

そして、輪廻がそこまで不利な縛りを多数課してまで魔虚羅を召喚した理由は、魔虚羅が持つ『あらゆる事象へ適応する』と言う能力にある。

 

あらゆる事象への適応とは、つまるところ一度食らった攻撃に対する耐性を獲得し、相手の状態・性質に合わせて、より有効な攻撃を見舞えるように変化するという事であり、要は『最強の後出しジャンケン』である。

 

 

 

「行け、摩虎羅」

 

「────────!」

 

 

宙に浮いた輪廻が、摩虎羅の肩を叩きながらそう言うと、それに答えるかのように咆哮を上げると、退魔の剣を携え天之河へと迫った。

 

 

 

「ツ!…天翔閃・改!」

 

 

そして、天之河は迫る摩虎羅に対し、驚きながらもそう叫んで剣を振り、光の刃を幾重にも生み出し摩虎羅へと近づく。

 

 

しかし、幾ら自分の力で天之河が元の何百倍まで強化されてるとは言え、あんなモノに自ら進んで行くものなど余程の馬鹿であり、戦況が見えていない。そう判断した紫が天之河を止めようとするが……。

 

 

「…ま、待ちなさい!アレはあなた一人で対処出来るものでは…!」

 

 

「遅せぇよ」

 

 

 

時すでに遅く、目の前には力の大半を失おうとも、最強(絶望)の烙印を押され続ける輪廻(破壊神)が居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────

 

 

不味い─そう思う暇もなく、紫は輪廻の放った回し蹴りに対処出来ず、百メートルほど地面を転がりながらボールの様に吹き飛んで行った。

 

藍が紫の元へと駆けていく。

 

 

その瞬間、突如として輪廻が胸を押さえて倒れ込み、片膝を付いて血を吐いた。

 

 

「………チッ…やっぱ慣れねぇ事はするもんじゃねぇな…。」

 

 

彼がそう吐き捨てるのも至極当然のこと、何せ彼は力の大半…実数にして八割程を封印されているのだ。

 

幾ら膨大な呪力を持っていると言えど、たった二割では乙骨憂太並の呪力しかない(いやそれでも充分多いが…)ので、普通に考えて一家相伝でしか使えない生得術式を、一部と言えど使えるはずも無い。

 

そこでそんな無茶を通すための物が、彼の所有する呪物…特級呪物、両面宿儺の指二十本、そして特級呪物、呪胎九相図一番から九番、それら全てを取り込み元の半分近くまで呪力を増やし、摩虎羅を召喚したのだが……。

 

「………チッ!あんまり残ってねぇな……」

 

 

当然、そんな強大な力の行使に代償が無いわけがなく、輪廻は自分の魂を削って術式等を行使している。

 

魂が削り切った後に待って居るのは、死など甘いものでは無い、魂の完全消滅…つまり、宇宙の塵となってしまうだけなのだ。

 

それ故に、輪廻はこのままでは残り三時間ほどしか戦えない。

 

 

「チッ……やるしかねえか。」

 

だからこそ輪廻は短期決戦を選んだ。故に斬魄刀を携え、その名を紡いだ。

 

 

 

 

卍解 残火の太刀

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

卍解 弐式 残火 天叢雲

 

 

その名を紡いだ時、輪廻の持つ刀が赤く、紅く、赫く、赫刀よりもなお紅く染まっていく。

 

「旭日獄衣」

 

そして、輪廻の周りに何処までも赫い炎が纏われる。

同時に輪廻の白髪が肩元まで伸び、所々に紅髪が混じっている。

 

 

その炎剣で織り成すのは最強の剣技。

 

 

「日の呼吸 始ノ型 曙光の瞳 」

 

 

額から目元にかけて紅の痣が広がる。

 

 

日の呼吸 一ノ型 改 円舞一閃

 

 

その瞬間、輪廻の姿がブレる。

 

 

 

そして向かった先は…今まさに此方へ攻撃をしようと手を向けている紫と…その式神だ。

 

 

 

既に刃は紫のすぐ側に迫っていた。

……消えたと見間違う程の速度だ、無理もない。

そして迫り来る刃が秘める力はとんでもないものだった、まぁそれもそうだろう、タダでさえ呪力で最大まで強化した肉体に、日の呼吸を掛け合わせ、更に日の呼吸の中でも強化に特化した新しい型でバフをかけ、その上で卍解弐式の解放で、全ての基礎パラメーターはその状態から三乗されている。(もっとも、それでも封印される前の千分の一程度だが…)

 

…まぁつまるところ…そんなものを喰らえば、紫はスコップで掘られた砂場の様に一瞬で消えてしまう。

 

 

「死ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

死を感じた身体がその死を回避しようと、今まで感じてきた全ての記憶、経験、その全てを漁り始め、その影響か視界がとてもゆっくりになって行く。

 

すぐ側で私の事を身を呈して守ろうとしている藍も、知覚できない程速いはずの輪廻の動きすらも、全てがスローモーションに見える。

 

もう間に合う訳ないじゃない…藍ったら。

 

 

永遠にも感じられる一瞬が終わろうとしており、記憶が強制的にフラッシュバックする。

 

 

嗚呼、これが走馬灯か……こうやって改めて見てみると案外悪くない人生だったかも知れないわね……フフっ…元々この戦いだって勝てるとは思って居なかったけれど…こうやって死ぬなら間違いでは無かったかもね。

 

 

 

瞼を閉じる前、最後に見えたのは大嫌い(大好き)な男の顔。

 

 

 

…貴方の顔を見て死ぬなんて最悪(最高)じゃない。

 

 

 

 

 

 

……もし、もしもあの時(・・・)、私が最低で身勝手な女になって居なければ、こうはならなかったかも知れない。

 

 

…貴方が隣に居てくれれば良かった……あの人(・・・)の次だとしても、例え█奴隷に成り下がったとしても、貴方の側に居られればそれで良かった筈なのに……あの日、あの時、私が欲を掻かなければ……。

 

…でももう後の祭り、過去を変えることは誰であっても出来ない、たとえ貴方だろうと。

 

 

 

 

だから、最後にこれだけは言わせて下さい

 

 

 

 

 

 

 

 

貴方が大好きでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

輪廻さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






















きっと俺はお前が大嫌いだ。









5

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