とある炎剣使い達は世界最強   作:湯タンポ

39 / 41


おっすおっす、先日くじ引き堂から届いたありふれグッズをみてニマニマしてた湯たんぽです。

注文してから約3ヶ月、ようやく届きました。それだけ待った甲斐はあり、素晴らしい完成度ですね。


そして、3日ほど更新が空いてしまって申し訳有りません、この話の最終調整をしていたんですが、リアルで色々あって遅れました。


まぁその分もとよりよく出来たんで勘弁してください。

あ、あと前話の誤字脱字報告してくれた方、本当にありがとうございます。


ではそろそろ、前書きにも飽きたと思うので本編どうぞ。






第二十九話 地獄の鍛錬

 

 

第二十八話最後の行から続けてお読みください。

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

「「「「「……………え?」」」」」

 

 

 

 

 

 

そう、彼女達の声が重なった。それも無理は無いだろう、訳の分からないことを言い出したと思ったら、突如として飛んできた岩によって潰れて肉片となったのだ……。

 

しかし目の前にある死体は紛れもなく、あの憎き男の死体であった。

 

 

「お姉さま……」

 

 

フランがそう呟くと、彼女はハッとしたように振り向いた。

 

「あ、ああ……そうよね、取り敢えず彼は倒す事ができたのだし、ハジメ達と合流しようかしら。」

 

 

「そ、そうですね!急ぎましょう!」

 

 

咲夜が同意し、皆が足早にその場を後にしようと振り向いた時。

 

 

 

「やっほー♪さっきぶりだね、キミ達ィ!。分身やられちゃったんで本体来ました☆」

 

 

 

そんな声が響いた。

 

 

 

 

 

「「「なッ――!?」」」

 

 

そこに居たのは、先程死んだはずの朱雀だった。

 

 

「アハハッ!驚いたかな?驚いたでしょ?驚いたよねェ?」

 

「うっさいわね、何回も聞かなくても分かるから黙りなさい。」

 

「アッハイ……。」

 

 

レミリアがそう言うと、朱雀は大人しくなって口を閉じた。

 

 

 

「……で、ホントの所はどうなの〜?やっぱり驚いたんでしょ?君達♪」

 

 

 

……かに思えたがやはりお喋りは健在のようである。

 

 

 

 

「そうですよ!何で死んだはずなのに貴方生きてるんですか!?」

 

 

 

それに対し妖夢はそう疑問を投げかける。

 

 

そんな妖夢に朱雀は相変わらず巫山戯た口調でこう答えた。

 

 

 

「あハッ!そうそう、そういうリアクションを求めてたんだよ! ………で、何だっけ?なんで僕が生きてるか?そりゃさっきから言ってる通り、君達が相手にしてぶっ殺しちゃったのは僕の分身のうちのひとつ。最初にも言った筈なんだけどねぇ……。」

 

 

 

何処までも人を小馬鹿にした様な態度でそう答える朱雀に、割と感情的な妖夢が怒った様子でこう言った。

 

 

 

「そんなの誰が信じるんですか!仮にそれが本当だとして、分身一つがあんなに強い筈がありません!」

 

 

妖夢がそう言いきった瞬間、ゴリっと言う音と共に冷たい感触がこめかみに走った。

 

 

「……じゃあ君は僕の今の動きが一瞬でも察知出来たかい?」

 

 

いつの間にか背後にいた朱雀は、妖夢の頭に拳銃を突きつけてそう言い放った。

 

 

「……いえ、出来ませんでした。」

 

 

悔しげに俯いてそう答える妖夢に対し、朱雀は満足したような笑みを浮かべながら話を続けた。

 

 

 

「そ、つまりこれが本来の僕と君たちの差、これでも手加減してるんだよ〜?

 

…… 君達がさっきまで戦ってたのは……う〜んそうだね〜、最大時で0.01パーセント位の力って所かなぁ。」

 

 

 

 

「成程……少しは分かりました。要するに貴方が私達の想像を軽く超える程に強かったという事ですね?」

 

 

咲夜が苦虫を噛み潰したような顔でそう尋ねると、朱雀は「ま、ざっくり言っちゃえばそうかもね〜」と答えた。

 

 

「ところで貴方、一体どれ程の力を秘めているのかしら?」

 

 

レミリアは興味深そうにそう尋ねた。

 

その質問に対して朱雀は不敵な笑みを浮かべると、「いいよ〜、教えてあげる。」と言って話し出した。

 

 

「まぁ、取り敢えず腕を思いっきり振りあげれば都市ひとつは壊滅するかな?後はやろうと思えば素手で大陸ひとつはぶっ壊せるかな。」

 

 

 

「「……は?」」

 

「だから、やろうと思えば出来るよ?大陸1つくらいなら。」

 

「いやいやいや、それは流石に嘘でしょう?」

 

「え〜、本当だよぉ〜。ほらっ!」

 

そう言った朱雀はいきなり地面を踏みつけた。するとそこから半径5mほどの亀裂が走り、大地を揺らした。

 

そしてそれを見ていた全員が思った。コイツはマジだと。

 

 

「と、とにかく分かったわ……。貴方が桁違いの強さを持っていることは十分理解できた。……それで、これからどうするつもりなのかしら?」

 

 

「うん?どうするって何が?」

 

 

 

「決まってるじゃない、貴方と敵対した私達をどうする気なのか。」

 

 

「え?敵対?なんのことだい?……ああ、もしかしてさっきのテストの事を言ってるのかい?あんなの敵対してる内に入らないよw、お遊びみたいなもんでしょ?」

 

 

「……は?」

 

 

「それに僕達は一応今協力関係にあるんだから、仲良くしようぜ!っていう意味も込めてさっき戦ったの!ほら、友好の証として握手しとこ?ね?ね?」

 

 

「……何を言っているのかしら?私はさっき貴方を本気で殺しに行ったのだけど。」

 

「ん〜、まぁ確かに殺すつもりだったのかもしれないけど、それはあくまで『僕が全力を出した時の実力』を見たかっただけだろう?違うかい?」

 

「…………。」

 

 

図星だったようで、レミリアは押し黙ってしまった。

 

 

「まぁ、そういう訳で僕と君たちは今協力関係にあるわけだ!よろしく頼むよ?あははははッ!!…てかさっきのなんて君達を強くする前のテストみたいな物なんだ、それが終わった今君たちを強くしなきゃ行けないからねん、さっさと彼らと合流しなよ。」

 

 

そう言うと朱雀は笑いながら何処かへ行ってしまった。

 

その後ろ姿を呆然と見つめていたレミリア達だったが、やがて咲夜がボソっと呟いた。

 

 

「……行きましょうお嬢様、こんな所で突っ立って居ても、意味がありません。早くハジメさん達と合流しましょう。」

 

 

「……そうね。今は言われた通りにするしかないみたいだし……。」

 

 

そう言った後、一行はハジメ達の気配がする場所へと急いだ。

 

 

 

ーーーーーー その頃、ハジメ達は……。

 

 

 

 

 

『ッ!良いぞユエ!もうイキそうだ!』

 

 

『……ん、あん♡…私も♡』

 

 

『ッ!行くぞユエ!』

 

 

『…ん♡来て、ハジメ♡』

 

 

 

「「…………………」」

 

 

 

「……何2人揃ってFXで有り金全部溶かした人の顔してるんだよ。」

 

 

「……返事がないわ、ただの屍のようね。」

 

 

 

あのビデオを死んだ顔で見ている姿を、部屋にやってきた清水や雫達に目撃されると言う醜態を晒していた。

 

 

 

 

 

それから暫くして……

 

 

 

 

ガラガラガラ!

 

 

 

 

「はーい皆さんお揃いですね♪

 

じゃーん、最後のメンバーを紹介しまーす☆」

 

 

 

諸悪の根源が帰還した。

 

 

 

ドゴッ!

 

 

 

その姿を認識した瞬間、彼の頬にハジメの拳とユエの蹴りが同時に炸裂した。

 

 

「ぐえー!」

 

 

 

吹っ飛んだ朱雀はそのまま壁に激突し、床に崩れ落ちた。

 

 

「ふぅ〜、スッキリした。」

 

「……ん、これで安心。」

 

「ちょっとちょっと!?いきなり何してくれてんの!」

 

「うるせぇ!元はと言えばテメーが悪いんだろうが!!」

 

「ん!自業自得、因果応報!!」

 

「うわ〜ん!みんなが虐めるよぉ〜!」

 

朱雀は泣き真似をしながら部屋の隅に逃げた。

 

「……それで?最後のメンバーって誰のことだよ。」

 

 

「ああ、彼女達だよ。て言うか君達仲間でしょ?もしかして忘れてたの?」

 

 

そう言って朱雀が指さした先には、笑みを浮かべながらも会話の流れから絶対に怒っていると分かるレミリア達が立っていた。

 

 

 

「……えっと、それはだな……。」

 

「……どういうことなのか説明してくれるかしら?」

 

「………すまんかった。」

 

この後、6人に3時間ほど説教をされた。

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

「さて、落ち着いたところで本題に入ろうか、まぁ修行パートという訳なんだけど、まずはこれを見てくれ。」

 

朱雀はそう言って全員に1枚の紙を渡した。

 

その内容は……

 

 

「なんだこれ……なになに、二十二時から0時まで睡眠、起床後7時まで基礎トレーニングに励み、20分ずつ食事と休憩を挟む。それを朝昼夜と繰り返し、夕食後八時から指導……二十二時就寝……。」

 

 

「おい待て、この朝食と昼食の間に挟まってる謎の空白は何だ?」

「ん?えっとねぇ〜、これはお昼ご飯のメニューを書く欄かなw」

「ふざけんな!俺らに死ねと言ってるのか!?」

「大丈夫だって!ちゃんと睡眠時間は2時間取るし、ご飯はしっかり食べる!ほら、健康的じゃん?…本当は睡眠無しで行きたい位なんだよ?」

 

「それダメだろ!?お前鬼畜過ぎだぞ!!」

「あははッ!冗談だよじょ〜だん、でもそんな感じだからよろしくね☆」

 

「「嘘だろ(でしょ)(ですよね)……?」」(全員)

 

こうして地獄の特訓が始まった。

 

 

ーーーーー 深夜23時、ハジメ達総勢20人は布団の中で疲れで眠れず震えていた。

 

「なぁ、そろそろ起きないとヤバくないか?もう訓練始まるまで1時間しかないぞ」(ハジメ)

「で、でも寝ないと全然体が休まらないわ」(アリス)

「……眠い。」(ユエ)

 

ハジメ達は必死に睡魔と戦いながら何とか身体を休めようとしていた。

しかし、その努力も虚しく、30分ほど経過した頃、ついにユエが脱落した。

「……無理、もう寝る。」

そう言うとユエは布団の中に潜り込んで行った。

「おいこらユエ!起きてないとダメだろ!……はぁ、仕方ない。レミリア達ももう限界だろうし俺らも寝るか……。」

ハジメ達はそう言うと目を閉じた。……それから数十分後、ハジメ達の部屋に誰かが近づいてくる気配があった。

(……誰だ?)

ハジメはゆっくりと目を開き、辺りを見渡した。

すると、隣ではユエが静かに寝息を立てていた。

 

(…気のせいか)

 

ハジメはそう思いもう一度寝た。

 

「……寝てるみたいだし、今のうちに……。」

 

そう言って侵入者は音もなく部屋に侵入し、そのままハジメの布団に近寄った。そして次の瞬間、彼は勢いよく掛け布団を引き剥がすと、凄まじい音を鳴らした。

 

 

カンカンカンカン!

 

「はーい!皆さんおはようございま〜す!0時になりましたぁ!訓練の時間です!」

 

侵入者はそう言って鍋の蓋をお玉で叩き、爆音を鳴らしていた。その正体は言うまでもなく朱雀である。

 

「ふざっけんな!なんつー起こし方してんだテメーは!!」

「うるさいな〜、いい加減慣れようよ。これが一番効率がいいんだから。」

「ふざけんな!心臓止まるかと思ったわ!!」

「はいはい、文句はあとで聞くからさ、今は早く支度をして食堂に来てよ、じゃあまた後でね♪」

朱雀はそう言うと部屋を出ていった。

「クソッ!なんて奴だ!」

「……仕方ないわ、とりあえず着替えましょう。」

「そうだな……。」

ハジメは怒りを堪えつつ、渋々服を着替え始めた。

 

〜10分後〜

 

ハジメ達が食堂に着くと、そこには既に朱雀の姿があった。

「やあやあ、みんなやっと来たね。あまりに遅かったから僕もう先に食べ始めちゃってるよ」

「テメーのせいでこんなに遅くなったんだよ……。」

「まぁまぁ、それより今日のメニューはいつもよりキツくなるから楽しみにしといてね?」

「……マジかよ。」

 

「ささ、時間は有限!さっさと食べちゃって!」

 

 

「……分かったよ。いただきます……。」

 

「「いただきます……」」(みんな)

 

こうして地獄のような1ヶ月が始まった。

ーーーーー

 

「はい!今日はこれで終わり!お疲れ様〜」

「ゼェ……ゼェ……。」(ハジメ)

「お、終わったの?」(レミリア)

「よ、ようやく休めます」(妖夢)

 

 

「き、気持ち悪い……。」

 

ハジメ達は寝室に駆け込むとベットに倒れ込み、死んだように動かなかった。

(……もう二度とやりたくねぇ……。というか俺らこの訓練意味あるのか?ただの体力作りになってるような気がするんだけど。)

 

「お〜い!ハジメ君いる?」

「ん?なんだ?」

「ちょっと話があるから来てくれないかな?」

「ああ良いぞ。……それじゃあ俺は少し出かけてくる。お前らはゆっくり休んでてくれ。」

「分かったですぅ……。」(シア)

 

ハジメはそう言い残すと部屋から出て行った。

 

「それで、何の話だ?また何かあったのか?」

「いやいや!別に大したことじゃないよ。それに寝る時間が無くなるだけだから!」

 

その言葉に思わずハジメは聞き返した

 

「は?どういうことだ?」

「実は明日の予定なんだけど、明日から3日間は不眠不休で訓練してもらいます☆」

 

 

「……は?冗談だよな?」

「うん?、本当だけど?」

 

(コイツ正気か!?ただでさえキツすぎて睡眠時間ですら、ほとんど寝れずに身体を休めるだけの時間になってるってのに!その時間すらねぇだと!?)

 

あまりの無茶ぶりにハジメは唖然としていた。

 

「まぁ安心してよ。ちゃんとご飯も出るし、お風呂もあるからさ♪」

「そういう問題じゃねえよ!いくらなんでも死ぬわ!」

「大丈夫だって!ハジメ君達は強いんだからそれぐらい耐えれる耐えれる!……多分。」

「今、小さい声で多分とか言わなかったか?」

「いやいや!そんなことないよ!とにかく頑張ろう!じゃあ僕は仕事に戻るから!」

そう言うと朱雀は足早に去っていった。

 

(クソッ!どうすればいいんだ!?このままじゃ俺や人外連中はともかく、半分以上人間の奴らはマジで過労死するぞ!?)

 

ーーーーー その後、なんとか説得を試みたが結局、朱雀は折れず、仕方なくハジメ達も訓練を行うことになった。

そして次の日(と言っても一二時間後)、ついに訓練が始まってしまった。

ハジメ達が訓練を始めて2日目、時刻は深夜の0時を過ぎていた。

しかし、訓練は未だに続いていた。

だが、流石に限界がきたようでハジメ達の疲労はピークに達していた。

 

「よしっ!これでラストォ!」

 

カン!カァン!

 

(やっと終わった……。)

 

ハジメは安堵した表情を浮かべながら、その場に座り込んだ。するとそこへ朱雀が現れてこう言った。

 

「おっつかれ〜!いやぁみんな凄いね!まさかここまで頑張ってくれるとは思わなかったよ〜。じゃ、あと24時間頑張ろうね!」

 

「ん?聞き間違いだよな?いま明日も頑張ろうって言ったんだよな?」

 

「え?言ってないけど?」

 

「……は?」

 

「だから〜、今日を含めてあと24時間、頑張ってください!」

 

「え?…う、嘘ですよね?」(さとり)

 

「私は頭がおかしくなって幻聴が聴こえたみたいね……。」(雫)

 

「なんのことかな?」

 

「ふざけんな!テメーそれでも人間か!!」

 

「失礼な!れっきとした妖怪だよ!それにさっきまでのは準備体操みたいな物さ!今日からは君達それぞれの能力を伸ばすんだから!」

 

こうしてあと24時間修行が続くことが決定した。

 

 

 

ちなみにこれからやる事はそれぞれこうである。

 

 

 

ハジメ:基礎トレーニングをしながら新たな武器制作、CQC及び立ち回りの矯正。

 

ユエ:新たな力を使いこなす為の訓練と、魔力、体力の大幅強化、そして近接戦闘及び近接格闘術を習得し、唯一の近接魔法アタッカーになる予定。

 

清水:既存の技の練度を上げ、CQCを叩き込む。後は基礎トレーニングで体力の強化を目指す。

 

セリカ:近接戦闘は断念し、魔力の底上げと、魔術による援護及び範囲殲滅に力を入れる。

 

 

シズエ:必然的に近接戦闘になるので、体力、魔素の増量を行い、近接格闘術や技のバリエーションを増やして、ひたすら火力の増加を目指す。

 

 

シア:フィジカルお化けなので、ひたすらに物理火力を上げるために基礎トレーニングさせ、近接格闘術を仕込む、あとオマケでハンマーの使い方も、目指せフィジカルゴリラ。

 

 

雫:有り体に言えば清水の下位互換なので、少なくとも彼らと肩を並べる位には強化する為に基礎トレーニングと剣術に力を入れる為、剣技の達人である村雨が直々に鍛えることになった。

 

 

恵理、ミレディ:セリカとほぼ同じ。

 

 

ティオ:能力的に唯一のタンクなので防御力を上げるために基礎トレーニングと肉体強度を上げる。そして火力も割とあるので、アタッカータンクとして鍛え上げる。何気にこの人が一番死にかけなきゃ行けないので1番きついと思われる。

 

 

優花:ナイフ投擲が主なので中衛向きだが、それ以外に特殊な能力があまり無いので、前衛フィジカルゴリラを目指す事になった。なお、本人は不本意の様である。

 

 

香織:ゴリゴリの後衛だが、攻撃魔法が他に比べるとカス同然なので、回復系とバフ系魔法に極振りする事になった。

 

 

 

 

妖夢、レミリア、フラン、アリス、咲夜:全員が前衛要員なので特に語ることは無い、強いて言うなら彼女達はスペカがあるのでそれをひたすら強化する感じである。

 

 

さとり:中衛で唯一の能力持ちで、相手の心を読む事が出来るので、恐らくハジメと共に全体の指揮官として動く事になる。

なのでさとりにはひたすら戦術と戦略を覚えてもらい、基礎トレーニングとスペカの強化に力を入れてもらう。

 

 

「って言うのが今後の方針かな〜」

 

「お前……鬼だろ……。」

 

「何を言ってるんだい?僕は君達の事を心配しているだけじゃないか♪じゃあとりあえず一人ずつ呼んでいくから、呼ばれた人は訓練場に来てね〜!」

 

そう言い残すと朱雀は去っていった。

そして数時間後、流石に全員の体力が尽きてぶっ倒れていた。

 

「はぁ……はぁ……。マジできっついわこれ……。」

 

「あははっ……。でも、前より強くなった気がします!」(妖夢)

 

「私も!なんかこう、体が軽く感じる!」(フラン)

 

「はしゃぐ元気があるのはいいけど〜、まだまだ終わってないからね〜」

 

そこへ朱雀が現れて言った。

そしてまた数時間後、今度はハジメとユエ以外が死にかけていた。

 

「……これマジで死ねる……」

 

「…ね、眠すぎて死にそう」

 

ちなみに二人だけは基礎トレーニングとCQC、立ち回りの矯正を行っていた。

 

「はーい、ぶっ倒れてる暇なんて無いよ〜!時間は有限よん♪」

 

 

「せ、せめて休憩を……」(咲夜)

 

 

「ダ〜メ♡」

 

 

「…あはは……これミレディちゃん数千年越しに死を間近に感じてるよ。」

 

 

 

そしてさらに数時間が経ち、ようやく訓練が終わった。

 

 

「お疲れサマンサ〜☆」

 

「「「「「「「……..。」」」」」」」(←声を出す気力すらない皆さん。)

 

「ま、今日はこれくらいにしといてあげるからゆっくり休んどいでね〜!明日もあるんだし、寝坊したら許さないかんね?」

 

「「二時間の睡眠でどうゆっくり休めと!?」」(皆)

 

 

彼等のそんな嘆きに神は微笑んだのだろうか。

 

「んも〜仕方ないなぁ〜……ま、三日間休み無しで頑張ったんだし、半日ほど寝てもいいよ〜」

 

朱雀がそんな言葉を洩らした。

 

「……マジ?」(ハジメ)

 

「マジマジ☆」

 

その言葉から1泊置いて、彼らから歓声が湧き上がった。

 

「「よっしゃあああ!!!」」(ハジメ&清水)

 

「「「やったぁぁ!」」」(女の子組)

 

 

 

そんな歓声とともに、地獄の三日が終わりを告げた。

 

 

そして翌日、ぐっすり寝て元気いっぱいになったハジメ達一行は、再び地獄へと叩き落される事になるのであった。

次の日、目を覚ましたハジメ達が見たものは、昨日まで無かったはずの巨大な建造物だった。

 

「なんだこりゃ……?」

 

「あ、起きたんだね〜」

 

「朱雀さん?これは一体……」(妖夢)

 

「これはねぇ〜、僕が作った新しい訓練施設だよ♪」

 

「……はい?」(さとり)

 

「ほら、君たちって今まで基礎トレーニングばっかりで退屈でしょ〜?だからちょっと趣向を変えて、実戦形式の訓練もしようと思ってさ〜。という訳で、今から模擬戦を始めます!」

 

「「「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」」(一同)

 

「君達をふたつのグループに分けて戦ってもらうよ〜。」

 

 

「おい待て!いきなり過ぎだろ!」(清水)

「えぇ〜、でもそうしないと訓練にならないじゃんか〜。それにもう作っちゃったもんはしょうがないしさ〜。」

 

「くそっ……。なんでこんな事に……」

「あ、ちなみに制限時間付きで、負けた方は罰ゲームね♪」

 

「「はぁぁ!!?」」(皆)

 

「いや、だってそうじゃないと面白くないし〜。んじゃ頑張れ〜♪ちなみに罰ゲームの内容は一週間睡眠無しね☆」

 

朱雀がそう言った瞬間ハジメ達の態度が豹変した。

 

「「おらかかって来いぶっ殺してやらぁ!」」(ハジメ&清水)

 

 

「あはは……まあそうなるわよね。」(アリス)

 

こうして、ハジメ達の地獄が始まった。

まずはチーム分けだが、それはくじ引きで決める事になった。

 

「では、これから第一回模擬戦の対戦相手を決めるクジを引いてもらいま〜す。赤色と青色のくじがそれぞれ9枚ずつ入ってるから、その色を引いた人同士でチーム組んでねー♪」

 

 

以下がくじを引いた結果である。

 

 

赤色:ハジメ、シズエ、セリカ、シア、雫、優花、ミレディ、フラン、アリス。

 

青色:ユエ、清水、ティオ、恵理、香織、妖夢、レミリア、咲夜、さとり。

 

 

「お〜、割とバランスよく揃ったんじゃない?」

 

「いや、こっちタンクも回復役も居ないんだが?」(ハジメ)

 

「ん〜……じゃあハジメ君がタンクやればいいんじゃない?」

 

「はぁ?俺がタンクとか無理に決まってんだろ!第一ヒーラーどうすんだよ!?」

 

「そこはまぁ……回復なくても、気合と根性で耐えればいいじゃん……」

 

 

「いや死ぬわ!?」

 

 

 

そんな事を話している間に、赤チーム皆の視線がハジメに集まっていた。

 

「な……なんだお前等その目は!わかったよやりゃいいんだろ!」

 

そして数分後、訓練場にアナウンスが流れた。

 

『それでは第一回戦を開始します!』

 

 

「なんでアナウンスまで付いてんだよ、しかもアナウンサーお前かい。」

 

 

『まあまあ、気にしないで始めようよ〜☆』(朱雀)

 

『それじゃぁ、試合、開始!!』

 

試合開始の合図と共に、一斉に駆け出した両チームのメンバー達。

 

「相手の前衛は俺が引きつける!後は会敵したやつから各個撃破して行け!なるべく早く後衛を見つけて倒せ!長期戦になるとヒーラーの居ないこちらが不利になる、一気に片をつけるぞ!」(ハジメ)

 

 

「ユエさん、ティオさん、清水さんは前線でハジメさんを押さえて下さい!咲夜さんと恵理さんは香織さんの護衛を!妖夢さんとレミリアさんは遊撃手として暴れ回ってください!長期戦に持ち込みます!」(さとり)

 

それと同時に両チームの指揮官から指示が飛び、両メンバーはそれぞれの指示に従って動く。

 

 

その指示から数十秒が経ち、ハジメは敵と会敵した。

 

 

「おいおい、いきなり最高火力と会敵とはな。本気で潰しにかかって来てるじゃねぇか。」

 

 

その相手は…

 

「……ん、模擬戦とは言え、勝負は勝負。全力で行く。」

 

「うむ、と言うか全力で行かんと妾達が一瞬でやられるからのう。」

 

 

「ハジメェ……あの時は良くも俺の前でイチャついてくれやがったな……ぶっ殺してやる!」

 

 

さとりが言った通り、ユエ、ティオ、清水の3人であった。

 

 

一見すると3対1で勝ち目が無いように見えるが……

 

ドバンっ!ドバンっ!

 

「じゃあこっちも手加減要らねぇな、本気で潰すぜ?」

 

そう言うとハジメはドンナーとシュラークによる全弾掃射をかました。

 

そう、彼女達3人で漸くハジメ1人と勝負になるのだ。 仮にチーム関係なく、ハジメ対全員で戦ったとしても、下手をするとハジメが勝つ。それぐらい戦力差があるのだ。

 

 

「……ん、私達の連携を見せてあげる。」

 

「ふっ、妾達の力を思い知るが良い!」

 

「テメェだけは絶対に許さねえぇ!…月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮」

 

3人は同時に攻撃を仕掛けた。

まずは清水が刀を振りかざしてハジメに斬りかかる。

 

「……遅い。」

 

しかし、その攻撃は既に見切られており、ハジメは難無くその攻撃をかわした。

そしてその隙を狙ってユエが魔法を放つ。

「雷球、蒼天、凍雨!」

 

だがそれもまた、あっさりと避けられてしまった。

更にそこに清水の斬撃が加わり、2人のコンビネーションによってハジメを追い込んでいく。

 

「へぇ、結構息合ってんじゃねーか。」

「余裕かましてんじゃねぇぞクソ野郎!」

「ん、清水、一旦離れて!」

 

ユエの言葉に従い、清水は大きく距離をとった。

 

「これで終わりだぁ!月の呼吸 伍ノ型 月魄災渦!」

「ん、今なら……レーヴァーテイン」

 

2人の攻撃がハジメに襲い掛かる瞬間、

 

「……だから遅せぇよ。」

 

ハジメは地面に向かってドンナーを発砲した。

その衝撃により、辺り一面に土煙が舞う。

「なにぃ!?」

「ん、これは……」

 

そして次の瞬間、ユエと清水の目の前には既にハジメが居て……

 

「一発で沈めてやるよっ!オラァ!」

 

ガギィン!

 

攻撃を受け止めたティオが居なければ、二人は持っていた銃で殴って来たハジメに一発でやられていただろう。

 

「くっ!やはりお主の攻撃は重いのう!腕が砕けるかと思ったのじゃ。」

 

「チッ!」

 

 

そしてティオが受け止めている間に、ユエは魔法を放った。

 

「ん!……水刃、乱舞、水流、氷柱、飛礫!」

 

5つの水の刃が、弾丸のようにハジメに襲いかかる。

 

「はっ!こんなもん当たる訳が……」

「……知ってる、だからこれを選んだ。」

 

ユエの放った魔法がハジメの視界を遮り、その間に清水は体勢を整えていた。

 

「これでも喰らいやがれ!月の呼吸弐ノ型 珠華ノ弄月」

「チィッ!鬱陶しいんだよぉ!!」

 

ハジメは清水を蹴り飛ばしてユエの水刃を捌き、ティオを蹴飛ばした。

 

「ぐぅ!この馬鹿力が!」

「……やっぱり強い。」

「ふむ……やはりハジメ相手ではそう長く持たんか。」

 

「当たり前だろ?俺もお前らもあの地獄の鍛錬をしてんだ、ちったぁ強くもなる。」

そう言いながら、ハジメは再びドンナーとシュラークを構えた。

 

「今度はこっちから行くぜ?」

 

 

 

 

ーー 一方その頃

 

 

「くっ!これは不味いです!」

 

青チーム指揮官のさとりは苦戦を強いられていた。

 

まぁそれも当然と言えば当然だ。なんせ青チームには自由に動かせる戦力が二人しかいないのに、対する赤チームは前線を敷いているハジメ以外の八人全員が自由に動かせるのだ。

 

 

現に妖夢とレミリアの足止めをしているシズエとシア以外の六人を、たいして攻撃力のないさとりと香織、中衛の咲夜と恵理の計四人で食い止めているのだから。

 

「さとりさん!これ大丈夫なんですか!?」

「えぇ、なんとか。しかしこうも数が多いと私達だけではどうにも出来ませんね……」

 

(せめてハジメさんの所に行った誰か一人でもこっちに回せれば……)

 

そんな時だ

 

 

「ごめんなさいさとり!もう彼女を抑えきれないわ!フィジカルが違いすぎる!何よこのバグウサギは!」

 

「こっちもちょっと無理っぽいです!剣術の練度と身体能力に差があり過ぎます!」

 

 

レミリアと妖夢がこちらへと撤退して来たのは。

 

(くっ!余計状況が悪化したッ!こちらにも前衛が二人戻ったとはいえ、シズエさんとシアさんはハジメさんに次ぐ相手チームの火力要員!完全に連携を組まれたら一瞬で壊滅する!)

 

さとりは心の中で焦燥感を募らせた。

 

だがその時、思わぬところから助け舟が入った。

 

「ん、私達が来た。」

「ふふん!妾達の力を魅せてやるのじゃ!」

 

それは、ユエとティオだった。

 

「ユエさん!ティオさん!」

 

「ん、ここは任せて。」

「うむ!攻撃は妾達が引き受けるのじゃ!」

「ありがとうございます!」

 

そしてこれで、さとり達は一気に有利になった。

相手の攻撃を防げる壁役と、こちらの最高火力が戻ってきたからだ。

これで攻撃に専念出来る。

 

しかし、そこでひとつ疑問があった。

 

 

「そういえばハジメさんの方はどうしたんですか!?あの人を野放しにしたらそれこそ一瞬で壊滅しますよ!?」

 

それは、先程までユエ達が相手をしていたハジメはどうしたのかという事だった。

 

「……ん、それなら大丈夫。清水が頑張ってる。」

 

 

しかし、それは心配要らなかった。

 

 

何故ならハジメに彼女作れよと言われた清水が、ブチギレて修羅と化し、血涙を流しながらハジメを押えているからだ。

 

 

『オラァァァァ!!!リア充なんざ俺が全員ぶっ殺してやらァ!!死ねぇぇぇハジメェェエエ工!!!』

 

『うおっ!急にバカ強くなりやがった!怒りで強くなるとかジャンプじゃねぇんだからよ。』

 

『黙れェェエエェェエエエェ!!!!!ジャンプ主人公みたいなのはお前だろうがァァァ!!』

 

 

『ユエ、ティオ!今のうちに援護に行けェ!!俺はこのジャンプ主人公をぶっ殺す!!』

 

 

 

 

 

 

「……だって。」

「は、はぁ……」

 

ユエの言葉を聞いて、さとりは苦笑いを浮かべるしか無かった。

 

「ま、まさか清水さんがここまで成長しているとは……驚きました。」(妖夢)

 

 

「……ま、まぁ、何はともあれ漸く体勢を立て直せそうです。」

 

 

(さて……ここからが本番ですね……頑張りましょう!)

 

そう、まだ戦いは終わっていないのだから。

 

ーーーーーー1時間後〜

 

 

赤チーム、ハジメを残し全滅。

 

 

青チーム、恵理と香織が脱落したものの健在。

 

 

そして現在、ハジメの前に青チームの生き残りが合流した。

 

 

「…時間……かかりすぎだ……」

 

そして清水は瀕死だった。

 

「まぁ、なんだ……よくやったぞ?」

 

ハジメは清水を彼女たちの前に投げてそう言った

 

「うるせぇ……お前のせいでこんな目にあってんだよ。」

「まぁそう言うなって、俺もまさかそこまで強いとは思わなかったんだよ。」

 

 

そう言いながらハジメは彼女達に向けて再びドンナーとシュラークを構えた。

 

 

「……で?どうすんだ?降参するか?」(ハジメ)

 

「あー……一応聞くけど、アンタはどうしたいの?」(レミリア)

 

「そりゃもちろん……いい加減に決着つけてやるよ!」(ハジメ)

 

その言葉と同時に、彼女達もまた戦闘態勢に入った。

(ふぅ……流石に疲れたな……)

ハジメは肩で息をしながらそう思った。

(そろそろ終わらせないと不味いかもな……清水との戦いで思ったより体力削られた。)

 

 

「…仕方ねぇ……これを使うか。」

 

ハジメはそう言うと、ドンナーと、シュラークを宝物庫に片付け、代わりにどデカい機関銃とパイルバンカーを出した。

 

その機関銃の名は、メツェライ改2。

 

 

何時ぞやに作ったまま放置されていた、メツェライを一つの砲身に見立てて改造したメツェライ・デザストルを軽量化し、その軽量化したメツェライ・デザストルを更に一つの砲身に見立て改造したものがこのメツェライ改2ある。 結局砲身の数はと言うと、初代の砲身を6つとすると、6の3乗で216門である。 その魔改造されたメツェライは秒間約4万3200発、分間約259万2000発とか言う頭おかしい兵器になってしまった。

 

ちなみにオマケで出されたパイルバンカーは同時に五本発射できるように改造されており、それを装備しながら飛び回ると完全に進撃の雷槍である。

 

 

そして、ハジメは右手にメツェライ改2、左手にパイルバンカーを装備してこう言った。

 

 

「……ああ、一つだけ忠告しておく……避け無きゃ死ぬぞ?」

 

 

そう言った瞬間、メツェライ改2が火を噴いた。

 

その寸前、さとりが声を上げる

 

「散開!回避行動を取ってください!」

 

 

ダァァァァァァァァ!!!

 

 

その一瞬後、銃の音とは思えない轟音が鳴り響く。

 

 

「ほらっ!これもくれてやるよ!」

 

キュィィィン ドギャァァァン!!!

 

 

そして、ついでとばかりにハジメは5連発のパイルバンカーをぶち込む。

 

 

 

 

すると、その地面は大きく陥没し、半径20m程のクレーターが出来上がる。

 

しかし、それでもなおハジメの攻撃は終わらない。

 

「オラァ!まだまだ行くぜ!!」

 

そう言って、更にメツェライで弾幕を張っていく。

 

「ちょ、ちょっと待って!いくらなんでも強すぎるわよ!?」

「……確かに……これは予想外。」

 

レミリアとユエはそう言いながらも、何とか攻撃を回避していく。

 

 

5分後〜

 

 

「…まだやるのか?」

 

 

そう言うハジメの視線の先には、致命傷では無いものの、銃弾を手足に食らって蹲る青チームの面々が居た。

 

 

「……いえ、もう降参します。」

 

そして、青チームを代表し、さとりがそう言葉を放った。

 

その瞬間、バカうるさいアナウンスがなった。

 

『おお!第一回模擬戦は赤チームの勝利〜!!』

 

こうして第一回地獄の模擬戦は終了した。

 

だか、模擬戦終え、病室で彼女たちに今回の試合はどうだったか聞いたところ、全員が『二度とやりたくない』と答えたらしい。だが悲しきかな、これを主催してる奴はそんなことを聞くはずもなく、これから普段の訓練内容に加えて一日一回この模擬戦をする事になるのであった。

 

 

ちなみに罰ゲームはマジで実施された。それによって青チームの面々は全員死んだような顔になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな日々がひと月続き、遂に修行パート最終日となった。

 

 

 

「いやはや、月日が流れるのは早いねぇ〜。もう今日で最終日だよ。長いようで短かったね〜。」

 

その日の朝、朱雀は皆が死んだ顔で朝ごはんを食べる中そう言った。

 

 

「そうだなぁ……俺は結構楽しかったけどな。睡眠以外は」(ハジメ)

「うんうん、僕も結構楽しんでやったよ?まあ訓練内容は鬼畜だったと思うけど……」

「……ん、訓練より睡眠時間無いのがキツかった。」

(まぁ実際俺も最初はキツく感じたけど、慣れればそれなりに楽しくなってきたからな……睡眠以外は。)

ハジメはそう思いながら、最後の朝食を口に運んだ。

 

「さてと、じゃあそろそろ行こうか。」

 

「「「…………(コクッ)」」」(皆)

 

そして、ハジメ達は朱雀と共に部屋を出た。

その道中、ふとハジメがこんなことを言った。

 

「そう言えば……お前の能力って結局何だったんだ?」

 

「んー?僕の能力?そんな強くないよ〜?……それにどっちにしろもうすぐ分かるさ。」

 

 

「……そうか。」

 

そして、ハジメ達一行は遂に目的地に着いた。

 

「さぁ、着いたよ、薄々わかってると思うけど、最後は僕と君達で本気で殺しあって貰うよ。」

 

 

「やっぱりそうなるか。」

(まぁ分かってた事だけど……でもこれでやっとこの修行ともおさらばだ!)

 

ハジメはそう思うと、心の中でガッツポーズをした。

そして、ハジメは宝物庫からドンナーとシュラークを取り出し、二丁拳銃スタイルで構えると、背後の彼女たちに向かってこう言った。

 

「……行くぞ!」

 

その言葉に頷くように彼女達もそれぞれの得物を構えた

 

 

「いいかい?ルールは簡単、どちらかが戦闘不能になるまで戦うだけだ!」

 

「分かった。」

 

そして、朱雀は初めからドスを構えてこう言った。

 

「じゃあ、いつでも来なさい!」

 

その言葉と同時にハジメが動いた。

ダァン!!

乾いた音と共に弾丸が全弾掃射される。しかし、それを朱雀はあっさりと避ける。

そして、一歩遅れて前衛組(ユエ、清水、シズエ、シア、雫、ティオ、優花、妖夢、レミリア、フラン、咲夜)が一斉に朱雀に仕掛ける。

 

「……レーヴァテイン顕現、蒼龍斬ッ!」

 

「月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮!」

 

「業火 爆炎ノ太刀 三式!」

 

「うおりゃぁぁぁ!!!喰らいやがれですぅ!!」

 

「飛天御剣流 龍槌閃! 」

 

「手から出せるようになったブレスじゃ!食らっておけ!」

 

「ナイフを投げつつ斬り掛かる!……何で私こんな脳筋戦法なのよ!」

 

「スペルカード発動 剣技『桜花閃々』!そんなこと言ってる暇は無いみたいですよっ!」

 

「スペルカード発動 神槍『スピア・ザ・グングニル』!」

 

「スペルカード発動 禁忌『クランベリートラップ』 」

 

「援護します!スペルカード発動 幻符『殺人ドール』!」

 

 

 

 

だが、その攻撃は避けられるか朱雀のドスによって全て弾き返された。

 

「フム、なかなか良い連携が取れているね。でもまだまだ甘いかな!」

 

ドガァン! 朱雀はそう言うと、ドスを持ってない方の拳を地面に叩きつけた。すると、そこから凄まじい衝撃波が発生し、彼女らを吹き飛ばした。

 

「みぎゃあああぁ!!!」(シア)

「うわっ!?」(フラン)

「くっ……強い。」(シズエ)

「これが……災厄ですか……」(咲夜)

「チィ……厄介ね。」(レミリア)

「い、痛いです……」(妖夢)

「なんちゅう威力じゃ……」(ティオ)

「……強すぎ」(ユエ)

「うへぇ……あれ直接当たったら死ぬんじゃね?」(清水)

「当たらねぇよう気を付けろよ。」(ハジメ)

「気をつけたぐらいで当たらなければいいわね……」(雫)

「強くない?ねぇ強過ぎない?」(優花、)

 

その光景を見てハジメ達がそう呟くと、それを聞いた朱雀は笑みを浮かべながらこう言った。

 

「まぁね〜。ほらほらーまだまだ始まったばかりだよん、早く立ち上がってきなって。」

 

「……言われなくても。」

「……うん。」

「……ええ。」

ハジメの言葉に他の皆も立ち上がる。

 

その瞬間、彼等に回復とバフが掛かり、同時に後方から朱雀に向けて魔法や弾幕が飛んできた。

 

「一応私達も居ますからね!?……まぁいいです、ハジメさん達前衛はそのまま暴れ回って下さい!こちらで随時援護と回復を行います!」(さとり)

 

同時に全体指揮官からの指示が下った。

 

「「了解!」」(前衛組)

 

ハジメ達はそう返事をすると、再び朱雀へと攻撃を仕掛けた。

 

「……はぁ、全く、まだ話してる途中だったんだけどな。まぁ、しょうがない。続きを始めようか!」

 

そして、ハジメ達と朱雀の戦いは更に激しさを増していった。

 

 

 

 

ーーーー三十分後

 

 

 

 

「……ふぅ、もうそろそろ終わりにしようかな。」

「……そうだな、俺もそろそろ限界だし。」

(やっぱりコイツは強え……。でも、あと少しだ!)

ハジメはそう思うと、ドンナーの残弾を確認した。

 

 

そして、ハジメは最後の攻撃の為の準備を始めた。

 

「……ん、多分私達も皆次ぐらいが最後の一撃。」

 

「「「……(コクッ)」」」

 

 

彼女達もそう言って得物を構えた。

 

 

「さて、僕もそろそろ本気出そうかな。」

 

一方朱雀の方は、ドスを構えてそう言った。

 

 

「行くぞ!」

 

「行くよ〜、」

 

 

そして、両者はほぼ同時に動いた。

 

ダァン!!×2

 

乾いた音が辺りに響くと同時に、ユエ達前衛が突っ込み、後衛からは最大限の魔法や弾幕などを放ち、全員で総攻撃を仕掛けた。

 

 

「神剣グラム!『インフェルノバースト』!」

 

「業火 爆炎ノ太刀 終式『退魔滅却』!」

 

「チィッ!もうあんま魔力残ってないんだけどな……持ってけ!『イクスティンクション・レイ・フルバースト』!」

 

 

「月の呼吸 奥義 日月星辰!」

 

 

「どりゃぁぁぁぁああ!!!!技なんてクソ喰らえですぅ!力のままに殴り付けるのが1番強いですぅ!」

 

 

「飛天御剣流 九頭龍閃!」

 

 

「魔力を全て注ぎ込んだブレスじゃ!焼き尽くしてやろう!」

 

 

「全てを呑み滅ぼして灰すら残すな『炎龍』!」

 

 

「全部飲み込んじゃえ!『刻天窮』」

 

 

「悔しいけどシアと同じことしか言えない……!!ぶっ飛ばす!」

 

 

「えっと、攻撃魔法弱いから取り敢えず皆に強化魔法!」

 

「スペルカード発動 人符『現世斬』!」

 

「もう一回食らっときなさい!スペルカード発動 神槍『スピア・ザ・グングニル』!」

 

「合わせるわ、お姉様!スペルカード発動 禁忌『レーヴァテイン』!」

 

 

「援護致します!スペルカード発動 幻符『ザ・ワールド』、幻葬『夜霧の幻影殺人鬼』!」

 

 

「ああもう!何であなた達はそう勝手に突っ込むのよ!仕方ないわね…咒詛『首吊り蓬莱人形』!」

 

 

「くっ!もうこうなりゃヤケクソです!想起『ストロードールカミカゼ』!」

 

 

 

「良い連携だ!だが……」

 

ドガァアアン!!!!

 

……凄まじい轟音と共に朱雀と彼女たちの攻撃が炸裂した。

 

「まだちょっと詰めが甘いね。」

 

しかし……そこにはダメージを受けつつもピンピンしている朱雀と、攻撃の合間を縫って斬られた傷で倒れ伏すユエたちが居た。

 

 

「う〜ん、やっぱりもうちょっと訓練は厳しくするべきだったかな〜?」

 

 

余裕をかましてそう言う朱雀に対し、さとりは思わず笑みを零しながらこう言った。

 

「ふふっ……詰めが甘いのは貴方ですよ!」

 

さとりがそう言った瞬間、朱雀の背後から声が響いた。

 

 

「備えあれば………」

 

「何っ!?」

 

その声の正体は、5連装のパイルバンカー(爆装仕様)を両手に構え、今まさに攻撃体勢に入っているハジメだった。

 

「……嬉しいなッ!!!!」

 

(不味い!この距離だと避けられない!……中々やるじゃないか!)

 

朱雀はそう考えて迎撃体勢に入ろうとするが、ハジメが一歩速かった。

 

キュィィィン ドゴォォォォ!!!!!

 

 

そして、朱雀はハジメの一撃を食らい、そのまま地面に倒れ伏した。

 

 

「ゴフッ!や、やるじゃない……いいよ、これで本当に終わりだ。……それに急いだ方がいいと思うよ、輪廻結構やばそうだから。」

 

朱雀は立ち上がりながらそう言うと、腕を伸ばしてワームホールを繋げた。

 

 

「じゃあね、また会える時を楽しみにしてるよ。」

 

 

「ああ、世話になったな。」

 

「…ん、きっと何時かまた会える。」

 

「だな、そん時は全力を出したコイツに抗える程度には強くなっとかないとな。」

 

「はい、私達の技はあまり効きませんでしたからね……悔しいです。」

 

「ま、さっきの連携で大した傷を受けなかったこいつもどうかと思うけどな。」

 

「もっと強くなってボッコボコにしてやるですぅ!」

 

「シア、いい加減脳筋状態から帰って来なさい。」

 

「うむ、やはり妾達はまだまだ強くならんといけんのう……。」

 

「技がほとんど効かなかった時は、ミレディちゃんもはや笑っちゃったもん。」

 

「まぁ、それだけ僕達には伸びしろがあるって言われたけど……。」

 

「私なんて皆に魔法かけただけだから、特に何もしてないんだけど……」

 

 

「それが有ると無いとじゃ、全然違いますよ。……朱雀さん、貴方がどうしてあんな事をしたのかは分かりませんが……強くしてくれてありがとうございます。」

 

 

「そうよ!今度会った時には洗いざらい話して貰うんだから!」

 

 

「……今は時間が無いから殺すのはまた今度にしてあげる。」

 

 

「……今回は勉強になりました、ですが貴方が私たちにした事は忘れませんから。」

 

「そうね……でもただ暴れた訳じゃないのは今回でわかったわ。」

 

 

「ええ、次回会った時に全て教えて貰いましょう。」

 

 

そう彼女たちは語った。

 

 

「うん、次会うのが怖くなって来たけど、すぐにまた会えるさ。じゃ、行ってらっしゃい!強くならなかったら怒るからね〜!」

 

 

「「「ああ(はい)(うん)!」」」(全員)

 

そしてハジメ達は一瞬躊躇したが、意を決して飛び込んだ。

 

 

 

 

そうして彼等の鍛錬生活は終わりを告げた。

 

 

 

そして………

 

 

 

 

彼らが悲劇を知るまで……あと数分。

 

 

 

 

 

 

 







ちなみに三日ほど前にフランの腕時計を注文しました。時計一本3万は初めての買い物です。


そう言えば所用で北海道に行った家族達が明日帰ってくるんですが、昨日お土産は何がいいと聞かれたので、喜久水庵の喜久福って冗談で言ったら、電話先の妹に仙台通んねぇよハゲタコって言われましたが、さっきかかってきた電話で母親と話したところマジで買ってきてくれたらしいです、妹ツンデレか。

母親には白い恋人でいいよって出発の日に言ったし、喜久福の下りは妹と電話した時に言ったんで、多分妹が言ってくれたんだと思います、やっばり妹ツンデレじゃん……。


とか言ってたら、電話でテメェぶち〇すぞって言われたんで今から恐怖で震えながら寝ます。


ではおやすみなさい( ˘ω˘ )zzz



感想くだちい(小声)






2

曇らせや愉悦部は好きですか?(今後の参考にしたりしなかったりする)

  • 好き
  • 大好き!
  • 今までに見た曇らせを覚えているのか?
  • 嫌い
  • 嫌いすぎて吐きそう
  • ゴリラ
  • いいぞもっと書け
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。