IS Another ZERO   作:XXI

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さて初投稿です。
この形式の投稿は初めてになるのでこまごまと修正を入れていくことになると思います。
あ、感想はぜひともください。
二次創作はそれに対して、良くも悪くも、好んでいるという点があるので。
自分は基本的にISに対してはアンチ派に属していると思っています。そこまで目立った感じはないと思いますが。
だって突っ込みが追いつかなくなる時、ありますよ。アニメの11話くらいの一夏の行動とか。


入学、そして模擬戦

……どうしてこうなった。

周囲を埋め尽くされる女女女女女……!

それが俺に、俺たちに視線を向けてくる、無言のプレッシャーを与えてくる。

それもそのはずここはIS学園で、今は入学式直後のHRなのだから。

なぜだ、なぜなのだ。

どうして俺はここにいるんだ!

はじめは何かの手違いかと思った。

しかしそれが事実だと知って俺は、愕然とした。命令だとは言え、女だらけの場所に行かされるとは思いもしなかった。

そもそも男は使えないはずだったのだ。

けれど俺は動かせてしまったのだ。

とはいっても、動かしたくはないし、それとかかわりたくもなかった。

なぜここに来たのだろうか。

頭を抱えていると女子から歓声が上がった。

何事かと前を見ると、そこにいたのは織斑千冬。

IS乗り最強の称号をその手にしたことのある女性だった。

もうどうでもいいからこの金切り声をどうにかしてくれ。

気持ち悪いことこの上ない。

その後、事態を収拾させるととてつもないセリフを吐いてHRを終わらせた。

短い休憩時間が訪れる。俺はすぐさま席を立ち、教室から出て行った。

どこへ行っても女女女女! しかも全員が好奇の瞳で俺の事を見てきやがる。パンダだとか、そんな珍獣扱いだ。

気持ち悪い。

今すぐにでも逃げ出したい衝動に駆られるが、成功報酬は魅力だった。

三年間の我慢だ。所詮こんな所はお遊びの部隊にしかすぎやしないんだから。

この学園に来てはじめての授業は織斑千冬が担当することになった。そして、その前に再来週に行われるというクラス対抗戦に出場する代表者を決める事になった。

自薦他薦を問わないとのことだったがすぐに、推薦者が現れた。

俺の他にもう一人ISを起動させた男子、織斑一夏だ。

彼を推薦する声が上がる一方、俺の名前も挙がっていた。

俺もそいつも、それを聞いた途端に顔をしかめた。

どうしてそんな面倒なことをしなくてはならないのだと言わんばかりに。

 

「納得いきませんわ!」

 

がたんと立ち上がったのは、イギリス代表候補生、セシリア・オルコットだった。

何をいきなりヒステリックを起こしてるのだ、この白人女は。

 

「そのような選出は認められません! そもそもクラス代表が男だなんて……恥さらしも良いところ! このセシリア・オルコットに一年間もそんな屈辱を味わえとおっしゃるのですか!」

 

馬鹿が現れた。

既存の男性優遇社会から、女性優遇社会へと変化した事によって、女であることそのものが偉いと勘違いしたレイシストもどきも現れるほどだった。

あの白人も言うにこと欠かさずその類なのだろう。白人らしい。

尤も、面倒事を引き取ってくれるというのなら、俺には願ったりかなったりという訳であるが。

それから始まる白人女の自慢話。

なんでも入試で教師を撃退したとか。

……よほどその教師は弱かったのか、もしくはこの女の使っている専用機がハイスペックだったのだろう。

何せ、入試の時に教師が使用する機体は、俗にいう量産機という言葉にあてはめることが出来る代物だ。

そんな機体でハイスペック機に勝てというのは些か難しい話だ。

 

「俺も倒したぞ、教官」

 

何をばかなことを言っているんだこの織斑一夏という男は。

黙っていれば、面倒事を引き継いでくれるというのに。

結果、口論と発展してしまう始末。馬鹿だ。

 

「落ち着け、イギリス代表候補生。俺たちは別にクラス代表とか馬鹿げたものになる気はない」

「黙りなさい! 貴方、男の癖に私に指図するというのですか!」

「あーはいはい。わかったよ」

 

ため息一つ俺は黙って事の推移を見守ることにした。面倒事はごめんだ。

 

「決闘ですわ」馬鹿が何か馬鹿な事をほざきやがった。

「望むところだ」そしてさらに馬鹿がそれに乗っかった。

 

もう好きにしてくれ。溜息を吐いて、そっぽを向く。

けれどそれは俺にも飛び火してきた。

 

「何を関係ない風をしているの! 貴方もですわ!」

「はぁ? 何で俺――」

「私に口答えをしたからですわ」

「断る。勝手にやってろ白人女」

「なんですって!」

「俺は代表になる気はない。勝手にやっててくれ」

「逃げるんですの?」

「そうとってもらって構わん。自分の醜態を曝したくないならな」

 

俺がそういうと、織斑千冬教諭がようやく仲裁に入る。

結局おれも巻き込んで一週間後にそれは行われることになった。

勘弁してほしい。

そしてその日の放課後、俺は寮へと足を向けていた。

どうせ一人部屋だろうと思っていたのだけれど、ベットが二つあった。後で織斑一夏でも来るのだろうか、そんなことを考えながら、一週間後に控えてしまった戦いの情報を集めることにした。

結局その日、織斑一夏は訪れず、代わりに竹刀が何にかを叩く音だけが聞こえてきた。

翌朝。

朝食を取りに食堂まで降りてきた。

織斑一夏は何やら女子と一緒に食べている。手の早いことだ。おそらくは同室になったものか、昔からの知り合いだったか。

いずれにしても関わりたくない。

少し離れた位置にある窓際で食事をしていると、一人の女子がやってきた。

どうやら、ISについてご教授くださるらしいが、そんなもの俺には必要ない。

適当にあしらうと、こちらに二人が気付いた。

そそくさと立ち上がり、食事を終える。

面倒事はごめんだ。

一週間の間、俺はただいつも通りの生活を繰り返すだけだった。

起きて食べて学校へ行く。

それだけの生活。その間あの二人は剣道をしていたらしいが。

馬鹿馬鹿しい。

そして試合当日。

試合の順番は織斑一夏、そして俺という順番だった。

白人女が、どちらが勝っても屈辱だなんてほざきやがったためだ。

どうでもいい。

織斑一夏の使う機体が届いていないらしい。専用機らしいが、俺にはそんな気の利いたものはない。

いいハンデだとか言っていたが。

むしろこちらは不釣り合いなくらいだった。

 

「それで俺にハンデをくれてやったつもりか」

 

俺は一人つぶやいた。いい加減にストレスも限界だ。

蓄積されたそれを吐き出すために、使ってやろうじゃないか。

なら跪かせてやろう、俺は俺の力を持ってして。

やがて一夏の機体が届くと、満足な練習もできないままピッチへと上がる。あれで勝てたら奇跡だ。

欠伸をしながら見え透いた試合の行方を見守ることにした。

横には、心配そうな女がひとり。

存外に一夏はしぶとい。

それ以前に、あの代表候補生が弱すぎるだけではないのか、と思うくらいだ。

無駄の多すぎる動き、癖がすべて手に取るようにわかっていった。

やがて、戦いは一夏の敗北で幕を閉じる。だがそれは機体をよく知らなかった事と、機体が初期設定のみであったことに起因する。

もし、それがあったのだとすれば、一夏が勝利していたという事も考えられる。

エネルギーの供給、そして破損したパーツの替えを待つ。

その間俺は、のんびりと待ち続けていた。

 

「おまえ、大丈夫なのか?」

 

一夏が話しかけてきた。

 

「何がだ」

「だって、君は専用機を持っていないんじゃ」

「貸出しのラファールで十分だ。俺の注文についてある程度設定もいじってもらえているはずだ」

「でも、あいつの機体には……」

「スペック差は大きいだろうな」

 

だとしても大した問題じゃない。

そもそも、ゲームでもあるまいし、そこまで大きなスペック差があるわけでもあるまい。

それにこんな程度のお遊び風情に、あれを使うわけにもいかない。

寝欠伸を一つ。貸し出されたISを装備してカタパルトへ。

織斑一夏の見送りを受けながら、出撃をする。

 

「よう。随分、手ひどいやられ方をしたねぇ」

 

目の前にいる青い金髪を見て言ってやる。

反応は無し。少しばかり動揺している風にも見える。

所詮はこの程度か。玩具のお陰で思い上がった連中なんて。

 

「それじゃあハンデでもつけようじゃないか。お前一人が二人も相手にするのはひどく疲れるだろう」

「馬鹿にして……!」

「いいや、馬鹿になんてしてないさ。お前の操縦技術は確かに上等だが、そもそもISというシステムに騙されている。そんな程度じゃな。ま、三分だ。その間、俺は絶対に攻撃をしない」

「なめていますの? この私から三分間も逃げられるわけがありませんわ」

「出来るも何も『やるしかない』んだ」

 

悠然と言ってやるけれど。少しくらい難易度を上げても面白いかな、と。

攻撃パターンは既に先の戦闘で確認済み。ある程度調整されたこいつなら、難しい問題ではないはずだ。

 

「その自信、砕いて差し上げますわ」

「ガラスのハート、って奴は持ち合わせていないがね。生憎だがお前程度に砕かれるほど柔らかなハートの持ち主じゃないんでね」

 

その言葉を皮切りに、距離をとった。

先制はセシリア。当り前の事。攻撃を加えなければ、試合は開始されないのだから。

例によって簡単な回避を繰り返す。

この女、俺のあの言葉を深読みして適度な攻撃しかしてこなくなっている。

俺の使っている機体は普通のラファールの改造機。

スペック上ではすべてにおいて相手の専用機が上回っているはずなのだが。

まぁ、無駄弾を使っていないところを見ると、さっきのあれがひどく効いたらしいが。

一分、二分と時間が経過する。

わずかに掠める事もしばしばあったが、わずかにエネルギーを削る程度だ。

その後の戦闘に支障をきたす程の、ダメージですらない。

そして約束の三分が経過する。

 

「時間切れだ。残念だったな。仕留めそこなったのは」

「まるで、私が負けた風な言い方ですわね」

「事実だろう?」

 

くつくつと笑うと、俺は加速する。ビットは数基。おそるるに足りない。

ハンドマシンガンを撃ちながら後退。

次いで近接ブレードを呼び出す。なめらかな軌道を描きながら、ハンドグレネードを投擲。

油断していたのか、四基のビットはすべて破壊、若しくは半壊までの損傷を受けてしまう。

愕然とする白人女に俺はブーストで接近。気づいた頃にはもう遅い。

その無意味にでかいライフルを構えている間に俺は、密着した状態でマシンガンをぶっ放す。ゼロ距離でのフルオート射撃だ。いくら威力が弱いとはいっても、こいつが効かない訳ないだろ?

 

「キャアアアッ!」

 

悲鳴を上げながら青い機体は吹き飛ばされる。

まだシールドエネルギーはゼロになったわけじゃないだろ? 一応これでも計算しているんだぜ?

なんとか空中で体勢を立て直すと、銃口をこちらに向ける。狙いは

 

思っていたよりも正確だ。なかなか、どうして侮れない。

なんとかブルーティアーズは引き金を引き絞り、その光線を俺に発射する。

それを俺はバレルロールで回避。そのまま加速しながら肉厚のナイフを二本、手に呼び出す。まず最初に銃口を切断。そのまま通り過ぎて、今度は真下からナイフで切りつけてやる。何度も何度も、同

じ方法で一撃のダメージを弱く、弄んでやる。

 

「玩具を手にしたくらいで」

 

右の手からライフルが離れる。

 

「いい気になっていると」

 

右足の装甲が引き裂かれ、小さな爆発が起きる。

 

「こんな風に」

 

左肩の引きはがされる。

 

「足元なんか簡単に」

 

背部のバックパックを破壊。

 

「掬われちまうんだよ」

 

左腕を破壊。

 

「お前は取り残されてんだ。俺たちの進化から。だから」

 

背部から蹴りあげてやる。

 

「もう墜ちろ」

 




さて、初投稿でしたが、いかがでしたでしょうか?
自分はISという機体に対しては酷く興味をそそられますが、シナリオに関しては幻滅している人間です。
がんばって、そのシナリオに突っ込みながらも、なおのことシナリオ準拠したがる原作の連中を演出したいと思います。
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