IS Another ZERO   作:XXI

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誰ですか! 口径をそのままミリ表記で読んでしまったのは!
はい自分です。さーせん。マジで間違えました。
25ミリはISのサイズには十分大きいですそれを四門はなかなかの重装備のように思えます。ISにしては。
飛べなくなったら意味ないけど。
でも、戦闘機でさえも30ミリのガトリング積んでるので。どうせめたくたな設定なんだからそのくらいのロマンはほしかったなーと。


元凶と白い騎士

「作戦完了。と、言いたい所だが、お前達は独自の行動により、重大な違反を犯した。帰ったらすぐに反省文の提出と懲罰用のトレーニングメニューを用意しておく。覚悟をしておけ」

 

そう言い捨てるブリュンヒルデ。

これには流石の俺も、頭に血が上りかける。

 

「まさかそれは自分にまで用意されているのではないでしょうね?」

「当然だ」

 

何を巫山戯た事を抜かしているんだこの馬鹿は。

 

「冗談は如何なものかと。自分は作戦に乗っ取り敵機撃墜をアシストしたまでですが。途中撃墜され、機体に助けられたのか戦線復帰、そのまま新たな指示もなかったため戦闘を続行したのですが」

 

少なくともこの時点で俺が罰を受ける理由はない。そして更に言うのなら、だ。

 

「尤も自分は例えあの状況で帰還の命令が出たとして、従わなかったでしょうが。無能な司令官の命令に従い、これ以上危険なミッションを行うのは、ご免被ります。最初に自分の作戦内容を突き返した貴方に、俺に罰を与える資格があるとでもお思いで?」

「……ああ、いいだろう。お前は罰を免除する」

 

言い分は不服だが、結果はまあいいだろう。それより前に。

俺にはやっておかなければならない事がある。

つかつかと織斑一夏の前に立ち、思いきりそのいけすかない面をぶん殴ってやる。綺麗に吹っ飛んだな。

唖然としている周囲を放っておいて、俺は隣にいた箒もぶん殴ってやった。

 

「何で殴られたのか、分からないって面だな。俺は、お前達のせいで死にかけたんだ。この位で済んでむしろ有難く思えこの餓鬼二匹が。特に織斑一夏。貴様は作戦行動中の最優先事項を忘れて何をしたんだ塵屑が」

「なっ、誰かを護るのがそんなにいけない事だって言うのか!」

「そうだな正義の味方気取りでいたい年頃だな。だがお前はその護りたい対象どころか、自分の仲間まで命の危険に晒したんだ。その自覚があるのか?」

「ッ、じゃあ! あの時どうすればよかったんだよ!」

「一も二もなく、福音を撃破すれば良かっただけだ。そうすれば誰も撃墜されずに済んだ。あの密漁船だって周辺の教師が回収しただろう。お前はただ、仲間の命を消し去ろうとしたにすぎない」

 

それ以上の反論はなかった。俺が死にかけた原因を作った馬鹿が。

全くもって不愉快だ。

 

「おまえもだしののののの。玩具を手に入れたくらいではしゃぎやがって。お前の機体が無所属の第四世代機でなければ二度とISに触らせられない状況になる所だ。分かっているのか」

「っ……ああ。わかっている」

「分かっている? なら二度とこんな真似はするな。自分の任務を忘れる事をするな」

 

言いたい事は言い終わった。

こればかりは言っておかなければ。言っておかないといけない事だった。いい加減に俺も我慢の限界だったのだから。

そして最後の一人に向かっていう。

 

「最後だ、ブリュンヒルデ。俺は前線に立つ者として、お前に言う。無能は黙って剣を振ってろ。お前に人を導けるだけの実力も何もない。人を引き付けるだけの匂いは発してるみたいだがな。このラフレシアが。俺はお前を必ずそこから引きずりおろしてやる」

「やって見せろ。お前が私に勝てると言うのならな」

「証明はすでにされた。後は条件をクリアするだけだ。なぁ、白いの。お前がミサイルを止めたのはただの偶然に過ぎないと言う事を思い知らせてやろう」

 

その横を通り過ぎて旅館の中へ。

ピリピリと、俺とあいつの力がぶつかる。

俺の機体。俺の戦術。俺の信念。そのどれをもってしても、今のこいつに敗北する要素は見当たらない。

こいつらが所詮はISをISとして使う限り、俺に敗北など、ありえない事なのだから。

とりあえず、俺は寝る。とりあえず疲れたのだ。レポートの作成はそれからでも遅くないだろ。疲れたんだ。もう。

なんて言っても、本当に死にかけたんだから。生きている事が本当に不思議でしょうがないんだ。だから、それまでのデータをPC内に転送して置いたって言うのに。

キャットスターにはまだ、幾らかの能力がある。間違いなく。それをテストしなくてはならない。

尤も、この臨海学校でいる間は、確認できないだろうが……。

布団に倒れ込み、そのまま一気に意識を手放した。

夢を見る余裕もなかったらしい。次に目が覚めた時はすでに夕食の前だった。

随分と重たい体を起こして服を着替える。

あいつらは先に行っている様だ。頭を掻きながら、歩いて行く。

 

「時代が大きく変わるときラーズグリーズは現れる、か」

 

一人つぶやいてみた。

ラーズグリーズの伝説は今でも絵本の中で残っている。

日本では多く知られてはいないだろうが、恐らく軍関係者の内部では、それを亡霊とも悪魔とも呼ぶだろう。

きっとそれは英雄なんだから。

尤も、その部隊の事を多く知る人間はいないはずだ。彼らが戦った記録は実に曖昧なのだ。戦争の、謳われない戦争の核心にいたのだから。

 

「あ、きたきたー! ね、ね、結局何だったの?」

 

きたな、興味本心。

 

「知ってどうしたい?」

「いや、気になるじゃん? 最新鋭の機体とか。セシリア達なんも教えてくれなんだー」

「相変わらずだな。本当に。知りたいなら自分で調べろ。お会えたちなら知った瞬間に監禁か暗殺だろうが」

「え? マジ?」

「当り前だろ。俺と黒兎の戦闘時の会話を傍聴していなかったのか? 機密を漏らすと言う事は万死に値する」

「えー、そこは、さ。君の力でどうにかならないっかなー?」

「何かを得る為にリスクがあるのは当たり前だ。その結果、何が起こったとして、お前にそれを受け入れるだけの、覚悟はあるのか?」

 

そう脅しをかけてやると、そのまますごすごと退散していった。それでいいんだよ。知らない人間は知らないままで。

なまじ知ろうとすれば、苦しくなるだけなんだから。

それに、俺からそれを聞けば、俺の片棒を担ぐ事になる。

もしこいつに、今の世界を壊す覚悟があるのなら。自分の全てを差し出してでもこの世界をひっくり返す、そんな思いがあるのなら。

 

「俺の機体も、それの一つに含まれている事を忘れるなよ。お前達は、俺の機体の詳細を知った時点で、俺が殺しにかかる」

「え? でも機体の名前と姿って……」

「そんなものはどうでもいい。それから推測されるデータはあくまで推測だからな。各国がどのように解釈するかは、勝手だしな」

 

そもそも、俺の機体はそこまで隠匿する気はない。

自らのその正体を明かすな。それが徹底した条件だ。だが、念には念を入れておかなければならないだろうな。

上からはそう言われているが、俺自身機密が露見するのは好ましく思っていない。

腹も減っていた事もあって、早々に晩飯を切り上げると外に出た。

あれ以降、元凶の姿を見ていない。と言う事は、恐らくは何らかの接触があるはず。

特にブリュンヒルデあたりが接触するはずだ。

あの姉が、現在の妹に接触するとは思えない。とすれば、話をするのはもう少し高度な人間との会話を望むはず。

姿を早々に消した千冬教諭の姿を探す。どうやら外に出たらしい。

月明かりが照らす空。見晴らしのいい岬に、厄災の元凶はいた。

 

「紅椿の稼働率は絢爛舞踏を含めて42パーセントかぁ。まぁこんなとこかな?」

 

空中に投影されたデータを眺めながらそいつは呟いた。あれで、42パーセント、か。そこが知れているな。

鼻歌を歌いながら、ご機嫌だ。

 

「それにしても白式には驚くなぁ。まさか操縦者の生体再生まで可能なんて。まるで――」

「まるで、白騎士のようだな。コアナンバー001にして、初の実戦投入機。お前が心血を注いだ一番目の機体に、な」

 

やはりお前を追ってきて正解だったよ、織斑千冬。

 

「天才が、二人も揃っている光景はやはり壮観だな」

 

そう言ってやる。

 

「やぁ、君もいたんだね」

「何をしている勝手に抜け出して」

 

やっぱりお前達はお前たちらしい反応だな。

 

「何、お前にもう二度と会えないかもしれないからな。少しはその面を拝んでおこうと思ってな」

「君も、つくづく不思議だよねぇ。君まで機体に助けられている」

「さてねぇ。俺の機体はどうも普通じゃないらしい。見事に、俺の望む機体になって行っている」

「どうしてかなぁ、他の子たちはそんな事無いのにねぇ」

「ISコアと言うのにも意思があるらしいな。それが俺に同調しただけじゃないのか? それに、あの言葉を知っていたしな」

 

俺の意思を知り、世界を覆そうと意思を持つ者。

それに同調したのか、こいつは。俺達が望む世界。でも、実現できない、世界。

夢に夢見た男を笑うのか、それとも。

 

「所で二人に問題です。白騎士は何処へ行ったのでしょうか」

「簡単な問いだな」

「びゃくしきをしろしきと読み替えれば、それが答えなんだろう?」

 

ぴんぽーん、なんておどけて言う。

 

「星の巡り合わせって言うのは不思議なもんだな。こうしてお前達の元に戻ってくるんだからな」

 

皮肉交じりに言ってやる。

 

「流石だね二人とも。特に君の方は白騎士の事なんて見た事もないのに、よくわかったもんだよ」

 

褒めるなよ。殴りたくなる。

 

「それでね? うふふ、もし、もしもだよ? 例えばの話。コア・ネットワークで情報をやり取りしていたとするよね? ちーちゃんの一番最初の機体、白騎士と二番目の機体暮桜が。そしたら、もしかしたら同じワンオフアビリティーを開発していたとしても不思議じゃないよね?」

 

だろうな。二人は同じ機体を使っていた。そして片方はすべてのあ始まりとなる機体。

だとすれば可能性はあっただろう。

 

「それにしても不思議だよねー。あの機体のコアは分解前に、間違いなく初期化したはずなのに」

「不思議な事もあったもんだ」

 

まったくだな。

 

「一つ、例え話をしよう。ある天才が、一人の男子高校生の受験会場を意図的に間違わせる事が出来たとする。そこで使われるISをその時だけ動かせるようにする。すると、どうだ。本来男が使える筈のないISが使えると言う事になるな」

 

やはり、お前の差し金だったか。

 

「でもさ、それじゃあ永続的に続かないよね?」

「そうだな。お前はそこまで長い間、同じものに手を加える性格じゃないからな」

「えへへ、飽きるからね」

「で? どうなんだ、とある天才」

「どうなんだろうねー。実際、どうして白式が動くのか私にも分からないんだ。そっちのISも一緒。男性に動かせる理由が私にはわからないんだ」

 

おいおい、それでいいのか製造者。お前が自分で作ったものだろう。

 

「天才にも分からないとはね。もともと、こいつはじゃじゃ馬でファーストシフトすら嫌がっていたからな。つい最近初めてファーストシフトをした所だ」

「え? ファーストシフトをしなかったの? それはまた珍しい事もあるものだね。てっきりわざとさせていないかとばっかり思っていたよ」

 

させたくない思惑までも見抜いていたか。どれだけ馬鹿でも天才の称号はだてではないと言う事か。

させたくなかったが、あくまでも俺の専用機だ。この間のゴーレム騒ぎの後に流石にファーストシフト位はさせておこうと思ったさ。

ま、ラブコールは拒否されたよ。

 

「次は俺の話を聞いてもらおうか、天才」

「今日はお話が多いねぇ」

 

黙っていろ。

 

「とある天才が、大切な大切な一人の妹を晴れ舞台で大々的にデビューさせたいと思った。そしてその為に相応しい機体と、舞台。すなわち敵機となるISの出現……差し詰め、暴走し制御下を離れた世界の最新鋭の機体、と言った所か。そして妹に与えた自らの最新作を使ってでしか実行出来ない作戦を立案する。華々しいデビュー戦って訳だ。尤も、より現実的な作戦を立案したどこぞの馬の骨には沸点の低い脳みそが湧き上がる思いだっただろううがな」

「へぇ、それはすごい事が出来る天才だねぇ。拍手を送りたいよーぱちぱちぱちー」

「まぁ、自作自演はお手の物だからな。かつて十数ヶ国もの軍事コンピューターにハッキングした揚句、それを自分の作ったガラクタで始末すると言う離れ業をした馬鹿ならな」

 

二人の、俺を見る目が変わった。

一人は、驚きで。一人は奇異の眼で。

 

「お前達のお陰で、呼び出さなくてもいい物を呼び出したのだ。かつての遺物、憎しみの権化をな。あれを破壊するのには手間取ったよ」

 

苦笑交じりにそう言ってやる。

それが何なのかは、まだこの二人には理解できないだろうな。

そしてこいつはそれに答える事はなく、逆に質問してきやがった。

 

「じゃあ、私から二人に質問」

 

俺達に背中を向けたまま、月を見上げる女性。幻想的ではあるな。こんなやつらじゃ無けりゃ、恋に落ちている所だ。

 

「今のこの世界は楽しい?

 

また訳の分からない事を。

 

「そこそこにな」

「馬鹿の馬鹿騒ぎに付き合う程度には退屈していない」

「そうなんだ」

 

それだけ言い残すと稀代の天才、束はその体を岬から落とした。

やられた。まさか、そんな方法で俺から逃げ出そうなんてな。鹵獲は、まだ必要性はないだろう。

そんなことよりも、だ。

 

「やはり自作自演だったか。それに気づいていた筈なのだが?」

 

俺は最強に問い尋ねた。

 

「おまえもグルだったんじゃないのか? あいつの思考を知っていたからこそ、それに沿う形にしようと思った。お前も、結局は人の姉だと言う事か」

「黙れ。あそこではああする事が最善だと判断したまでだ」

「結果があの様だ。作戦の成功を第一に考えるのなら俺の案を採用するべきだった。俺は戦術家でも司令官でもリーダーでもない。だがそれだけは確信をもって言える」

「…………」

「お前達IS乗りは楽観主義が過ぎるようだな。絶対防御のせいか。どう考えても、通常のミッションにあいつらを使う方が間違っている。あいつらは……」

「分かっているさ。それでも、強くならなければ……」

「間違えれば死ぬところだったんだ。例えそれが絶対防御なんてふざけた代物をもっていても。理解していた上での発言とは思えないな」

「私も、私だって……」

「どの、私だ? 織斑千冬か? 織斑教官か? ブリュンヒルデか? 偉そうに説教を垂れていた分際で。何を言うか」

 

そんな程度だったのだろうな、IS最強と言う人間は。

 

「私は答えを出している。これはあいつにも必要な事だ。いずれ、わかる日が来る」

「審判の時に、全てを否定するだけの覚悟と強さをあいつが身につけると?」

 

しかしそいつは答えない。

ふとエネルギーの発射音が聞こえた。遠くない場所だ。次いで男女の叫び声が聞こえてきた。

 

「おい、止めに行かなくてもいいのですか? 織斑先生?」

「あれを止める程、私は野暮ではないよ」

 

そーじゃねーよ。

まったく、今回も俺が止めに行かなければならないのか。

ISを展開。

ISF4を展開するとそのまま、声がする方へと向かっていく。織斑千冬を後に残して。

視界に見えたのはモップを抱きかかえ、IS群から脱兎のごとく逃げている織斑一夏の姿だった。

やれやれだな。相変わらず。

兵装の中から、撹乱用のミサイルを選択、発射。それは織斑一夏とそれを追うIS群との間で炸裂し、視界を奪った。

 




という事で再びISF4へ戻ってしましました。
その辺は換装可能であると解釈しておいてください。
因みに、秩序さんの武器で一番好きなのは相転移砲です。あれはエロイです。
でも先生が大好きです。ジン先生も、シタン先生も。
宴に轟、朧に鏡。
柳に崩、獄に裂。
天誅だとかいろいろあります。まーパーティーメンバーに先生いれば大方勝てますし。マジ、鬼畜メガネですし。まじソイレントですし。
もうしばらくしたらぱっけがでます。あと新型機も。
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