そろそろアイドルマスターをねじ込んでもいいでしょうか。ナムコなので。
作者的な好みは15です7272とさげすまれようとも。72さんが好きです。あとネタ的にみれぅーじゅも好みです。ファイズとか。
22のプラモがほしいです。あのプラモに、メビウスのマークが乗っていると知って、買わなかったことを後悔したくらいです。
ライダー大戦の次は、地獄編ですね。早くフルメタ使いたい。Wの次くらいでしょうかね。フルカスタムするのは。ボン太くんも、当然スタメンです。
「暑い……」
うだるような暑さが俺を襲う。
時は八月、少しばかり世間一般の高校生諸君と異なり、IS学園は少しばかり遅めの夏休みに入った。
それ以前にあの学園に休みがあると言う事が驚きなのだが。
そして普通に自宅への帰宅が許可されていると言うのも、何というか、まぁそれなりに驚きだ。
俺には帰るべき家がない。いや、本国に帰れば自宅くらいはあるが。それも別にただ寝るだけの場所だ。ほとほと、物置に変わりつつある。
それに本国に戻る必要性も今はない。機体の稼働データも、ある程度は提出済み、この間の一件で呼び出しをくらい、直接お叱りの言葉があるのかとも、思ったけれど。そんな事はなかった。
俺が生還した挙句、ファーストシフトした際に機体が変化したデータを持ち込んだおかげか?
フラグメントマップのデータに関しても興味深いと言っていたのだから。
ま、この学園に入れたのは俺に対しての休暇の意味合いもあったのだろうか。
それとも俺にも学生生活をさせようと言う上の計らいか?
連中の専門知識、なんて必要ない。そもそも、連中とのコミュニケーションさえも、俺には必要ない。
連絡を取り合っている野郎には、冗談が飛んでくるが。平和ボケした連中だよ、と俺は返してやった。
「暑い」
もう一度呟く。
この国の夏は、どうしてここまで蒸し暑いのか。せめてもの乾燥していてくれたなら、過ごしやすいと言うものだが。
しかし、それも風情があって良いというものだろうか?
それと言うのも、どうして今日、外を出歩いているかと言えば、その風情を買い求めているからだ。
部屋でクーラーにあたっていてばかりでは体調も崩す。それも兼ねて、外に風情を買い求めに出たのだが。
しかし、最近は風鈴一つ満足に販売してないと言う事には驚愕だ。
インテリアショップにでも行かない限り、手に入らない。
しかも普通の風鈴でなく、何やら凝った代物が多い気がする。
俺は普通の、ガラスに金魚の絵が描かれたようなもので良いのだけれど。
まぁ、それも一応は見つけた。
次は、そうだな、浴衣でも買い求めようか。
日本の夏と言えば浴衣だろう。女の求める物とは異なる男の浴衣。
浴衣で夏祭り、か。
日本の夏には楽しみ方があるから、それで夏の蒸し暑さをごまかしてきたのだろうか。
まぁいい。とりあえず浴衣を買おう。
と、その前にどこかで涼みたい。
暑い。無理だ。もう無理。暑い。暑くて死ぬ。どうして帽子を被ってこなかったのだろうか俺は。このままでは熱中症で落ちる。
何処でもいい、とりあえず店に入らなくては……。そう思い立ち、近くの喫茶店らしき店に入る。
少しばかり遅いが、昼食もとりたいのだ。
「いらっしゃいませー、@クルーズへようこそー」
女性が可愛らしい衣服を身につけて、給仕にせわしなく動き回る。
どうやらここはめいどきっさなる場所だったらしい。
案内された席に通されて、メニューを貰う。このくそ暑い中を歩き回ってきたんだ。ここで暑いもんなんぞ頼んでたまるか畜生。
「アイスティーを。リーフはアールグレイで。それと軽食にサンドイッチを。デザートにはレモンシャーベットを」
「かしこまりました」
俺の言葉を聞いた店員は下がっていく。
ようやく一息つける。俺は店員が持って来たお冷を口に含ませながらため息を一つ吐いた。
ああ、肌着に汗がついて、ひんやり気持ち悪い。
本を取り出して、のんびりと待つ。すぐに持って来たのは、アイスティーだった。
砂糖の個数を聞いてきたので、俺はそれに対してストレートと答える。
品を置いた店員は、一礼して奥へと戻っていった。
周囲を見回すと、どうやら砂糖などの個数は、頼めば店員側がその場で入れてくれるらしい。
何とも微妙なサービスだ。
アールグレイのさわやかな味わいを楽しもうと、グラスを口に運んだその時に、無粋なまでに店内が騒がしくなる。
一体何があったと言うのだ。店内を見回して、騒動の主を見る。
俺はまた溜息を吐いた。
少しばかり頭が痛む。アイスティーの所為であって欲しいと願う、今日この頃だ。
目を逸らした先にいたのは金と銀の髪をした執事とメイド。
本当に、運が悪い。俺が楽しみたい時に限って、どうしてあいつらは……。
やれやれと、首を小さく振ると関わりたくないので、読書に戻る。
「あれ、君は……?」
よりによってここにこいつをよこすな。
「どうかしたのか、シャルロット・デュノア」
金髪の執事は、サンドイッチを運んできた。
「あ、いや。君でもこんなお店に来るんだなぁ、って思って」
「来たら悪いのか?」
「そうじゃなくて、なんか意外だなぁって」
「そうでもない。オフの日にもなれば、俺も外に出る事もある。出先で食事を楽しむことだってあるに決まっているだろう」
そんなことより、だ。
「どうして、IS学園に所属し、専用機を保持している国家代表候補生が、夏季休業中のこの時期に、しかも二人で喫茶店で給仕の仕事をしているのだ?」
俺がそう尋ねると、苦笑いを浮かべるシャルロット・デュノア。
どうやら、此処の店長が鬼気迫る勢いで二人にバイトを頼みこんできたらしい。今日は本社からの視察があるだとかで、大事な日だったらしい。
そんな日に二人も欠員が出れば、流石に焦るか。
それでこの二人に目を付けるとは、その店長も運がいいのか悪いのか。
事の経緯を聞いていると、店の奥の方から彼女を呼ぶ声が聞こえてきた。
どうやら、店に出て見る間に人気者になってしまったらしい。
ISの代表候補など止めて、こっちに就職してしまえばいいのに。
運ばれてきたサンドイッチを口にしながら、俺は再び読書を再開する。
店内は相変わらずの騒々しさだ。
金色の方は丁寧な対応で、銀髪ロリはその態度が変態に受けているらしい。
正直、銀髪ロリの方は理解が出来ないのだが。
サンドイッチも食べ終わり、アイスティーも残り僅かとなる。そろそろ、デザートを頼んでも良い頃だろう。
このくそ暑い中にまた出る為に、清涼感あふれるレモンの酸味を利かせたシャーベットを堪能したい。
手近にいた店員に、デザートを運んでくるように頼もうかと思った次の瞬間だ。
本当に、邪魔ばかりはいる。ああ、もう鬱陶しい。
店の扉を蹴破り、武装をした三名の男が店内に侵入してきたのだ。
「おまえら動くんじゃねぇ!」
男の一人がそう叫ぶ。それに次いで一発、その手に持つポンプアクション式のショットガンを天井に向けて発射する。
その発砲音と、天井が抉れる音で客や店員が悲鳴を上げた。今度こそ本物の。
「うるせぇ! 騒ぐな! 静かにしていろ!」
だったら騒ぐような事をするんじゃない、この覆面の変態どもが。
全く。どうしてこんな所に入り込んできたんだこの馬鹿どもは。頭がプリンで出来ているんだろうか。良くある表現で脳みそまで筋肉で出来ている、とあるが。
残り少なくなったアイスティーを一気に呷る。
装備は拳銃にショットガンとウージーらしきサブマシンガンが一挺ずつ。拳銃はどうやら人数分あるらしい。そんな程度の代物か。
確かに、人を殺すには十分な装備だが。いや、何というか。
憐れみを覚えてくる装備だな。
背中には荷物の詰まったボストンバッグ。ああ、なるほど。銀行強盗でもしたのか、それともこれからするつもりなのか。
いかんせん、馬鹿らしい。
天井に穿った弾痕を見る限りだと、シェルは散弾のようだ。スラグなどではないらしい。色々と面倒なものを。
そんな観察をしていると、外をあっという間に警官が包囲した。
いや、そんだけ手際がいいならとっととこいつらを捕まえろと。
まぁ、日本の警察には色々と制約が多いと聞くし、それもあるのだろうか。
いや、まぁ、何にせよどちらも阿呆なのだが。
何やら自分たちだけで盛り上がっている三人組。その間に俺は銀髪幼女をこちらに呼び寄せる。
「おい、少女ラウラ」
「なんだ?」
「デザートのシャーベットを頼む」
「なんだ、まだ食べていなかったのか」
発砲音が一発。
「頼もうと思ったら、あいつらが入ってきたんだ」
「フン、どんくさい奴め。少し待っていろ」
そう言うと銀髪幼女は厨房まで入る。
「おい! 聞こえるか、警官共! 人質を安全に解放したかったら、車を用意しろ! 勿論、発信器や追跡なん手するんじゃねぇぞ!」
ああ、うん。やっぱり馬鹿だこいつら。
興奮しきっているのも分かるが、こういった場合には交渉するのが基本だ。
しかも興奮しきっている相手の行動は極端になりやすい事なんて、警察も無能でなければ知っている。
普通は興奮しているのを表に出さず、冷静なやり取りで相手に対しての恐怖を植え込むことが大切だと言うのに。
しかも、一発発砲しやがった。
こいつら殺されても文句は言えない立場になってしまったよ。
本当に愚かだ。
そうしているうちに、ラウラがシャーベットを俺に運んできた。
折角、いい気分で涼んでいたと言うのに。台無しだ。
「へへ、奴ら大騒ぎしていますよ」
「平和な国ほど犯罪をし易いって話は本当だったんですね!」
「全くだ」
お前らは馬鹿だな本当に。
そもそも、その理屈は平和な国では無く非武装の国家だからこそ成り立つんだ。
日本は基本的に、国民が趣味で銃を扱うと言う習慣がない。それを扱うものは、基本的に警官などの特殊な職業に限られる。
そして、それらも滅多に使われる事がないとなれば、それは基本的に非武装と言う括りでも間違いではない。
武装させないために、武装しない、と言う豊臣秀吉の政策が結果として生きている証拠だ。
そしてそれは、武装した人間がいないと言う事ではない。銃の扱いが不自由な人間ばかりの集まりではないと言う事でもある。
こいつらは自分の置かれている立場がどのようなものか、本当に理解できているのだろうか。
一口、シャーベット口に運ぶとひんやりとした舌触りと、さわやかなレモンの香りが鼻腔をくすぐる。
ああ、おいしい。
しかし、平和であると言う事を乱そうと言う人間はいつでもいるものだ、と感心するよ。
「おい、お前!」
俺に向かって銃口を向けながら、一人がそう言う。
なんだって言うんだよ、いったい。
「何、呑気にシャーベットなんて食ってやがる!」
「なんだ、お前も欲しかったのか?」
「そうじゃねぇ! 大人しくしていろって言ったのが分からなかったのか!」
「だから、大人しくシャーベットを食べているじゃないか。安心しろ、何もわざわざ休日に荒事はしたくない。疲れるからな」
スプーンをくわえながら俺はそう言う。全く。空気を読めと言うのだ。
俺が普段からどれだけの心労に耐え忍んでいる事か。
ストレスばかりしかない環境なんだ。このくらいのサプライズは楽しむ余裕が欲しいのだけれどね。
「うるせぇ! 黙ってろ!」
男は俺の大切な大切なレモンシャーベットを机の上からはじき飛ばしやがった。
俺のれもんしゃーべっと……たいせつなおれのれもんしゃーべっと。ひんやりあまくてさわやかなおれのれもんしゃーべっと……。
俺の中で保っていた何かが、ぷつりと切れた。
いい加減俺のストレスも限界だ。どうして俺がこんな目に合わなければならないのだ。
「おいおい、食べモノは大切にしろって教えられなかったのか?」
「そんな事はどうでもいい! お前は死にたいらしいな!」
俺に銃口を向けてそんなことを言う男。
本当に向けるだけだ。トリガーに指もかかっていない。片手で気取った風に俺に向けている。
抵抗できないと思い込んでいるのだろう。哀れな。
「死ぬ? ああ、どうして俺が死ぬ事を考えなければいけないんだ?」
「馬鹿かお前、俺が今こいつを撃てばお前は死ぬんだぞ?」
「殺すだけの覚悟もない三下が。笑わせてくれる」
それだけ言うと、俺は片刃の反りが入った剣を呼び出して、短機関銃を切断する。
俺はそのまま唖然としている男の髪をもう片方の手で掴み、こちらに引きよせ、床に叩きつけ、うつぶせになっているその背を踏みつけた。
そして軽機関銃を斬る、なんていう漫画のような技をやってのけて、尚その輝きを失わない剣を男の首に充てる。
「さて、暴漢諸君。仲間の命が失われてもよろしいのかな?」
残った二人の男に向かって、俺はそう言った。
「き、汚ねぇぞ!」
お前達の口からは聞きたくもない言葉だな、それは。
同じだろうに。
「おいおい、そんなことを言っていいのか? こいつの指が一本なくなるぞ?」
「ヒィッ!」
俺の言葉に悲鳴を上げる男。
「た、助けて……!」
「ハッタリだ! そいつはどうせ殺せやしない!」
おいおい、なんて言い分だよ。なら、証拠を見せるしかないな。剣を持っていない方の手に、拳銃を呼び出し、その肩に一発だけ銃弾を放った。
発砲音と共に飛び散る鮮血と、響きわたる男の絶叫。そして、人質達の悲鳴。
今、警察に突入されれば厄介だが、まぁ日本の警察がそんな事が出来る訳もあるまい。
銃を呼び出したため、もう片方の手にあった剣を消す。
「日本の警察って言うのは、凄いよな。世界水準で見ても。何せ、人質も犯人も、両方とも生きた状態でこんな事件を解決させようとするんだからな。俺達なら、絶対に無理だよ」
「な、何が狙いだ……?」
「狙い? 何の事だ?」
「金か?」
「いらねぇよ。お前達と違って腐るほど持っているんでな」
「だったら何が目的なんだよ!」
「さてねぇ、まずはその手に持っている銃を捨てて貰おうか。大人しく、な」
「てめぇ……サツの仲間か」
おいおい、神妙な声で何を言うんだこの阿呆は。
こんな事をする奴が警察の味方なわけがないだろうに。
「生憎だけど違うぜ? さ、わかったらさっさと銃を下ろすんだな。あ、そうそう、ハラマキも外してもらおうか?」
体つきの割に、腹回りだけ妙に膨れているからな。それに驚いた男は銃を放り捨てて、ジッパーを下ろし、スイッチを手に取る動作をする。
が、その前に。
「ラウラ! シャルロット!」
二人をけしかけて、その動きを止める。
流石は、腐っても代表候補生。動きに鋭さがある。
完全に制圧しきったのを確認すると、俺は店員の一人に紐を持ってくるように指示をする。
「どうして銃を撃ったりしたの!」
俺にそう言ってきたは、愛人の娘だった。
「あの状況で、こいつらに対して有効な手段だと思っただけだ」
「別にそんなことをしなくてもよかったじゃないか! それに、もし逆上して普通の人を殺しちゃったりしたらどうしたのさ」
「警察がこいつらを殺す口実が出来ただけだな。それに、こいつらに死ぬ度胸も、殺すだけの覚悟もなかったさ。人を殺すって言うのはな、誰しもしたくない事なんだよ」
だからこそ、それを快楽に変換しようとする。恐怖を本能的に回避するためだ。俺も、出来る事なら人を殺したくない。
特にプライベートに至ってまで、そんなことをしたいなんて思うほどに、人殺しを楽しんでいるわけじゃあないんだ。
「でも、それで人が死んだら!」
「今、世界でどれだけの人間が死んでいっているか、知っているか?」
「そんなことじゃない!」
「ならこの国で年間どれだけの死者が出て、そのうちのどれだけが他殺、若しくは未必の故意でその命を失って行っているか教えようか?」
「だから……どうして君は……!」
「おまえはどうして感情的で、ミクロな視点でしか物事を知ろうとしないんだ。マクロな視点でみたら、こんな程度……」
「人は! 一人だけなんだよ! 君も、僕たちも!」
何を感情的になっているんだ。こいつは。
「そんなことはどうでもいいだろ。ほら、逃げなくてもいいのか? 国家代表候補専用IS保持者?」
外の警官共が一斉に突入の準備をしている。代表候補生がこんな事をしているのはまずいのではないだろうかね。
持ってきた縄を使って男三人を拘束しながら、俺はそう言ってやる。
国家代表候補生がこんな所で、事件にかかわっているとなれば、いろいろとまずい。
そう言うと、二人は脱兎の如く逃げ出した。
全く、後始末をさせられる此方の身にもなってほしい。
二人が姿を隠すと同時に警官隊が突入してきた。やれやれ、手順が遅いな。それまでの間に、俺は野次馬マスコミから顔を隠せるようにバイザーを呼び出した。
「随分と囲うのは早かったようだが、随分と立ち回りは遅いようだな日本の警察は」
皮肉交じりに俺に銃を突き付けている機動隊の連中にそう言ってやる。
大方部隊の編成やら、銃の使用やらでもめてたんだろう。決まり事が大好きな国だから。
「動くな! 大人しく武器を捨てて投降しなさい!」
「それは何の冗談だ、警官隊よ。男性IS保持者に対して武器を捨て、投降せよ? それは、ISを譲渡せよ、と言う指示か?」
「黙れ、男にISが使える訳がなかろう!」
「だとするのなら俺に対しての宣戦布告か? なれば買ってやろう。既存の兵器を凌駕する、ISに対して生身での戦闘を申し出るとは。いやはや、無謀が過ぎますな、日本の警官は」
拳銃と剣を手に、俺はそう言ってやった。
リーダー含め、警官隊の顔はバイザーに隠れて見えない。やれやれ、この人数を相手に、陸で戦うはめになるなんてな。
空だったらこの倍の数が来ても平気なんだが。
まぁ? こんな所で銃撃戦を始めれられるほど、こいつらも馬鹿じゃあるまい。
ここで戦闘を行って、民間人に被害が出ればそれこそおしまいだ。それは俺も本意ではない。折角、誰も死ななかったんだ。だったらそれでいいじゃないか。それだけで。
さてこんな所でにらみ合いを続けていてもしょうがない。
「ほら、そこの三人が犯人だ。さっさと連行するがいい」
「黙れ、お前は只の民間人ではないな?」
「だから言っただろう? IS保持者だと」
「何者だ、男がISをつかえるなど前代未聞だ」
「いたじゃあないか、織斑一夏と言う人間が。俺も、似たようなものだ。それとも、こんな所で銃撃戦を始めるか? 此方に敵対する意思はないのだが。お前達が選択しろ」
今此処で俺と戦うか、否かを。
戦えば、少なくとも全滅は免れないだろうがね。俺にはISに対しての守秘義務が存在している。
ISに対して何らかの危害が加わりかねない際には、武力をもってこれを制する事が許されている。もちろん、俺自身が、こんな大勢の前で死ぬ事は許されない。だからこそ、あの撃墜は俺にとって許されざるものだった事は言うまでもないだろう。
警官隊は構えていた自動拳銃を下げると、犯人の確保へ向かう。
俺に対しての警戒も怠ってはいない。その程度には平和ボケしていないらしい。
「お前が発砲したと言う事実だけは見過ごす事は出来ない。銃刀法違反の現行犯だ」
「成程、この国ではISを所持していると言うだけで銃刀法違反になるのか。ISが危険な状態に晒された為、その正当防衛となる為に武力を行使した。それすらも間違っていると言うのなら、警察庁に厳重な抗議をしなくてはならないな」
勿論、他国が所持しているISへの重大な干渉となる為、宣戦布告と取る解釈もある。
それが各国におけるにらみ合いを生み出しているのだから。
「貴方に問おう。世界を壊す覚悟があるのかと」
それを聞いた瞬間に、そいつは目をそむけた。所詮は、ふ抜けだったと言う事か。
全てを壊す覚悟がない人間に、審判を超えられるとは思えない。
「そうだな、最後に俺がISを使用していると言う証拠を見せようではないか」
そう言って右腕部の装甲を展開した。灰色の装甲が、白日の下にさらされる。
俺がそれを展開した時に彼らは一斉に銃を俺に向けた。中々にいい判断だ。
「これで信用して貰えただろうか」
「……ああ、わかった。ただ、何処に所属しているか位は言ってもらわなければな」
やれやれ、と俺は溜息を一つ吐いて、名刺ケースを取り出す。まさか、一応入れておいたものがこんな所で役に立つとはな。
その中から一枚だけその紙を取り出すと、そいつに手渡す。勿論、右腕部のISは解除している。
それを受け取った警官は、そこに書かれていた名称に驚いた風に飛びあがり、俺に向かって敬礼をした。
……流石にここまで態度が変わるとなると、恐ろしいものだ。
「失礼しました!」
「……別にそんな態度をとらなくていい。貴国との演習は此方としても楽しんで行わせて貰っている。それと先程の無礼は謝罪する。戦闘直後と言うのもあって、少々気が立っていた」
「いえ、此方こそ。しかしどうしてこんな所へ? 規律が厳しく、外出すらも難しいと言う話でしたが」
「実の所を言うと、年相応に学園に通っていてね」
「まさか、あのIS学園に……?」
「まぁ、そんな所だ。街中での発砲は此方としても極力抑えたかったのだが」
「状況に応じては仕方ありますまい。テロ行為には屈しない、それはいつの時代でも常識の事でありますから」
「そうか、そうだな。人が変化を望めば、か。まぁ、俺も変わらないさ。テロリストとな」
テロ、と言う言葉にかつての英雄のひとりを思い出す。彼もまた、世界を変えようと望んだ人間の一人だったのだ。
ジョシュア・ブリストー。その牢獄の中で最後を迎えた時、彼は一体何を思いながら息を引き取ったのだろうか。
彼らが行ったのは只のテロリズムに過ぎなかったのだけれど。けれど、それを望んでしまったのだ。
誰の思いも、同じはずだったのに。世界への閉塞感と絶望。それが根源にあるのだと思うけれど。
それでも俺達は、前に進み続けなければならない。正しい間違いも、間違った正しさもひきつれて。
俺が少しばかりもの思いにふけっていると、警官から声がかかった。流石に、違和感があったか。後の処理を頼み、俺はその場を後にする。
一応、これでもこの国の為に働いたのだからな。犯人も死にはしないだろう。出血多量やらショック死やらはあるだろうが。
ま、死ななきゃ得だ。死ねば死に損、生きれば生き得ってね。しかし、折角の休日だったと言うのに、とんだ目にあったものだ。
俺にとってはいつもの事だが、あまり荒事はしたくないんだ。
学生身分に励んでいるときはまだ良い。だが、どうして学生身分も本業の方も休みの日にまでこんな事をしなくてはならないんだ。
神様のサイコロってのは随分と俺に過労死をさせたいらしいな。
そんなことを思いながら、夏の夕暮れを歩いて行く。
俺のいた表舞台とは別の場所で、また別の下らない企みが始まっているのも知らないで。
本当に、面倒くさい。
さりげなくやるウエポンシフト。銃剣鎚士の名はだてではありません。その内、槍を持たせて、継牙双針乱舞でもやろうか。
という事で4巻の内容は終了です。おしまいです。後どうしろと。ぐだぐだとオリキャラだけのながったるい独白でも流してろと。一人称なので、このくらいたんぱくでもいいよね。わざわざ、いっちーたちがいるところに流し込まなくても。
さて、次回は生徒会長が現れます。生徒会長で怖いのは、あのクリア・パッションくらいでしょうか。
実弾兵器と相性悪すぎでしょ、あれ。まぁA10ぱっけ完成させた暁には、飽和状態にして飲み込んであげますが。実際の所、生身以外での直接戦闘はないかと。秋さんやってきますし。
あとは春だけですね!一夏千冬オータムと。
ん? 実は一夏たちは実は亡国企業出身とかって落ちはないだろうな。