IS Another ZERO   作:XXI

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ごめんなさい専用機は次回に持ち越しです。
多分次回くらいには出せると思います。
思っているよりも長く書いているっぽいので。そういえば、山田先生ってロリババアですよね。割と好みです。一番好きなのは小萌先生ですけど。あの見た目でヘビースモーカーとか。
因みにストライクウィッチーズってのが騒がれてますが、あれ嫌いなんです。ロマンもないですし。
SGのSDのゼロが好きです。不人気だったのが残念極まりないですが。
あとアイドルマスターゼノグラシアとかも。あれ漫画版だとペドなんですよね。どう見ても。


回文教師の実力

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

織斑一夏以来の簡潔な自己紹介だ。

そして誰かを探すように教室を見まわし、織斑一夏で止まる。

つかつかと彼の近くまで近寄り、腕を振り上げるラウラ・ボーデヴィッヒ。

成程、大体分かった。

その腕が振り下ろされた直後に俺の腕がその細腕を捉える。

結果、織斑一夏の頬は殴られずに終わった。

 

「……何のつもりだ?」

「おいおい、それはこっちのセリフだ。貴様の隊では自己紹介の後に殴るのが親愛の証なのか? バニーちゃん?」

 

にらみあげてくるかわいいウサギちゃん。

なんならここで一戦やらかして見せるか? と視線だけで問いかけてくる。

流石の軍所属者でも、ここで織斑千冬相手にやらかす事はないだろう。

 

「おら、じゃれてないでさっさと席につけ」

「ノーコメントですかそうですか。暴露してもよろしいですか?」

「この私に一体何のネタで強請ろうと言うのか知らんが、保健室で寝込みたくなければさっさと席につけ。ボーデヴィッヒ、お前もだ」

 

おお、怖い怖い。

俺が暴露するのは、お前とこのウサギの関係だ。どうせ、弟にも話をしていないのだろう?

下らないな。

織斑教諭が、呆然としている生徒たちに向かって指示を飛ばす。

当然だが、彼女に逆らう事そのものが死へと直結しかねないので、すぐさま生徒達は行動を起こす。

俺達男子は、何よりも先に教室から出なければならないのだから。

 

「おい、お前ら。同じ男子だ、デュノアの面倒を見てやれ」

 

ふざけるな。

これ以上、子守りが増えるのはごめんだ。俺は一人でいたいんだ。

とはいっても、男子も三人しかいない以上、固まって行動をした方がいいだろう。

こいつも、面白いやつだろうしな。

織斑一夏が、デュノアの手をつかんでそそくさと移動を開始する。

俺もそれに続いて教室から出て、アリーナの更衣室へと移動していく。

ふつうは立場は逆のはずなのだが。女子が、アリーナで着替えればいいだけの話だ。

人数の少ない男子は、教室内で着替えて、アリーナへと向かえばいいだけの話だ。

全く、あれだけ男子に媚を売っておきながら、いざ着替えを見られそうになると、恥ずかしがるなんて。

純情なふりをするのも大変だ。

早足で移動しながらため息を吐く。

そう言えば、自己紹介をしようとしていたが、その前に織斑一夏に連れていかれたな。

ま、状況が状況だし仕方ないか。

 

「あ、転校生発見!」

「者ども、出会えであえ~!」

 

駄犬がもう色のにおいを嗅ぎつけてきたか。

邪魔くさい。こういった事があると言うのに、遅刻が出来ないなんて、笑わせてくれるよ、織斑千冬は。

群がる女子共を避けて通りながら、アリーナへと向かう。

やれやれ、俺までこいつらに付き合うはめになるとは。

 

「止まれ、織斑一夏」

「なんだよ! 止まったら遅れるぞ!」

「邪魔なら排して進めばいいだけだ」

 

思い出したのだ。

別に俺は女子から好かれているわけじゃない。それ以前に、誰も近付けていない。

女子からは確か、愛想のない取り付く島のなさそうな人間、なんて言われているらしい。

俺は振り返って一言だけ言う。

 

「除け、邪魔だ」

 

俺が一言だけ言うと、立ち止まり道が出来ていく。

全く、最初からこうしておけばよかったんだ。こうしておけば、無意味な時間など使わずに済んだのだ。

すでに織斑一夏達の姿はない。ま、結果的に助けるような感じになってしまったが、仕方のない事だろう。

割れた人の海を見て、奇跡を思い出す。

海が割れる奇跡。

一人思い出して苦笑した。

 

「案の定、か」

 

扉が開くと中は無人だった。やはり織斑一夏とデュノアはいなかった。

さっさと着替えて先に行こう。

俺はISスーツへ着替えると一人先にアリーナへと向かう。

結局二人が来たのはだいぶ後のことだった。

何をもたもたしていたのやら。

目の前でまた茶番劇が繰り広げられる。いつになったら授業は始まるんだ。さっさとしろ。

 

「今日は戦闘を実演してもらおう」

 

そう言って織斑千冬は頭を殴ったセシリアと鈴を指名した。

理由は専用機を所持しているから、らしいが。

対戦相手はおそらく……来たか。

 

「ど、どいてください~!」

 

ISの飛行音が織斑一夏へ向い、そして、墜ちる。

そして目の前には副担任の山田真耶に馬乗りになって胸に手が置かれている織斑一夏がいる。

何が起きたのか、まったくわからんが。たぶん、これがらぶこめまんがにある、らっきーすけべというものなのだろう。

どうでもいいが、本当にさっさと授業を始めてくれ。

しばしの茶番の後に、ようやく模擬戦闘が始まった。

まぁ、何だ。結果は見えているが。

ものの数分で専用機は二機ともデストロイ。

戦闘中行方不明の判定だな。

やれやれ。専用機が汎用機に敗北するなど……苦笑物だ。

 

「これで教員の実力は理解できただろう」

 

ああ、知っているよ山田真耶がこのくらいはできると言う事くらいはな。

 

「さて、それでは山田先生には悪いがもう一戦お願いしたい」

 

いやな予感がする。

 

「そこにいるもう一人の男子。今すぐISを準備しろ」

 

ほうら、お呼びがかかった。

 

「謹んで辞退させて頂きます。今ので十分にあなた方の実力は理解させて貰いましたので」

「そう遠慮をするな。一対一が恐ろしいと言うのならば、織斑とデュノアをセットにしてもいいぞ?」

 

どうしても退かせない気か。

どうやら、こちらに喧嘩を売っているらしい。

なら、買ってやろう。

 

「足手纏いなど不要です。尤も、彼らを同じ戦闘空域に出すと言うのならば、邪魔であれば墜ちていただきますよ」

「よく言った。貸出しの打鉄がある、装備しろ」

 

横目で織斑千冬を一瞥してやると、俺は打鉄を装備する。

刀一本、近接装備のみで万能機の相手をする事になるとは。

まぁ、先程の軌道を見る限り、あいつも所詮はIS操縦者であると言う事は明白だ。

そんな程度の知れた相手をつぶす事くらいは、簡単だろう。

ISを装備すると、そのまま上昇。

正直、ドイツ軍がいる前で使いたくはないが、ま、どうにでもなるだろう。

 

「覚悟は、宜しいか? 山田真耶教諭?」

「何時でも」

 

上等だ。地面に這いつくばらせてやる。

刀を抜き放つとそのまま接近するために加速。それを迎撃しようとライフルを向け発砲。

生憎だが、そのその場でとどまっての発砲は、俺の前ではご法度だ。

 

「まずは、それを貰う」

 

抜刀してライフルにその刃を立てる。

流石、このくらいだとかろうじて回避できるか。

 

「ひゃー……危ない」

「挨拶は返さなくてはね。礼儀というものです」

「本当に、貴方一体何者ですか? 代表候補生よりも強いじゃないですか」

「それはどうも」

 

元代表候補、と聞けば聞こえは悪い。

だがしかし、その実は鍛錬を怠らずに、常に努力し上を見続けて、そして報われなかった者。

それ故に仮初の強さなど、下らないほどに。

というか、それ以前にセシリア・オルコットは教師を倒したはずではなかったのだろうか?

ま、山田真耶は上がり症であるし、そう言った一面も絡んでしまったのかもしれないが。

しかし、ラファールに比べてこの打鉄……重い。

超高速軌道など出来ないし、回避からのカウンターはバレルロールなどのみに限られる。

なれば、俺がする選択は一つだけ。

スラスターと基本骨格以外の装甲を大幅にパージする。

パージされた装甲は背後を銃撃しながら追いかけてくる教師の目くらましとなる。

機動性と速度をある程度確保できた今、チャンスだ。

目くらましを受け気が動転している筈。だったら、急上昇から相手の背後に回り込み、そして前方に俺の姿が見えなくなった事に気がつき、そこから背後の俺に気がつくまでの時間があれば。

決着はついた。

 

「チェックメイトですね」

「……これは予想外です」

 

正直、ギリギリだった。敗北しても良かったが、あれだけの喧嘩を売られたのだから、勝利に限りなく近づいておきたかったが……。

ま、何にせよ勝ててよかった。

 

「これでも、本気でやってたつもりだったんですけど」

 

嘘はないだろ。

少しばかり油断していたのは事実だが。貸付の打鉄と恐らくは教員用に改造されているラファールでは、性能差がありすぎる。

尤も、そこに油断と隙が生まれるので、俺はそこに付け込んだと言う訳ではあるが。

とはいっても、若干肩に力が入りすぎていたという節もある。

どうせ織斑千冬が、俺の実力を試せという指示を出していたのだろう。それだけの話だ。

最早隠す必要性もあるまいて。どうせなら自分の思うままに行動した方が正しい。

機体の性能差を覆すのが、俺達の役目だ。

ま、あれだ。どう頑張っても兵装の差は覆せないが。

今日、ようやく確信した。

当たり前に感じていたが、やはりガンは大切だ。

 

「でしたら宜しいのですが。此方としても全力でお相手しただけの価値はありますから。何やら値踏みをしておられる様な軌道でしたので、少々不安でしたが」

 

少し顔色が変って、千冬の方へと顔を向ける山田真耶。図星か馬鹿野郎。

値踏み程度の戦術で俺を謀ろうとするなんざ十年早いんだよ。

 

「ま、今ので良い例を示せたと思いますがね。以前のセシリア・オルコットの様なレイシストもどき達には。ISの稼働時間? 戦術のレベルを上げれば十二分にそれはカバーできる代物だ。戦いのセンスがない人間は何時間、何十時間訓練しようとも無駄だ。ISは兵器だ。何よりも、ただの。俺はそれを理解している。おおっと、もう一人いましたね。兵器を扱う人間が。シュヴァルツェア・ハーゼ・リーダー」

 

あくまで肩書でそう呼んでやる。

こいつは何の目的があってこんな所に来たのか。

大体の予想はついているが、そんな事が理解できない上層部も随分とひよったものだ。

いくら試験管ベビーとは言っても、こんな子供に一部隊の長を命じる時点で愚かしいとしか言いようがないのだが。

理想と現実と手段を履き違えた人間に、最早命の価値を数えさせる事は不可能なのだろう。

倫理観などあった物じゃない。

 

「何故、知っている?」

 

おやおや、此方の予想よりも冷静らしい。子供らしくないな。

少しは他の感情を発露させる事を覚えさせたらどうだというのだ。

 

「いやいや、俺はそういった方面に詳しいだけだ。それと、質問に質問で返答すると言うのは如何なものか?」

「……いいや、そうだな。お前は質問をしていないだろう。ただの確認だ。私はそれに対して、返答する義務を感じない」

「流石はドイツ軍の特殊部隊に所属している人間だ。このくらいの事では口を割らないか。尤も、俺はお前の事を知っている。モルモットが」

 

その言葉を聞いた途端に、小娘の表情が怒りの感情に染まる。

そうだ、そうしている方が年相応だ。

 

「そこまでだ。子供の喧嘩は授業後にしろ」

 

子供の喧嘩、か。

確かに少し子供っぽいところがあったのかもしらんがな。

まぁ、それ以前に、モルモットという言葉でリーダーが激昂するのを避けたかったのかもしれないがな。

その後授業は何やら騒がしい事になりつつも終了。

俺も、きちんとISの操縦が出来る者としてきっちりとISの使用方法を教えてやりました。

他の所と比べれば、十二分にまじめな教え方が出来たとは思うが……。

教師がその職務を怠慢するというのは、如何なものだろうかとすら思う。

午後からの授業は簡易的なISのメンテナンスを行うらしい。

ま、ほうっておくとしよう。ISのメンテナンスは複雑で面倒なんだ。

そして放課後、俺は依頼していた二人の転校生に対してのデータを受け取ると、もうひとつ受け取るものがあると言われた。

……成程、確かに必要なものだ。

今のままの装備ではあまりに緊急性に欠ける。緊急時にまで貸出しの打鉄やラファールを使っていては、時間がかかる。

さりげなく許可を出している風を装っているけれど、実はISそのものに細工を行い、インターセプトしている状態だ。

どうせ緊急時程度にしか使用していなかったのだ。大目に見てもらっているに決まっている。

 

「ま、何にせよ、だ」

 

一人つぶやいて、のんびりとデータのチェックを行う。

俺のにらんだとおり、か。

つまらないな。少しは俺の予想から離れた展開と言うものがあってもいいと思うのだけれどな。

ま、あいつのほうは適当にあしらえばいいだろう。どうせ、データ収集が目的だ。だったら、こちらとしても望むところ。男性のISデータは不足している。男性用ISの拡張はそれ以上に必要だからな。

問題は……アクティブイナーシャルキャンセラー、AICを使用する黒兎の機体だ。

端的に言ってしまえば任意の対象の動きを封じるものだ。

これだけ聞いてしまえば随分なものだが、どうせ制限とかいろいろあるだろうしな。

そもそも、電池と言う概念でエネルギーをとらえた際には、一昔前の携帯電話と同じ発想に至る。

第二世代型の機体は主にエネルギーの消費量と機体の装備のバランスが取れている。これはオードソックスな携帯電話と同じだ。

それに比較して、第三世代型の機体はエネルギーの消費量が激しい。その主な理由については第二形態移行の際に発現する、単一仕様能力を第一形態での使用を可能出来るように試みた結果だ。

特にその中でも顕著なのが織斑一夏の白式だろう。

次いでセシリア・オルコットのブルー・ティアーズと言ったところか。

尤も、何を主眼に置いて設計されたかによっても変わる。鳳鈴音の甲龍がそれだ。燃費の改善だけを目的とする為の武装だ。何せ武器が両肩部に配置されたエネルギー砲と、連結してブーメランとなる謎の武装のみ。だとしたら、近接戦闘での安定性を主眼に置いているとみて正しいだろう。

実際、信頼性とコアの生産さえ可能になれば、後は幾らかのスペックを落として量産、と言う形に出来るだろう。

それを考えた際にあのレーゲンは確実に燃費が悪すぎる機体の一つだろう。

ならいくらでも勝機はある。

そうとわかれば後はのんびりとしているだけでいいだろう。実際にお目にかかる機会があれば尚の事良いだけ。

そうやって過ごしていたある日の昼さがり。

 

「なぜこんな所で教師など!」

 

おお、おお。

修羅場ってやつか。かつてドイツ軍でお仕事をしていたって聞いたが、まさかここまで好かれているとはねぇ。

何がしたかったんだろうか。

同情か? くだらないな。そんな事だから世界に振り回されるままなんだよ。

お前達は。

 

「あんなISをファッションか何かだと勘違いしているような――」

 

おお、正論だねぇ。どれ、少しからかってやろうか。

 

「おいおい。その中に俺も含まれているんじゃないだろうな?」

「貴様は……!」

 

憎々しげに俺の事を眺めてくる黒兎。おお、怖い怖い。

 

「全くお前さんには心底うんざりだよ。ISを兵器だと思い込み過ぎてその原点を忘れてしまっているじゃねぇ?」

「原点だと? そんなものはどうでもいい!」

「どうでもよくないね。これだから食べ物を知らない子供って言うのは……」

「なんだと!」

「IS、インフィニット・ストラトスは本来、宇宙での活動を目的とされている。戦争での使用は本来の目的とはかけ離れていたはずだった。そうだな?」

 

俺は尋ねるように、千冬を見る。

無言か。そうかそうか。

 

「一方で、軍事利用を目的とされてしまった一件がある。それが、白騎士事件だ。一体何がしたかったんだろうな。その正体も不明のままISのコアを無条件に妄信させて。自分の力を認識してほしかったのか? だとしたら三下以下の発想だな。そんなことで世界は変わらない。この世界から全ての境界を取り除かない限り」

「この世界から境界を取り除くだと? 笑わせる。そんな事は無理だ」

「そうだな。だがそれだけの働きがあったはずだ。ISにはな。それでも、それは実現できなかった。かつて――」

「かつてのエース達が為し得なかった事だからか?」

 

へぇ、知っていたのか。

 

「驚いた風な顔をするな。むしろこちらが驚いている。あの戦争を知っているお前の事を」

「軍に関わっていたわけでもないのにか? 調べればわかる事だ。あの戦い。表に出回る事はなかったが、とある形で残っているんだよ。『知っているか? エースってのは三つの形に分けられるんだ』」

 

強さを、プライドを、戦況を、と。な。お前たちの知らないことだらけだ。

 

「なぁ、黒兎。お前はまだエースの域ですらない。ただの雛鳥だ」

「だからどうした? お前の意見など聞いていない」

「大人しくしている事だ。ここにいる連中を、甘く見ない事だ。女は所詮女だと言う事を証明するだけだ」

「所詮男は男だ。お前のように下らない夢想ばかり追い続ける」

「実現したと錯覚したお前達よりは現実的さ」

 

不完全を完全と決めつけ空想の中で生き続けようとするお前達と比べればな。

 

「なんなら、この場で証明して見せようか? お前の大好きなお人形遊びで」

「そこまでにしておけ、小童共」

 

と、ここでレフェリーストップが入った。底冷えのする怖い怖い声だった。

びくん、と姿勢を正したラウラ。まったく、十代女子らしい反応だな。

ち、後少しで釣れたのに。

 

「随分と偉くなったものだな。十五歳程度で選ばれた人間気取りか貴様ら」

 

選ばれた人間さ。俺はな。神ではなく、悪魔に。

 

「わ、私は……」

 

なぜか震える声。

おいおい、俺は無視か?

 

「さて、授業が始まるな。さっさと教室へ戻れ」

 

そう言われて、教室へそそくさと戻っていくラウラ・ボーデヴィッヒ。

全くどこまでこいつに従順なんだろうかね。さて……。

 

「そこにいるんだろう? 織斑一夏。盗み聞きとは、感心しないな、少年」

 

俺がそう声をかけてやると物陰から織斑一夏が姿を見せた。

 

「……どうした? 鳩が豆鉄砲を食らった風な表情をして」

「いや……」

「ふん、さしずめ今の会話を邪推したか? どうでもいい事だ。もともと、お前は選ばれる予定の人間だったからな」

「選ばれる予定の人間?」

「千冬、お前は先ほど選ばれた人間だとか言ったな? 生憎だがその通りだ。俺は選ばれた人間だ」

 

俺の宣言に、千冬はまなざしを鋭くして問いかけてくる。

 

「何に、だ」

「悪魔に、とだけ言っておこう」




という事で色々とハチャメチャな回でした。
色々とヒントを残してとっとと逃げる主人公とか。
悪魔の伝説を知っていたら、割とニヤっとくるかもしれません。
因みにヴェルトールが一番好きなロボットです。IS×XENOとかも割と胸熱だったり。
アニムスとかアニマとか。
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