俺はもう一度変装し直して、親父さんの店で尚文を待つ事にした。
ーーーーー1時間後尚文は来たが予想外の状態だった。
まあ、よくよく考えれば仕方ないか。
尚文は奴隷の少女を連れて、店に現れた。
攻撃の出来ない尚文が攻撃手段を求めるのは当たり前だ。
「親父、こいつに武器を新たに見繕ってくれ。」
「分かったよ。後、あんちゃんに客だ。」
「は?俺に客?」
尚文がそう言った後、俺は尚文を呼びかけた。
「2週間ぶりだな。尚文。」
尚文は俺がいる事に気付いたようだが、俺が誰か分からない用だ。
あ、そうか。変装解いてなかったわ。それじゃあ仕方ないか。俺はそう思いながら変装を解く。
「改めて、2週間ぶりだな。尚文。」
「え、ハルキか?は?さっきのはなんだ?」
「変装スキルだ。ともかく、俺はお前と話をしに来たんだ。」
「あ?今更なんの用だよ。」
「波の情報を聞きたいのと、あとは2週間どんな感じだったかの話だ。」
「ああ、いいだろう。俺も、お前が2週間何処に消えてたのか、興味がある。」
「ところで、その奴隷は?」
「戦えないから、この前買った。」
「なるほど。」
「じゃあ、こっちの番だ。お前、これまで何してた。他の勇者の話は聞くが、お前の情報は全くと言っていいほど無かった。」
「まずはそれか。俺は、この2週間、森で狩りをしながら
サバイバルしてた。」
「サバイバル?お前、そんな事出来るのか?」
「ああ、それこそういう系のゲームをやってたお陰だな。」
「へえ。」
「じゃあ次はこっちだ。波はどこで起こる?というか具体的にいつ起こる?」
「分からん。」
すると親父さんが口を挟んだ。
「あんちゃん達、知らないのか?時計台にある、龍刻の砂時計っていうやつだ。その砂時計の砂が落ちきると、勇者たちは波の場所に飛ばされるらしいぜ。」
「そうなのか。なるほど、行ってこようかな。」
明日、装備を新調したら尚文達と一緒に行くことになった。
その分、今日は尚文との情報交換を続けた。
因みに奴隷の名前はラフタリアだそうだ。
あと、回復薬の作り方を教わった。
代わりに俺はここ2週間のサバイバルで手に入れた素材の一部を譲った。
ーーーーーー翌日
尚文達に合流してから、親父さんの店に行った。
今日にはオーダーメイド品が完成するらしい。
俺達だから、と親父さんが優先してくれたみたいだ。
確かに尚文がここに通う気持ちも分からなくはない。
「というかハルキ、お前また変装してるのか。しかも、昨日の格好とも違うし。」
「当然だろ。怪しまれずに行動するなら、銃の勇者である事も盾の勇者と関わりがある事も隠すべきだろ。」
「はあ、まあそうなんだけどさ。」
ま、親父の店の中ではちゃんと元の姿でいるけどな。
尚文の奴隷のラフタリアさんは普段はよう喋るらしいが、俺がいる時は遠慮しているのか、ずっと黙りだ。
まあ別にいいけど。