チキンハートの武偵生活   作:シオシオクレソン

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腹痛が治りません…。


砂礫の魔女編
懐古


「はー…疲れた」

 

 早々に訓練を切り上げ、帰路に就いた誠実。決してサボりではない。

 

「ただいまー。まあ誰もいないか」

 

 ここに良く来るメンツは全員この時間帯に用事がある。いるはずがない。

 

「おかえりなさーい」

 

「…は?」

 

 誰かいた。

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 誠実の寮にいたのは、キンジの兄…姉?のカナだった。

 

「えーっと、なんでおるんすかカナさん」

 

「ちょっとこの学校に用事があったの」

 

「ほーん…。もしかしてキンジとアリアにちょっかい出してきたんですか?」

 

「まあ、そうともいうわね」

 

「はぁ…」

 

 悪びれずにそう言い放つ。誠実は頭が痛い。

 

「それにしてもあなたとキンジが同室だとは思わなかったわ」

 

「教務科の陰謀を疑ってますよまったく…」

 

 ガックリと肩を落とす。科の違うSランク武偵二人を同じ部屋に割り振るなどふつうはあり得ない。

 

「ふふ、その様子だとあの二人は以前あなたに会ったこともおぼえてないみたいね」

 

「キンジはおろか白雪も京都の陰陽師の子供に誠実って人がいるらしい程度にしか思ってなかったみたいですよ。まああの頃とは髪型も性格も変わっちゃってるんで気付かなくても無理はないと思いますけど」

 

 少年期はテンションが高く、呪術では有用だということで髪も伸ばしていた。いまではヘタレでネガティヴで、髪も短くなっているが。

 そもそも星伽神社に足を運んだのも親が陰陽師だからという理由であり、自主的に行ったわけではない。むしろ乗る気ではなく、二度三度行っただけでそれ以降は顔を出してもいない。

 

「それはそうと、例のものはあるかしら?」

 

「もちろんです」

 

 お互い懐から茶封筒を取り出し、差し出す。

 

「あなたにこんな才能があっただなんて意外ね」

 

「まあ変装させるだけならできますし、多少ならカツラに編みこんだ術式で誤魔化せますしね」

 

「で、カツラを脱がれてばれたと」

 

「いっそのことくっついて取れない仕様にすればよかったっす」

 

「それはそれで困りものね…」

 

 陰陽師としては占いが致命的なまでに下手で、めちゃくちゃ弱い式神しか使役できない誠実。そんな彼にも道具作成と陣地作成にはいささかの自信がある。具体的に言うとランクB以上は堅い。

 

「それで?他にも用があってこんなとこに来たんでしょ、英霊さん?」

 

「まだ死んでないから霊じゃないし、英と言われるような存在じゃないわよ」

 

「それもそうっすね。イ・ウーで汚されちゃったみたいですし」

 

「…汚されたってかなりいかがわしい言い方よね。そこまで間違ってないけど」

 

「ははは、実際そういうつもりで言ったんですよ。だってイ・ウーってピー!(自主規制)が大流行してるんでしょ?それにピー!(自主規制)ピー!(自主規制)ピー!(自主規制)

 

「いったいどこでそんな話聞いたの!?」

 

「理子からっす(大嘘)」

 

「はぁ…」

 

 おもわずカナは溜め息をつく。こればっかりはどうしようもない。

 

「ははははは、ジョークですよjoke!処刑人冗句!」

 

「よそで言われたら社会的に殺されそうだわ…」

 

 目がイっちゃってる誠実のJOKEにはほとほと参る。

 

「あと泊まるアテがないならウチが懇意にしてるホテルがあるんでそこ使ってください」

 

「明らかに今言うことじゃない気もするけどありがとう。相変わらず根回しが速いわね」

 

「そういうのは得意ですから」

 

 実際得意なので始末に負えない。

 

「で、先ほどの答えね。私はアリアを殺しに来たの」

 

「ふーん…」

 

 先ほどまでのほのぼのした雰囲気が一転、殺伐とする。

 

「あら、やるつもり?」

 

「ご自由にどうぞ。こっちの方が速いですから」

 

 早撃ちではほぼ互角でも初速は誠実のリボルバーが上。威力も上。弾頭の重量も誠実が上だ。そもそも誠実のリボルバーはシングル・アクション・アーミーを改良したブラックホークの強化モデルであるスーパーブラックホーク。カナのピースメーカーでは敵うべくもない。

 

「…」

 

「…」

 

「はあ、やめたわ。どうせ早撃ちで勝っても居合抜きで対応されそうだし」

 

 闘気を引っ込めて、手をひらひらと振る。室内なら完全に誠実の間合いであるため、この距離ではカナに勝ち目はない。

 

「この部屋直したばっかりだからまた壊すのは堪忍してほしいですし」

 

「いったい何があったの?」

 

「白雪とアリアがキンジを巡って大暴れしたんすよ。キンジのやつ、女難の相でもあるんですかねぇ?」

 

「…さぁ…?」

 

 如何に姉(兄)といえど、こればかりは答えようがなかった。

 

「そういうわけで、はよ帰って下さい。カナさんがいると絶対ここ修羅場になるんで」

 

「そうね…」

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

「頼む誠実!助けてくれ!」

 

「ヤメロォ!俺を巻き込むなァ!もうすでに胃薬が手放せないんだ!これ以上厄介事を持ってくるなァ!」

 

 アリアとキンジがカナの話で大ゲンカ。御覧のとおりキンジが誠実に泣きつくほどの大事になってしまった。

 

「そこをなんとか!」

 

「ええい、はなせはなせ!今度の七夕の祭りにでも誘えばいいでしょうが!」

 

「さっきまで喧嘩してたんだぞ!?できるわけないだろ!」

 

「あーもー!携帯貸して!俺がやる!」

 

本文:今度の七夕の祭りに来てくれないか?嫌なら嫌で構わない。俺はそこにいる。

 

「はい送信っと」

 

「…いやどういう文なんだよ」

 

「気にすんな。伝われば無問題」




誠実
記憶から排除されてたので聞き手にまわってた。

キンジ
アリアとけんか。

カナ
誠実とは顔見知り。キンジを女装させるように頼んだのもこの人。







アドレナリンを大量に分泌して興奮状態にする。
要するにラリってる。

誠実くんが使うライフルは何がいいですか?

  • SDMー R
  • SVー98
  • ウィンチェスターM1895
  • IMI ガリル
  • ブッシュマスターACR
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