チキンハートの武偵生活   作:シオシオクレソン

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ふ、筆がのらねぇです…!
せっかく休みなのに…!


博打

「頼む誠実!手伝ってくれ!」

 

「俺単位足りてるからやんなくてもいいんだけど!?」

 

 キンジに泣きつかれている誠実。実は三年の二学期までの単位をすでにとっている。

 

「そもそも仕事なら白雪とかに頼めばいいでしょうが!」

 

「もう頼んだ!でもあと一人足りないんだ!」

 

「く…くそぅ!」

 

 またしても貧乏くじを引く羽目になりそうだ。

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 

「…似合わないな」

 

「仕方ないだろ」

 

 結局押し負けて任務を受ける羽目になった誠実はボディーガードの格好をしていた。キンジ扮するIT社長の護衛役らしい。

 

「それはそうと社長。白雪が写真撮影を求められていますが、止めなくてもよろしいのですか?」

 

「そっちこそ理子が絡まれてるけど止めなくていいのか?」

 

「「…止めてくるか」」

 

 キンジは白雪の元へ。そして誠実は理子の元へ。

 

「よっこいしょっと」

 

「ぐ、うぅ…腹が…!」

 

 といっても狙撃科でも《ヘタレスナイパー》の異名で通っている誠実は、バニーガール理子に絡んでる奴に直接文句言う度胸なんてものは持ち合わせていないので、ちょっと遠くから呪術で腹下り状態にする。汚いなさすが誠実きたない。

 

「…うわぁマーくんえげつないねー」

 

 これにはさすがの理子もドン引きである。しかたないね。

 

「そんなに言うほどかなぁ?」

 

「言うほどだよー」

 

 急な下痢は大敵だ。言うまでもない。

 

「そもそも助けてあげたのにその言い様はどうなのさ」

 

「別に助けてもらうほどのことじゃなかったのにー」

 

「じゃあ俺の自己満足ということで」

 

 相変わらず絡んでくる理子をぞんざいにあつかう誠実。処刑人と怪盗の子孫という一見して相容れないもの同士のようだが、兄妹仲自体は良好なようだ。

 

「もー。マーくんったら素直じゃないなー。理子が心配だったって正直に言えばいいのに」

 

「リコガシンパイダッタ(棒)」

 

「カタコトでさらに棒読み!?」

 

「ははは…あん?」

 

 仲睦まじくしゃべくっている最中(さなか)、誠実が何かの気配を察する。

 

「どしたのマーくん?」

 

「銃の準備しときな。なんか来るよ…!」

 

 理子に注意を促すや否や、カジノのガラスを破って人型の何かが急襲した。

 

「なんじゃありゃあ」

 

 悲鳴を上げ逃げていく客を後目に、右手にAR―10(マリア)、左手にマテバ2006M(フェルナンダ)を持って侵入者を観察する。ただしかなり後ろからだが。相変わらずのチキンっぷりだ。

 

「うーん、なんだろうねこれ」

 

 エジプト神話に登場する冥界の神、アヌビスのような姿の何かが目の前にいる。割とどうでもいい話ですが、ジャッカル男で画像検索したら北〇の拳のジャッカルが出てきました。あろ!

 

「理子、いったん下がれ。たぶん魔術で操ってるゴーレムだこれ」

 

「じゃあマーくんの専門だ!後は任せたよー!」

 

「任せるなぁぁぁ!」

 

 理子の無茶ぶり(ノーマル誠実にとっては)にキレつつ懐から一発の銃弾を取り出し、マテバに装填する。

 

「くらえ犬人間!」

 

 やけくそになりつつ発砲し頭部に直撃させる。なんということでしょう。アヌビスのような姿のゴーレムが、あっという間に砂になってしまいました。

 

「どうよ!破魔矢ならぬ破魔弾だ!」

 

 効果は抜群なようだ。

 

「なにそれ!理子にもちょうだい!」

 

「残念ながら9mm弾は作ってきてないんだよ!」

 

「えー!?」

 

 いかんせんすべて手作りなので量がない。それゆえに357マグナムとNATO弾に限定しても、80に到達するのがやっと。

 

「仕方ないからパイソンハンター借りるね!」

 

「あ、ま、待って!ケイトォォォ!」

 

 ケイトが左胸のホルスターから攫われた。

 

「いやっほーい!」

 

「ケイトにゃ破魔弾入ってないよ!」

 

「それ早く言って!?」

 

「言う前に持ってったろ!」

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 

「おらおらかかってこいや犬人間!お前なんかこわかねぇ!そのへんてこな顔を吹き飛ばしてやる!」

 

「いやそんな後ろで言われても…」

 

 M110(セレナ)を膝射で構えながら、ジャッカル男を挑発する誠実。たぶん意味はない。

 

「おおっと!」

 

 唐突に飛んできた虫をクイックドロウで撃ち落す。だいたい2cmの大きさの動く標的に一発で当てる技量はさすがである。これでヘタレチキンがなければ確実にモテていただろうに。

 

「スカラベか」

 

 フンコロガシと言ってはいけない。スカラベはエジプトでは太陽の運行を司っているケプリと同一視されることもある神聖な生き物。そのおかげでケプリの顔はスカラベだ。雑コラではない。断じてない。

 

「虫には触るなよ!呪われるぞー!」

 

 虫の異様な雰囲気から呪術の類いであると察し、注意を促す。

 

「ってうひゃあ!」

 

 天井なんて見なきゃよかった。シャンデリアのあたりにびっしりとジャッカル男がくっついている。

 

「どうした?」

 

「キンジ上上!」

 

「上?うわぁ…」

 

 絶句。

 

「まったく、今日は厄日だな」

 

 弾頭が七つついたM24手榴弾に破魔札を張り付け紐を引き抜く。

 

「全員下がれ!巻き込まれるぞ!」

 

 床を踏みしめ、思い切り投げつける。大爆発に巻き込まれ、ジャッカル男たちが吹き飛んだ。

 

「やったか!?」

 

「ごめん一匹取り逃がしたわ」




誠実
いったいどこにあんなもの隠してたんだ。

キンジ
フラグ立てた。

理子
割と仲は良い。

誠実くんが使うライフルは何がいいですか?

  • SDMー R
  • SVー98
  • ウィンチェスターM1895
  • IMI ガリル
  • ブッシュマスターACR
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