深海棲艦に殺されたら、提督として戦うことになりました。(旧題)一度死んだら提督として戦うことになりました。   作:名無しの兵六

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衝動的に書いてみました。


第1話 復活

 深く、深く、沈んでいく。意識が遠のく。千切れた自分の身体の一部が視界に入る。輝く水面を見ながら目を閉じ、人生にお別れを告げようとすると、

 

「まだ、死んでもらっては困ります。」

 

 声がした。トーンの高い声だ。まるで頭に響くようだ。

 

「貴方には生きてもらいます。」

 

 “身体が千切れているのに?”

 

「ええ、そして、彼女たちの指揮官として、共に海原を駆けてもらいます。」

 

 “彼女たち?今も、水面(みなも)の向こうで戦っている彼女たちのことか?”

 

「そうです。そして、貴方には特別な力を授けましょう。思い描いてください。彼女たちと肩を並べ戦う自分の姿を。」

 

 そう言われて、彼女たちと共に戦う自分を思い浮かべる。姿は「HALO」のマスターチーフみたいなミョルニルアーマーMark VI Gen2がいいな。水上で戦うのだから、「ガンダム」のドムのようにホバー移動ができるように脚部には推進器を付けて欲しい。デザインはできるならドムのようなものでなくて、高機動型ザクⅡみたいな感じがいいな。装備は、彼女たちを守れるように、ジム・ガードカスタムのガーディアン・シールド。攻撃用の武装は、UNSCの装備一式とビーム・サーベル、ロング・レンジ・ビームライフルかな。

 

 これだけあれば、彼女たちの足を引っ張ることはないだろう。

 

「大丈夫ですか?それではいきますよー。」

 

 体が泡に包まれ、バラけた肉体が元に戻っていく。そしてミョルニルアーマーが装備される。腰の後ろにはロング・レンジ・ビームライフル。左右の腰にはビーム・サーベル。手にはガーディアン・シールドとMA5Dアサルトライフル。そして体の横にはUNSC武器コンテナ。

 

 そんな状態で水面にドンドン近づいていく。気になることがあったので聞いてみた。

 

「ところで、君は?」

 

「貴方たちの言うところの“妖精”さんです。」

 

「姿は見せてくれないのかい?」

 

「一段落したらお見せしますよ。」

 

「あぁ、そうだね。まずはアイツらを彼女たちや仲間たちと一緒に駆逐しないとな。」

 

「そうですよ。それでは、そろそろいきますよ。派手に登場といきましょう。(みなと)大尉。」

 

「おう。」

 

 水面は目の前、もうすぐ水面だ。すると、周りが光に包まれ、水しぶきと共に海上に立った。流石は妖精さんやってくれる。光が収まると、目の前には、“彼女”がいた。そして、うしろには仲間の乗った救命艇がある。みんな驚いた目で自分を見ている。すぐ、正気に戻った“彼女”に武器を向けられる。

 

「貴方、何者?」誰何(すいか)され、

 

「自分は(みなと) 海斗(かいと)大尉であります。」

 

 敬礼をしながら答える。すると、“彼女”と仲間たちは一斉に、

 

「はぁっ!?」

 

 と声を上げた。そこまで、驚かんでも。まぁ、死んだと思った人間が生き返ったら驚くか。“彼女”とはいうと、肩を震わせていた。あっ、ヤベ、怒らせちゃった?

 

「すみませんでした。少佐。驚かせてしまって。」

 

「そうよ。全く持って人様に自分の血を浴びせておいて!!このクズ!!」

 

 えぇ、そこまで言わんでも・・・。でも、目じりに涙が溜まっているのを見ると、強がりと言ったところかな。

 

(かすみ)少佐にはご迷惑をおかけいたしました。しかし、自分は最善と思われる行動を取ったまでです。艦娘と一介の大尉では、艦娘の方が今後の戦いには必要な存在です。」

 

「だからって、敵爆撃機から私を守るために、救命艇から跳んで死ぬことは無いでしょう!!敵の爆撃が当たっても中破、悪くて大破程度よ。沈みはしないわ。」

 

 そう言いながら、敵駆逐艦に対して正確に命中弾を与え、撃沈する霞少佐。俺もガーディアン・シールドで救命艇を守りながら、アサルトライフルで対空射撃をしている。

 

「それでもです。我々、船乗りは自分の乗艦を大事に思います。他艦でも同じです。まして、我々と(くつわ)を並べて戦ってくださる艦娘の皆さんには感謝しかありません。」

 

「っ!?わかったわ。とりあえず、生きていたことは喜んであげる。でも、姿形があまりにも変わり過ぎじゃない?」

 

「それは、妖精さんに言ってください。妖精さんにどんな姿になりたいか聞かれて、正直に答えたらこうなったんです。」

 

「貴方、妖精さんが視えて、話せるの!?」

 

「いえ、まだ、自分の妖精さんは姿を見せてくれませんが、声は聞こえます。ちなみに少佐の艤装にいる妖精さんは視えます。」

 

「この戦闘が終わったら、ちゃんと上官に報告するのよ。そして、提督になって私たちと共に戦いなさい。いいわね。」

 

「了解しました。まずは、目の前の敵ですね。」

 

「そういうこと。貴方の乗艦、“あぶくま”をやったヤツらを沈めるわよ。」

 

 




見てくださりありがとうございました。

続くかどうかは気分次第ですかねー。
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