深海棲艦に殺されたら、提督として戦うことになりました。(旧題)一度死んだら提督として戦うことになりました。 作:名無しの兵六
横須賀鎮守府に着くと、まずは横須賀鎮守府司令長官の長野大将へ挨拶に行った。案内役の中尉に先導してもらい執務室へ向かう。中尉が執務室の扉をノックし俺が来たことを告げると、入室の許可が出た。
「柱島泊地司令長官の湊少将であります。若輩者ですがよろしくお願いいたします。」
「横須賀鎮守府司令長官の長野大将だ。自ら前線に立つ“英雄”に会えて光栄だ。こちらこそよろしくお願いする。ところで、霞は元気かな?」
「はい、できたばかりの泊地ですので、助けてもらっています。」
「それなら、良かった。彼女は少々口が悪いところがあってね、ただ正論を言うものだから私の隷下の提督たちからは距離を置かれていたんだ。」
「霞の助言は的確ですからね。」
「ほう、階級なしの名前呼びを霞が許したか、それは
「了解。統合幕僚監部で話しは聞いてきました。それと、私の妖精さんがご迷惑をおかけしました。」
「先ほど、幕僚長から話しは聞いた。
「はっ!!ありがとうございます。」
帽子をとり、礼をする。その後、4人の艦娘に向き直る。4人ともすぐに起立し、敬礼をする。答礼し、
「私が諸君らの提督となる柱島泊地司令長官の湊少将だ。以後よろしく頼む。口調は公の場以外では普段通りで構わない。」
「航空母艦、赤城です。空母機動部隊を編成するなら、私にお任せくださいませ。」
「初めまして、龍田だよ。」
「白雪です。よろしくお願いします。」
「深雪だよ。よろしくな。」
と簡単な自己紹介を受けながら1人1人と握手をする。その後は、長野大将に改めてお礼を言い、4人とともに執務室をあとにする。ヘリポートに向かって歩きながら、
「説明があったかもしれないが、君たちにはこれからヘリにて柱島泊地に向かってもらう。無論、俺も一緒だ。搭載する艤装の関係上。3人と1人に分かれてもらわないとならないのだが、どうする?」
「それなら、大型艦の私が提督とご一緒しましょう。」
「ふむ。ほかの3人は異存は?・・・無いようだな。それでは、すぐにでも出発しよう。なにせ、柱島泊地には、戦闘艦は霞と大淀しかいないからな。ああ、ちなみに、2人とも少佐だ。君たちと一緒だな。」
「ところで提督は私たちのことをどう思っているのかしら~。」
「どうとは?質問の意図が読めんが、俺は君たち艦娘のことを部下であり、頼れる戦友あるいは相棒だと思っている。」
「私たちは一度沈んだりした軍艦なのよ?兵器とは思わないのかしら~。」
「思わん。艦娘法で君たちの人権は保障されているし、何より、俺は君たちを兵器として見れん。見るとしても同じ軍人としてだな。」
「ず、ずいぶんキッパリと言うのね。正直、化け物とか言われると思っていたわ。」
「俺も一度、死んだ身だ。1人で深海棲艦を3桁以上沈める俺の方がよっぽど化け物じみていると思うがね。」
俺の発言に目を丸くして驚く4人。そんなんで驚かれても困るのだが。さて、着きましたるはヘリポート。すでに燃料の補給をすませて、離陸準備をしている2機のチヌーク。横須賀鎮守府で合流したチヌーク、コールサイン“キャリアー18”には龍田、白雪、深雪の3人が艤装とともに乗り込んだ。俺と赤城は、朝からずっと面倒を見てもらっているチヌーク、コールサイン“キャリアー07”に搭乗する。機長の上田少佐は赤城と会えてテンションがもの凄く上がっていた。頼むから、安全に飛行してくれよ。
席に着き、ベルトを締めると、赤城が隣に座ってベルトを締めた。それを確認したロードマスターの
俺はそんな彼女を横目にミョルニルアーマーの側まで行き、ミクを起こす。横須賀鎮守府ではずっと寝ていたからなぁ。
「どうしました海斗さん?」
「ミョルニルアーマーを装着したい。イヤ~な予感がする。」
「深海棲艦ですか?」
「さあな。わからん。だが、何となく装着していた方がいいような気がしてならないんだ。」
「わかりました。それでは、装着を始めましょう。」
「おう、お願いする。」
俺がミョルニルアーマーを装着し始めると、機内の搭乗員も気づいたようで何事かと聞いてくる。俺は、取り合えず「勘だ。」とだけ答えて、装着を続ける。やはり、ちゃんとした設備が無いと時間がかかる。やっとヘルメットまで被り終わったときに、俺の予感は的中した。上田少佐が大声で告げる。
「閣下。和歌山沖に深海棲艦の大艦隊が現れたそうです。」
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