深海棲艦に殺されたら、提督として戦うことになりました。(旧題)一度死んだら提督として戦うことになりました。 作:名無しの兵六
6つの金色の光の
「あー、ミクさんや。もしかすると6人の艦娘が生まれてくるということなのかな?」
「ええ、そうです。楽しみですね。」
楽しみって、というかいきなり6人も増えるのか・・・。やっていけるのか俺?今の艦隊さえまともに指揮を執っていないんだぞ。そう思っている間に金色の光が消えていく。そこには、確かに6人の艦娘がいた。ふむ、資料通りだと、加賀型正規空母1番艦“加賀”、金剛型高速戦艦1番艦“金剛”、青葉型重巡洋艦1番艦“青葉”、天龍型軽巡洋艦1番艦“天龍”、吹雪型駆逐艦1番艦“吹雪”、朝潮型駆逐艦3番艦“満潮”。うん、これで、1個艦隊を十分に組める戦力だ。まあ、兎に角、挨拶だ。ヘルメットを外し、
「初めまして諸君!!私は柱島泊地司令長官の湊 海斗少将だ。諸君らは今後、別命が無い限り私の指揮下にて戦列に加わってもらう!!よろしく頼む!!」
一斉に敬礼をしてくる。俺も1人1人の目を見ながら答礼する。答礼が終わると、すぐにヘルメットを被り、
「諸君らの自己紹介はまた後でだ。早速で悪いが戦闘に参加してもらう。異議のあるものは?無いか?ならばよろしい。『霞、あと何分で合流できそうか?』」
『あと、10分よ。』
「『了解。現在、新たに艦娘6人が指揮下に入った。いわゆるドロップ艦だ。』」
『・・・っ!!了解。船速を上げるわ。修正して7分後ね。』
「『了解。』『こちらシエラ01。アスター02、応答を。』」
『アスター02。』
「『ドロップ艦が6人現れた。柱島泊地艦隊との合流をもって進発するがよろしいか。』」
『了解しました。それでは、シエラ01のタイミングで進発をお願いします。』
「『了解。』さて、諸君、戦闘準備をするように。艤装に問題は無いか?気持ちはどうだ?落ち着いているか?・・・ふむ、問題ないようだな。」
「司令官!!」
「おう!!霞少佐か、よく来た。すまんな。急に旗艦を
「問題ないわよ。って満潮姉さん!?ドロップ艦の1人って満潮姉さんだったのね。」
「あら、霞じゃない。また、一緒に戦えるのは嬉しいわね。それはそうと、司令官と随分と仲が良さそうね。」
「司令官が提督になってからずっと一緒だからよ。」
「はいはい、お喋りはそこまでだ。霞少佐、君には今のまま艦隊を率いて欲しい。」
「了解。」
「加賀、金剛、青葉、天龍、吹雪、満潮は俺が直接指揮を執る。いいな。」
「「「「「「了解 (デース)。」」」」」」
「よろしい。これより私の率いる艦隊は柱島泊地第1艦隊、霞少佐の率いる艦隊はこれより柱島泊地第2艦隊とする。第2艦隊はすぐに進発。深海棲艦群第2波と戦闘中の味方への援護だ。霞以外はその体での初陣だ。無理はするな。援護に徹しろ。では、武運を祈る。」
「「「「「了解!!」」」」」
旗艦の霞が率いる第2艦隊が進発する。俺はその間に、第1艦隊の陣形を考える。旗艦は金剛で、加賀を中心にした輪形陣を組むように指示を出す。普通の船と違って、人間が陸上で動くようにサッと陣形を
「『こちらシエラ01。アスター02、応答を。』」
『アスター02。』
「『柱島泊地第2艦隊が深海棲艦群第2波に対し進発した。6人中5人が初陣だ。管制を頼む。』」
『了解。他艦隊の援護に入れるように配置します。柱島泊地第1艦隊はどうしますか?』
「『第1艦隊は私が直接の指揮を執る。』」
『了解。ご武運を。』
「『ありがとう。』さて、第1艦隊、進発するぞ。」
そこからは、何といえばいいのか消化試合のような戦闘だった。第1波が文字通り1体残らず全滅したので戦意が落ちていたのだ。俺が驚いたのは、深海棲艦にも戦意というモノがあることだった。まあ、でも艦娘の対極に位置する存在ならそうなのかもな。第1艦隊のみんなはよく動いてくれた。俺の支援なしで、敵の戦艦打撃艦隊を殲滅したときは正直、驚いた。
「素晴らしいな。諸君、今日、顕現したばかりとは思えない。」
「いえ、あの程度の敵、鎧袖一触です。」
「そうデース。私たちの力を舐め無いで欲しいデース。」
「それでも、だいぶ消耗したな。後方に下がれ。」
「な、なんで私たちが下がらないといけないのよ!?」
「満潮少佐、自分の姿をよく見ろ。中破まではいっていないが小破はいっているだろう?」
「ぐっ、たしかにそうね・・・。」
「なら下がれ。いいな。」
「でも、目の前に展開している敵艦隊を潰さないと下がれないぜ。どうすんだ?」
「そこは、私が援護する。」
「あのう、でしたら司令官の戦う姿を記録したいのですが・・・。」
「ふむ、ミク何か持っているか?」
「コンパクトデジカメなら。」
「持ってんのか・・・。青葉少佐、これを使いなさい。使い方はわかるか?」
「あ、はい。妖精さん達が教えてくれるみたいで大丈夫です。」
「よし、では私の発砲と同時に後退だ。」
「「「「「「了解 (デース)。」」」」」」
ロング・レンジ・ビーム・ライフルを最大出力で撃ち、薙ぎ払う。射線上にいた深海棲艦たちはビームに焼かれ消滅していく。それを唖然とした表情で見ている第1艦隊の面々。後退しろって言ったよね。俺。
見てくださりありがとうございました。
次回は近いうちに投稿します。