深海棲艦に殺されたら、提督として戦うことになりました。(旧題)一度死んだら提督として戦うことになりました。 作:名無しの兵六
アスター02の誘導を受けながらボギー01に近づいていく。そして、アスター02からはボギー01の情報が入ってくる。
「『アスター02。つまりだ、ボギー01は、魚雷を撃ち、艦載機を搭載し、戦艦と同等の装甲と主砲を持ち、速力は巡洋艦並みと。』」
『そのようです。シエラ01。』
「『なんだ、その欲張りセットは!?』」
『いえ、小官に言われましても・・・』
「『すまん。それで、艦娘艦隊の後退は?』」
『認められました。交戦しつつ撤退中です。』
「『よし、横やりを入れてやろう。』ミク、ボギー01はセンサーの範囲内には入っているな?」
「はいー。」
「それでは、ビビらせてやるか。」
ロング・レンジ・ビーム・ライフルを構え、センサーと照準を同調させ、通常出力で撃つ。爆発音はしない。
「外した!?いや、ビームを避けたのか!?」
「みたいですねー。」
「勘が鋭いのかね。」
「どうでしょうねー。案外、まぐれかもしれませんよー。まあ、戦うまではわからないですよー。」
「それも、そうか。センサーに反応が、向かってきているな。」
『こちらアスター02。シエラ01。ボギー01がそちらに進路を変更した。全艦隊の後退も滞りなく行えそうだ。』
「『こちらシエラ01。アスター02は全艦隊の後退を支援するように。こちらへの管制支援は必要ない。』」
『了解。幕僚監部と技術研究本部から指令があります。“ボギー01の遺体を回収すること”以上です。』
「『ふざけているな。ようは綺麗に殺せということだ。了解した。と伝えてくれ。・・・っと、ボギー01の射程内に入ったようだ。砲撃されている。これより交戦を開始する。』」
『ゴッドスピード(幸運を祈ります。)』
「『ありがとう。』さて、ミクよ、
「ええ、
幕僚監部と技術研究本部のリクエストに応えるため、武器をロング・レンジ・ビーム・ライフルからビーム・サーベルに持ち替える。綺麗な状態と云えば、急所を突いて殺すしかないからなぁ。加速してボギー01を視界にとらえる。
ふむ、容姿は人間にだいぶ近いが、デカい尻尾が生えておりその先端に主砲などの艤装がついている。他の艤装は、胸の部分をはだけさせたレインコートみたいなモノを頭まで身に付けている。胸は残念ながらビキニを付けている。それで、あれは背嚢か?ふむ、よくわからん。そんな感じで観察していると、
「海斗さん、上ですー。」
ミクの声に反応し、空を見ると深海艦載機群がいた。センサーにも反応が増えていく。おいおい、マジで艦載機積んでんのかよ。ガーディアン・シールドを構えながら、ロング・レンジ・ビーム・ライフルに持ち替える。モードはマシンガンモードだ。ビームの弾幕を空に張る。100機くらいはいるんじゃないだろうか。はっきり言ってウザったい。
うをっ!?こっちが浮いていると気付いて魚雷を投げてきやがった。しかも、装備している対空砲で外れた魚雷を撃ち抜き、空中で爆発させて地味なダメージを与えてきやがる。クソが!!ミョルニルアーマーが
しかも、あの表情、まるで
ふむ、意外な表情をしているが、油断大敵だぞ。隙だらけだ。というわけで、簡単に懐に入れた。加減した掌底を顎にくらわせる。のけ反ったところに、人間なら心臓のある場所へビーム・サーベルを差し込む。すると、口から血を吐き、目から生気が失われていく。勝った。そう思い、ビーム・サーベルを腰に懸架する。と、同時にガーディアン・シールドに衝撃が走る。
なんだと思い見てみると、尻尾が主砲を撃って来た。それを回避し、一旦距離を置く。尻尾と人間体の部分は脳の指令系統が別か!?ならば、もう1度、ビーム・サーベルで止めを刺すだけだ。ビーム・サーベルを抜きビームを展開する。尻尾の砲撃をかわしながら接近し、おそらく脳があるであろう所にビーム・サーベルを突き立てる。そして、反撃に備え、後方に跳ぶ。着水すると同時に、尻尾が崩れ落ちた。
よし、今度こそ勝った。おっと、沈み始めているな。早く回収しないといけないな。持ち方は、ファイヤーマンズキャリーでいいな。このまま東京まで運んでいこう。ヘリよりもその方が速い。
「『アスター02。こちらシエラ01。ボギー01を撃破。遺体は東京まで直接持っていく。場所の指定はあったか?』」
『確認します。・・・横須賀鎮守府に運搬するようにとのことです。そこからはヘリで輸送するとのことです。』
「『了解。あー、疲れたよ。』」
『お疲れさまでした。閣下。』
「『ありがとう。』ミクもありがとな。」
「いえいえー。しかし、尻尾が無ければ艦娘に似ていますよねー。」
「艦娘どころか普通の人間の女の子に見えるよ。全く、味方も女性なら敵も女性。嫌な戦争だ。」
「でも、終わらせないと島国の日本は干上がりますよー。」
「そこだよな、問題は。まあ、取り敢えずはこの遺体を横須賀鎮守府に引き渡して、さっさと柱島泊地に戻って、ドロップ艦娘たちの歓迎会と戦勝会をしないとな。」
「そうですねー。楽しみですー。」
そんな感じでミクと雑談しながら一路、横須賀鎮守府を目指すのだった。
ちなみに途中で追い越した艦娘艦隊からはギョッとした顔で見られた。失敬な。任務を忠実に遂行しただけなのに。
見てくださりありがとうございました。
次回は近いうちに投稿します。