深海棲艦に殺されたら、提督として戦うことになりました。(旧題)一度死んだら提督として戦うことになりました。   作:名無しの兵六

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第23話 歓迎会その2

 柱島泊地司令長官執務室に入ると坂本大尉がいたので声をかける。

 

「坂本大尉、留守をありがとう。もう、自分の職務に戻っていいよ。」

 

「はっ。あ、昇進されたのですねおめでとうございます。それでは、自分は業務に戻ります。」

 

「ありがとう。業務後はまた歓迎会だ。楽しんでくれ。」

 

「はい。では、失礼いたします。」

 

 坂本大尉は敬礼をして、退室していった。さて、1715まで書類作業を頑張りますか。おっと、その前に食堂に内線を、

 

『はい、食堂。伊良湖少佐です。』

 

「『執務室、湊中将だ。準備の方の進み具合はどうかな?』」

『はい、憲兵の方々も手伝ってくれていますので、1715までには終了します。』

 

「『よろしい。今回は10人も艦娘を迎えたから量が多くて大変だろうが、頼んだ。』」

 

『了解です。』

 

 受話器を置くと、ノックの音が響く、おそらく話しが終わるまで待っていてくれたのだろう。

 

「どうぞ。」

 

「失礼するわ。」

 

「ああ、霞か、どうかしたかい?」

 

「ん、書類仕事を手伝おうと思ってね。あと、満潮姉さんたちの泊地案内は大淀さんがしているわ。」

 

「そうか、ありがとう。まあ、1715までそれほど時間も無いし、簡単なものから済ませよう。」

 

「そうね。なら貴方は戦闘詳報を仕上げなさいな。昨日分もあるでしょう?他の書類は私がやっておくから。」

 

「そうだな。では、お言葉に甘えて。」

 

 そうして、黙々と書類仕事をこなしていく。気が付くと1715を知らせるチャイムが鳴っていた。うーんと背伸びをして肩をほぐす。すると、机にお茶が置かれた。ありがたくいただく。

 

「ありがとう。霞。」

 

「別にこのくらいはどうってことはないわよ。一応、あなたの確認が必要な書類以外は全部処理が終わったわ。また、明日でも目でも通しておいて。」

 

「ホント、助かるよ。さて、食堂に移動しようかね。ほかの艦娘(こ)らの案内はお願いできるかい?」

 

「ええ、任せなさい。湯呑みも置いときなさい。私が片しておくから。」

 

「それじゃ、任せた。あ、ミクも呼ばないとな。工廠に寄ってから食堂へ向かうよ。」

 

 そう言って執務室を後にする。工廠に着くとミョルニルアーマーの塗装変更は既に終わっていた。流石はミクと妖精さん達だ。

 

「おーい、ミク。歓迎会が始まるから食堂に行くぞ。明石少佐も早く移動するようにな。」

 

「了解です。提督、私も霞ちゃんと一緒で名前のみでいいですよ。」

 

「そうかい。なら、今後は明石と呼ばせてもらおうか。」

 

「はい。」笑顔を見せる明石。

 

「海斗さん。お待たせですー。」

 

「おう、ミク。ほんじゃ、食堂に行くか。」

 

 ミクを肩に乗せて食堂へ向かう。そういえば疑問に思っていたことがあったんだった。

 

「なあ、ミク。初めて会ったときと最近までは語尾を伸ばす喋り方じゃなかったよな。なんで語尾を伸ばすようになったんだ?」

 

「いえ、こちらが素ですよー。前は、まあ緊張感が必要かなーと思いまして、あのようにハキハキとした喋り方にしていたんですよー。」

 

「ほう、そうだったのか。」

 

「はいー。」

 

「っと、話していたら着いたな。さてさて、どんな感じかな。」

 

 食堂の中は準備万端といった感じで、今回もビュッフェ形式に大皿に料理が綺麗に盛り付けてあった。ひな壇の席も10人分ちゃんと用意されている。よしよし、不備はなさそうだ。眺めていると、厨房から間宮少佐が出てきた。

 

「やあ、間宮少佐。流石は給糧艦だ。素晴らしいね。」

 

「いえ、憲兵の方々に伊良湖ちゃんも手伝ってくれたからですよ。それと、私と伊良湖ちゃんは、名前呼びで結構ですよ。」

 

「明石からも言われたよ。呼び方のこと。それじゃ、今後は間宮と伊良湖と呼ばせてもらおう。」

 

「はい、お願いしますね。」

 

 そう言うと、彼女は厨房に戻っていった。

 

 1745。歓迎会の開始時刻だ。既に当直いがいの憲兵隊員たちも揃っている。廊下には、霞が10人の艦娘たちを率いて待っているだろう。さて、始めるか。席から立ち上がり、マイクを手に取り、

 

「これより、今回、柱島泊地に配属となった10名の艦娘の歓迎会を始める。霞少佐、入室してくれ。」

 

 霞を先頭に金剛、赤城、加賀、青葉、天龍、龍田、吹雪、白雪、深雪、満潮と入ってきた。それぞれの席の所で立ち止まる。

 

「では、1人ずつ自己紹介をしてもらおう。まずは金剛少佐からだ。」

 

 そうして、10人全員が1人ずつ自己紹介を始める。まあ、1人あたり1分少々で簡潔にしてくれたので、乾杯の時間が早まりそうだ。間宮と伊良湖に目配せし、10人のグラスに飲み物を注いでもらう。最後の満潮が自己紹介を終え、席に着く。

 

「それでは、新たな仲間たちと柱島泊地の更なる発展を願って乾杯!!」

 

「「「「「「「「「「乾杯!!」」」」」」」」」」

 

 みんなの乾杯の声が食堂に響く。さて、食事を最初に取りに行くのは金剛少佐たちからだ。俺は最後に取ると言っているので、金剛少佐たちが取り終えたら、他のみんなも食事を取るために席を立っていく。みんな笑顔で楽しそうで何よりだ。そうだ、今度からは酒も出せるように準備しておこう。酒の好きな艦娘もいるそうだからな。




見てくださりありがとうございました。

次回は近いうちに投稿します。
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