深海棲艦に殺されたら、提督として戦うことになりました。(旧題)一度死んだら提督として戦うことになりました。   作:名無しの兵六

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第24話 日常の朝

 起床時間の6時よりも1時間早く起き、ジャージに着替え、グラウンドへ向かう。すでにそこにはジャージ姿の霞となぜか満潮がいた。

 

「おはよう。霞、満潮少佐。ああ、敬礼は無しだ。」

 

「おはよう。司令官。」

 

「おはようございます。司令官。」

 

「ところで、なぜ満潮少佐が?霞はいつも通りだからわかるが。ああ、満潮少佐。口調は気にせんでいいよ。霞のように気軽に話してくれ。」

 

「それでは、お言葉に甘えて。同室の妹が。起床時間よりも早く起きて、ジャージに着替え部屋を出て行ったら、姉として気になるのは普通じゃないかしら?」

 

「それもそうだ。霞は昨夜にでも説明はしなかったのかい?」

 

「出撃と歓迎会で疲れて、お風呂に入ったらそのまま寝ちゃったのよね。」

 

「ふむ、昨日はバタバタした1日だったからな。ところで、満潮少佐は今から何をするか聞いているかな?」

 

「体力づくりのためのランニングと軽い筋トレでしょ。それと、私も霞と一緒で階級は付けないでいいわよ。」

 

「わかった。今後は公の場以外では満潮と呼ばせてもらおう。」

 

「ええ、そうしてちょうだい。」

 

「では、始めるか。」

 

 そう言って、準備運動をしてグラウンドを走り始める。すぐに霞に満潮も続いてくる。一度死んで甦ってからはスパルタンⅡ並みの身体能力を手に入れたので、すぐに2人を引き離し、追い抜かす。既定の周を走り終えると、今度は筋トレだ。腕立て伏せをしていると、

 

「司令官、あんた何者よ?私が艦だった時も体力お化けみたいな乗組員はいたけど、あんたほどじゃなかったわよ。」

 

「腕立て伏せをしながらの返答で悪いが、実は、一度死んでね。」

 

「ハア!?」

 

「本当よ、満潮姉さん。コイツ、私を守るために盾になって一度死んだのよ。」

 

「なんで、生きているわけ?」

 

「ミクが、ミクって俺の艤装にいる妖精な。あいつが甦らせてくれた。そして、その時、強い体が欲しいと思ったんだ。みんなを守れるぐらいの強い体がな。それで、今の肉体を手に入れた。生前と見た目は変わっていないがな。よし、もうそろそろで0600だ。今日はこのくらいにしておこう。」

 

「それじゃ、また、食堂で。」

 

「ああ、今日の予定も確認しよう。」

 

「はいはい。それじゃあ、満潮姉さん、朝食前に汗を流しに行きましょう。」

 

「え、ええ・・・。」

 

 そう言って、2人と別れた俺は、司令長官私室に戻り、シャワーで汗を流す。シャワーを終えて出てきて制服に着替えていると、ベッドの中でもぞもぞしていた彼女が起きていた。

 

「おはよう。ミク。」

 

「おはようございますー。今日もトレーニングですかー。」

 

「まあね。ルーティンになっているからねぇ。」

 

「疲れを溜めすぎないように気を付けてくださいよー。」

 

「わかっているよ。おっ、起床ラッパだ。朝飯食いに食堂に行こう。」

 

「はいー。」

 

 そう言って、右肩にちょこんと乗るミク。そうして、俺たち2人は食堂に向かう。入り口では霞と満潮が待っていた。

 

「すまん、またせたかな?」

 

「いえ、私たちも今来たところよ。」

 

「そんじゃ、飯にするか。ミクは妖精さんたちの所に行っておいで。」

 

「それではお先にー。」

 

 そう言って、フヨフヨと宙を漂いながら、妖精さん専用の朝食が用意されているスペースに向かって行く。俺たちはお(ぼん)を手に取り、今日の朝食のA定食かB定食をそれぞれ注文する。ちなみに、Aが純和風の定食で、Bが洋食だ。洋食なのに定食なのは名前を考えるのが面倒くさかったからだ。わかればいいんだよ。わかれば。

 

 朝食を霞と満潮と一緒に摂っていると、憲兵隊員や金剛少佐をはじめとした艦娘たちもやってきた。金剛が手を振ってきたので、笑顔で振り返すと、顔を赤くして俯いた。回りの女性陣からジト目で見られる。俺、なんか悪いことしたか?金剛はその赤い顔のまま、俺たちの近くにきて、

 

「ご一緒してもいいですか?」

 

 と聞いてきたので、「席の決まりはないから、金剛少佐の好きに座るといい。」と言うと「Thank you」と返答し、俺の対面に座った。まぁ、両隣は霞と満潮がいるからな。自然とそこになるわな。因みに金剛少佐は洋食のBだ。俺は、霞と今日の予定を確認しながら箸を進める。行儀は悪いがね。

 

「よし、じゃあ、今日はそんな感じで行くか。赤電話が来たときはまたその時に対処しよう。他には何かあるかな、霞。」

 

「私からは特に何もないわ。満潮姉さん、金剛少佐は何か気づいたことある。」

 

 そう霞が話しを振ると、金剛少佐が、

 

「私たちも階級を外して名前で呼んで欲しいですネー。」

 

 と言ってきたので、

 

「ん、わかった。金剛たちも公の場以外では俺への口調は普通に普段通りでいいぞ。」

 

「Really?」

 

「本当だとも、現に霞と満潮は普通の口調だろ?」

 

「それでは、遠慮なくそうさせてもらうネー。」

 

 そう言うと彼女は、笑顔で朝食を食べ進めるのだった。ちなみに赤城をはじめとする残りの艦娘たちもその話しが聞こえていたようで、課業開始時間まで仲を深めることとなった。




見てくださりありがとうございました。

次回は近いうちに投稿します。
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