深海棲艦に殺されたら、提督として戦うことになりました。(旧題)一度死んだら提督として戦うことになりました。 作:名無しの兵六
0830から課業を開始し、現在は1000。小休憩をするにはよい時間だ。秘書艦の霞に声をかける。
「少し休憩するか。」
「そうね。お茶を入れてくるわ。」
「なら、俺は茶菓子だな。間宮の
「十分すぎるわ。」
「そんじゃ、ちょっと取ってくるよ。」
そう言って、執務室を出て私室に向かう。途中、窓からグラウンドを走る、大淀をはじめとしたこの世に顕現したばかりの艦娘たちが見えた。ジャージでは暑いからか、みな体操着にブルマという格好だ。吹雪たち駆逐艦と天龍、龍田、大淀、青葉あたりはそこまで違和感がないが、金剛や赤城、加賀などの大型艦は何というかイケナイ感じがする。スタイルが良いから余計にそう思う。なんで、体操着にブルマなんだ?
そんなことを考えながら執務室に戻る。すでにお茶を淹れおわった霞は、羊羹の到着を待っていたようだ。俺はタッパーに入った羊羹を取り出し、「ほれ、これが霞の分な。」と、タッパーから5cm厚に切った羊羹を2切れ小皿に乗せ、霞に渡す。俺も2切れだ。霞は見るからに嬉しそうだ。なんか、キラキラしている。確かに間宮の羊羹は美味い。俺も一口齧るたびに口が
さて、15分ほどの小休止を終え、書類仕事に戻る。俺は戦闘詳報を書きながら(3つの海戦のことについて書かなければならず、面倒くさい)、霞が処理してくれた書類に目を通し、確認印を押す。資材関係の書類が多いのは、うちができたばかりの泊地だからだろう。
そして、時刻はすぐに1200になる。霞とともに食堂へ向かう。そうして歩いていると、前方から金剛が物凄い勢いで走って来て、「バアアアァァァァニング!!ラアアアァァァブ!!」と叫んで両手を広げ跳び、抱き着いてきた。金剛は俺の胸に顔を埋めながら、
「エヘヘ、テートクの匂いネー。」
と、顔を
「金剛さん、そうしていると司令官が歩けないわ。せめて手を繋ぐ、ぐらいにしてくれないかしら?」
「Oh、ソーデスネー。Sorry、テートク。」
「いや、気にせんでいいよ。そんで、手を繋ぐんだったか。ホレ。」
左手を差し出すと、両手で握ってきた。それだと歩きにくいだろうに。そして、なぜか右手を霞が握ってきた。なして?「理由は聞かないで」と言われたので、特に気にせず食堂に向かう。あ、あれか今の俺って“両手に華”の状態か。ふむ、なかなかに悪くない。2人とも可愛くて綺麗だし、良い香りもするし。世のモテている男どもはこれを味わっていたるのか。羨ましいものだ。男としても人としても。
さて、食堂に着いた。流石に食堂内まで手を繋いではいられない。お盆が持てないからね。ちなみに、昼食は、麺類、ご飯類、パン類からそれぞれ選べるようなっている。朝よりも種類が豊富だ。ちなみに俺はカレーにした。今日は金曜日だからね。
席に着くと、両隣に霞と金剛が着席する。そして、目の前には青葉だ。彼女は、ミクから貰ったコンデジで食堂の風景を撮っていて、今は俺達3人の写真を撮りたいとのことだった。断る理由も無かったので、俺は了承した。他の2人もだ。
ちなみに、霞は牛丼、金剛はサンドイッチセット2人前、青葉が俺と同じカレーだが、大盛りだ。大型艦である2人には通常サイズだと足りないのだろう。ふむ、メニューの改定も間宮と伊良湖とともに考える必要があるな。赤城と加賀なんか、ラーメンに丼ものを頼んでいる。
昼食を終え、執務室に戻る。防衛省に送る書類をFAXし、コピーを取る。原本は封筒に入れ、使送便だ。憲兵隊舎まで行き、使送便の手続き処理をする。霞は金剛たち相手に艤装をつけて教導だ。哨戒任務や護衛任務に出したいが、艦娘の練度が足りていない。うちの泊地では初期艦娘の霞が突出して練度が高い。せめて霞同様の第1次改装を行い“改”になるまでは、最前線へ出したくはない。また、艦娘の数も足りない。せめて今の倍はいないと、ローテーションが組めない。
ということで、俺は今、工廠に来ている。工廠内に入るとすぐにミクが肩に乗り、明石が笑顔で「いらっしゃい。」と言ってくれた。ふむ。
「明石よ。流石に男の俺の前で、タンクトップ姿というのはどうかと思うぞ?」
「いやあ、この格好の方が動きやすくて。」
確かに、制服であるスカート姿ではなく、作業着姿だ。
「わかったよ。格好のことは目をつむろう。それで、早速だが新しく艦娘を召喚建造したい。大丈夫か?」
「大丈夫ですよ。資材量はどうしますか?」
「取り敢えず数を揃えたい。3人分は各資材とも30で。最後の1人は燃料300、弾薬30、鋼材400、ボーキサイト300でお願いする。」
「空母狙いですか?」
「ああ、軽空母でもいいから航空戦力が欲しい。」
「わかりました。全員の建造が終わってからお呼びした方がいいですか?それとも、1人ずつ?」
「4人全員の建造が終わってからでいいよ。それじゃ、あとは頼んだ。ミク、ミョルニルアーマーを着ける。俺も教導に出るぞ。」
「了解ですー。ペイント弾の用意をしときますねー。」
「頼んだ。」
俺が加わった教導は、金剛たち顕現したばかりの艦娘たちに、悲鳴を上げさせることになってしまったが。まあ、練度の差だな。うん。
見てくださりありがとうございました。
次回は近いうちに投稿します。