深海棲艦に殺されたら、提督として戦うことになりました。(旧題)一度死んだら提督として戦うことになりました。 作:名無しの兵六
金剛たちのお小言を聞きながら、昼食を摂り、執務室で扶桑たちの正式な着任挨拶を受ける。空母組は赤城、加賀、鳳翔に。扶桑は金剛に。重巡は青葉に。駆逐艦は霞に。それぞれ教導をしてもらうようにした。なので、艦娘のみんなは午後については海上訓練だ。
そして、俺は幕僚監部に連絡をしている。秘書官が出たが、すぐに幕僚長閣下が直々に出られた。
『統合幕僚長の湊海軍大将だ。』
「『柱島泊地司令長官の湊海軍中将です。』」
少し間が空き、
「海斗君、人払いをした。いつも通りの言葉遣いでいいよ。」
「わかりました。
「せっかちだねえ。総務部、運用部、後方補給官との調整が終わってね。CH-47JA2機だ。それと、艦を2隻あげるよ。DDHだ。」
「まさか、ひゅうが型ですか!?」
「そんなわけないでしょ。DDH-143“しらね”とDDH-144“くらま”だよ。」
「ほう、以前の海自の顔が、俺の指揮下に入りますか。いいですねえ。あの、後部格納庫と飛行甲板は外洋での長期の艦娘運用に使えますね。自衛装備もありますし・・・。待てよ。叔父さんまさか・・・。」
「うん、たぶん、海斗君の考えているまさかと我々が出す指令は一緒だよ。“外洋にてタンカー、コンテナ船等の商船を護衛し、日本の補給線を維持せよ。道中、遭遇する深海棲艦は極力排除すること。”もちろん、今すぐにとは言わないよ。他の鎮守府でも
マジか。それはマズイ。錬成が終わっていない。正直に伝える。
「まだ、艦娘の錬成が終わっていませんよ。」
「それは、わかっているよ。ただ、新型DDHの件で“しらね”と“くらま”を除籍しようという動きがあってね。少しでも戦力を残しておきたくてね。DEにDDが戦没しすぎた。虎の子のDDGが残ったのは幸運だった。」
「ええ、確かに。第1次・第2次首都圏防衛海戦では手ひどくやられましたからね。」
「全くだ。ちなみに柱島に滑走路を敷設するという案もあったんだよ。」
「はあ!?2kmちょっとしか無いんですよ?」
率直に俺は、驚く。あの島を縦断するように敷設しないと無理だからだ。島民の理解は得られないだろう。
「まあ、戦闘機は無理でも、連絡機や輸送機は使えるからね。」
「何か、隠していますね。叔父さん。泊地には呉からの艦船輸送か回転翼機のみで十分です。固定翼機の輸送機は必要ないはずです。」
「
「だった。ということは?」
「その案は潰したよ。
ミクさぁん、技術研究本部で何をやっていたんですかねぇ。
「まだ、レイバーの方が現実的ですよ。叔父さん。それか、戦闘妖精雪風ですね。」
「あー。戦闘妖精はいいね。あれだけの機動とサポートができる機体があれば、深海棲艦に制空権は渡さなかった。」
「でも、F-4EJ改やF-15J/DJの有用性を証明できたじゃないですか。」
「まあね。それと、今回の最後の用件だけど、海斗君。君は大将へ昇進ね。霞少佐は中佐へ昇進。四国沖夜戦は2人でやりすぎたよ。」
「呉からのヘリボーン艦隊がいけないんですよ。貴重な時間をドロップ艦娘に対して
少し、怒りを声音に乗せて伝える。
「いや、呉の田之上中将から連絡があったよ。彼の隷下の夜間当直の提督の艦隊だったようだ。その提督がまた問題児で、自分の行動は全て正しいと思っているような人物らしい。」
「なんで、そんなヤツが提督しているんですか?よく、艦娘も着いてきてますね。」
「いやあ、艦娘からも苦情があったから、提督資格を剥奪するつもりだったらしい。ちなみに、父親が左の政党所属の議員だ。」
「あー、はい、なんとなくわかりました。政治の事には首は突っ込みませんよ。俺は。」
ため息をはきながら伝える。叔父さんは笑いながら、
「ハハハハ、海斗君には、この
「でしょうねえ。庁舎を廃墟に変えてもいいのならば、すぐにでも、加わりますよ。」
「いやあ、そうなると、爽快だろうねえ。」
ハハハハとお互いに笑い合う。
「ま、そういうことで、近く、君を召喚することになるね。まあ、早くて1週間後くらいかな。準備があるからね。それと、勲章、
「いらないんですけどねー。勲章。」
「まあ、貰っときなよ。テレビは見ている?海斗君、マスメディアから“日ノ本の鬼神”って呼ばれているよ。駐在武官からも“デーモン”とかいわれているねえ。アメリカの駐在武官は息子さんがマスターチーフのファンらしくて、君に会いたいと言っているらしいよ。」
へー、世間ではそんな風に言われているのか。如何にも“関係ありませんよ”という感じを
「はあ、大使館からのレセプションがあれば、武官として応じますよ。」
「
「そんじゃ、80スープラにします。」
「それもやめて!?」
「それでは、閣下、小官はこれで失礼します。」
「ちょっ、まっ・・・。」
なんか言っていたが、切ってやった。上官だけど関係無い。スパルタンとミョルニルアーマーの力をもってすれば、80スープラなど簡単に
見てくださりありがとうございました。
次回は近いうちに投稿します。