深海棲艦に殺されたら、提督として戦うことになりました。(旧題)一度死んだら提督として戦うことになりました。   作:名無しの兵六

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どみにおん様、誤字報告ありがとうございました。訂正いたしました。


第40話 泊地改装

 瑞鶴を(なぐさ)め終わって、2人して工廠を出ると、青葉がカメラを持って待っていた。

 

「お2人ともお疲れ様です!!瑞鶴さん、司令官に抱きしめられたということでしたが、いかがでしたか!?是非とも、感想を!!」

 

「あー、青葉、今回の件はあまり、新聞に載せて欲しくはないんだが・・・。」

 

「えー!?折角の特ダネだと思ったんですけど・・・。」

 

「ふむ、ならば、泊地の改装を行うというネタはどうかな?」

 

「ほう、それは興味があります!!」

 

「それでは、執務室で話そう。瑞鶴は、ペイントを落としてきなさい。その後は、ゆっくり落ち着いていなさい。午後の課業は無理してしなくていいから。まずは、心を落ち着かせるのが大事だよ。」

 

「わかったわ、提督さん。ありがとう。」

 

 そう言う瑞鶴の頭を「気にするな」と言いながら撫でる。瑞鶴は「もう大丈夫だから。」と顔を赤らめて言いながら艦娘寮へと向かう。ふむ、乙女心はわからんなあ。そう思っていると、青葉が真正面に立って、

 

「司令官、青葉も撫でてください。さっきの演習、頑張っていたんですよ。」

 

 そう言われたら、撫でるしかない。グレイッシュピンクの髪をすくように頭を撫でる。(ほお)をほんのり赤く染め、小さな声で「きょーしゅくです・・・。」と呟く姿は、まさに美少女そのものだ。まあ、艦娘たちは、みんな、いつも美少女だが。

 

 さて、5分ほど撫で、「執務室に行こうか。」と言うと、「はい!!」と元気よく返事をして、一緒に執務室に向かった。執務室に入ると、霞が秘書艦用の机で応接用のソファに座っている金剛と赤城、加賀と話し合いをしている所だった。俺が入ると、ピタッとそれがやんだ。

 

「お邪魔だったかな?」

 

「いえ、ただ、あなたの隣にいるのが、瑞鶴さんではなくて青葉さんだということの説明を求めるわ。」

 

 他の3人も頷いていたので、瑞鶴は(なぐさ)め終わって、落ち着いたので艦娘寮に戻ってもらったこと、青葉に新聞の特ダネになりそうな話しを今からしてあげることを説明した。

 

「納得してくれたかな?」

 

「理解はしたけど、納得はしていないわね。瑞鶴さんも連れてくればよかったのに。」

 

「確かに、そこまでは頭がまわらなかった。」

 

「この朴念仁。」

 

「ストレートに言われると、キツイね。それで、4人は瑞鶴の事で話しをしていたのかな?」

 

「あなたは、ストレートに言わないとわからないでしょうに。そうよ。金剛さんたちと瑞鶴さんのことについて話していたの。」

 

「席を外した方がいいかな?」

 

「別にいいわよ。話し合いの結果としては、あなたに任せるに決まったから。」

 

「そうかい。それでは、任せてもらいましょうか。青葉もソファに座りなさい。」

 

「はい、司令官。」

 

 青葉と俺がそれぞれ座ると、金剛が紅茶を淹れてくれた。礼を言うと、微笑んでくれた。あー、(いや)しだなぁ。

 

「さて、青葉だけに話すつもりだったが、霞たちにも聞いてもらおう。一応、新聞が発行されるまでは、あまり口外はしないように。」頷く5人。

 

「ミクと工廠妖精さん達には既にお願いしてあるんだが、1週間後には俺の幕僚監部への召喚に合わせて、うちにも輸送隊としてCH-47JAが2機配備される。それと、満載排水量6,800tの護衛艦が、艦名を言えば、DDH-143“しらね”とDDH-144“くらま”の2隻も配備される。そのため、ヘリポートと格納庫、1万t以上の艦が接岸できる岸壁と埠頭、設備、ドライドッグの設置がされる。また、工廠に酒保も設置する予定だ。これは明石の要望だな。今月末にはみんなに給料が支払われる。それを使える場を(もう)けようということだな。」

 

「ヘリと護衛艦の件は事前に聞いていたけど、酒保の話しは初耳ね。」

 

「さっきの演習をする前に明石と話をしたからな。」

 

「あら、そうなの。だそうよ。青葉さん。特ダネにはなったかしら。」

 

 青葉は笑顔になりながら、

 

「はい、十分に。ありがとうございます。司令官。」

 

「新聞製作、頑張ってくれたまえ。期待しているよ。」

 

「はい!!青葉、頑張ります!!金剛さん、紅茶美味しかったです。ありがとうございました。では、司令官、失礼しました。」

 

 そう言って、青葉は執務室から出て行った。残った4人とは今後の演習の方針について話し合った。とりあえず、戦場の恐怖に立ち向かえるように鍛えるということで話がまとまった。そんで、アグレッサーは俺がやることも決まった。

 

「鬼神としては嬉しいんじゃない?」

 

「部下に(おそ)れられるのは嬉しくないなあ・・・。」

 

 そういうと、霞を含め4人に笑われた。「上官なら恐れられるのを喜びそうなものだけど。」というような趣旨の言葉を4人全員に言われた。解せぬ。明るい職場づくりを目指しているというのに。笑顔が絶えない。アットホームな職場です。うん。ブラック企業の募集文句だね。

 

「とにかく、泊地の改装が行われるので、妖精さん達が出入り禁止にしたエリアには入らないこと。いいね。」

 

「なら、青葉の作るNewsPaperにも載せるように伝えておきマース。」

 

「ああ、頼んだよ。金剛。」

 

 すると、部屋のドアがノックされる「どうぞ。」と声をかけると、青葉がカメラ片手に肩で息をしながら入ってきた。

 

「どうした、青葉。」

 

「し、司令官、1隻分のドックと岸壁、埠頭、クレーンなどの設備ができています!!ヘリポートと格納庫はもう完成間近です!!」

 

「は!?」




見てくださりありがとうございました。

次回は近いうちに投稿します。
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