深海棲艦に殺されたら、提督として戦うことになりました。(旧題)一度死んだら提督として戦うことになりました。 作:名無しの兵六
本日は、ミクと工廠妖精さん達に魔改造された“しらね”と“くらま”の
そんで、新しく大佐の階級章をつけた秘書艦の霞と、牧原大佐と佐野大佐、森原中佐と電少佐をひきつれドックに向かう。両艦の乗組員は既にドックにいるはずだ。両艦とも出渠したら、そのまま、四国沖に出てテストを行い、四国をぐるっと周って柱島に帰投という感じの任務を与えた。
勿論、艦娘が適正に輸送できるかもテストするから、それぞれ、1個艦娘艦隊つまり6人の艦娘を乗船させる。“しらね”には、旗艦の金剛以下天龍、龍田、島風、雪風、鳳翔。そして、俺とミョルニルアーマー。“くらま”には、旗艦の霞以下扶桑、赤城、加賀、愛宕、摩耶だ。
因みに、今日の出渠予定とその編成を決めた時に、俺の指揮下の艦娘全ての艤装の缶とタービンは工廠で新しく製造したものと取り換えている。扶桑が30ノット出せるようになったよ。ミクと工廠妖精さんが一晩もかからずやってくれました。やったね。
まあ、そんなこんなで戦力の展開能力という点については、チヌーク改 (仮称)を中心に大部分が強化されたわけだ。ああ、チヌーク改でのヘリボーン訓練もしないとなあ。青野中佐たちの慣熟訓練が終わったらすぐにでも実施しよう。
そんなことを考えていると、ドライドックについた。憲兵が規則通りに誰何をしてくるので、身分証をそれぞれ提示してドックの中に入る。前後合わせて20m延長され、前部にVLSを備え、後部甲板には艦娘発着用のスロープを両舷に備えた両艦は、それ以外は何の変哲もないように見えた。外側はだが。中身は魔改造のオンパレードだ。
軽く訓示を述べ、森原中佐に俺が不在の間の泊地を託し、“しらね”にちゃちゃっと乗艦する。ドライドックに海水が入り始める。そして、機関が、波動エンジンが始動する。蒸気タービンの音でもガスタービンの音でもない、今までアニメの中でしか聞いたことのない音が響く。充分に海水が入れられたら、ゲートが開く。
「両舷前進微速。」
牧原大佐の操艦指示で出渠する。遅れて“くらま”もついてくる。柱島泊地沖合いで単縦陣を組み、速力をあげ豊後水道へ向かう。さて、艦隊司令席に座ったままでもいいが、格納庫に収納されている改造されたSH-60Kでも見に行くか。
牧原大佐に格納庫に行くことを伝え、艦橋を出る。艦内もミクと工廠妖精さんの手が加えられているからか、就役から30年以上たった今でも古臭さというか、よれた感じが全くしない。新造艦に乗っているかのようだ。
格納庫に着くと整備員たちが、妖精印の整備マニュアルを片手に呆然とSH-60Kを見ていた。俺に気付くと敬礼をしてきたので、答礼をし「気にするな。」と付け加える。うん、わかっていたさ。魔改造されているって。でも、チヌーク改と同じように主翼を付ける必要あったのかなあ。しかも、格納庫に収まるように折り畳み式だし。
「ミクー。説明を。」
「はいー。了解ですー。見た目の大きな違いは主翼がついたことですねー。これは、チヌークと同じようなものですので細かい説明は省きますー。ドアガンは、機銃と小型化したM68ガウスキャノンの両方を用途に応じて使い分けられますー。換装は30分あれば可能ですねー。それと、空中戦もできるように90式対空誘導弾と99式対空誘導弾を主翼に取り付けられますー。レーダーもそれ用に増設しましたー。他は、エンジンをいじって出力を上げて、省エネ化したぐらいですかねー。あ、あとASM-2も搭載できますよー。」
やべえ、ただでさえ高性能機のSH-60Kが魔改造で化け物と化している。ていうか、ガウスキャノン好きだねミクは。え、ハヴォック核爆弾も搭載できる?ハハ、ワロス。せめてスパルタンレーザーくらいに抑えとこうよ。え、それも可能?今回の練習航海が終わったら改修するって・・・。ミクさんよ。俺が君の言ったことを整備員に言ったら白目剥いたぞ。もっとこう、彼らにも優しさを・・・ね?
格納庫で一騒動あり、艦橋に戻ると、牧原大佐はCICに入ったようだ。航海要員しかいない。俺は艦隊司令席に座って、目の前の景色を眺める。内海だからか、とても平和な空気が流れている。だが、豊後水道を通り、日向灘を抜けて太平洋に出たら
前回の海戦でだいぶ沈めたとはいえ、まだ、敵の本拠地も目的もわからないままだ。各国は
そんなことを艦隊司令席で考えていると、航海科の一士がコーヒーを持ってきてくれた。礼を言って、受け取る。それと、同時に艦内電話がなる。すぐに一士が出て、
「艦長から司令官へです。」
と受話器を渡してくれた。内容は、SH-60K改 (仮称)の飛行訓練を行いたいとの事で、ついでに前方哨戒も行わせるつもりらしい。俺は不許可にする理由も無いので、許可を出した。さて、テスト航海らしくなってきたじゃないか。
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次回は近いうちに投稿します。