深海棲艦に殺されたら、提督として戦うことになりました。(旧題)一度死んだら提督として戦うことになりました。 作:名無しの兵六
いや、仕事終わりにカチャカチャしていたら、なんか1話できましたので投稿させてもらいます。
柱島泊地までは、すがしま型掃海艇“みやじま”に送って貰う。霞少佐は艤装を付けて“みやじま”と並走し、荷物だけ載せている。俺の装備は、重量があるので、陸軍のCH-47JAで空輸してもらっている。
最初は俺もミョルニルアーマーを着て行こうとしていたが、呉鎮守府で准将の階級章を貰った時に、事務官から「着任の挨拶があるので、制服の方がよろしいかと。」と言われ、仕方なく、お堅い制服姿だ。
さて、柱島泊地の桟橋に着いた。艇長にお礼を言い、“みやじま”から降りる。桟橋の向こうに見えるグランドには、憲兵隊が整列して待っている。そこから数人が、荷物持ちのために桟橋に来ていた。彼女たちに荷物を預け、俺は制帽を
そして、服装を
「湊 海斗司令長官閣下に敬礼!!」
憲兵中隊の率いる大尉の掛け声と共に、憲兵中隊200名と霞少佐が敬礼をする。俺は答礼をし、手を下ろす。それを確認して全員が敬礼を解く。
「本日より、この柱島泊地の司令長官として着任する湊准将だ。長ったらしい挨拶は嫌いなので簡潔に。初期艦娘の霞少佐は“第2次首都圏防衛海戦”を共に戦い、生き残った
「敬礼!!」
俺は答礼をし、お立ち台から去る。そのまま、霞少佐を手招きし、一緒に執務棟へと向かう。背後では憲兵大尉の「解散!!」の声が聞こえる。
「どうだったかな。挨拶は。」
「まぁ、いいんじゃない。威厳は無かったけど。」
「手厳しいね。」
「甘くはしないわよ。」
「それは、もちろんだとも。指揮官として提督として、俺はまだまだ未熟者だ。霞少佐にも迷惑をかけるが助けてくれるかな?」
「フンッ!!せめて“クズ司令官”にならないように助けてあげるわよ。」
「ハハ、“クズ司令官”ね。気を付けるよ。」
そう言いながら霞少佐と歩いていると、「湊司令。」と後ろから声を掛けられた。振り向くと敬礼をしている憲兵大尉がいた。俺と霞少佐が答礼をする。「どうかしたかな?」と聞くと、
「泊地内の施設をご案内しようと思いまして。」
「中隊長が
「ハッ!!申し訳ありませんでした。自分は、
「“坂本 龍馬”みたいな響きだね。」
「はい。父が高知出身で坂本龍馬の大ファンでして、龍馬に近い名前にしたかったと言っておりました。」
「なるほどね。さて、次は霞少佐の番じゃないかな?」
「ええ。朝潮型駆逐艦10番艦の“霞”少佐よ。これからよろしく。」
「よろしくお願いします。少佐。」
霞少佐が手を出し握手をする2人、俺は帽子を整えて、
「最後に俺か。あぁ、公式の場以外では、“俺”で通すから慣れて欲しい。さて、自分で言うのは恥ずかしいが、“第2次首都圏防衛海戦の英雄”こと湊 海斗准将だ。名前の由来は、海に関わる仕事に着いてほしかったそうだ。今ではこうなって、親の念願は叶ったわけだ。よろしく。坂本大尉。」
俺も握手をするために右手を差し出す。坂本大尉はそれを両手で握る。ん?怪訝に思い、坂本大尉の顔を見るとまるで少女のように顔を輝かせていた。
「こここここここ、光栄です。“第2次首都圏防衛海戦の英雄”とこうして握手できるとは!!防衛省が公開している准将閣下の動画見ました。閣下の頭部カメラと各艦娘の頭部カメラのみの動画でしたが、あの動き、活躍はまさしく“英雄”です。ご本人のお顔は、写真でしか見れませんでしたが、こうして直接、拝見させていただくと、本当に男前でありますなぁ。・・・はっ!!申し訳ありません。上官にこのような態度を取ってしまい・・・。」
「いや、いいよ。気にしないで。大尉の様な美人にそう言われると、男冥利につきるね。ありがとう。ところで、手はもういいかな?・・・ん、ありがとう。それでは、案内を頼むよ。」
「了解しました。では、ご案内させていただきます。まずは・・・。」
坂本大尉に案内されながら、執務棟に入る。すると、霞少佐が近寄ってきて、
「さっきの鼻の下を長くした顔は、“クズ司令官”だったわよ。」
と背伸びをして耳元でボソッと言ってきた。“クズ司令官”のハードル低すぎませんかねぇ!?霞少佐!?
次の話こそ2日後くらいになると思います。