深海棲艦に殺されたら、提督として戦うことになりました。(旧題)一度死んだら提督として戦うことになりました。 作:名無しの兵六
俺がいた海面にビームが着弾し、続けて俺を追うように2発着弾する。着弾した箇所は高熱に
俺も反撃に右手に持ったロング・レンジ・ビーム・ライフルを目標に撃ち込む。しかし、目標は光速に近いビームをバレルロールで回避する。逆に肩部ミサイルを6発全て撃ち込んでくる。左手に持ったライトマシンガンで撃ち落としながら、海面をホバー移動し距離を取る。
「クソッタレ!!空中で自由落下中にビームをバレルロールで回避だと!?」
俺は悪態をつきながら、ライトマシンガンで弾幕を張る。それを何でもないように、目標は簡単に避ける。
これが、アルファヘイローからいやそれ以前から海軍特殊戦司令部の特殊訓練を受けて反乱軍と戦い、生き抜いた猛者の実力か。反撃をしながらそんな風に考える。すると、目標は撃ち尽くした肩部ミサイルポッドをパージし、青緑色のゴーグル・アイを
「流石ですな。大将閣下。」
「そっちもなジョンソン上級曹長。すぐにそれを使いこなせるとはさすがだ。」
そう模擬戦闘の相手はエイヴリー・J・ジョンソン上級曹長inスターク・ジェガン (サイズは2mほど)。なんでこうなったんだ。俺はこの状況になった原因を思い出す。
「改めまして、UNSC海兵隊所属エイヴリー・J・ジョンソン上級曹長であります。」
ジョンソン上級曹長は建造ポッドから出てそう自己紹介をしてくれた。恐らく、軍服姿の俺と森原中佐がいたから軍事施設と判断したんだろう。UNSCの軍服と同じ白色だしな。
「ようこそ、地獄へ。ジョンソン上級曹長。我々は君の着任を歓迎する。私は日本国国防海軍柱島泊地司令長官の湊大将だ。彼女は私の部下の森原中佐だ。」
「これは、申し訳ありません。大将閣下、中佐。」
そう言って、見事な敬礼をしてくるジョンソン上級曹長。それに俺と森原中佐が答礼を行い、現状を簡単に説明する。
「つまり今のここは2552年のHALOではなく2014年の地球の極東アジアの日本で、しかも、深海棲艦という海から侵攻してくる化け物どもと戦っている。ということですか?」
「そうだ。付け加えるなら、人類側は押されている。認めたくはないが地球のほとんどの制海権が奴らの手の中だ。」
「そして、自分は深海棲艦と対等以上に戦える艦娘として建造されるはずのポッドから出てきたということですね。しかも、こちらの世界では自分はゲームの登場キャラの1人と。なるほど、現状の把握は出来ました。」
「理解が早くて助かる。しかし、今回の貴官の召喚建造はある意味イレギュラーだ。ああ、貴官の能力に問題があるというわけではない。ただ、貴官には艤装や武装が無い。海上で戦う手段が無いのが問題だ。」
「確かにそうです。閣下のミョルニルアーマーを拝見させていただきましたが、脚部は大幅に改良されているようでした。あれは海上移動をすためにでしょうか?」
「その通りだ。貴官にもそのような装備があれば良かったのだが。何か良い方法はないものか・・・。」
森原中佐とジョンソン上級曹長と3人でウーンと唸っているとミクがやって来た。
「海斗さんー。できましたよー。」
「すまん、2人ともミクが話しがあるようだ。それで、できたって何がだ?」
「そこのエイヴリーさんの装備ですー。」
「はっ!?」
「こっちですー。」
「あー、2人ともミクがジョンソン上級曹長の装備を準備したらしい。見に行こう。」
「小官の装備を先程の妖精さんでしたか?彼女が?」
「そうらしいな。ほれ、森原中佐も。ジョンソン上級曹長は貴官の指揮下に入るのだから、装備の確認をせんと戦術が
「そうですね。」
そして、ミクに案内され装備製造ポッドの置いてある所に向かう。そこでは、既に一基のポッドが開いていた。中を見ると、緑色の装甲に灰色の追加装甲に追加ブースター。さらに肩部には大型の3連装ミサイルポッド。そう、RGM-89S“スターク・ジェガン”が鎮座していた。
「これを、エイヴリーさんにはミョルニルアーマーのように装着していただきますー。武装は隣のポッドに。さらにその隣のポッドにはUNSCの装備一式がありますー。」
「ちなみに装甲材は?」
「チタン合金セラミック複合材ですよー。軽巡くらいまでの主砲の直撃には耐えると思いますー。流石に重巡以上の主砲となると厳しいかもしれませんが、複合センサーで砲弾を迎撃可能ですので、問題ないかとー。」
「しかし、被弾してしまったら修理に時間が掛かるだろう?その場合はどうするんだ?」
「脚部ユニットだけでも装着可能ですのでー。海上移動は問題ないかとー。それと、エイヴリーさんの装備は違うモノをいくつか作成する予定ですのでー。」
「まるで。ジョンソン上級曹長が現れるのを知っていたようだな。」
「はいー。エイヴリー・J・ジョンソンさんは私が顕現させましたー。彼の魂はゲームの登場人物なのでありませんでしたが、プレイヤーの彼への親愛の情や崇敬の情が彼の魂を形成しましたー。しかし、かれはスパルタンのような強靭な肉体は持っておらず、コールドスリープを使用していたとしても68歳と高齢でしたので、保険のために、まずはRGM-89S“スターク・ジェガン”を装備として作成しましたー。」
俺は頭痛を覚えながらも、ミクの言ったことを2人に説明する。すると、ジョンソン上級曹長が口を開く。
「ふむ、ミクさんでいいでしょうか?彼女が言うことが本当ならそうなのでしょう。しかし、“高齢”という言葉はいただけませんな。閣下。この“スターク・ジェガン”を装備した小官と模擬戦をしていただきたい。ロートルの底力をレディ方に見せて差し上げましょう。」
そして、今に至る。ジョンソン上級曹長の言うところの“レディ”達も艦娘、憲兵など役職関係なく岸壁に集まって見ている。もちろん、男性諸君もだが、こちらは小さくても生の動くモビルスーツを見られて興奮しているようだった。ふむ、お披露目としては良かったのかな。
そう思っていると、蹴りを喰らい吹っ飛ばされる。体勢を整えると、すぐに出力を絞られたビームが降ってくる。出力を模擬戦用の最低にしていても着弾した海水面は蒸発する。それを避けながら、ライトマシンガンで模擬弾の弾幕を張る。ああ、クソ。まずはこの模擬戦を終わらせんといかんな。
見てくださりありがとうございました。
次回は近いうちに投稿したいと思います。