深海棲艦に殺されたら、提督として戦うことになりました。(旧題)一度死んだら提督として戦うことになりました。   作:名無しの兵六

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 投稿が遅れて申し訳ありません。仕事で上司からメンタルをやられてました。

 しかし、艦これのタグなのにむさいオッサン達が通常艦艇と戦闘機、ミョルニルアーマーにMSで活躍して、艦娘がほとんど出てこないことに頭を悩ませますねぇ。自分としてはもっと艦娘を出したいんですけど、物語の都合上こうなっちゃうんですよねぇ。

 それと、誤字報告等ありがとうございます。


第96話 白い艦隊

『特小101(特機第1小隊小隊長)よりシエラ01。装備及び部隊の展開完了。これより状況を開始。以上。』

 

『特小201(特機第2小隊小隊長)よりシエラ01。展開完了。状況開始。』

 

「『よし、各小隊油断はするな。以上。』」

 

 ヘルメットディスプレイに表示される各小隊の頭部カメラの映像で進軍の様子が確認できる。両小隊ともG3(ジーサード)セイバーとJセイバーが300km/h以上の速度で目標地点へ向けて移動する。

 

 俺はそれに頷きながら、徒歩で市内を移動する。最も目標の近くに投下されたから徒歩でも間に合う。まあ、走ってはいるが。曲がり角ごとにクリアリングをしながら進んでいくと自分が船乗りなのを忘れそうになるな。

 

 そして、最初の接敵。白い艤装?あの“角付き”と同じだな。まぁ、深海棲艦であることは変わりない。軍艦の癖に足があるからと云って侵攻してきやがって。そう思いながらアサルトライフルを構えると、相手はビクリとして煙幕を展張しながら退()いていった。

 

 モーションセンサーのおかげで煙幕越しにも射撃はできるがやめておこう。ソ級の(ナギ)やレ級の烈火(レッカ)冴空(サク)に近いモノを感じ取った。ふむ、上陸地点に施設を造りだしているヤツの直属の部下ならば敵意と戦意は低いのか?

 

 そう思いながら歩みを進めると、今度は普通の深海棲艦の戦艦含む打撃部隊と遭遇した。敵は攻撃態勢にうつるが、その前に俺のアサルトライフルが火を噴くのが早かった。十数発の直撃弾で顔を消し飛ばされた戦艦級が崩れ落ちる。巡洋艦級と駆逐級の砲弾を全弾、ガーディアンシールドで受け止める。これ以上市街地に被害は出させん。しかし、砲弾の爆発による衝撃はで窓ガラスなどが割れてしまった。まあ、仕方ない。

 

 着弾による黒煙が晴れる前にビーム・サーベルを展開し一掃する。人型に近い巡洋艦級ならともかく駆逐級はどこが弾薬庫かわからんからな。誘爆を避けるために胴体と一緒になっている頭部を串刺しにしたほうが市街地戦では安全だ。

 

「『こちらシエラ01。2個敵艦隊と遭遇したが、1個艦隊は逃走した。各小隊はどうか?』」

 

『こちら特小101!!海岸線沿いを移動中に海上の敵艦隊と接敵。数は4!!迎撃中!!。クソッ、G3(ジーサード)はピーキー過ぎる。バスターキャノンは海が割れるぞ!!』

 

『こちら特小201。シエラ01、陸上にて1個艦隊と接敵。しかし、逃走したので捕獲のために戦闘中です。また、艤装の色が白です。』

 

「『シエラ01より、特小101。敵の艤装の色が黒ならば殲滅しろ。』『特小201は必ず捕獲しろ。5体満足で、だ。』」

 

『『了解!!』』

 

 両小隊とも接敵したか。3方向から攻めれば1部隊は敵の上陸地点、橋頭堡にたどり着けると思ったんだがな。ん?金剛から個人回線での緊急通信か。

 

「『こちらシエラ01。』」

 

『テートク、金剛デス!!索敵機が深海棲艦の艦隊群を補足。輸送船団へ向けて北上中!!すでに空母艦載機は迎撃に上がりマシタ。私と愛宕、夕張、吹雪、白雪の5名で迎撃に向かいマス。残りの赤城たち空母以外は護衛兼遊撃戦力として残しマス。』

 

「『許可する。ガルーダの援護は必要か?』」

 

『赤城たちの航空援護のみで大丈夫だと思いマス。』

 

「『無理はするなよ。あと、護衛艦隊の宮口が何かを言ってきても無視しろ。佐伯大佐が救援を求めた時が大事になっている時だ。』」

 

『了解デース。』

 

 金剛との通信を終えるとすぐに次が来る。“おおすみ”からだ。ちなみに特機の2個小隊の状況報告の通信はひっきりなしに入ってきている。

 

『こちら、おおすみ。空襲を受けていますが、敵機は全て撃墜できております。』

 

「『ガルーダはどうした?』」

 

『回避機動中により着艦許可を出せませんでした。補給は機動部隊を投下後の1回のみです。』

 

『こちらガルーダ1。現在、制空戦闘中。敵の新型機らしきモノも発見し撃墜した。おそらく陸上機だろう。映像を送る。』

 

 ガルーダ1からのガンカメラの映像がヘルメットディスプレイに表示される。白くて丸っこい奴が自由自在に飛んでおり、それをガルーダ1がガンキルしていた。

 

「変なヤツだな。空力性能無視してやがる。まあ、いい。『空は任せた。』」

 

了解(コピー)。』

 

「『“おおすみ”は敵艦隊の射程に入る前に撃破できそうか?』」

 

『少々、時間が足りないかと。本艦の速力は60ノットですから、機動戦に持ち込みます。対空パルス・レーザーでも十分に撃破可能です。』

 

「『いざという時は憲兵隊を使え。MS艤装に少々劣るぐらいで彼女達も十分に戦える装備だ。』」

 

『了解しました。』

 

 こんな感じで通信をしている間に市街地にて2個打撃艦隊を潰した。どちらも艤装は黒だった。被害を出さないために敵主砲弾をも撃ち落としていたせいでアサルトライフルの残弾が少なくなってきた。

 

 アサルトライフルをガーディアンシールドに懸架し、M45Dタクティカルショットガンをメインアームに変更する。モーションセンサーで敵の背後をとるようにしながら攻撃を仕掛けるのだが、一体倒している間に他の奴らが反応してしまう。市街地でなければロング・レンジ・ビーム・ライフルで一気に薙ぎ払うんだがなぁ。

 

 推進剤を節約するために助走をつけた跳躍をしながら市街地を動きまわる。っと、着地点に敵か。色は・・・白だな。あ、逃げた。ふむ、ここまであからさまに逃げられると罠かと思うが違うようだ。白い艤装の奴らが逃げた先に黒い通常艤装の2個艦隊が展開していた。すると、通常艤装艦隊が退避行動中の白色艤装艦隊を盾にして攻撃を仕掛けてきた。1個艦隊が白色艦隊を拘束し、その隙間からもう1個艦隊が砲撃をしてくる。

 

「ゲスが!!」

 

 すぐにメインアームを散弾のタクティカルショットガンから単発のSRS99-5対物ライフルに切り替える。

 

「頭がお留守なんだよ!!」

 

 跳躍し、敵の頭上をとる。対空砲火の中を自由落下しながら通常艤装艦隊を構成する深海棲艦のど頭を対物ライフルで撃ち抜く。人型の戦艦級や巡洋艦級は命中時に頭が膨らみ破裂し脳漿をまき散らしながら崩れ落ちる。駆逐級は風船が破裂するように中身をぶちまけながら絶命する。どれも弾薬庫と思しき箇所には当てていないので爆沈はしていない。まぁ、陸上で爆沈という表現もどうかとおもうが一応“艦”だからな。

 

 んで、肉の盾にされていた白色艦隊は一目散に煙幕を展張しながら撤退した。一切の攻撃をせずに。機銃さえ撃たなかった。ふむ。っと、金剛から通信か。

 

「『どうした?』」

 

『テートク、白い艤装を付けた水雷戦隊と接敵しましたが、煙幕を展張しながらスール方面へ向かいましタ。』

 

「『攻撃はされたか?』」

 

『ノーです。魚雷の一発も撃ちませんでしたヨ。通信傍受もしましたけど、援護を呼んだモノはありませんデシタ。私達と接敵したことしか報告してませんデシタ。あ、平文デシタヨ。今からでも追撃を・・・。』

 

「『いや、白い艤装の艦隊には手を出さないように気を付けてくれ。手を出すのは攻撃してきたときだけだ。黒い艤装の通常艦隊にはいつも通りの対処で構わんよ。』」

 

『了解デース。』

 

「『オール・ガルーダ。こちらシエラ01。』」

 

『ガルーダ1。』

 

「『白い艤装の艦隊との接敵あるいは、その艦隊への攻撃はしたか?』」

 

『していない。現在、制空戦闘中であり、対空兵装のみ。』

 

「『対空ミサイルや機銃でも対艦攻撃はできるだろう?白い艤装の艦隊には攻撃されるまで攻撃するな。あの、丸っこい陸上機にも、だ。命令する。』」

 

『コピー。』

 

 9Gを超える戦闘機動を連続して行なっているガルーダ1の声には余裕が無さそうだ。返答が単調だ。ヘルメットディスプレイに表示されるガンカメラの映像がクルクル回っている。まあ、パイロットの6割頭のせいもあるのだろうけどな。

 

 再度、タクティカルショットガンに持ち替え前進を開始する。あの交差点を曲がれば敵の上陸地点まで一直線だ。慎重に建物の壁に体を寄せ、ショットガンを一旦しまい、右手の人差し指だけを建物の陰から出して、指先のカメラで敵の待ち伏せが無いかを確認する。

いた。白い艤装の艦隊が戦艦級と重巡級を前列に配置して横陣で俺の進路を塞いでいる。ここにきて戦う気になったか?その時、特機第2小隊から通信が入る。

 

『こちら、特小201。シエラ01、応答を。』

 

「『シエラ01。』」

 

『白い艤装の艦隊の捕縛に成功しました。人型の戦艦級と巡洋艦級が話すことができます。英語ですが。』

 

「『外付けの通信機はあったか?あれば彼女らと話がしたい。』」

 

『了解。持ってきています。青目の重巡リ級が旗艦のようですので彼女に渡します。・・・これを持ってくれ。私の上官がキミらと話したいらしい。・・・通信機の出力が足りないな。シエラ01。通信を特小201が中継します。202及び203には周辺警戒を命じます。・・・すまんがもう一度話してくれ。繋がるはずだ。』

 

 少し間を置いて、

 

『アー・・・、聞コエテイルカ?』

 

「『聞こえている。貴女方には当方に対して敵意はあるか?』」

 

『ナイ。』

 

「『ならば、なぜ“スール”を上陸占領した?』」

 

『姫様ガ他ノ姫ヤ鬼二脅サレタカラ。』

 

「『その姫様の近くまで恐らく俺は来ているが、敵意を見せずに近づけば話し合えるか?』」

 

『姫様ノ周リニ他ノ連中ガイナケレバ大丈夫。』

 

「『俺の見える範囲では白い艤装の艦隊が横陣で展開している。』」

 

『黒イヤツラガイナケレバ大丈夫。アイツラハ、他ノ姫ヤ鬼ガ付ケタ監視。』

 

「『なら、大丈夫だ。黒い艤装の奴らはだいぶ()ったからな。』」

 

『ナラバ、姫様ニ会ウトイイ。』

 

「『そうさせてもらおう。通信終わり。』『特小201。彼女たちが黒い艤装の艦隊に攻撃されないように守りながら目的地の上陸地点へ来てくれ。』」

 

『了解です。』

 

 G3(ジーサード)セイバー強行戦闘モードとハイマニューバ・モードのJセイバーが護衛なんだから、大丈夫だろう。俺は武装を収め、ガーディアンシールドのみを手に持ち白い深海棲艦の艦隊群へと向けて歩き出した。さあて、吉と出るか凶と出るか。




読んでくださりありがとうございます。
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