ヤマタノオロチ。ーーー孤独な蛇神様と問題児達が異世界から来るそうですよ?ーーー 作:ホワイトベアー
はじめまして。ホワイトベアーです。
処女作で駄文ですので、温かい目で見て、読んでいただければ幸いです。
更新は不定期ですが、なるべく早く更新していきたいです。
頑張ります。
それでは、どうぞ。
パクパク。もぐもぐ。
パクパクもぐもぐ。
4月が終わり、山々が新緑に覆われている季節のこと。
腰まである長い黒髪を肩甲骨の辺りで空色の細い紐で縛り、深い森の中、
木漏れ日のスポットライトを浴びて日光浴をしている1人の少女ーー
いや、少年がいた。
彼の名は、八岐 林樹。
現在進行形でリスの如く頬を膨らせてりんごを頬張っている。
辺りに落ちているりんごの芯の数から考えて、彼はとうに10個以上のりんごを
食べているだろう。
一体、彼の小柄な体のどこにそんな量のりんごが入るのかはわからないが
それはひとまずおいておいて、とりあえず彼がなぜこんな所にいるのか。
それは約16年ほど前のことだったーーー。
昔々、ざっと15年程前まではこの森には小さいが、みんなが貧しい暮らしをするわけではない、
そんな村があった。
その村では、蛇は神の使いとして崇められるとともに天災の予兆として
恐れられていた。
ある日、その村に1人の少年が生まれた。
村中のみんなが一時はその誕生に喜んだ。
が、それは長くは続かなかった。
その少年がちょうど1歳になった頃の事だ。
急に大雨が降り出し、周辺の川から小さな水路まで、水ある所を
悉く洪水にし、村は造りが丈夫な家を残し、他の家はまるで怒り狂う龍の如き
水の流れに耐えきれず、倒壊した。
それだけならばまだよかった。
激しい雨と洪水によって地盤が緩み、村を囲うように存在していた山の
ほとんどが土砂崩れ、山崩れを起こし洪水の後にもかろうじて残っていた家も
全て土砂に押しつぶされた。奇跡的に死人や重傷者は出ず、
畑なども復活させることができたが村の人々はこの天災を
一年前に生まれてきた少年のせいにし、なんとその少年の両親さえも
自分の生んだ子どもを殺そうと考えた。
しかし、その思いも徐々に絶望へと変わっていった。
半年の間、何も食べ物を与えなかったのにその少年は
何の問題もないかのようにケロッとしていた。
とうとう少年が怖くなった村人たちは、
その少年めがけ、くわ、鋤、熊手などありったけの農具を
全力で振りおろした。
結局、その少年には一切の傷がつかなかった。
かすり傷1つも、である。
その後も毎年のように天災が訪れ、それでも1ヶ月かそこらで村を
復活させてしまうような超人と言ってもおかしくはない村人たちもだんだんその村を去り、
最終的にはその少年と1人のお婆さんだけがその村に残った。
そのお婆さんの名前は、千代。
名字はないらしい。
千代婆さんは少年を殺すのに唯一、反対していたので
その少年を時に厳しく、時に優しく。
自分が死んで、少年が1人ぼっちになったとしても生きていけるように
畑仕事の仕方から狩りの仕方、編み物の仕方までも
自分の持つ技術の全てをその少年に教え込んだ。
そして少年がちょうど12歳になった頃、千代婆さんはこの世界での
生涯を終えた。
それから4年間たった今、冒頭部に戻るがその少年は
今、りんごを食べている。
その少年は生きていく。
今日も。明日も。明後日も。
変わらない毎日を過ごしながら生きていくーーー
ーーーはずだった。
ある1通の手紙が彼の元に舞い落ちてくるまでは。
どうでしたか?
まだプロローグなので短めですが本編に入って行けば
だんだん長くなっていくと思います。
よろしければアドバイスなどもお願いします。(>人<;)