この物語はフィクションであり、
Fate/Grand Orderの二次創作です。
FGOを藤丸立香とマシュ、
そして個性的なサーヴァントたちと
共にお送りいたします。
主人公の呼び名を変更。これは不味い。
「始まり」
この物語はフィクションであり、
Fate/Grand Orderの二次創作です。
人理継続保障機関、フィニス・カルデア。
ここが俺の新しい職場である。
なんでも、レイシフトとやらの適正が完全らしく、
そして俺の仕事柄で俺はここに配属された。
何故だか分からんが、Aチームに配属らしい。
一番良いチームだと聞いて驚いた。
カルデアについて初日。
俺は適当にスタッフ達に挨拶なんかを済ませ、
フラフラと歩いていた。
(名前なんだっけ?)所長の話を
適当に流し、飽きたのでトイレと言って出てきた。
途中、オレンジ髪の少女が寝てて所長に平手打ち
食らったのは笑ってしまった。可愛かった。
俺は自室に向かう。
ドアを開けると、そこにはオレンジ髪の少女、
それと何故か医療担当のドクターがいた。
「おや、お客さんかい?」
「あり?ドクター何してんすか?」
「誰?ここ私の部屋なんだけど
なんで男子ばっかり入ってくんの?」
酷い言い草である。
あとここ俺の部屋では?
「あれ、ここ俺の部屋じゃね?」
「え?でもマシュが言うにはここだって」
「あー……そう言えば確かキミが
最後のレイシフト適正者かい?」
「レフ教授って方が言うにはそうらしいっすけど」
あの胡散臭い男が俺をスカウトしたヤツだ。
なぜ俺の住み家がバレたのか知らんが、
まぁ仕事らしいので受けた。
曰く、俺は最後の適正者だ、らしい。
ついでで見つけたとか。失礼じゃね?
「あぁ、ごめんごめん、ここキミの部屋だ」
「えぇ!?私の部屋は!?」
「1つ隣じゃないか?
ここ俺の分の急造の部屋って言ってたし」
「そうか、キミが
そう、俺は49人目。
レイシフト適正者では最後に登録されたとか。
自惚れるつもりはないが、
まぁ俺に依頼とか(俺の)職業的に
危険な仕事なんだろうな……とは思う。
「これも何かの縁だ、自己紹介でもしようか。
ボクはロマニ・アーキマン。
気軽にドクター・ロマンと呼んでくれ」
「私は藤丸 立香。立香って呼んで。
あなたは?」
「俺は
漢字は果実の橘に、真実の真、機械の機だ。
シンキ、と呼んでくれ」
「え、もしかして日本人!?」
「あぁ、同郷がいて良かった。
外国人ばかりだったからな、助かるよ」
「うん!よろしくね!」
元気いいなー。
日本語で統一されていることが助けだ。
実は日本人が立香以外にいなくて寂しかった。
「フォウ!フォウフォーウ!」
「おわ、何だ!?」
突然、視界が真っ白に染まる。
なんか獣臭っ!?
「あれ、それって噂の怪生物?
マシュから聞いてたけど、本当にいたんだねぇ」
「うぉぉぉ!?なんだなんだ怪生物って!?」
「あはははは!シンキくん面白ーい!」
「取ってくれー!」
「フォーウ!!」
なんでこんな引っ付くの!?
ドクター、立香、笑ってないで助けて!?
「あはは、兎も角、所在のない者同士、
皆ここで友好を深めようじゃないか」
「取ってくれってー」
ドクターたちと少し話をする。
カルデアについて、カルデアの役目について。
「んあ?」
話をしていると、突然、ピンポンパンポンと
アナウンスの合図が鳴る。
声は、あの胡散臭いレフ教授の声だ。
『ロマニ、そしてマスター49番。
あと少しでレイシフト開始だ。
万が一に備えてこちらに来てくれないか?』
「ヤベッ、俺もか!?」
『49番を除いたAチームの状態は万全だが、
Bチーム以下、
慣れていない者に若干の変調が見られる』
明らかに俺を皮肉ってるな。
俺は顔に引っ付いている獣を剥がす。
………猫か?
「フォウ?」
「それは気の毒だ。
それじゃ、麻酔をかけに行こうか。
真機くんの体調はバッチリっぽいよ」
『そうか、今は医務室だろ?
そこなら2分で到着出来る筈だ』
立香が俺に耳打ちする。
うん、なんか言いたいことは分かる。
「ここ、シンキくんの部屋だよね?」
「ドクター………何分かかりますかね?」
「あわわ………ここからだったら5分はかかるぞ……
大丈夫かな……Aチーム万全ぽいし……なっ!?」
と、突然部屋の電気が落ち、
凄まじい音がしてドクターがビビる。
俺への耳打ちで近くにいた立香も
ビクッたのを感じる。
俺もその轟音に驚き、周囲を確認。
夜目は効くのでまず二人を確認する。
2人も驚いているだけのようだ。
「なんだ!?」
『緊急事態発生。緊急事態発生。中央発電所、
及び中央管制室で火災が発生しました』
俺たちは火災と言うアナウンスに驚愕する。
先ほど、ここは雪山の上にあると言っていた筈だ。
火災と言うのはかなりのモノでは!?
言葉を失う俺たちにアナウンスは続ける。
『中央区画の隔壁は90秒後に閉鎖されます。
職員は速やかに第二ゲートから退避して下さい』
『繰り返します。中央発電所、及び──』
「なんだ今の爆発音は!?
一体何が起こっている………!?」
ドクターがすぐに我に返り、
モニターを呼ぶが………
そこに写し出されたのは、惨状だった。
「………酷い……!」
「爆発か……!これは不味い……」
立香に同意する。
すると、電気が復旧したのか点灯する。
「二人とも、すぐに避難してくれ!
ボクは管制室に行く!」
「何を……!?」
「もうじきゲートが閉まる。
キミたちだけでも脱出するんだ!」
ドクターが部屋から出る。
立香を見ると、フォウと呼ばれる猫(?)が
立香と俺を見つめているのが分かった。
立香は静かに、頷く。
「…………うん。分かってる。
──マシュを助けに行こう」
「フォウ!」
立香はフォウと共に部屋から出ていく。
どこへ行く気だ!?
俺はそれを追いかけ、外に出る。
「おい、待て!」
「なにやってる!?
ゲートはあっちだぞ!」
「分かってます!」
「まさかついて来る気かい!?
そりゃ人手があると助かるけど……
あぁもう!話している時間も惜しい!
障壁が閉鎖される前に戻るんだぞ!?」
「………あぁー……俺も行くパテーンか、これ」
俺は2人と一匹と共に管制室へ走る。
管制室へたどり着いた俺たちが見たのは、
文字通り地獄だった。
立香は驚きのあまり入口で硬直。
仕方ないだろう。
俺はドクターと共に
倒れている人々の脈を確認する。
「………火傷も酷いな、こりゃ駄目だ」
「生存者はいない、無事なのはカルデアスだけだ」
カルデアス、というのは、奥のあの球体。
今は真っ黒に染まっているが………
「おそらく、爆発は人為的なモノ。
誰かが仕組んだようだな。ドクター」
「えっ?!うぉっ!」
俺はそれをドクターに投げ渡す。
それは。
「ば、爆弾じゃないか!?」
「安心しろ、処理はしておいた」
「処理!?………な、出来てる!?」
不発だったようだ。連鎖的に仕組んだようだな。
適当に脈を図るついでに処理した。
と、ここでアナウンス。
『障壁閉鎖まで あと 40秒。
中央区画に 残っている 職員は速やかに──』
「電気がヤバいっぽいな、ガサガサじゃねぇか」
「………ボクは地下室へ行く。
カルデアの灯火を止めるわけにはいかない。
急いで来た道を戻るんだ、今なら間に合う」
ドクターは決意した顔でそう言う。
俺は頷き、入口にいる筈の立香を………
いねぇ。
「どこ行った!?」
『システム レイシフト最終段階に移行します
座標 西暦2004年 1月 30日 日本 冬木』
『ラプラスによる転移保護 成立
特異点への因子追加枠 確保』
なんかヤバそうだ!急がねば……!
マジでどこに行きやがった!?
「立香………あっ!?」
俺が目にしたのは、瓦礫へ近づく立香と。
その下にいる、マシュ・キリエライト。
まだ、生きている!
目に光がある!
「しっかりして!今助けるから!」
「………、………あ…!
先輩………逃げて……下、さい…!」
「え」
瓦礫の下のマシュを助けようと、
立香が手を差し伸べる。
その上から、巨大な瓦礫が。
「…………くそ、仕方ねぇな!
───
俺は魔術回路を通し、魔術を発動───
時間を
そして更に魔術を発動。
「
俺の手の内に手榴弾が出現する。
ピンを抜き、走り出す。
それを目を見開く立香とマシュ・キリエライトの
上から降ってくる瓦礫へ放り投げ、
立香の頭を床に押し付ける。
「
時間を元に戻す。
その瞬間、手榴弾が爆発。
俺は立香に覆い被さり、背に爆発を受ける。
「な、何が……!?」
「シンキくん!!?」
「無事か………」
なんとか無事を確認できた。
あぁ…………良かった。
『全工程、完了。
ファーストオーダー 実証を 開始 します』
俺の意識は、闇に落ちたのだった。