沖田さんと行く!人理修復の旅   作:青い灰

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特異点F 炎上汚染都市 冬木
第1話「燃える街」


 

体が重い。

あの時間を弄る魔術の影響だろう。

俺は耳に届く叫び声のようなものに

意識を無理やり覚醒させられる。

 

 

「────きて!お願いっ、起きて!!」

 

「ぐ………ぁ」

 

「……っ先輩!目覚めました!!」

 

 

体が揺さぶられている。

酔うって………俺は瞼を開け、

ボヤける視線を合わせる。

 

 

「ここ、は………」

 

「シンキくんっ!!」

 

「ぐぅ……立香………苦しい……」

 

 

抱きつくな。死ぬぞ、俺が。

 

 

「良かった………」

 

「………」

 

「本当に良かったです。真機先輩」

 

 

余程心配してくれていたのか、

立香は俺の腹に顔を埋めて動かない。

マシュを見ると姿が変わっていた。

 

気になることばかりだが………

 

 

「マシュ、何が起こったんだ……?」

 

「それが…………っ!」

 

 

マシュが突然、手にしている巨大な盾を構える。

俺は立香と共に周囲を見渡す。

 

 

「Gi………Gaaaaaaaa!!」

 

「く、また………!」

 

「言語による意志疎通は不可能、

  再び、敵対生物として判断します!」

 

 

再び………これが示す意味は。

敵か。俺たちを囲むこの骸骨は。

 

立香が立ち上がる。

 

 

「マスター、指示を!」

 

「うん!」

 

 

だが………数が多い。

ならば、俺も出るべきだろう。

俺は立ち上がる。

 

女子2人だけに任せるのは男が廃る。

 

 

「真機先輩!?下がって下さい!」

 

「問題ない」

 

「でも、シンキくんは………!」

 

 

俺は魔術回路を確認する。

腕に黒い光の筋が走る。

 

ボロボロの魔術礼装のコートだが、

魔術礼装を使わなくとも。

 

 

「………あぁ、殺れる。

  立香、俺がマシュを援護する」

 

「え………」

 

「先輩、敵対生物が来ます!!」

 

「……マシュ、お願い!」

 

 

マシュが骸骨たちへ向かっていく。

俺は魔術を発動。

 

 

image(イマージュ)makeup(メイクアップ)………!」

 

 

俺の手に現れたのは、

ショットガンとその銃弾だ。

霧状の魔力が収束し、形作る。

 

俺はそれを構え、装填する。

 

 

「うぇっ!?銃!?」

 

「立香、耳を塞いでろ」

 

 

俺は片膝立ちでマシュの背後から迫る骸骨へ

ショットガンを撃ち放つ。

 

弾は骸骨の纏うボロ布へ着弾、

小さな爆発を起こし、骸骨をバラバラに砕く。

 

 

「じ、銃弾!?」

 

「マシュ、援護は任せろ。

 目の前の敵に集中するんだ。

 立香もマシュへ指示を出してくれ」

 

「う、うん!」

 

 

と、今のでターゲットが

マシュから俺へ移ったようだ。

 

俺は立香をマシュヘ任せる。

あの2人ならば大丈夫だろう。

 

 

「Gaaaa!」

 

「ふッ!」

 

 

銃を腰のベルトへ挟み、

飛びかかってくる骸骨の頭部へ蹴りを放つ。

頭蓋骨を砕き、骸骨は動きを止める。

 

俺はその剣を奪いとり、上段へ構える。

マシュたちの骸骨は3。

俺の相手する骸骨は2。

 

寝起きで体が怠く、キツイが踏ん張るしかない。

俺はボロ剣の柄を強く握った。

 

 

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