沖田さんのお陰で一気に空気が緩くなります。
「では問おう」
俺が召喚したサーヴァント、セイバー
───沖田総司と名乗った彼女は、
俺をじっと見つめ、言った。
「貴方が私の、マスターか」
凛とした声が響き、
彼女は俺を真剣な目で見つめる。
「……あぁ、俺は橘 真機。
よろしく、セイバー」
彼女はパッと顔を明るくし、
嬉しそうにこう言った。
「おおっ!素晴らしいです!
この一番言ってみたかったセリフに
この優しそうなマスターの返答!!
間違いありません、これは運命ですね!?」
「お、おう」
急にテンションの跳ね上がったセイバーを
見て、立香たちは硬直、俺は引く。
「あ、セイバーではなく、
沖田と呼んでください!
そちらの方がしっくりくる気がします!」
「わ、分かった。じゃあ、沖田」
「はい!」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!」
所長が止めに入る。
なんだか俺も言いたいことが分かった気が。
立香たちも同じような顔をしている。
「貴方、沖田総司と名乗ったわよね?
日本のサムライ、沖田総司は男ではないの!?」
「ちゃいますよ?
実際、私がその沖田さんですし」
「驚きました……」
「えー、私も男だと思ってたよ」
沖田は泣きそうな顔でこちらを見る。
えぇ………どうしろと。
「…………マスター」
「………女だと思ってた」「ですよね!!」
めっちゃ嬉しそうなんだが。
まぁ、沖田総司といえば幕末の天才と
言われたほどの剣の腕前だ。
彼女が沖田総司なら、それも分かるだろう。
「おや、どうやら私の初陣の相手のようです」
「……っ!?敵対生物確認、囲まれています!」
「はぁ!?」
「数は………10ってところか、
立香、マシュ、沖田、行くぞ!」
俺たちは集まってきた骸骨を相手にする。
今回は固まって少しずつ撃破していくことに。
「前衛は私にお任せあれ!」
「あ、おい!」
沖田が飛び出して行く。
流石にこの数で1人は………!
「せぇあッ!!」
「Gaaaa!?」
「「「「!?」」」」
空気が震えるほどの気迫が沖田から放たれ、
先ほどの明るい笑顔とは考えられない
殺気を纏った沖田が刀を振るう。
一太刀で骸骨がバラバラに斬られ、
更にその剣速も凄まじいものだ。
銃弾斬れるんじゃねぇのか沖田さぁん……
……何はともあれ、やはり沖田総司、本人だろう。
「うし、負けてられないぞ!」
「は、はい!マスター指示を!」
「分かった!」
俺たちもそれぞれに出来ることを。
俺は魔術を行使し、ショットガンを構える。
沖田1人で流石に対処は難しい。
マシュ含め、前衛の2人を援護する。
「これで、最後っ!!」
沖田が最後の骸骨の首をすっ飛ばす。
崩れ落ちる骸骨を前に、沖田は「ふー」と
息を吐き。
「沖田さん大勝利ー!!
どうですどうです?私、強いでしょう!?」
先ほどの気迫はどこへやら。
刀を納めた彼女は俺にピースサインを出す。
「沖田、凄い剣技だったぞ!
流石は───「こふっ!?」沖田ぁぁぁ!?」
「「「えぇぇぇっ!?」」」
いきなり吐血した沖田を見て俺たちは仰天する。
俺は倒れかけた沖田を支える。
一体どうしたんだ!?
「あふっ………だ、大丈夫です……
私、生まれつき病弱でして………」
「絶対大丈夫じゃないだろ!?」
吐血だよ!?
こうして俺たちは調査を先伸ばしにし、
沖田と共にもう少し休むことになったのだった。
沖田さんが休んでるので
既にスタンバイ終わった影鯖とキャスニキ
「「「なんか遅いなぁ………」」」