沖田さんと行く!人理修復の旅   作:青い灰

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中々きりよく終わらない………
特異点F編は次まで、ですかね。




第10話「帰還」

 

 

『どういうことですか、レフ教授……

  人理が、焼却された、とは』

 

「言葉通りの意味だ。

 未来は焼却され、結末は確定した。

 貴様たちの時代はもう存在しない」

 

 

話についていけない。

未来が消失した、というのは

まだ一万歩譲って分かる。

 

だが、焼却された、とわざわざ言い直したのだ。

焼却、とは。

 

 

「カルデアスは磁気によって守られている

 だろうが、外はこの冬木と同じようになっている」

 

『……、……そうでしたか。

 外との通信が取れないのは、

 そもそも通信を受けとる相手がいないから』

 

「ふん、流石に聡いな。

 真っ先に殺すのは貴様であったか。

 まぁいい、カルデア内の時間が2016年を

 過ぎれば、そこもこの宇宙から消滅する」

 

 

2016年を過ぎれば、か。

思考を巡らせる。

 

一定の時間に達した時に焼却、

つまり、それまでは猶予がある。

 

 

「もはや誰にもこの結末は変えられない。

 これは人類史による人理の否定だからだ」

 

 

人類史による、人理の否定………

過去を消した、いや焼却したのか?

だとすれば、未来も必然的に無くなる。

 

と、ここで地面が揺れ始める。

 

 

「うわ、っ!?」

 

「地震か!?」

 

「おっと、もうこの特異点も限界か。

  もう少し話をしてやりたかったのだがね」

 

 

レフが舌打ちをする。

 

 

「チッ、セイバーめ、

 聖杯を与えられながらこの世界を

 維持しようなどと余計な手間を取らせてくれた。

 大人しく従っていれば

 生き残らせてやったものを」

 

「………!?待て、どういうことだ!!」

 

 

やはり、だ。

感じていた違和感。

 

セイバーはレフの仲間じゃない。

なぜ、ここをヤツは守っていた?

未来を焼却するためではなく、

この世界を維持するためとヤツは言った。

 

 

「では、去らばだ、ロマニ。

 そしてマシュ、人類最後のマスターたちよ。

 こう見えても次の仕事があるのでね」

 

「──沖田、一度降りてくれ」

「え?」

 

 

そう言い、レフは身を翻す。

逃がすものか──!

俺は沖田を地面に下ろし、

魔術を発動、自動小銃を装填して構える。

 

距離は500メートル程。

 

 

「ただで逃がすと思うな!!」

 

「真機先輩!?」

 

「何!?グッ………!」

 

「チッ──!」

 

 

地面の揺れが激しいため、命中したのは2発。

左肩に命中した。が、致命傷にはならない。

 

 

「ぐ──このガキが……!

  次に会うとき、覚えていろ……!」

 

 

レフがこの空間から完全に消え失せる。

 

 

『良し、レイシフト準備完了だ!』

 

「ドクター、早く!」

 

「急いで下さい!地下空洞が空間ごと崩れます!」

 

『今やってる!だけどそっちの方が早いかもだ!

  意識をしっかり持ってくれよ!!』

 

 

俺は消えたレフを見て流し、

何かできることはないか探る。

 

そして、地面がひび割れ、地下空洞が崩れる。

俺は地面に飲み込まれる。

 

 

「く──!?」

 

「マスター!!」

 

「沖田!!」

 

 

手を伸ばす。そして、手を繋ぎ止めた。

 

 

 

世界が、消えた。

 

 

 

 





自動小銃はアメリカのAR-10ですね。
どうやって手に入れたのさ。

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