沖田さんと行く!人理修復の旅   作:青い灰

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真機くんのプロフィールは
次回、紹介いたしますね。

挿絵でも描こうと思いましたが、
才能的に無理ですね。気が向いたら上げます。

今回は幕間なので少し長いです。



特異点F終了後 幕間の物語
幕間「橘 真機という男」


 

 

 

「と、言うわけだ」

 

「人理修復ですか。

 また凄いことになりましたね……」

 

 

それから休暇が与えられた俺は、

部屋に戻って沖田に説明をする。

 

 

「で、一緒に来てくれるか?」

 

「はっ?」

 

 

「はっ?」じゃなくて。

俺、沖田さんが来てくれないと

別のサーヴァントを召喚しないといけないわけで。

 

 

「何を言ってるんですか、マスター。

  私も行くに決まってるじゃないですか」

 

「そ、そうか。なら良いんだが………」

 

 

沖田は現在、着物ではなく青い羽織。

無くしていたらしい。

どっから見つけたんだろうか。

 

と、俺は忘れそうになっていたことを思い出す。

 

 

「あぁ、渡しておくものがあるんだよ」

 

「何かくれるんですか?」

 

「大したものじゃないが………」

 

 

俺は首にかかっている首飾りを外し、

それにかかっていた指輪を沖田に渡す。

 

 

「ほれ」

 

「これは……指輪、ですか?」

 

「これから一緒にやっていくんだからな。

 本当に大したものじゃないんだが、渡しておく」

 

 

指輪には漆黒の宝石がつけられており、

銀のリングは傷1つない。

 

 

「へぇー、ありがとうございます」

 

「これからよろしく頼むよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから少しすると、俺たちは食堂へ向かう。

やはり食事くらいは取っておかないと。

人間、腹が減る。

 

 

「む?」

 

「あっ?」「え?」

 

 

食堂でメニューを見ていると、

とある人物と目が合う。

………立香がサーヴァントを召喚していたと

言っていたが、まさか。

 

 

「よぉ、正義の代行者。おかしな縁だな」

 

「お前は確か……そうか………

  確かに不思議な縁もあるものだ」

 

「え、この人、確か特異点の!?」

 

 

アーチャーである。

だが、特異点の彼とは違うだろう。

そのことを沖田に耳打ちする。

 

俺は彼と握手を交わす。

 

 

「まさかあんたが呼ばれたとはな」

 

「あぁ、代行者改め、エミヤだ。

  また、よろしく頼む」

 

「随分と吹っ切れた感じだな………

  こっちは沖田総司だ、よろしく」

 

「あ、よろしくお願いします」

 

「あぁ、よろしく」

 

 

どうやら彼が料理をするらしい。

つーか、コイツこんなだったっけ?

まぁいっか。

 

 

「おーい!真機くん!」

 

「お、立香にマシュか。

  じゃあ、エミヤこれ頼む」

 

「あぁ、では後で」

 

 

エミヤにケーキを2つ頼み、

俺と沖田は立香たちの元へ。

彼女らと向かい合って椅子に座る。

 

 

「何の話をしてたの?」

 

「メニューについて少し喋ってたんだ」

 

「何を頼んだんですか?」

 

「ケーキ。

 しまった、2人の分も頼めば良かったな」

 

 

沖田と自分の分だけ頼んでしまった。

しまったな………

 

 

「大丈夫だよ、後で頼めばいいし」

 

「そうか、悪いな」

 

「けぇき、って何ですか?」

 

「あ、沖田さんは知らないんですよね。

  西洋のお菓子です。とても美味しいんですよ」

 

「お菓子ですか!

 私、甘いもの大好きなんですよ!」

 

 

そんなこんなで、

それぞれの好みなどを聞き合うことに。

しばらく喋ると、当然話題は俺のことになる。

 

 

「ねぇねぇ、真機くんは好きなものとかある?」

 

「俺か?俺は……そうだなぁ、

  好きな物………本と、銃器とかだな」

 

「うわぉ、落ち着いてんのか物騒なのか」

 

 

んー、でも仕事の関係だからな、銃器関係は。

どうしても弄らないといけない。

 

 

「あはは……真機先輩は

  どんな本がお好きなんですか?」

 

「んー、そうだな。

 推理、ファンタジー、歴史ものも好きだな」

 

「そう言えばさ、真機くん。

 お仕事してるって言ってたけど幾つなの?」

 

 

…………まぁ、当然これも聞かれるわけで。

 

 

「17だな、立香は16だったか?」

 

「うん。あれ、敬語の方がいい?」

 

「いや、そのままでいいよ」

 

「それじゃ、このままで。

  お仕事は何をしてたの?」

 

 

……………まぁいいか。

これから共に旅をする仲間だ。

 

 

「………秘密は少ない方がいいよな。

  こんなことになったから言うことにするよ」

 

「………?」

 

「物騒な仕事してそうですよねマスター。

  それこそ新撰組みたいな」

 

「実際、新撰組より物騒だな」

 

「えぇ………どんな仕事をしてたんですか?」

 

 

うん。俺は間を開ける。

 

 

「………殺し屋、って言えば分かるか?」

 

 

空気が凍りつく。

それはまぁ、仕方ないことで。

 

 

「え………あ、あの……」

 

「安心してくれ、俺はもう辞めた身だ」

 

「こ、殺し屋って……どういうことですか」

 

「言葉通りだ。ウチの家系が暗殺者の家系でな。

 紛争に駆り出され、魔術師暗殺に出されたり。

 元々魔術教会に身をおいていたんだけどな、

 封印指定………ホルマリン漬け判定を受けてな」

 

 

そうやって路頭に迷っていたところを

レフの奴にスカウトされた、というわけだ。

 

 

「妙に強かったですし……

  なるほど、そう言うことでしたか」

 

「俺の火器魔術もウチの家系の産物さ。

  銃器の扱いもな。戦闘慣れもそれだ」

 

「………」

 

「言い訳になるが、

 罪のない人を殺したことはなくて

「なら別に良いんじゃない?」は?」

 

「せ、先輩?」

 

 

立香が俺の言葉を遮る。

 

 

「別にさ、そうやらないと

 生きていけないような境遇だったんでしょ?」

 

「………まぁ、そうだな」

 

「でも、今は私たちの仲間だよ。

 悪い人じゃないってことは分かってるし」

 

「俺がお前たちを殺そうと

  狙ってないとも限らないだろ?」

 

「それはないよ。そうだとしたら

  あの時、私たちをなんで助けたの?」

 

 

あの時………カルデアが火に包まれ、

立香がマシュを助けようとした時か。

 

確かに、あの瓦礫を破壊するために

立香たちを爆風から守ったんだったか。

 

 

「それに、私たちと一緒に

  これから戦ってくれるんでしょ?」

 

「…………そうだな。あぁ、そうだ。

 未来を取り戻すために、俺に力をかしてくれ」

 

「それはこちらのセリフです。

 私たちに力を貸してください。

 共に人類史を修復し、未来を取り戻しましょう」

 

 

2人と握手を交わす。

あぁ……………

仲間って言うのは、存外嬉しいものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これから、俺はこの4人と様々な苦楽を共にする。

これはその、絆を深める第一歩だった。

 

 

 

 

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