UA5000!?はっや!?
皆様ありがとうございます!!
意識を覚醒させ、瞼を開ける。
明るい場所に目を慣らすため、手で目を覆う。
「………ここは………」
どうやら草原の上に突っ立っていたようだ。
俺は体に力が入ることを確認し、
周囲が静かすぎることに気づく。
「………えっ」
…………ハードモードですか、ドクター。
特異点を一人で攻略しろと?
立香と、マシュの姿がなかった。
俺は嫌な予感を感じ、
通信機でドクターへ連絡を取るが………
「………ダメだ、通信がきかねぇ」
通信機で映るのは砂嵐。
ダメだ、繋がってはいるんだろうが、
粗すぎて声も姿もダメだ。
俺にどうしろと。
俺は空を仰ぎ………それを見つけた。
「………なんじゃ、ありゃあ」
それは、さも当たり前のように浮かんでいた。
光の輪………か?
とんでもない大きさだな………
「………しっかし、どうするかねぇ」
ここがどこかも分からない。
バカ広い上に、何があるかも分からない。
立香たちを探そうにも、どこにいるか分からない。
ないない尽くしでどうしろと。マジで。
「…………まず、周囲を確認するか」
俺は近くの丘に上り、ポケットに入れていた
折り畳み式の小型双眼鏡を取り出す。
所々に建物が見える。
どこか、人のいる場所に行こう。
双眼鏡を覗き、建物を確認していくが………
「廃墟ばっかじゃねぇか、何があったんだ……?」
何かに破壊されたような廃墟ばかりだ。
他は、大きな城、町、森、砦。
…………中世だ。
おそらく、フランスあたりか?
ヨーロッパであることは確定だな、これは。
砦や城があった時代、中世のヨーロッパ………
「………百年戦争の時代、か?」
かのジャンヌ・ダルクが有名になった時代。
フランス中北部のことをオルレアンと呼ぶが、
まさかそこだろうか。
「戦争に巻き込まれんのかよ………」
イングランド軍との戦争など、ゴメンなのだが。
何が嬉しくて戦争なんか………暗殺させろ、暗殺。
王様ぶっ殺してやろうか。
「いや、ダメか。
特異点を更におかしくするだけだな」
と、その時だった。
何か、翼の音が聞こえた。
鳥……いや、鳥にしてはデカすぎる。
俺は双眼鏡をしまい、上を見る。
「はぁっ!?」
俺が目にしたのは、飛竜………
この世界にいるはずのない、
ワイバーンと呼ばれる幻想種だった。
ワイバーンは群れる筈だが、コイツは一匹。
黒い。おそらく群れの強個体か。
「Gyaaaaaa!!」
「チッ、殺るしかないか!!」
俺は背中からライフル銃を抜き、
安全装置を外す。
黒ワイバーンの空からの爪の振り下ろしを
転がって回避し、マガジンをセットする。
「Gyaaaa!!」
「食らえオラァ!!」
膝立ちで銃を飛竜に撃ち込む。
改造は銃弾にもしてあるので、
竜の鱗くらいなら貫ける。
「Gyaooooo!?」
「………致命傷にはならないがな」
ワイバーンが翼を羽ばたかせ、
風の刃が凄まじいスピードで飛来する。
俺も人間、一撃を食らえば
死にはしないだろうが、動けなくなる。
なんとか横飛びで避け、
俺は仕方なく魔力を使う。
出来るだけ消費を抑えるため、
持ち出すものは2つ。
「現代兵器の力、手始めにお前に教えてやるよ」
俺はRPG-7………
所謂ロケットランチャーを肩に乗せ、構える。
本能か、危険を察知したのか知らんが
飛竜が襲いかかってくる。
だが、遅い。
「消し飛べ、トカゲ」
凄まじい爆風が、黒い飛竜を焼き焦がした。
魔力が無駄無駄無駄ァなため、
真機くんは今回からカルデアに
隠し持ってきていたライフル、
AR-10を使用しております。
勿論、ダ・ヴィンチちゃんとドクターには
こっぴどく怒られましたとさ。