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俺はジークフリートと名乗った
サーヴァントと、町の門近くで話をする。
特異点、カルデアについてなど。
「なるほど、飛竜………
確かに竜殺しは俺の得意分野だ」
「そうか、頼りになりそうだ。
よろしく頼む、ジークフリート」
「あぁ、微力ながら助力させてもらおう」
彼の力があれば、飛竜程度なら問題なかろう。
早く沖田たちと会いたいもんだが。
………ん?
「…………おいおい、まさか……」
「急げ、ここは俺に任せて
お前は町の人々の避難を頼む」
「………大丈夫なのか?」
俺たちの目線の先には、
飛竜の大群がやって来ていた。
30程の飛竜が大量に飛んできているが………
「問題ない、行ってくれ」
「わかった、避難が終わったら俺も手伝おう。
伊達に魔術師やってないからな」
俺は町へ行き、人々の避難を開始する。
戦えるものを中心に、纏まって他の場所へ
向かってもらうよう伝える。
俺が避難を終えようとした、その時だった。
鮮血が、舞った。
「…………あぁ、何とも美しい。
──────そして、悲しい」
「!っ、全員、そいつから離れろ!!」
悲鳴が飛び交い、俺は人混みを押し退けて
それと対峙する。
それは、怪人と呼ぶにふさわしい男。
仮面をつけ、その手は禍々しい爪が。
「…………全員、死にたくないなら逃げろ」
俺のその言葉で、人々は逃げ出す。
纏まって逃げたのは良かった。
俺は邪魔な死体を足で横へ蹴飛ばす。
「狂っていないというのに、狂っている………
狂気に震える者よ………名を名乗るといい……」
「…………橘 真機。
意味のない人殺しは趣味じゃなくてね、
アンタは現行犯だ。楽にしてろ、すぐ死ぬ」
怪人を前に、俺は銃を構える。
怪人は血に濡れた爪を胸の前で交差し、
こちらへ素早く迫ってくる。
「ハハハ、私を殺せるか?」
「死なない奴なんていねぇよ」
迫ってくる怪人が右の爪を振り上げる。
俺は言い放ち、左の爪を蹴り飛ばし、
右の振り下ろされた爪へ銃を撃ち放つ。
「し───ッ!」
「ぬ!?」
狙いを外し、隙が出来る。
俺は拳をがら空きの腹へ叩き込む。が。
「っ!?」
「心は読めぬ…………」
「づッ!」
背中を恐ろしく屈曲させ回避した怪人は
巨大な爪で薙ぐ。
腹が抉れる感覚が走り、血が噴き出す。
不味い………….!!
銃を連射して、相手に距離を取らせる。
「ぐ…………柔らけぇ体だな………!」
「ハハハッ、読みが甘い…………
もっとだ、もっと踊れよ……………」
おそらく、あの素早い動き、アサシンだろう。
厄介な…………!
「どうした暗殺者、
私はこうも昂っているというのに…………!」
「っせぇな………なら見せてやるよ……!!」
俺は腰から抜いたナイフを右逆手に
左手に銃を構える。
集中しろ、目の前の命、目の前の獲物に。
余計な思考を払い飛ばし、頭を空っぽに。
目の前の獲物を殺す。
「ふ───!」
血に、酔いしれるように。
俺は口端から流れ出した血を舐めとる。
「フッフフ、そうだ、それでいい…………
お前も、我らと
「……………殺す」
必要な言葉だけを吐き、息を吸いながら
低姿勢で獲物へ迫る。
獲物の爪を撃ち、弾く。
ナイフでもう片方を受け止め、足払いをかける。
「ぬう!?」
「…………」
体勢を崩した獲物の腰を蹴り上げ、
上がってきた胸に向けて銃弾を撃ち込む。
「ごが………ッ!?」
「χρονος・break、Andant」
魔術を詠唱し、時間を遅延する。
ナイフを構え、斜め十字に一閃、
血に濡れて舞い踊るように、乱雑に。
獲物を切り刻む。
それは、俺からしても一秒にも満たないもの。
「χρονος・break、a tempo」
「ごふ、か、は───ッ!?」
獲物の命脈を断つ。
ナイフの血を払って、終わらせる。
短銃………今回のはコルト・パイソンですね。
リボルバーです。
だからどうやって(ry