沖田さんと行く!人理修復の旅   作:青い灰

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第4話「オペラ座の怪人」

 

 

俺はジークフリートと名乗った

サーヴァントと、町の門近くで話をする。

特異点、カルデアについてなど。

 

 

「なるほど、飛竜………

  確かに竜殺しは俺の得意分野だ」

 

「そうか、頼りになりそうだ。

  よろしく頼む、ジークフリート」

 

「あぁ、微力ながら助力させてもらおう」

 

 

彼の力があれば、飛竜程度なら問題なかろう。

早く沖田たちと会いたいもんだが。

………ん?

 

 

「…………おいおい、まさか……」

 

「急げ、ここは俺に任せて

  お前は町の人々の避難を頼む」

 

「………大丈夫なのか?」

 

 

俺たちの目線の先には、

飛竜の大群がやって来ていた。

30程の飛竜が大量に飛んできているが………

 

 

「問題ない、行ってくれ」

 

「わかった、避難が終わったら俺も手伝おう。

  伊達に魔術師やってないからな」

 

 

俺は町へ行き、人々の避難を開始する。

戦えるものを中心に、纏まって他の場所へ

向かってもらうよう伝える。

 

俺が避難を終えようとした、その時だった。

鮮血が、舞った。

 

 

「…………あぁ、何とも美しい。

  ──────そして、悲しい」

 

「!っ、全員、そいつから離れろ!!」

 

 

悲鳴が飛び交い、俺は人混みを押し退けて

それと対峙する。

 

それは、怪人と呼ぶにふさわしい男。

仮面をつけ、その手は禍々しい爪が。

 

 

「…………全員、死にたくないなら逃げろ」

 

 

俺のその言葉で、人々は逃げ出す。

纏まって逃げたのは良かった。

俺は邪魔な死体を足で横へ蹴飛ばす。

 

 

「狂っていないというのに、狂っている………

  狂気に震える者よ………名を名乗るといい……」

 

「…………橘 真機。

 意味のない人殺しは趣味じゃなくてね、

 アンタは現行犯だ。楽にしてろ、すぐ死ぬ」

 

 

怪人を前に、俺は銃を構える。

怪人は血に濡れた爪を胸の前で交差し、

こちらへ素早く迫ってくる。

 

 

「ハハハ、私を殺せるか?」

 

「死なない奴なんていねぇよ」

 

 

迫ってくる怪人が右の爪を振り上げる。

俺は言い放ち、左の爪を蹴り飛ばし、

右の振り下ろされた爪へ銃を撃ち放つ。

 

 

「し───ッ!」

 

「ぬ!?」

 

 

狙いを外し、隙が出来る。

俺は拳をがら空きの腹へ叩き込む。が。

 

 

「っ!?」

 

「心は読めぬ…………」

 

「づッ!」

 

 

背中を恐ろしく屈曲させ回避した怪人は

巨大な爪で薙ぐ。

腹が抉れる感覚が走り、血が噴き出す。

不味い………….!!

銃を連射して、相手に距離を取らせる。

 

 

「ぐ…………柔らけぇ体だな………!」

 

「ハハハッ、読みが甘い…………

  もっとだ、もっと踊れよ……………」

 

 

おそらく、あの素早い動き、アサシンだろう。

厄介な…………!

 

 

「どうした暗殺者、

 私はこうも昂っているというのに…………!」

 

「っせぇな………なら見せてやるよ……!!」

 

 

俺は腰から抜いたナイフを右逆手に

左手に銃を構える。

 

集中しろ、目の前の命、目の前の獲物に。

余計な思考を払い飛ばし、頭を空っぽに。

 

目の前の獲物を殺す。

 

 

「ふ───!」

 

 

血に、酔いしれるように。

俺は口端から流れ出した血を舐めとる。

 

 

「フッフフ、そうだ、それでいい…………

  お前も、我らと()()だろう………?」

 

「……………殺す」

 

 

必要な言葉だけを吐き、息を吸いながら

低姿勢で獲物へ迫る。

 

獲物の爪を撃ち、弾く。

ナイフでもう片方を受け止め、足払いをかける。

 

 

「ぬう!?」

 

「…………」

 

 

体勢を崩した獲物の腰を蹴り上げ、

上がってきた胸に向けて銃弾を撃ち込む。

 

 

「ごが………ッ!?」

 

「χρονος・break、Andant」

 

 

魔術を詠唱し、時間を遅延する。

ナイフを構え、斜め十字に一閃、

血に濡れて舞い踊るように、乱雑に。

 

獲物を切り刻む。

それは、俺からしても一秒にも満たないもの。

 

 

「χρονος・break、a tempo」

 

「ごふ、か、は───ッ!?」

 

 

獲物の命脈を断つ。

ナイフの血を払って、終わらせる。

 

 





短銃………今回のはコルト・パイソンですね。
リボルバーです。
だからどうやって(ry

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