そういえば、犬って不味いらしいです。
臭いがキツイらしいんですよね。
猫はフグみたいな味で美味いらしいですけど。
動物愛護団体に社会的に
死告天使されるので食べたらいけませんよ。
倒した俺は我に返り、その瞬間に崩れ落ちる。
なんとか膝立ちになり、地面に右手をつく。
………なんとか倒したようだ。
しかし、あの魔術を使ってしまったか。
自分であるのに制御できなくなったあの感じ………
体が目の前の命を奪うまで
勝手に動くあの感じは………どうにも、苦手だ。
「っ!?うっそだろ………!?」
町の中にワイバーンの声が響き渡る。
ジークフリート1人では倒しきれなかったか……!?
町の空をワイバーンたちが飛び回る。
不味い…………!
体が動かない今は…………!
血が腹から流れ出し、頭がぼうっとしてくる。
空から俺を見つけた
ワイバーンが爪を振り上げ────
「せぁぁッ!!」
鮮血が舞い飛び、飛竜が俺の横に墜落する。
そして、飛竜を落とした彼女は
その上に乗り背に突き刺した刀を抜く。
「ご無事ですか、マスター!」
「───あぁ、ナイスタイミングだ。沖田」
沖田だった。
全く、危ないところだ。
もう既に腹の出血がヤバいんだけども。
俺は出血を隠し、沖田の手を取って立ち上がる。
「すみません、遅くなりました」
「いや、助かった。危なかったよ」
「真機先輩!見つけました、先輩!!」
「あっ!良かった無事!?」
マシュと立香も走り寄ってくる。
良かった、みんな無事なようだ。
「みんな、町の入口で味方のサーヴァントが
戦ってるんだ。俺たちも加勢しに行こう」
「うん、町の人はジャンヌが助けてるから、
今はそのサーヴァントを助けに行こう!」
「………心機先輩?
お腹、どうかしたんですか?」
「………なんでもな
「マスター、失礼します!」うっ!?」
沖田が俺の押さえている手を取る。
しまっ──!?
「うわっ!?大怪我じゃないですか!?」
「出血が酷い………!真機先輩は
休んでいて下さい、これは酷すぎます!」
「いやだが「ダメ、寝てて」……分かったよ」
3人とも睨まなくてもいいじゃないか。
…………だが、確かにヤバいかもな………
頭に血が回っていない、ぼうっとしてくる………
「…っ……」
意識が暗転する。
何か………声が、聞こえたような気がした。
「………っ……?」
意識がゆっくりと戻ってくる。
瞼を開け、思考を纏める。
「ここ、は────」
「あら、やっと起きたようですね」
「誰だ………?」
俺は起き上がる。
ここは────マジか、牢屋…………!
牢の格子の向こうから話かけられているのか。
「ごきげんよう、気分はいかが?」
「………暖かいベッドが欲しいな」
「ふふ、そんなものは勿論ありません」
格子の向こうで俺を嘲笑うのは
白髪の金の瞳の女だ。
……………ポンコツの気配がする。
気のせいだろうか、カリスマを全く感じない。
「………なんだか失礼なことを思われた気がするわ」
「気のせいだろ」
さて…………どうしたもんか。
カルデア組の出番が少なすぎる。
聖女のお姉ちゃんについては一言もないし。