沖田さんと行く!人理修復の旅   作:青い灰

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まあ、もう見たら分かる通りですね。




第9話「vs処刑人」

 

「ここが、刃物の町ティエールよ」

 

 

マリーがそう言い、

町へ着いた俺たちは門を抜ける。

と、その時。

 

 

「な、なんだ!?炎!?」

 

「一体何が!?」

 

 

町の中央から炎が噴き上がる。

逃げ惑う人々は立香たちに任せ、

俺は沖田、ジークフリート、アマデウスと共に

町の中央へ向かう。

 

 

「く………っ!」

 

「エリザベート、下がっていなさい!」

 

「ふん、大して面白くもない」

 

 

戦闘しているのは和服の少女と角のある少女、

そして黒いコートの大剣を持った男だ。

 

と、アマデウスが目を見開く。

 

 

「はぁ!?またお前かよ!」

 

「ん?お前は………マリーは何処だ?

 僕は彼女を再び処刑するためにここへ来たんだ」

 

 

空からワイバーンの鳴き声が聞こえる。

またコイツらか………!

 

 

「なんだか厄介事のようですね………」

 

「ジークフリート、沖田、ワイバーンを頼む。

  アマデウス、アイツ、誰か知ってるのか?」

 

「サンソンだ!

 一度ならず二度までも来やがったのか!」

 

 

サンソン…………

処刑人、シャルル=アンリ・サンソンか!

俺はジークフリートと沖田にワイバーンを任せ、

戦闘している少女二人の前に立つ。

 

 

「シンキ、僕はサポート役だ。

  きみは1人で戦えるのかい?」

 

「問題ない、2人を下がらせてくれ」

 

「ちょっと!アイツは私の獲物よ!」

 

「邪魔をしないで下さい!」

 

「だったら横で手伝え、コイツを倒すぞ」

 

 

2人を横目に、俺は短銃を左手に構える。

アマデウスもため息をついて指揮棒を手に取る。

 

対するサンソンも剣を構え、こちらへ駆け寄る。

 

 

「まずは邪魔な君からだッ!!」

 

「邪魔言うな!!」

 

 

振り下ろされる剣を横ステップで避け、

銃弾を近距離で撃ち放つ。

剣の腹で防御されるが、コートを掴んで

背負い投げの要領で投げ飛ばす。

 

更にそれを波打つような炎が追撃する。

 

 

「うっ!?」

 

「この機に乗じて私たちも追撃させて頂きます。

 もう動けるでしょう、エリザベート!」

 

「癪に障るけど、任せなさい!!」

 

 

エリザベートと呼ばれた少女が槍を

サンソンと打ち合わせる。

銃で適度に援護しながら、サンソンへ走り寄る。

 

 

「ちッ!子イヌ、交代よ!」

 

「誰が子イヌだ!!」

 

 

エリザベートが下がり俺と交代、

俺は腰のナイフで大剣を流し火花を散らす。

 

 

「ほら援護だ!食らえサンソン!」

 

 

アマデウスのエンチャントでもかかったのか、

俺の身体を青い光がつつむ。

がら空きの腹へ蹴りを放つ。

 

 

「ぐ、はぁッ!?」

 

「うおっ!?」

 

 

俺でも驚くほどの威力となった蹴りは

サンソンを吹き飛ばし、建物にめり込ませる。

 

 

「………なら、ここで1人でも終わりにする」

 

 

サンソンからおぞましい魔力を感じ、

俺は怯んでしまう。

 

誰かを殺す、という強い威圧感。

 

 

「宝具か…………!」

 

 

彼は処刑人だ。

おそらく命中させるのは1人の対人宝具。

誰に来る…………!?

 

 

「刑を執行する」

 

 

刑………サンソンの逸話。

確か………ギロチンか!!

 

ならば、処刑された人物がターゲット。

俺たちの中で真名が分かり、

なお処刑されたサーヴァントは………いない!

 

だが、確か……その配下が死刑になった奴がいる!

 

 

「っ!?」

 

「エリザベート……!!」

 

 

エリザベートの上空にギロチンが出現し、

死刑執行台が現れる。

 

俺は彼女の方へいち早く走り出す。

間に合え…………!

 

 

死は明日への希望なり(ラモール・エスポワール)────!!!」

 

「させるか………!!!」

 

 

処刑台を駆け上がり、

手を伸ばし、エリザベートの手を掴む。

足を横に、ブレーキをかける。

彼女を引き寄せる。

 

そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギロチンが、切り落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エリザベートの後ろ髪を。

 

 

「………馬鹿、な……!!?」

 

「終わりだ、処刑人。

  死は希望なんかじゃねぇんだよ」

 

 

俺は、エリザベートを抱き止めた右手から

左手に銃を持ち変える。

 

そして、撃つ。

銃弾が風を切り、サンソンの胸を撃ち抜いた。

 

 

「ぐぁ……っ!!」

 

「じゃあな、死ね。

  偉大なる処刑人───!」

 

 

 

 




リンチかな?
サンソン可哀想。
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