沖田さんと行く!人理修復の旅   作:青い灰

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フォウくん復活の兆し
出てきて何か怖くないですか?

だって知能戻ってきてますよね。
クリプターたちとの接触で
ビースト復活とかシャレにならないのでやめてね?

今回は短め。



第15話「歌」

 

ローマに帰還して2日。

 

 

「遅い」

 

 

立香たちが帰ってこない。

通信も繋がらず、カルデアも通信がダメ。

 

利手の左手が黒焦げのため俺は休養。

沖田が立香たちを兵と共に探しに行ったのが昨日。

俺は1人でベッド生活………だと思われたのだが。

 

 

「フォウ!」

 

「なんでさ」

 

 

なんでフォウくんこっちいるの?

昨日までいなかったよねフォウくん。

昼食を取り、部屋に戻ったら何故かいた。

 

 

「フォフォーウ」

 

「んー?」

 

 

何だろうか。

フォウが珍しくベッドに座り、その壁に

もたれる俺の膝の上にちょこんと乗る。

 

 

「フォウフォーウ、フォーウ♪」

 

「…………」

 

「フォーウ」

 

「んん?」

 

 

歌うように鳴き、

ビシッ、と俺を肉球で差すフォウくん。

聞き覚えのある歌だなー、と思っていたら

俺の歌ってた鼻歌じゃねぇか。

なんで知ってんのさフォウくん。

 

 

「えっ、歌えと?」

 

「フォウ」

 

「えぇ………」

 

 

でも人前で歌うの恥ずかしいんだよな………

ん?人じゃなくてフォウくん?

まぁそれもそうか。

 

 

「フォーウッ!」

 

「痛い痛いっ!?

 分かったから!歌うからやめて!?」

 

 

引っ掻かれた。

 

 

「いてて…………んじゃ、ご清聴下さいな」

 

「フォウフォーウ」

 

「ははは…………」

 

 

肉球を拍手のように動かすフォウ。

これは歌わざるを得ない。

 

唯一覚えてる、誰かの歌った歌を歌おう。

 

 

 

 

 

 

 

「1人になると、聞こえるの…………」

 

 

もう山に入るが、穏やかに。

普通なら盛り上がるのだがアレンジだ。

 

 

 

 

 

「~♪」

 

 

 

 

 

良い歌詞だ、と、そう思う。

目を瞑り、フォウの毛並みを撫でながら。

 

 

「あなたがいる世界に私も生きてる…………♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一分ほど歌い手を止め、目を開ける。

 

 

「………ご清聴、ありがとうございました」

 

「…………」

 

「フォウくん、拍手。

 虚しくなるから無言やめて」

 

「フォーウ」

 

 

 

 

 

 

と、部屋の外からカタリと不審な音がする。

瞬時に右手でナイフを抜いて構える。

 

 

「誰だ!!!」

 

「うわっ!?」「きゃぁ!?」「あいたぁ!?」

 

 

扉が開き、立香、マシュ、沖田が

ドサドサと入口に順に倒れる。

……………聞かれた?

 

 

「……………」

 

「フォーウ………」

 

「あ、あははは、真機くん凄い歌上手だね!」

 

「お上手でした…………あはは」

 

「マスター素晴らしい歌声でしたよ………?」

 

 

問答無用。

 

 

「全員そこに、正座」

 

「「「はいすいませんでした」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

盗み聞き犯の額が赤く染まった。

 

 

「「「いったぁ………」」」

 

 

全員にデコピンを食らわせた俺は顔を隠す。

聞かれた…………歌を聞かれた…………

恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい。

 

 

「凄い高音上手だったね真機くん」

 

「はい、とても穏やかで素敵でした」

 

「これは惚れますね」

 

「お前たち反省してないだろ?」

 

「「「反省しました」」」

 

 

反省の足りない全員に

もう一発デコピンをプレゼントした。

 

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