沖田さんと行く!人理修復の旅   作:青い灰

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ミス投稿しました。許して。



ぐだぐだファイナル本能寺 その6

 

 

 

「にゃー!!」

 

 

猫のような叫び声を上げながら、

影虎が刀と槍を交差して飛びかかってくる。

 

 

「ぬぁぁっ!!」

 

 

刀を交差された槍と刀の中心にぶつけ、

打ち上げて体勢を崩す。

 

 

「む!?」

 

「そうらぁッ!!」

 

 

影虎の裾を掴み、

背負い投げの要領で地面に叩きつける。

が、2つの得物を地面に突き立てて防がれる。

 

後ろへ跳び、距離を取った瞬間。

 

 

「く………!?」

 

「あははははは!!」

 

 

凄まじい、それこそ猫のような俊敏さで

こちらの息のかかるような位置まで接近される。

 

その目は、酷く濁っていて。

だが、こちらの戦意をも高める。

 

 

「そうだ、その目だ………影虎ァァァァ!!」

 

「あはははははは!!」

 

 

吠え、刀を打ち合わせる。

火花が散り、崖上の森が燃え始める。

このままでは焼け死ぬだろう。

 

だが、そんなことは既に意識にはなく。

 

 

「はははははは!!」

 

「あははははは!!」

 

 

虎と竜は笑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~崖下の山道~

 

 

「やっべ!?影虎の奴、

 このままだと死ぬまでやる気じゃぞアレ!?」

 

「戦どころではありません!

 先輩(との)、急いで撤退しましょう!」

 

「あっ、うん。わかった!

 みんな、急いで撤退して!」

 

 

立香が指示を飛ばす。

前線で戦っていた森長 可と李書文が手を緩め、

やって来た沖田オルタが二人を大太刀で制する。

 

 

「あぁ!?邪魔すんじゃねぇよ!」

 

「聞こえなかったのかお前、

 お前たちの殿様から撤退しろって言われたろ。

 あ、あんたはこっちに来てほしい」

 

「む…………仕方あるまい、さらばだ」

 

「あっテメェ逃げんじゃねぇ!!ぶっ殺すぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

織田吉法師の所では、千代女が案内をしていた。

 

 

「こちらでござる」

 

「なぁ、助けてくれんのは嬉しいがよ」

 

「む?」

 

「俺たちを助けるメリットがお前たちにあるか?」

 

 

その言葉に千代女は少し迷い…………答える。

 

 

「お館様は敵将の確認と新しい客将を招くためと。

 大規模な戦は望んでおらぬようだったでござる。

 お館様の意思は拙者も分かりかねんでござるが」

 

「そうか………まぁ助かるならそれで良いか!」

 

「良いのでござるか………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

傷だらけの虎と竜は息をつく。

 

 

「チッ、不味いな………」

 

「ちょっと熱が入りましたね、これは熱い」

 

「そりゃ燃えてるからな」

 

 

どうにか戦いを切り上げ、

そしてやっと周囲の惨状に気づく。

多分撤退命令は出ただろう、多分。

出てるといいなー。

 

 

「困りましたねぇ、どうします信玄?」

 

「あー………どうするかねぇ………」

 

「私、結構満足したのでここで

 2人で死ぬのもアリかなー、と」

 

「やめろ、そういうこと言うの」

 

 

つーか、ぐだぐだ世界で

死ぬとか恥ずかしくて死ねん。

何が悲しくてこんな世界で死なねばならんのだ。

 

 

「さっさと脱出するぞ」

 

「疲れて立てません。おんぶー」

 

「子供か」

 

「と言いつつ背負ってくれるんですね」

 

 

うっせ、と言い影虎を背負う。

………戦闘中にも思ったが

コイツどんだけ武器持ってんだ、重っ。

 

 

「鎧が硬くて痛いです」

 

「注文が多いわ!?我慢しろよ!?」

 

 

めんどくさっ。

めんどくさっ、影虎。

 

そんなことを思いながら、

燃える森を虎と竜は彷徨うのだった。

 

 

 

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