もうなんかヤバい。
2年で終わるかも、とか言ってたけど
速度上げるか………?
あっ、セプテム編終わりです。
空を、3本の閃光が走る。
「…………っは、見事よな」
目の前でアルトリウスが消滅する。
あれだけ巨大な斬撃を不安定な霊基で撃ったのだ。
サーヴァントのような光ではなく、
空間に溶けるように、
その言葉だけを残して消えた。
「…………全く、余は疲れたぞ」
「お疲れ様です、ネロ陛下。
戦闘終了。ありがとうございます、先輩」
「うん、みんなお疲れ。
沖田さん迎えに行こうか」
「沖田さん大勝利ー!
見てましたかマスター!」
「うおっとと、元気だな」
沖田が助走をつけて飛び付いてくる。
珍しく大胆なので抱き止める。
雑に放ったらかしにされている聖杯は
立香が拾い上げた。
「えぇ!今回はコフることもなく!」
「そりゃ良かった。
あとそれフラグだから無理すんな?」
「あっはい」
沖田を降ろす。
するとネロが改めて、と言った様子でこちらへ
歩み寄ってくる。
「これにてローマの危機は去った。
立香、マシュ、真機、沖田………大義であった。
いや、ここは仲間として、だな。ありがとう!」
その言葉に俺たちは笑みを浮かべる。
ネロからの、共に戦った仲間としての礼だった。
瞬間、世界が光に包まれる。
「………これから宴でも、と思ったが、
もう行ってしまうのだな」
「うん。こっちこそありがとうね」
「うむ。さよならは言わぬ、
きっとどこかでまた、共に戦う時が来るだろう」
「……………ん?」
ネロが、不意にこちらを見る。
なんだろう。
「真機、実を言うとな。
余、そなたが嫌いだった」
「衝撃の告白」
「なんで?」
「なんというか、同族嫌悪というやつか?
余にどこか似ているのだ、そなたは」
「え、どこが?」
全員が首を傾げる。
全く、というほどでもないが、
似ているような感覚はないというか。
「無理を進んでするところ、とかだな」
「あー、確かに」「本当ですね」「はぁ……」
「全員でその目向けんのやめて?
あと沖田溜め息つかないで」
なにこれ流行ってんの?
同じようなことを来る前にもされたような。
俺は苦い顔をする。
「余もそうだが………お前は仲間のためなら
命だろうと簡単に投げ捨てる。だろう?」
「そりゃそうだろ」
「そういうとこですマスター」
「沖田が言いたいことを引き継ぐが、
もっと仲間を頼れ。
お前が思っているより、カルデアは強い」
皆がそうだそうだ、と首を縦に振る。
………そうかもしれない。意識してみよう。
「分かったよ、だから沖田、睨まないでくれ」
「分かったんならそれでいいです。
で、す、け、ど!
今度無茶したらホントにぶった斬りますよ!」
「はいはい……」
「うむ、頼れる仲間がいるのはいいことだ」
「ん?」
ネロは、その顔に最大の笑みを浮かべていた。
自信に満ち溢れているその顔は、
まるで俺を鼓舞するかのよう。
薄れる意識と視界の中、彼女は言った。
「手を伸ばすのはそなただ。
人の声を聞け。世界を見よ。未来を取れ。
自分を、仲間を、命を、信じよ」
光が世界を呑み、消失する。
2つ目の特異点が、消える。
永続狂気帝国セプテム