鍛冶師 in Grand Order   作:あの時のアレ

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ブラキとラージャンの装備かっこよすぎ



きらいなものはきらい

それは超常の存在。

世界を作り、人を作りある時は人に試練を与え、ある時は祝福を、救済を与える

数千年にわたり人を見守ってきた

 

 

だが違う

 

 

試練?奴らにとってはただの娯楽、その様を見て楽しんでいるだけだ

祝福?あんなものは呪いとさして変わらない

 

「そんな奴に会いに行くなんて絶対嫌だ。絶対嫌だ、大事なことだから二回言ったぞ」

「そんなに嫌がらなくても」

「マスターは実際に会ったことないから知らないだろうがあいつらはろくでもないぞ。こっちのことは何も考えず自分のことしか考えてないからな」

「ですがウルガルさんでないと相手の方が神であるかの判別ができませんので」

「俺がいなくてもカルデアの機器でなんとかなるんじゃないのか」

『より確実性を持たせるためさ。それに神代を生き抜いた人間の意見も聞きたいからね。諦めていきなよ』

 

逃げ道がない。諦めるしかないというのか

はぁーーーーー(溜息)

 

「結論から言うと神はいる、間違いない。さっきから嫌は気配がする、だから行きたくないんだ」

「よし、ならばこちらに協力するよう頼もうではないか。藤丸は交渉が得意と聞く、神の説得は頼んだぞ」

「はい、任せてください」

 

みんな行く気満々じゃねぇか。現実見て理想とは程遠いってことを知ってもらう機会なのかねぇ。

 

「てか島まではどうやって行くんだ?まさか泳ぐのか」

「そんなわけなかろう。安心しろあそこにある船で島へと向かう」

 

余に任せるがいいと胸を張る彼女はかわいらしいのだが嫌な予感がする。

 

 

 

「あれくらいの距離なら泳いだ方がましだった」

「はい、船が急旋回したかと思えば直角に曲がったり、挙句の果てにはきりもみしながら飛んでいくことになるとは」

「わたくしだいぶ疲れましたので後のことはお任せしました」

 

俺たちが乗ってたのって船だよね?船の形をした何かとか、そういいうわけじゃないか、あれは。マスターはどうしたのかって?サーヴァントの俺たちですら気持ち悪さを感じたんだ、人間に耐えられるものじゃねぇよあれは。彼の尊厳のためにどうなったかは言わないが。

 

「なんだ、みんな揃って情けない。そうか、余の操縦に見惚れてしまったのだな。愛いやつだ。帰りも余に任せるといい♪」

 

「「「勘弁してください」」」

 

神のことよりも先に帰りの身の保証をどうにかしないといけないな。騎乗スキルを持っているマシュに任せよう、そうしよう。

 

「あら、せっかくこの私が歓迎してあげようと思ったのにどうやらそのような状況じゃないようね」

 

先ほどまで感じていた気持ち悪さとは違うそれが俺に襲い掛かる。魔槍を構えて敵をにらみつける。

 

「出てきたか、この気配からするとギリシャの神か?」

「野蛮なのね、あなたは。私はステンノ」

『本当に神なのか。確かに普通のサーヴァントとは反応が違う』

「厄介なことされる前に片づけるぞ」

「私に戦闘の意思はないわ。だって戦闘能力ないもの」

「ウルガル、ここはいったん彼女の話を聞いてみよう」

 

ここに来た目的は神をこちらの戦力として加えること。サーヴァントであるなら一人でも多いほうが有利になるのは火を見るよりも明らかだ。

 

「……わかった。でも気をつけろよ、何されるかわかったもんじゃないからな」

「うん、ありがとう」

「お話は終わったようね。でも私はあなたたちには協力しないわ」

「それはどうして」

「戦えないし、戦いたくないからよ。でもそうね、私の試練を乗り越えることができたなら褒美を与えましょう」

 

嫌な予感しかしない。一体何をやらせる気なのか

 

「すぐそこに洞窟があってね、そこの奥に宝ものを置いているの。きっとあなたたちの役に立つわよ」

「それは一体何なんですか?」

「それは箱を開けてからのお楽しみよ。それで行ってくれるかしら」

 

何だ、今までの声よりも少し甘ったるい声だったが。こいつまさか

 

「わかりました、行ってきますステンノ様」

「マスター(ますたぁ)!?」

『藤丸君のバイタルが変化したぞ!いったい何があったんだ!?』

「こいつ、マスターに魅了をかけやがった」

「人聞きの悪いことを聞かないでくれるかしら、あくまでも彼が自分で行くといったのよ」

「みんな、ステンノ様のためにも早く行こう!」

 

今まで見たことのないテンションで一人走っていくマスターを追いかけていくマシュと清姫。彼らの後を追いかけようと思ったのだが

 

「あなたは行ってはダメよ」

「いいのか、俺に魅了は効かないぞ」

 

いつでも殺せるといわんばかりに槍を再び構える。それでも余裕の表情を浮かべる女神

 

「少しお話をしましょう。マスターが心配なのはわかるわよ」

「……ちっ」

 

槍を収める。相手の手の内がわからないうちはマスターの安全のために言うことを聞くしかないか

 

「あなたにとって神とは何なのかしらね」

「神なんてのは理不尽そのものだ。憎み、恨み、そして嫌悪するもの。サーヴァントになってスキルを得た影響か生前よりもその思いが強くなっている。今もお前を見てると反吐が出る」

「女神に対してその口の利き方は良くないけど、今は見逃してあげる。それじゃああなたはこれからどうするの?まさか、ずっとそうしていくというわけではないのでしょう?」

 

癪ではあるが確かにこいつの言うとおりだ。いつまでもこうし続けるわけにもいかない。早いうちに俺の中でケリをつけないとな。

 

「そう、その様子だと一応考えてはいたのね。つまらないわ」

「おい」

 

これだから女神っていうのは嫌いなんだ。

少し遠くから声が聞こえる。目を向ければ人が増えていた。一人はフランスでも見たエリザベート、もう一人は何だあの格好、よくわからんな。というかはた目から見るとマスターがハーレム作ってるようにしか見えんな。

 

「ネロォォォォォォォ!!!!!」

「おいロマン、なんでここにカリギュラがいるんだ!?」

『すまない、どうやら海の中を通ってきたためにこちらでも確認ができなかった』

「叔父上……」

 

これで会うのは二度目になるが戦うことへの抵抗がぬぐい切れていないようだ。それもそうだ、自分を愛してくれた人間をその手にかけようというのだから。

だが、今は戦争中、しかも人理をかけた戦いだ。非常になってでもかのサーヴァントを討たなければならない。

「余は皇帝として、先代皇帝カリギュラを打ち倒す!」

「ネロ…我が…愛しの………ネロォォォォ!!!!」

「みんな戦闘開始だ」

 

「貴方は行ってはだめよ」

「どうしてだ」

「いったでしょ、試練だって」

 

この口ぶりから察するにこいつはどうやらここにカリギュラが来ることを知っていたようだ。そのためにマスターたちを洞窟へと遣ったのか。その神意はわからないがとにかく食えないやつだ。

 

高位の狂化によってその理性の大半は失われ、その代償として高いステータス補正がかかっているカリギュラにく苦戦しながらもなんとか勝利を収めることができたネロ達。その報酬として敵軍の本拠地を伝えてきたステンノ。

それがわかるのなら敵の正体を教えてくれてもいいのではないのだろうか。

 

「それはあなたたち人間がすることよ」

 

どうやら女神からしたらこの特異点攻略そのものが試練のようだ。いや、もしかしたらこの旅そのものが

………いや、考えすぎか。

 

「女神よ情報提供に感謝する」

「ええ、ローマ第五皇帝。あなたに女神の祝福を」

「うむ、それはとても心強いな」

 

やっとここから戻ることができる。いやぁ長かったな。

 

「それでは皆のもの船に乗れ、再び余のテクニックを見せてやる」

「じゃあなマスター、俺は久しぶりに泳ぎたくなったから泳いで帰るわ。陸でまた会おうな」

「いいことを教えてあげるよウルガル、カルデアの令呪は特別製で一日たてば一画分たまるんだよ。令呪をもって命じる!!」

「早まるな、やめろ!!」

「俺たちと一緒に、逝こうか」

「おのれ、マスタァァァァァァァァァァ」

 

船の旅はどうだったか、だって?

一瞬座に戻りかけたわ

 

 

 

「ウルガル、これからあなたはどうするのか。その時が楽しみね」

 

そのつぶやきは誰にも届かない

 

「あなたにも女神の祝福を」

 

自分しかいない島で女神は嗤う

 

 

 

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