鍛冶師 in Grand Order   作:あの時のアレ

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 スカサハのどこが好きって聞かれたら髪、もっと詳しく言うと横から肩を通って胸に流れてるとこ。うまく言えないから画像見てみたらわかる、第二再臨が好き。
やっと当たった(挨拶)

 そんなことよりお気に入り登録400、とんで450ありがとうございます!
違うんです放置してたってわけじゃないんです、いろいろあったんだぁ。
これからはもうちょい早く上げられるようがんばる




封鎖終局四海にて
海は広いが世界は狭い


 いつからだろうか、時間を忘れて空を見上げることが無くなったのは

幼いときは疲れるまではしゃいで地面に倒れては日が暮れるまで雲の流れをただ見ていた

成長するにつれてそんな機会は無くなっていき、いつしか空を見上げるばかりか下を向くようになっていた

 

だが今だけは違う

その身を投げ出して寝っ転がり空を見る

波の音、風に揺られている草木の音を聞き流れゆく雲を見ている

 

最後に見たのは確か丘の上だったろうか

あの時とは違うにおいに陸の上とは違う風を感じている

ああ、本当に

 

 

「この特異点から帰ったらとりあえずロマンしばいてアイツの目の前で隠してる大福を全部食ってやる」

 

こみ上げてくる怒りが収まらないときはどうすればいいのでしょうか

 

 

 

時は戻ってレイシフト直前のこと

 

「それではこれより、レイシフトを開始する!現地では………………」

 

 

ロマンがレイシフトでの目的だったり注意事項を言っているが毎回同じことだから特に聞く必要もない。

修復すべき七つの内の三つ目。もう三個目というべきかやっとというべきか、半分行ってないからまだというのが正しいのだろうか、などというどうでもいいことを考えていた。

 

「……………………………………以上、健闘を祈る」

 

 終わったようなので準備に入る。

今回、俺は俺でやることがあるからローマの時のように厄介な奴が出てくれないことを祈るばかりだ。

関係ないんだがレイシフトする感覚は未だになれない。

なんて言うかあのフワッとした感じ?がダメ

 

「……………………あ、ヤベッ」

 

え?ヤベッて言った?おいどういうことだよ。

何?ご め ん ね?

はは、許さん

 

 一体ロマンは何に対して謝っていたのかわからないままレイシフトは行われたが特に体に異常が起こることもなく無事に行われたため向こうが何か勘違いしたのだろうと思った

そう、この時はそうだと思っていたんだ

 

「………………は?」

 

 一瞬の浮遊感を感じその後に襲ってくる落ちていく感覚。周囲の状況を確認した時には時すでに遅し。抵抗する間もなく海へと落下した。それもかなりの高所から。

 

「~~~~~!?」

 

 いくら水とはいえ叩きつけられようものならかなり痛い。痛すぎて言葉が出てこなかった。サーヴァントだから痛いで済んだが人間だったら間違いなく死ぬ、青い海に真っ赤なお花が咲いちゃう。

夏だからって羽目を外しすぎずマナーを守って海で遊ぼう!

…………………何言ってんだ?

 

 まあ不幸中の幸いとでも言うべきか、見える範囲には島がある。泳いだ方がましだ、とか言ったことあるがまさか本当に海を泳ぐことになろうとは思ってもなかった。

とりあえず泳ぐか。

 

そして無事に、いやこんなことになってるから無事と言えるのか曖昧な所ではあるがとりあえず上陸することができた。いやー、地に足がついてるのは最高だな。

 

 そう言ったわけで雲を見ている状況になったんだ。

それと海を泳いでいるときに気づいたのだがどうやら普通の海ではないらしい。微力ではあるものの変な魔力を感じた。おそらくそれがレイシフトの邪魔をしたと見て間違いないだろう。そのせいで大海原に放り出されるわ孤立させられるわでスタートから最悪だ。

 

「とりあえず合流することが先だよな~」

 

ガサガサ

 

「ん?」

 

 音のなる方へ眼を向ける。草むらに何かいるようなのだが、この感じはサーヴァントか?だが何だろうか、サーヴァントにしてはかなり魔力が少ないような気がする。

 

「ふーー、アルテミスの奴愛が重いというかなんというか。身が持たないっつーの、……………ん?」

「………………」

「………………………」

「………………………熊か?」

 

 熊がいた。いや違うな。手のりサイズの熊なんかいるのか?それともそういう所なのか?

立ち上がって近づいてみる。こうして見るとかなり小さいな。部屋にいたら気づかないうちに踏みつぶすレベルだ。

 

「なあ、聞きたいことがあるんだg「オイシクナイヨ」誰が食べるか」

 

 

 

 

「いやーお互い女神で苦労してるんだな」

「苦労は苦労でも少し違うがな」

 

 この熊―――オリオンって言ってたな。本来ならちゃんとした姿で召喚されるはずだったのだがその器に無理矢理入ってきた存在がいるらしい。さすが神という所だろう、常識では考えられないことをやってのける。

 

「お前って本来どんな姿なんだ?やっぱり熊なのか?」

「そりゃもう可愛い女の子たちが寄ってきちゃうくらいのイケメンに決まってるだろ!」

「イケメン(笑)」

「おま」

 

 熊でイケメンということなのだろうか、それはそれで見てみたい。それよりもコイツの話が本当なら今向かっている先にはいるってことだ。どこの誰だよ、神霊にはそう出会うことはないとか言ったやつは、頻度が高すぎる。

 

「いやー、こりゃ楽だな!こんな姿だから移動が困難でな、ちょっと先行くだけでも相当な苦労だったんだよ。これからも頼むぜ!」

「海に投げるぞ?」

「俺戦闘力ないけど海の上を歩くくらいはできるんだぜ」

「なら地面にたたきつけるぞ」

「ごめんなさい」

 

 人の頭の上に乗ってペチペチ叩いて方向教えてくるだけだからな、コイツ。あまり行きたくないのだが情報の確保ともう一つ理由がある。経緯はどうあれ特異点に神霊がいる。つまりそいつと同行していれば間違いなくマスターがやってくるというわけだ。なんでそう言えるのかだって?勘だ!!

 それに

 

「展開上絶対に遭遇するような気がする」

「何言ってんだお前」

「……………変な電波がな」

 

 ふーん、と興味なさそうに返事を返してくる。そうこうしているうちに向かう先の方から話し声が聞こえてきた。

………………話し声?

 

「おい、オリオン」

「なんだよ」

 

コイツの顔を見ることはできないが声のトーンからニヤニヤしていることが伺える。

 

「お前俺に話してないことあるだろ」

「あー、そういや言ってなかったことがあったけかなー」

「早く言え」

「俺って基本的にアイツから離れられないわけ。なんでって戦闘できないからさ。じゃあなんで今離れてるんだと思う」

 

 もったいぶってないでさっさと言えよ。こういうときに限って嫌な予感が的中するんだよな。

あーーー、もう帰りたい。

 

「さすがに俺も女神が二人もいるところは気まずいってことだ」

 

 はいビンゴ

 

「あっ、ダーリンやっと帰ってきた!あなたがステンノが言ってたウルガルかしら」

「ええ、そうよ。ここで出会うなんて運命かしらね」

「ははは、良かったじゃねーか!」ペチペチ

「……………………………………フンっ」

「ギャッ!!」

「ダーリーーーン!!!」

 

 同窓会か何かかここは。アルテミスにステンノと女神が二人もいるじゃねえか。これ以上女神が増えてももう驚かねえよ。(フラグ)

 

「それにしてもお前もこっちにいるとなるとマスターが気がかりだな」

「それなら問題ないわ。とても面白いことになっているもの」

 

 フフフ、じゃねえよ。コイツが面白いというのなら今この時マスターにろくでもないことが起こっているということか。まあ、さすがに命に危険があるってわけじゃなさそうだからま、いっか(他人事)

 

「おいてめー、いきなり地面に叩きつけるこたあねえじゃねえか!」

「自業自得だこの野郎」

「ねえ俺大丈夫だよね?背中のあたりほつれたりとかしてないよね?」

「え、お前って人形なの?」

「いや、違うけど」

「…………もっかい逝っとくか?」

「ゴメンナサイ」

 

つまむような感じで拾い上げて指先でつついて遊んでみる。ふむ、なるほど。思っていたよりも柔らかいな。あ、なんか楽しくなってきた。「ああっ」とか「あふん」とか言ってるが知ったこっちゃない。だましてくれたお返しだ。

 

「やめて、そこは、ら、らめええええええええええええええ」

 

 

 

「それでね、気が付いたらダーリンとここにいてどうして呼ばれたのか、これからどうしようか、もういっそのこと二人でここに永遠に住もうかなって話をしてたところにステンノがやってきたの」

「いや本当に来てくれて助かった。マジでやりかねないからねコイツ」

「あら、それは悪いことをしたようでごめんなさいね」

 

 あの後落ち着ける場所に行って四人で話し合っていた。いや、三人と一匹か?まあいいや。そしてなぜかはわからないがアルテミスが召喚されたと同時に現れた団子を食べている。なんで?とかもう思わない。ていうかそんなことがどうでもいいくらいに美味いんだけど。

 

「――――――」

「―――――――――――」

 

 さっきから手が止まらない。やめられない止まらないなんだけど。

 

「――――――――――」

「―――――――――――――――」

「―――――――――」

 

 こういうシンプルに何もつけないやつもいいんだが何か別の味も食べたくなってきたな。

 

「おいお前、聞いてるのか?」

「きな粉も捨てがたいけどみたらしの方が好きだな」

「団子の話じゃねえよ」

 

 最初はちゃんと話し合っていたんだが途中から惚気話になったから聞きたくなくなったんだよ。この女神がスイーツ脳すぎる。

 

「お前たちがこれからどうするかって話だよ。俺たちとしては協力する気だが」

「うちのマスターと合流したいんだが足がないからな」

「私は飛べる」

「俺はアルテミスの肩に乗っとく」

 

 この女神飛べるのか、いくら弱体しているとはいえ腐っても女神という所か。そしてこのオリオンだよ、完全にヒモなんだよなぁ。

 

「お前ら二人はそれでいいが俺たちは無理だからな、どうするか」

「それなら簡単よ」

「………………一応聞こう」

「貴方が泳いでいる上に私が乗るの、もちろん私が濡れないようにね。海は好きな方だけど濡れるのは嫌いなの」

「そういうことだと思ってた」

 

 どうするかなぁ。自分の勘を信じて待っておくか?不確定なところも多いがこれが今の最善か。

 

「何も心配することはないわ、私たちはただ待っておけばいいの」

「それも女神特有のやつか?」

「さあ、どうかしらね」

 

 なんでこうもこいつらはもったいぶって何も言わないのか。言葉にしてくれてもいいじゃないか。

 

「大丈夫大丈夫、ギリシャの神のこういうものはすっげえ確率で当たるもんだから信じてもいいと思うぜ。ましかどうかは置いといてな」

 

 さすが経験しただけのことはあるな、言葉の重みが違う。ここに残る方針で行こう。それじゃあもう一つの目的を済ませるとするか。

 

 

 

 この特異点での最重要目標は当然ではあるが時代の修正だ。これから行うのは言うなればサブミッションてやつ。人理が焼却されたこの状況下であるためカルデアが保有している資源というのは思っているよりも少ない。その問題を解決するために各特異点から影響を及ぼさない程度に資源を持ち帰っているのだ。

 そしてこれは個人的な問題も兼ねている。自分の宝具の作成に必要な資源を獲得すること。いくらトップクラスの魔槍があるとはいえ当人の技術がそれに追いついてないのが問題だ。さすがにサーヴァント相手だとそれが致命的なものへとつながってしまう。

 生前に槍を使わなかったわけじゃない。その時々の状況で使っていたくらいでランサークラスの奴らほど使えるというわけではない。

 

「ここがアイツらが言ってた所か」

 

 今いる島にはワイバーンの巣があると聞いたので来てみたのだが思っていたよりも数が多いためてこずりそうだ。一匹に手を出したら全滅させるしかないようだな。ゲイボルグが使えれば楽に片づけられるんだがな。

 刺せば対人、因果逆転によって文字通りの必殺を起こし投げれば対軍宝具としても使える、しかも手元に戻ってくるという全く隙の無い宝具となっている。

 改めて考えるとマジですごいなこの宝具。何よりもすごいのがこれを何本も出して戦うスカサハだが。

 

「考えても仕方ないから行くか」

 

 

 巣に入った瞬間にワイバーンたちが一斉に咆哮を上げる。洞窟のため音が反響してものすごくうるさい。何体かがこちらに突進を仕掛けてくる。一対多の状況には慣れている。こういった時は囲まれないように戦況を見渡しながら立ち回り一体仕留めるのにあまり時間をかけない。迅速、かつ正確な一撃を相手の急所へと叩き込む。

 ではその急所とは一体どこなのか。ワイバーンの全長は優に3メートルを超えておりどこがそうなのか区別がつかないと思うだろう。

 

 否である、難しく考えることはない。ワイバーンに限った話じゃない。人間や獣、サーヴァントに至るまで一部の奇妙な生物を除けば急所はみな同じだ。

 

「ギャァァァァァァァッ!!」

 

 頭だ。持っている武器で頭を切るなり刺すなり砕くなりして絶命させる。もしくは首を切り落とすことだ。槍のリーチを利用すれば一度で複数体を仕留めることができる。

 目的を達成するためならばそこに躊躇は無い。魔術を用い一気に片付けに行く。

 

 

「牙落とせや」

「ギャ!」

「こんなんじゃ全然足んねえよ!」

「グギャ!」

「牙とは言え144個集めるのって骨が折れるんだよなぁ」

「ギャ?」

「だからおとなしく牙、置いてけ」

「「「ギャアァァァァァァァァァァァァァァ!!!」」」

 

 開始から結構経つが終わりが見えない、いい加減にしてほしい。これもどの規模からするともしかして親玉いるか?雑魚にあまり時間はかけられないか。ああ、宝具つかいてえ。

 

バン!

 

「イ゛ッタ!!」

 

 いきなり背後から攻撃された!?魔術で全身強化してたから済んだが本来なら致命傷だぞ。クソッ、今日ツイてねえな俺。

 

「弾が当たるってことは何も問題は無いね」

「いやいや大問題だって!さっきも言ったじゃん、俺たちのほかにもここにきてる味方がいるって!」

「ドレイク船長の撃った銃弾がウルガルさんに直撃しました。とても痛そうです!」

「というかアイツ、なんであれをまともに受けたのに血が出てないのよ」

「あいつ、おれと、おなじ?」

「いいえ違うわ、アステリオス。ああいうやつのことを怪物って呼ぶのよ」

「うん、わかった」

 

 好き放題言ってくれるじゃねえかステンノの奴。

 

「というかそこのドレイク、だったか?俺に一言謝れや」

「何言ってんだいアンタ、そんななりしてたら誰だって攻撃するもんさ」

 

 そう言われて自分の格好を見てみる。

うわぁ、これは撃たれても文句は言えねえな。体のほとんどが返り血で染まっている上にワイバーンの肉片がちらほらとついているのが見える。

 

「悪かったな」

「わかったようで何より」

 

 ………………俺が謝るのは違うんじゃないか?被害者だもの。

 

「というかステンノお前外でアルテミスたちと待ってるって言ってたのに結局来たのかよ」

「ステンノ?」

「人のこと好き放題言いやがって」

「私、ステンノじゃないわよ」

「……………………………………は?」

 

 どっからどう見てもステンノにしか見えないが。

 

「ウルガル、彼女はこの特異点であったエウリュアレだよ」

 

 はあ(溜息)

本当に女神いたよ、アルテミス、ステンノに続いてエウリュアレか。スリーアウトでチェンジっていうのか?

 

「よろしく」

 

 違うわ、ゲームセットだこれ。

 

 

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