いやー、本当にうれしいですね。
にもかかわらず一か月以上開けてしまって申し訳ないです。レポートに忙殺されてました。マジで意味わからん、何語やねん。
これからも期間が空くかもしれませんがなんとか続けていきたいと思ってます。
とりあえずは前回投稿してた番外編の続きを。
今回途中から何言ってるかわかんないと思いますが目をつむっていただきたい、書く前にそこそこ飲んだんで(アホ)
『ねえ、知ってる?日本だと流れ星に願い事を3回言うんだよ』
『本当に叶えたいんなら星に願うより聖杯使った方が早いだろ』
『そういうことじゃなくって、そっちの方がロマンがあるってこと』
『そういうもんか』
『そういうもんだよ』
『なら、願いとかないのか?』
『あるよ』
『じゃあ教えてくれ。こんな遠くまで連れてこられたんだ、それくらいいいだろ?』
『笑わない?』
『ああ』
『もし叶うんだったら―――――――』
「それでその時に先輩がですね、『いい?マシュ。男の娘っていうのは悪いものじゃないの、むしろとてもいいもの、レア中のレア、ソシャゲで言えば星五は間違いないし、カードで言えばプレミアがつくほどの希少価値を持っているの。見た目は美少女で美少女らしき可愛さと可憐さと儚さを持ちながらも男の子としての少年らしさやかっこよさを兼ね備えているの。キュンとすることもあれば逆にキュンとさせられることもあるの。これ以上語ると余裕で夜が明けちゃうからざっくりと簡単に言うと、セイバーのアストルフォ最高』、とおっしゃっていたのですが私では半分しか理解することができませんでした。
やはり、先輩の一サーヴァントとして先輩のことを知ろうと努めていくのが良いのでしょうか。そこのところどう思いますか?」
「知識を得るのはいいことだが、世の中には知らなくていいこともあるんだぞ」
食堂でマシュとばったり出会いそのまま話すことになったのだが、うちのマスターの業が深すぎる。たまにこういった訳の分からないことを言うようになるんだ。ガチャを回すだの、星五は出ねえだの、詫び石よこせなどと言い暴走する。そうなったらサーヴァントでも抑えられない。
最近うちのマスターが一般人、というよりもきちんとした人間なのか怪しすぎる。先祖のどこかに英雄なり反英雄がいても疑わねえよ。
というよりもマシュに何てこと吹き込んでんだ、白いものは黒いものに染まりやすいって言うのに、そのあたり俺たちで監視していくしかないか。ていうかさっきのマシュの言い方だと半分は理解できたと言っていたが………………遅かったか。
「アストルフォ…………そんなやついたか?」
「アストルフォさんはいらっしゃいましたよ。確かにカルデアには多くのサーヴァントの方がいらっしゃいますし…………気が付いたら増えている、なんてこともありますがさすがにそれはどうかと」
「………………そうだったな」
ここ最近こういったものわすれ、のようなものが多くなったような気がする。周囲が認識しているものをうまく認識することができない。
もしかして年?うっそだろ、サーヴァントになったのに何で老化してんだよ。俺はまだ若い!!
………………言うほど若くないわ。
「やはりまだ時間がかかりそうですね(ボソッ)」
「何か言ったか?」
「いえ。それよりもウルガルさんのお話も聞いてみたいです」
「そうだな……………エルキドゥのことなんかどうだ?」
「エルキドゥさんというとギルガメッシュ叙事詩に登場する大英雄の一人ですね」
「昔興味本位で性別はどっちなんだと聞いたことがあるんだがなんて言ったと思う?」
「ギルガメッシュ王の友人、ということから考えると男性、ではないでしょうか」
「残念、答えは無しだ」
「無し、とはそのような方もいるんですね」
「まぁ正確に言えばどちらにでもなれるっていうのが正しいんだが」
「それってどういうことでしょうか?」
「つまり男性、女性、それぞれの生しょk「これこれ、あまり盾の乙女にそのようなことを言うではない」」
おっと、俺としたことがマシュに変なことを言ってしまう所だった。途中で止めてくれて助かった、ていうか誰だ?
「朕だよ」
また濃いのがきたな。雷帝、スカディにこいつは他のサーヴァントとは違うんだよなぁ、いろいろと。
並みのサーヴァントに比べて頭一つ飛びぬけて強い。その上経歴が…………なんだっけ?特殊だったような気がするんだが。
「それでは私はこの辺で。先輩が呼んでいるようなので」
「うむ、我が臣によろしく伝えておいてくれ」
「はい、わかりました」
少し考えている間にマシュはこの場を離れるらしい。このキャラも見た目も濃いい奴と二人きりとかちょっときついんだが。
「それにしても其方も難儀なものよな、鍛冶師よ」
「何がだ?」
「まあよい、朕はあの娘の行く末を見守ると誓った。たとえその先にあるのが望まぬものであったとしてもだ。その果てにそなたがなにを見るのか、見ものだな」
それだけ言い残して去っていった。まさかそれを言うためだけにここに来たっていうのか?本当にああいったやつは昔から好かん。
「ん?」
一瞬、ほんの一瞬だったが視界の隅におかしなものが映った気がした。目をそちらへと向けてみるがそこにはもう何もなかった。
やはり気のせいか、カルデアの壁に亀裂が走っているように見えたがそこには何もなく真っ白な壁があるだけだった。
「進捗はどう?」
「はい、完全とは言えませんが八割方は完了しているかと」
「気長に行きたいところだけど、あまり時間もないからなー。困ったね」
「…………どうしますか」
「うん、この調子でいこう。いまだにこっちに利があるからね」
「わかりました。それではそのように進めていきます」
「よろしく」
「あ」
「ぐっちゃんパイセン、だったか?」
「その呼び方やめろ」
「ニックネームなんだろ?」
「違うわ、あの後輩余計なことを」
廊下を歩いてると曲がり角から現れるサーヴァント。
虞美人、項羽ラブなサーヴァント。マスターとはなんかいろいろとあったらしい。
聞くところによるとどうやらこの女ポンコツのようだ。そのことでマスターにいじられているのだとか。
あと始皇帝にもか。
ほんと、どうしてこうもカルデアにはこう、なんというか残念な奴が多いんだ。
「全くあの後輩ときたらろくなことをしたもんじゃないわね。項羽様が止めなかったら今頃あんなやつ…………」
「お前も苦労してるんだな」
「誰のせいだと思ってんのよ、元凶が」
どうやら俺が彼女を怒らせてしまったようだ。そうは言ってもこっちとしてはそれがわからない。虞美人、彼女とはそれほど面識がある訳ではないからだ。そうか
「すまなかったな、お前をそこまで怒らせてしまって」
「別にいいわよ」
「ああ、呼び方に不満があったんだな」
「………………は?」
「これからはパイセンじゃなくて虞美人って呼ぶようにするよ」
「そこじゃないわ!バカかお前は!!」
な!?違った……だと…………!?
「マスターもマスターならサーヴァントもサーヴァントね。そもそもあんたが気づくことなんて出来ないのに」
それはつまりあれか?俺が鈍感だとでも言いたいのか。なめるなよ、こちとら女神の嫌がらせや王サマの愉悦にいち早く気づける男だぞ。………………いや、そうでもないな。
「ああ、もう!面倒くさい!!むしろここで一切合切終わらせてやろうかしら。そうよ、こんな茶番に付き合う必要もないもの。お前たちがどうなろうが知ったこっちゃない!
今!ここで、あんたを殺s「こんな所で二人して何の話してるの?」」
「お?」
「!?」
俺の背後から身を乗り出すようにして現れるマスター。この距離まで近づかれても気づけなかったとは、もはやただの人間じゃないな。俺の仮説は正しかった………?
「…………何か失礼なこと考えてない?」
「………………いや」
「ふ~ん、そ。それよりぐっちゃん何話してたの?」
そう言って虞美人に抱き着いている。百合ですね、わかるとも。
ただ、なんだろうな。二人のやりとりから感じられる雰囲気がそれっぽくないんだよな~。
「――――――――」
「――――――――――――」
「じゃあね、ぐっちゃん」
「え、えぇ」
そう言い残し虞美人は去っていくが去り際にこちらを睨みつけるようにしていった。
マジで嫌われるようなことをしたのだろうか、全く記憶にないんだが……もしかしてあれか?この間項羽といるところに入っていったからか。
だとしたら悪いのは俺じゃない、アンリマユだ。騙すような真似しやがって、あん畜生っ。
「別に、そういうわけじゃないと思うよ。ぐっちゃんの場合は」
「それならいいが、こっちの考えを読むな」
「ウルガルは読みやすいんだよ」
まじか、なんかショックだな。
「そんなことより、時間あるなら付き合ってよ」
先を歩いているマスターの後を追うようにカルデア内を歩いていく。
道中彼女から一方的に話しかけられ、それに返事をしていく。次第に会話の量が増えていきこちらは聞いているだけになってしまうが不思議とそれが嫌じゃなかった。
「いやー、それにしても災難だったね」
「誰のせいだと思ってるんだ、お前とあの野郎だよ。ていうか俺はなんであいつに良くからまれるんだ?」
「いいじゃん!それだけ仲がいいってことで」
「ハッ」
「鼻で笑われた!?」
冗談もほどほどにしてほしいな。アイツのはそういうのじゃない。この間もアイツのせいでアベンジャーズに燃やされるわ噛まれるわで、挙句の果てにはビームをうたれる始末。
なんで俺ってこういう役回りばっかなの?生前からずっとそう。
誰か俺にやさしくしてくんねーかなーー。
「それにしても、ここも賑やかになったな」
「そうだね。最初にウルガルが来てくれてその次に雷帝、始皇帝にカール大帝。いや~来てくれた時はビックリしたね。こう、なんていうかオーラが違う、ていうか」
人理修復の旅が始まってからの思い出を語っている。
すべてを解決した今となってはとても懐かしいものとなっている。始まりはたった数年前のことなのにもっと前のことのように感じられる。
いろいろな出来事があった。マスターたちだけじゃなくサーヴァントにとってもこの旅は忘れられないものとなった。
過去の過ちを受け入れる者、己の願いをかなえる者、自分が自分で有ろうとする者。それらは様々で本来であれば交わることのなかったもの。時代も産まれも違う者同士がこうして一つの場所に集まることは幾多もの奇跡の上に成り立っている。境界を越えた俺たちは友とも呼べる仲だろう。
いつしか誰かがこう言った。この時間がいつまでも続けばいいと――――
『空想するのは良い、許す。だが、浸ることは許さん』
在りし日にかけられた言葉がふと思い浮かんだ。
『こうだったらいいのになー、とか思ったことないのか?』
『可能性の話か、下らんな』
『はっきり言うなー。肴だと思って何かないのか』
『言ったであろう、下らないと。現実からかけ離れたことに手を伸ばすことが無駄なのだ、我には理解できん』
『あー、王サマはそうかもな。でも、人は弱い生き物なんだ。辛いことから目をそらしたくなる時があるんだよ』
『そうであったな。人は弱い、それ故に空想するのだろう。理想の己を、理想の環境を、届かぬ光に手を伸ばすように。だからこそ人は人であると言える。
空想し、今の自分を変えようと努めることで人は前に進める。だが、想うだけでは意味がない、それはただの逃げだ。その場に立ち止まり前へ進むことを忘れたものは人間とは呼べんだろうよ』
『…………』
『おい、どうした』
『いやー、思ってたよりも喋るなと思ってな』
『貴様が話させたのだろう。それよりも酒がない、次を持ってこい』
『へいへい』
懐かしいことを思い出した。あの頃はまだシドゥリもエルキドゥもいなかった時だ。かなり古い記憶だ。そしてほかのことも、何もかも。
ここはカルデアではあるが俺がいたカルデアとは違う所、違う道をたどってきたカルデア。
出会ったことも知らないサーヴァントたち、このカルデアが攻略した特異点の数々。
一つ不可解なことがある。どうしてわざわざそれらを俺に話していたのか。記憶を消すことが目的であればそのようなことをする必要はなかったはずだ。それが原因で元の記憶を呼び戻してしまう可能性だってあったはず。
だが、今は置いておこう。目的がどうであれやるべきことをやる、夢から抜け出す時だ。
「それでねー「もう終わりにしよう」」
その言葉に彼女は足を止めつられてこちらもその場に止まる。
「どういった理屈なのかはわからないがここまでだ」
「………………………………」
声をかけるも彼女はこちらを振り返ろうとはしない。ただその場で立ち止まりこちらの問いかけを聞いている。その雰囲気は今まで見せていたものとは違い少しうすら寒さを感じさせるものだった。
「お前は、誰だ」
―――――――ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――――――
突然カルデアに警報が鳴り響き意識がそちらへと向いた。一体何に対しての警報かはわからないが今はそれよりも目の前にいる彼女が最優先だ。
そう思い目をそちらへ向けるがたった一瞬、意識をそらした間に姿が消えていた。それだけではなくカルデアの景観が全く違うものになっていた。目に映るところだけではなく映らないところまでも手入れが行き届いていた真っ白な廊下ではなく、壁や天井いっぱいに亀裂が走っている。言うなれば何年も人が住んでいない、もしくは争いによって破壊されたかのようだ。
「とにかく、管制室へと向かおう」
管制室に入るとやはりと言うべきか、他の所と同じように凄惨さを物語るようなものであった。そしてその次に目に入ったのはこちらへと一直線に飛んでくる黄金に輝く何かだった。
「!?っぶね!」
飛んできたものは槍だった。槍は俺のすぐ横を通り過ぎて後ろの壁を破壊する。完全に殺りにきてただろ、今のは。こんなことできるのはいつの時代、どこを探しても1人しかいない。
………………いや、正確にはもう一人いるか。もっと言うならあと数人はいそう。だが殺りにくるという点で見れば犯人に目星が付く。
「いつまでこんな所で油を売っておるか戯け。さっさと帰るぞ」
「いや、今のは下手したら本当に帰るとこでしたよ。座に」
「ハッ、この俺に手間をかけさせたのだ。たとえそうなったとしても文句は言えまい」
王サマだけではなくマスターにエルキドゥ、エレシュキガル、さらにはイシュタル。カルデアトップクラスの戦力を持つ錚々たるメンバーが勢ぞろいしている。これだけのメンバーを揃えるなんてどういうことなんだ?……………もしかしてとは思うがそういうことなのだろうか。
「王サマ自ら出向くなんて珍しいですね。こういう場合って大抵くだらないとかいって来ないでしょ」
「なんてことはない、キャスターの方の我と賭けをしてな。それで負けたから来てやっただけのことよ。いわゆる罰ゲーム、というやつだ」
「知ってた」
『やあやあ、ウルガル。久しぶりだね~。ギルガメッシュ王との歓談中悪いけど私とも話をしようじゃないか。君がいなくなっていた数日、君が一体どのように過ごしていたのかとても気になるところではあるが、そうは言ってられない。事態は我々が思っているよりも深刻なんだ』
『その通りだ。この事態を解決したいがなにしろ情報が足りていない。ウルガル、君が知り得る限りのこのでいい、話してくれないか』
「話すとはいってもな、こっちも気づいたのはついさっきでよくわかって「そこからはわたしが話すよ」」
『!?』
会話に割り込んでくるように声を出す藤丸立香に全員の意識がそちらへと向く。彼女が腰かけているのは本来の役割を果たすことができないとわかるほどボロボロに崩れ去ったシバの上だ。明らかにおかしい。これだけのサーヴァントたちがいる中でだれ一人に気づかれることなく数メートルの高さがあるシバの上に腰掛けるなんて普通の人間には不可能だ。
『失礼、レディ。突然のことで驚いてしまったが、名前を聞かせてもらえるかな?』
「いいよ、ホームズ。私は藤丸立香、この世界でのそこの彼。もっと言うなら、スタートは同じだったけど違う道を選んで進んできた藤丸立香、かな」
「藤丸立香?俺と名前が一緒?」
「私って男になるとそんな感じなんだ。まあ、わたしって美少女だからイケメンになるのは道理だよね」
「自分で美少女って言っちゃったよ、別世界の俺」
「ちょっとウルガル、あんたそんなのとずっと一緒にいたの?そいつ、人間じゃない、化け物。いいえ、もっと別の何か。悍ましくて醜くて、とても不快だわ」
「ひどいなー。私、泣いちゃいそう」
「下らんことを話すな、貴様ら。我からしたらどちらも不快だ」
「ちょっ、それどういう意味よ!」
ムキーッ、と声を荒げるイシュタルを置いてシバから彼女が俺たちの前へと下りてくる。それと同時に彼女の背後にはこのカルデアで出会ったサーヴァントたちが現れる。その姿、雰囲気は俺と語らっていた時とは全く異なっており、穏やかとは程遠いものだった。
「そっちにもやるべきことがあるようにこっちにもやるべきことが、叶えたい願いがあるの。そのためなら私はどんなことだってする。
化け物と言われたって構わない、醜いと言われても進み続ける、邪魔をするのなら誰であろうと切り捨てる」
彼女の言葉の一つ一つに重みを感じる。それを一番感じているのはマスターだろう。同じカルデアのマスターとして思うところもあるだろう。その上、彼女から感じられる圧は英霊のそれとなんら遜色ないものだ。この中で唯一といってもいい人間には少し厳しい。
「だから私は、私の持てるものすべてを使って必ず掴んでみせる」
その表情は覚悟で満ち溢れたものだった。
だが俺は、その下に隠されているものに気づくことができなかった。
どっかで聞いたことあるセリフだな(すっとぼけ)
次辺りで番外終わって本編行きます
それではコーコクリュー狩ってきます(おい)