鍛冶師 in Grand Order   作:あの時のアレ

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キングハサン強化実装おめでとう!!




藤丸立香

 人理継続保障機関 フィニスカルデアに48人目のマスターとして集められた青年、藤丸立香は一般人である。祖先に歴史上の偉人がいるというわけでもなく、自分の周りに特殊な力を持っている人物がいるというわけでもない、極々普通の一般人である。当然魔術のことなどこれっぽっちも知らない、それどころか魔術の存在すら知りえない日本の一般家庭に生まれたただの好青年である。

 

だが彼の周りの人間は彼のことを普通ではないと皆が口をそろえていう。彼を語る上で重要になってくるのは彼の人柄だろう。道で困っている老人がいれば自ら手を差し伸べ、出かけ先で迷子を見つけようものなら保護者が見つかるまで探し、初対面の人間と出会って五秒で打ち解けてしまう、老若男女問わずあらゆる人と仲良くなれることだろう。

 

要約すると彼は異常とも呼べるほどのコミュ力を持っただけの人である。そんな彼はどこかの雪山にあるであろうカルデアという施設で謎の生物、フォウと自分を先輩と呼んでくるマシュ・キリエライトと出会いレフ教授との邂逅し、カルデア所長、オルガマリー・アニムスフィアからは部屋をだされ(これは自分が悪い)、そして医師ロマ二・アーキマンと自分の部屋で喋っていた。

 

「それで、ドクターはこんなところでさぼってていいんですか?」

 

そんな会話をしていると通信が入ってくる。

 

『ロマ二、今すぐ管制室へきてくれないか?』

 

先ほど出会ったレフ教授からだった。

 

『医務室からなら二分で来れるだろう』

 

そう言って通信を切った教授。それを聞いたロマ二は顔を青くする。

 

「ドクターここから管制室までどのくらいかかるんですか?」

 

「五分くらいかな。」

 

「走っていけば何とかなるじゃないですか、よかったですね。残りのケーキは僕が

食べておくんで安心して逝ってください。」

 

「なにか今ニュアンスがおかしくなかったかい?」

 

「気のせいですよ。」

 

目をそらしながら藤丸はそう言う。

 

「て、そんなこと気にしてる場合じゃない速く行かないと。」

 

そう言って部屋を飛び出そうとしたその時、部屋、いや施設中に爆発音と大きな揺れが広がった。

 

 

 

爆発音の後施設内を確認するためドクターと別れた藤丸立夏はレイシフトを行う場所で燃え盛る炎の中で大きながれきの下敷きになっているマシュを見つける。

 

「マシュ!!」

 

彼女に呼びかける。まだ息をしているようだ。

 

「せん、ぱい?」

 

早く何とかしないといけないが魔術を使うこともできない、周りの状況を打破する道具も見当たあらない。彼女の傷を見る限り彼女はもう助からないだろう。

 

『適応番号48 藤丸立香 を マスターとして 再設定 します。』

 

『アンサモンプログラム スタート。霊子変換を開始 します。』

 

部屋の中でアナウンスが聞こえるが彼には

 

「手を、握ってもらって、いいですか?」

 

彼女の言葉しか耳に入ってこなかった。藤丸は彼女の手を握る。傍にはフォウもいる。隔壁は下り部屋から出うことももうかなわない。しかり彼にはマシュを置いていく、なんて考えはなかった。勢いを増す炎に飲み込まれる、その時

 

『レイシフト 開始』

 

聞こえてきた機械的な音声とともに彼の意識はなくなった。

 

 

 

 藤丸立香が意識を取り戻し最初に視界に移すのは炎だった。管制室の中にいるものだと思ったがあたりを見渡すと屋外であることから全く別のところだと判断した。

 

「ここは…?」

 

周りにはマシュもフォウもいない自分一人だけ。とりあえず歩いて周囲の確認を行うことにした。

 

 彼が歩き始めて数十分、人影1つ見つからなかった。周りに見える建物や看板から日本と推定するも目に映るのは建物を燃やすし続けている炎と道路を埋め尽くしている瓦礫、そして人だったもの。彼が生きていた世界では無縁のものばかり。そんな光景に彼は胃の中のものを吐き出してしまう。 体調はとても悪いが足を止めてる場合ではないことから重たい足を上げ歩き続ける。

 

そんな中視界の隅で何かが動くのが見えた。ようやく人に出会えたのだと彼は一筋の光にすがるようにそれに向けて走り出す。

 

 しかしそれは人ではない、いや生物と呼ぶのかも曖昧なものだった。それを一言で表すのなら骨、だろう。人型の骨ではあるが昔学校で見た人骨の標本とは形も色も違う。何より目を引かれるのはそれが持つもの。剣だ。観察しているとそれの少し向こうには何か鋭い刃物に切られたような跡のあるモノがあることに気づく。

 

 骨、竜牙兵は藤丸に気が付くとこちらに走り出し始めた。状況を理解した藤丸は逃げ出した。あれにつかまってはいけないと、死に物狂いで走り出す。ただでさえ炎の中で体力も奪われ体調に関しても最悪といえる現状で足も棒のようだ、それでもただ走り続ける。

 

 走って、走って、走り続けた。時には物陰に潜むことでやり過ごすがこの街には竜牙兵が多数存在するらしく必ずどこかで鉢合わせしてしまう。また見つかり襲われる。もう限界というその時

 

「ハアッ!!」

 

 横から何かが飛び出し竜牙兵を飛ばす。藤丸はそれを、彼女を見て驚きの表を打を浮かべるもそれ以上に自分が、そして彼女が助かったことに安堵していた。

 

「大丈夫ですか?先輩」

 

そこには瓦礫の下敷きにいなっていたマシュ・キリエライトが鎧のようなものを着て身の丈を優に超える大盾を手に立っていた。

 

 

 あれから竜牙兵を押しのけ二人プラス一匹で街を探索し竜牙兵に襲われているオルガマリーを救出し彼女からのありがたいお言葉を頂いた藤丸にランサーと呼ばれるサーヴァントという超常の存在が襲い掛かるももう一体のサーヴァント、キャスター、真名クーフーリンとともに迎撃。その後サーヴァントの必殺技である宝具が使えないというマシュに

 

「サーヴァントが宝具使えないなんてことはあり得ない。」

 

ということでクーフーリンによる超初級ケルト式ブートキャンプが行われた結果、無事に宝具の発動に成功した藤丸一行。そのあとはカルデアのサポートによって冬木の町の霊脈へたどり着いた。そこで

 

「サーヴァントの召喚、ですか?」

 

「そうよ。現状では不可解なことが多すぎます。そのため不測の事態に対処できるようにマシュが持つその盾を用いて行うの。」

 

そう言ってオルガマリーは懐からあるものを取り出す。

 

「これは呼符といってまあ簡単に言えば簡易召喚ができる道具よ。本来なら特別な石が必要なのだけどこれならば一枚で召喚ができる。」

 

とても貴重なのよ、と胸を張りドヤ顔で説明してくれる所長。可愛い。

 

「というわけで藤丸立香、強いサーヴァントを召喚しなさい!」

 

 召喚というのは本来は呼びたいサーヴァントに関連するものを触媒とすることで行うものである。今藤丸が持っているのは呼符のみである。サーヴァントの中には一騎当千のものもいればそうでないものもいる。ピンからキリ、当たりはずれが当然のごとく存在する。オルガマリーの要望では神話などに語らている大英雄クラスを呼べとのことである。サーヴァントが全体で数百体ほど存在するもののその中で大英雄と呼べるものは一握りだ。

 

騎士王を筆頭とする円卓の騎士

 

世界で最も有名な神話、ギリシャ神話に登場する半神、また神からの寵愛を授かったもの

 

他の神話とは規模が違うインド神話において数多の功績を立てた戦士たち

 

そして数多く存在する英雄たちの王

 

これらの英雄たちは一騎でもいれば心強いが触媒なしでの召喚では可能性はとても低い。

 藤丸は呼符を盾に落とす。すると呼符は光となって消え目の前を眩い光が包み込む。

 

『!?この反応、間違いない神代のサーヴァントだ!』

 

通信越しにロマ二の声が聞こえる。藤丸の隣ではオルガマリーがよくやったと背中をたたいてくる。マシュは「すごいです、先輩!」とこちらによって来る。クーフーリンは「これはランサーで呼ばれなかったのが悔やまれるぜ。」と獰猛な笑みを浮かべ光のほうを見ている。そしてついに

 

「サーヴァント、キャスター。真名ウルガル。得意なことは剣とか武器作ること、そしてそれを振ること。趣味は散歩がてらに獣を狩ること。命令にはきちっと従うつもりだからヨロシク。」

 

そう言って現れたのは藤丸よりも数センチほど背の高い焦げ茶色の髪をした青年だった。体には動きやすさを重視したかのように軽鎧を身に着け、腕の部分には獣のように先が鋭い篭手を腕に着けている。ファンタジーゲームに出てくるような見た目をしている彼よりも藤丸は隣にいるオルガマリーが何とも言えない顔をしてウルガルを見ていることのほうに気が向いていた。

 

 

 

 

 




二話です。
前話とは違い三人称で書いてみました。読みにくいなどここが変だ、といったことがございましたら感想の方で言ってくだされば改善のほうをしていきます。
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