デート・ア・ゼロワン   作:紫姫・真

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急遽のタイトル変更しました。


3話:誰がゴリラだ‼️

SIDE:士道

 

或人達が俺やラタトスクに協力する事が決まって一日が経った。今日は朝から騒がしかったりした。

 

何故なら…

 

「いったい…誰が…ゴリラだゴラァ‼️」

 

「やべぇ!逃げろ!」「ゴリラ教師が来るぞ‼️」「ヒイィ⁉️」「キャハハハ‼️」

 

絶賛、グランドでは大騒ぎになっていた。その理由は数時間前に遡る。

 

~数時間前~

 

何時もの様に登校して鳶一に呼ばれて誰も居ない階段付近で昨日の事を話をした後、たまちゃん教諭から大事な話しがあると言われて皆席に着いた。

 

「はーい皆さん!今日このクラスに転入生と副担任の先生の方が居ますので注目してください!」

 

転入生か。この時期に限って珍しいな。副担任の先生の方も急とはいえこのクラスになるとは以外だった。

 

まあ正直言ってたまちゃん教諭だけだと逆に心配でならなかった。

 

「では先ず副担任の先生からお願いします!」

 

たまちゃん教諭の声と共に教室のドアが開く。なんと見知った人が副担任だったからだ。胸ポケットびクマのぬいぐるみに普段から眠たそうにしている女性。そう…ラタトスクの解析官を勤めている村雨令音さんだからだ。

 

そう言えばこの人廊下で一回会ってるんだった。たまちゃん教諭が悲鳴を上げるものだったから驚いていて見てみれば倒れているし。すっかり忘れていた。

 

「今日から珠恵教諭の副担任を勤める事になった村雨令音だ。人からは眠たそうな人等と言われているが気にしないでくれ。以上だ」

 

「ありがとうございました!では次に転入生さん入って来てください!」

 

令音さんの紹介が終わり、次に転入生の紹介が始まった。しかし、これもまた見知った人物が入って来たから思わず目を見開いてしまった。

 

「どうも飛電或人です。今日からこのクラスに転入する事になったので宜しくお願いします」

 

爽やかな表情で自己紹介をする或人。つか何で或人が転入生なんだよ⁉️バッチリ来禅高校の制服を着こんで来てるし!

 

確か或人は大人だったよな⁉️なんでこのタイミングで⁉️

 

「飛電君は五河君の隣が空いているので其所にお願いします」

 

「はい」

 

話が進み或人はたまちゃん教諭の言う通り俺の隣に空いている席に座った。気になったから取り敢えず聞いてみた。

 

「なあ或人。お前何でこの来禅高校に転入なんかしたんだ?」

 

「うん?ああ、そう言えば言ってなかったけ?琴里からお前のサポートするのに一緒の学校へ通わせた方が都合が良いんだと。ラタトスクの力で急遽ではあったけどなんとか転入する事が出来たんだ」

 

理由を聞いて納得した。確かに俺のサポートをするなら近い方が良い。なら同じ学校へ通わせた方が万が一何かあった場合でもそれなりに対応が出来る。

 

そこまで考えたうえで或人を転入させたなら話がつく。

 

「イズさんは?」

 

「今ラタトスクで俺のゼロワンドライバーを使える様にする為に技術顧問の人と開発チームと協力して作業に取り組んでいるよ」

 

「そうか」

 

「ああ。だから昨日見せたゼロワンドライバーは今イズに預けてる。あれにはこれ迄の戦闘データがあるし、使ってきたプログライズキーのデータも入ってるからとの事だってさ」

 

イズさんも或人の為に今フラクシナスに残って必死に作業をしている事が分かる。俺に至っては精霊とのデートをする為に必要なコミュニケーション力を身につける特訓を今日するとか言われているからな。

 

あと咄嗟の判断力も必要になってくるからとかも言われたし。相手は世界を破壊しかねない猛毒指定とされた精霊だ。下手な言葉や行動をとってみろ。確実に怪我や痛いだけでは済まされない。最悪の場合、死ぬ。

 

正直言って、まだ怖い。死ぬかもしれない。でも、それでもやらなければならないと俺は思った。

 

あの()の表情を見た時、とても悲しそうにしていた。同時に嘗て小さかった俺と合わせてしまった。

 

そっかからだ。彼女を放ておけないと思ったのは。琴里からは俺自身に精霊の霊力を封印する能力がある知らされたあの時から。

 

それは()()()()出来ないと分かったから、俺がやらなければこの先もずっと彼女はこの世界に来る度にASTに命を狙われ続ける事になる。

 

もう、誰も悲しませたりしない。あの時の小さかった俺の様な奴を出したくない。だからその為にやるんだ。

 

心の中で俺はそう誓った。授業もあらかた進み、体育の授業へとなり体操服へ着替えた俺はグランドに出る。其所に待っていたのは

 

「よし、全員揃ったな。先に皆に自己紹介をしておく。俺は今日から体育の授業の担当となった不破諌だ。基礎体力をきっちりと叩き込んでやるから覚悟しとけ」

 

なんと不破さんだった。令音さんや或人に続いて不破さんまでもこの学校に来るなんて以外だった。いや、予想外にも程がある。

 

だって初めて会った時に感じられたのは明らかにこう言った事を不破さんはやらなそうの見えたからだ。寧ろ昨日のフラクシナスの休憩室でコーヒーを俺と或人を含めた三人で飲もうとしてやった“あれ”は印象高かった。

 

そんな人が教師に成れるのが以外だった。まあ、それはそれで怖いが。

 

「うんじゃ最初の授業でランニングをするぞ。今笛を出すから待ってろ」

 

こうしていると不破さんは小さい箱みたいな物を懐から取り出す。どうやら笛を箱から取りだそうとしているのが分かった。

 

しかし、その箱は鉄タイプの様で兎に角固い。俺達なら先ず何がいけないのかを調べてから原因を探る。だが次の瞬間不破さんはとうとうみんなの前で“あれ”をやってしまったのだから。

 

「うん⁉️固い…うっ…この箱の蓋…メチャクチャ固いぞ…うーがーーーーーー‼️」

 

ばかん‼️

 

「「「「「「「「「「えっ…?」」」」」」」」」」

 

なんと調べもしなければ考える事もせずに無理矢理力で抉じ開けたのだ。それを見たみんなは数分だけピタリと止まって固まっていた。

 

「ふう~!やっと開いたか!うん、どうしたお前等?そんな顔をして」

 

固まっている俺達を見た不破さんは不思議そうな表情をするがみんなの反応がかなりヤバかった。

 

「「「「「「「「「ゴリラが降臨したー!」」」」」」」」」

 

~現在~

 

とまあこんな感じになった訳だけど…

 

「待ちやがれコラ‼️」

 

「キャハハハ‼️」

 

今ではすっかり鬼ごっこと化してしまった。もうこれは授業と言うより遊びに変わってしまっている。フラクシナスでも不破さんはゴリラ扱いされてた。

 

だって、琴里から一応どれくらいの強さを持っているのか見たいと言われて実体化した疑似AST隊員のバーチャル体と戦う事になりバルカンへ変身する為にショットライザーにプログライズキーを挿すんだが…これを無理矢理馬鹿力で抉じ開けてやった。

 

令音さんいわく『おそらく本来の変身する手順が有るのだろう。しかし彼のやり方を見る限りその手順を知らない感じに見受けられた。あれではそこら辺に居る野生のゴリラと変わらない』との事だ。

 

まあ確かに俺も心の中では『この人もしかしてゴリラじゃないのか?』って思ってしまったくらいだからな。おまけに琴里からも『プログライズキーを無理矢理力でこじ開けるとか…貴方…ゴリラなの?』なんて言われる始末だったし。

 

一回それでぶちギレた不破さんは『はぁ⁉️』って琴里にメンチ切っていたが或人に止められてた。お陰でクルーの人達は新しく認識されたのがイズさんいわく『無理矢理力でプログライズキーを抉じ開けることから“ゴリライズ”』なんか言われてた。

 

当然、本人は全くもって自覚してなかった様だが。更に話を聞くと初めて会った時から変身のやり方がゴリライズをしていた様だ。

 

まああの人ならやりかねない。正直言って、頭は脳筋かと思ってしまうくらいにバカだと思った。

 

体育が終わり、みんなはドッと机の上に倒れていた。相当ヤバかったと見る。あれだけ暴れてれば誰だって身体に疲れが溜まってくるだろう。

 

「大丈夫か士道」

 

「これの何処が大丈夫に見えるんだ?」

 

心配する或人に俺は素っ気なく反す。他の生徒同等に机の上でのびていたのだ。あの馬鹿騒ぎの所為でグランド十週走らされたうえに腕立て伏せ五十回もしたからもう身体がある意味ボロボロなのだ。

 

「なんか…悪いな」

 

「別に気にしてない。ただ…あの人はどんだけ脳筋なんかよって思ったぞ?」

 

「あー、不破さんは元々ああいう人だから今更言ってもしょうがないんだ。流石に俺も疲れたけど…」

 

平気そうな顔をしているが或人もあの内容の事をやって疲れた感じの雰囲気を出していた。やっぱり或人も疲れているんだなと改めて思った。

 

俺なんかノックアウトしそうだったくらいだ。今ならこの場で寝れる自信がある。そう思いながらいると放送が鳴った。

 

『五河士道君、飛電或人君、至急職員室まで来て下さい』

 

なんと俺と或人が呼び出しを喰らった。なんかあったのだろうか?以外にも先生から呼び出されたから頭を傾げた。

 

「呼び出されたな」

 

「なんだろうな。声から見てたまちゃん先生だと思ったぜ」

 

そう、俺達を呼び出したのはたまちゃん教諭だ。繰り返しの放送が終わると直ぐに教室を出て職員室に向かった。

 

其所まで来るとたまちゃん教諭が待っていた。着いた俺達にたまちゃん教諭は話しかける。

 

「すいません、五河君、飛電君。急に呼び出したりして」

 

なんだかたまちゃん教諭は申し訳なさそうにしていた。無論、俺達は大丈夫だと伝える。

 

「先生、俺達は大丈夫ですよ」

 

「士道の言う通り俺達は気にしてないんで問題ないです」

 

「そうですか…良かった…」

 

安心して安堵の息を漏らすたまちゃん教諭。俺達はたまちゃん教諭から本題を聞く。

 

「先生、俺達を呼んだのはいったい…」

 

「実はお二人にお客さんが居ましてそれで呼び出させてもらいました」

 

「「お客さん?」」

 

どうやら俺達にお客さんが来られた様だ。でも誰だろう。別に思い当たる人物が頭に思い浮かべないが。考えているとたまちゃん教諭の背後から聞き慣れた声が聞こえた。

 

「ヤッホーおにーちゃん達!」

 

「「琴里⁉️」」

 

まさかとは思っていたが琴里だった。しかも来校された方が着ける名札を首から下げている。その隣には令音さんと不破さんも居た。

 

琴里が居るとなると絶対嫌な予感しかないのは気のせいか?万勉な笑みを浮かべているし。今は白いリボンでいるから“妹モード”でいる。

 

黒いリボンだと“超ドS司令官モード”だと知ったのはその後だったがな。あのドS使用な性格さえ無ければ可愛いんだが。言う事が一つ一つが無茶苦茶だ。

 

「お前何でこんな所に来たんだよ!」

 

「大事な話しがあるから来たんだよ?それじゃあ令音先生、不破先生、お願いしま~す‼️」

 

あっさり俺の質問をスルーされてしまい、そのまま二人と行ってしまう。一応俺達も来る様に後から言われたから付いて行った。

 

着くと準備室の様だ。こんな所に何の様かと思ってしまった。令音さんに言われ、俺と或人は中に入っていく。

 

「中に入りたまえ」

 

言われた通り入っていくと中は以前見た時とは変わっていた。内装はシンプルで奥に机があり、その上にはパソコンが何台か置かれていた。それ以外の物はない。

 

普通の生徒なら誤魔化せばなんとかなっていただろう。しかし俺は違う。明らかに可笑しいと思った。

 

前に此所に用事で来た事があったけど、ここまでシンプルではなかった。どっちかと言うと物置部屋だった筈だ。

 

部屋の変わり様に気を取られていると琴里は白リボンから黒リボンに付け替えてモードチェンジした。

 

「さて、いきなりだけど特訓を始めるわよ士道」

 

「今からかよ⁉️」

 

「当たり前でしょ?精霊は待ってくれない。だから今の内に特訓して少しでも進めておいた方が後が楽よ。あと、或人も特訓に参加させて貰うから」

 

唐突に言われ俺は『は?』と思ったがそれ以前に或人も何故やらないとならないか訳が分からなかった。

 

「はぁ⁉️俺もやんの⁉️」

 

「当然。と言っても、念のためよ。昨日、二人に身体検査した際に士道は問題無かったけどあなたからまさかの霊力を封印する力があったのが気づかなかったの。それを令音から言われてたから急遽してもらう事にしたわ」

 

霊力を封印する力を持つのは俺だけだとあれだけ言っておきながら、結局或人も持ってるのか。これを聞いた或人は目を丸くして驚く。

 

よく見たら隣の机にも同じタイプのパソコンが配置されていた。用意周到なこった。

 

呆れていると琴里から渡しておきたい物があると言われた。令音さん、貴女いつからアタッシュケースを持っているんですか⁉️

 

「それと士道、あなたに渡しておきたい物があるかた先に渡すわ。令音」

 

「ああ」

 

持っているアタッシュケースを令音さんは空いている椅子に置きロックを解除する。蓋を開けると不破さんの()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が入っていたのだ。

 

これには俺、或人、不破さんも驚く。形はショットライザーに似ているけど多少は形状が違う部分もある。銀のベルトに本体のショットライザー似のカラーリングは紫で僅かに赤色のラインが入っている。

 

「ベルト…だと…っ⁉️」

 

「マジで⁉️」

 

「琴里…これは…」

 

質問すると琴里はニヤリと笑みを浮かべて説明は令音さんからされた。

 

「これは()から預からせて貰ったショットライザーを解析してイズと共にシン(・・)専用のベルトを開発をしたのさ。名付けて“ラタトスクショットスラッシュライザー”。二モード変形が可能でガンモード、スラッシュモードの二つ。待機音声もモードによって変えられる様にした。性能はショットライザーよりも高性能で装着者の戦闘データを自動で取り、戦い方を学習させられる事も可能にした。そして…」

 

そこまで言い切る令音さんはプログライズキーを手に取り俺に見せつけた。

 

「要となるこの“レイジングバタフリープログライズキー”は君専用のプログライズキーだ。キーには指紋認証機能が追加されているため、君以外の人間が開けようとしても完璧なセキュリティーにより開ける事は不可能。無論、諌の得意とする抉じ開けるやり方も当然不可能さ」

 

レイジングバタフリープログライズキーか。しかも俺専用のプログライズキーだと知ると早く変身してみたい気がする。

 

カラーリングは青紫と黒で、表が揚羽蝶の絵があり青紫となっており英語は“RAGING BUTTEFLY”と“ABILITY:FAIRY”と表記されていた。

 

…ってそうじゃない!令音さん、不破さんの目の前でそれ言っちゃ駄目!何をやらかすか分からないから‼️

 

「俺には抉じ開けれないだと?」

 

ほら言わんこっちゃない!完全にスイッチ入ったよ!令音さんの言葉に乗ってしまった不破さんはレイジングバタフライプログライズキーをひったくると抉じ開け始めた。

 

「そんなの…やってみないと分かんないだろ…!うおぉぉぉぉぉぉ!」

 

メキメキメキメキィ…!

 

ヤバい…不破さんは本気で抉じ開けようとしてる。これには流石に琴里も止めに入った。

 

「ちょっ、不破‼️止めなさい!壊れたりしたらどうするの‼️」

 

「あわわわわわ…」

 

静止する琴里に抉じ開けようとする不破さんに便乗する或人。令音さんはジーと見ているだけだし。もうカオスだ。

 

「うぅぅぅぅ…!あぁぁぁぁぁー‼️」

 

バキン‼️

 

めいいっぱい両腕に力を籠めて引っ張った結果、本当に抉じ開けてしまった。これを見た琴里は驚きの表情になり

 

「うっそ…本当に抉じ開けちゃった…」

 

ロックを解除された事に放心状態になった。まあそうだよな。開く筈のない特殊型プログライズキーをいとも簡単に抉じ開けれてしまったから無理もないか。

 

ドヤ顔で『どんなもんだ』と言いたそうにしているゴリラ先生。

 

「ふん…見たか。この俺にかかればこんなセキュリティーなんて簡単に抉じ開けれる。これで分かっただろ、司令」

 

「…」

 

無言でいる琴里は未だに不破さんのゴリライズに付いていけてないのかと思った。だが次の瞬間、ガチ切れした後にドロップキックをお見舞いしてきた。

 

「なんて事をしてくれてんのよバカゴリラ!いい加減力だけで解決すると思うなこの脳筋野郎‼️」

 

「ぐはぁぁぁぁ!」

 

見事なドロップキックは不破さんの鳩尾にクリティカルし、琴里は着地する。怖いなおい⁉️

 

その反動で不破さんが落としたレイジングバタフライプログライズキーを拾い俺に渡した。令音さんからもショットスラッシュライザー一式を受け取った。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ショットスラッシュライザーを受け取ってから俺と或人は地獄の猛特訓をした。いや、強制的にやらされた。正直なところ普通にコミュニケーション力を鍛えるのかと思ったがそうではなかった。

 

何故ならただのギャルゲーをやらされたからだ。しかも三択問題で現実で起こりうる事をギャルゲーで鍛えるんだと。

 

おまけに一回でもしくじればペナルティとしてその場で罰が下される。既に俺は三回くらいしくじったから恥ずかしい内容を色々と暴露されてしまうコース行きになってしまった。

 

或人に関しては『この世界に来てまだ間もないから激辛ラーメン地獄の刑で許してやる』とかえらい差だなとつくづく思う。

 

『お兄ちゃんの変態!スケベ!』

 

「あっ」

 

『ゲームオーバー…』

 

「はい、アウト」

 

またやっちまった‼️もう勘弁してくれ!

 

こうして俺と或人の地獄の猛特訓は続いていくのだった。

 

 

 

SIDE:或人

 

「よっしゃぁぁぁぁ‼️クリアしたぞ!」

 

あれから数時間やってなんとかギャルゲーをクリアした。因みに士道は今頃は鳶一さんにナンパ(実戦)しているだろう。

 

俺は士道が実戦している間にギャルゲーを進んでいたのだ。ペナルティだけはやりたくないと思いながら必死になってやったんだよな。

 

まあ無事にクリア出来たから良いけど。にしても…まだかなイズ。

 

『ゼロワンドライバーで変身出来る様にフラクシナスに接続させます』と言っていたからゼロワンドライバーを預けたけど。

 

しかも不破さんが言っていた強化アイテムに該当しているシャイニングホッパープログライズキー(光の飛蝗ちゃん)とZAIAが造ったメタルクラスタホッパープログライズキー(銀の飛蝗ちゃん)が使えない状態になっていた。

 

不破さんのアサルトウルフプログライズキーも使えないっと言う事で取り敢えず三つ共イズに預けた。使える状態になるまで時間が掛かるらしいけど。

 

フラクシナスにゼアと同じ様にするとか言っていたけどどうする気なんかな?気になる所ではあるがここはイズに任せよう。

 

持ってきたアタッシュケースにはヒューマギアプログライズキーにゼアの人工知能が入ったデータ入りのプログライズキーなんかも入っていた。

 

流石はイズ。鳩尾を痛がっていた不破さんは復活しかなり怒っていた。まあ…あれは誰が見ても不破さんが悪い様にしか見えない。

 

幸い、抉じ開けられたプログライズキーはなんとも無かったから良いが琴里が『今後自分のプログライズキー以外のプログライズキーを抉じ開けない事‼️分かった⁉️』と思いっきり釘を刺されたみたいだった。

 

ウウウゥゥゥゥゥゥ

 

気を緩めていると警報がなった。このタイミングで精霊が出現するとはね。琴里ちゃんからも連絡が入った。

 

士道がナンパしている間に彼女は一足先に帰ったから恐らく今はフラクシナスに居るだろう。しかも俺と不破さんにインカムを渡した後に。この時に令音さんも一緒に行ってしまった。

 

『或人、不破、今直ぐ学校裏に出て頂戴。フラクシナスで回収するから』

 

耳を当てて返事する。

 

「OK。今から不破さんと向かうよ」

 

「了解した。行くぞ社長!」

 

「分かった!」

 

通信が途切れると即座に俺達は部屋を出て廊下を走り学校裏へ向かった。着くと身体が浮遊感に見舞われ、フラクシナスに回収された。

 

丁度、士道と同時に回収された様だったため良かったと思った。迎えに来たイズに続き艦橋に向かった。

 

「或人社長、不破さん、士道さん、私に付いて来て下さい」

 

艦橋の中に入ると琴里や令音さん、神無月さんが待ち構えていた。

 

「来たわね三人共。早速だけど、作戦内容を通達するわ」

 

着くなりいきなり作戦内容の説明に入った。俺達はそれぞれ真剣に琴里ちゃんの話を聞く。

 

「先ず、観測された波長から見て〔プリンセス〕と見ていいわ」

 

「「「〔プリンセス〕?」」」

 

 

よく分からないけど、突然聞き慣れない言葉を言ってきたからイズを除く俺達三人は聞き返す。

 

「ああ、まだ言ってなかったわね。〔プリンセス〕てのは士道と或人が会った精霊のコードネーム。姿や能力等でコードネームは決まるの」

 

「精霊のコードネームって事は明らかに他にも居るって感じしかしないけどな」

 

彼女の口振りからして俺はそう言う。この一言で『ほう』と声を出してきた。

 

「他にも居るって言うのは合ってるわね。でも今は〔プリンセス〕の方に集中しなさい」

 

「分かったよ」

 

渋々返す。この反応からして絶対何かを隠していると見てまず間違いないと俺は思った。画面には〔プリンセス〕の映像が写し出され、それともう一つの画像も出された。

 

その画像はなんと見た事がない仮面ライダーの姿が表示されていたのだ。足のアーマーの造りはバルカンやバルキリーの物と同じデザインになっており、上半身のアーマーは蒼白い揚羽蝶を思わす姿をしていた。

 

背中には折り畳み式の羽根が付いていて迅の様な感じにも見える映し出された仮面ライダーの姿に士道は心を奪われていた。

 

「新しい仮面ライダー…」

 

「これが、俺が変身する仮面ライダー…なのか?」

 

「そうよ。士道が変身する予定のこの仮面ライダーは対AST撃退用として開発されたの。アーマーとかはバルカンの形状をそのまま使い、イズの協力もあって顕現装置(リアライザ)を組み込む事にも成功したわ」

 

ライダーシステムに顕現装置(リアライザ)を組み込むなんてそいう発想が無かった。

 

画像には士道が変身する予定の仮面ライダーの能力やアーマーの説明文が記載される。同時に〔プリンセス〕が何処に現界したかも表示されて琴里ちゃんの口元がニヤけた。

 

「現界先は…成る程…士道、運があるわね。今回の〔プリンセス〕の現界した場所は来禅高校よ。しっかりと話しをして成功させてきなさい」

 

「ああ、出来る限りの事はやってみる」

 

胸を張ってやると宣言する士道に琴里ちゃんはふと笑う。

 

「一応、或人も付き添いで向かわせるから安心しなさい。あと不破にはASTが来禅高校の周りに居るから相手をしてもらうから。と言っても士道が〔プリンセス〕とのデートの約束をする迄の時間稼ぎする程度でいいわ。頼むわよ」

 

「ふん…どうせそうだろうと思ったぜ。良いだろう。任せろ」

 

やる気を出す不破さんはショットライザーをバックルに填めた状態のベルトを取り出しながら言う。

 

「イズ、ゼロワンドライバーの方はどんな感じ?」

 

「ラタトスクの技術顧問の方と開発チームの皆さんのお力であともう少しで衛星ゼアの人工知能を搭載及びゼロワンシステムの使用が可能になります。ですが、未だにシャイニングホッパープログライズキーとメタルクラスタホッパープログライズキーと不破さんのアサルトウルフプログライズキーの方に関してはまだ使えない原因が判明出来ないため使用は不可能です」

 

「そっか…分かったよ。ありがとな」

 

「いえ、私は或人社長の為に当然の事をしたまでですのでお気になさらず」

 

現在ゼロワンドライバーの様子が聞けただけでもよしとした俺は作戦を実行に入った。先に不破さんをASTの連中の所に送り込み時間稼ぎをしてもらい、その間に俺と士道が校舎に入って〔プリンセス〕の元へ行き話をしてデートの約束まで持ち込む。

 

やれる…俺達なら。自分にそう言い聞かせた。

 

「さぁ、私達の戦争(デート)を始めましょう」

 

 

 

 

SIDE:不破

 

作戦が開始され俺は直ぐに奴等の元へ転送してもらった。五河が〔プリンセス〕とのデートの約束が終わる迄の間だけ時間稼ぎをする為に。

 

既に校舎はASTの連中に溢れかえっていた。流石に校舎の中では力を発揮出来ないみたいだから寧ろ好都合だ。

 

屋上でスタンバイしている俺は奴等に向けて声を出し気を此方に向けさせた。

 

「よう、随分と揃っているな」

 

「「「「「「「⁉️」」」」」」」

 

かけられた連中は全員此方に顔を向けて驚いた様子で見上げていた。

 

「あなたは…」

 

「誰なの?と言うか、何でシェルターに避難してないの⁉️」

 

白髪は鳶一で眼鏡を掛けた女は恐らくASTの中のリーダーだろう。本来ならばシェルターに入っていなければならいない一般人が外に出歩く自体があり得ないからな。

 

「ふん。そんな事はどうでもいい。俺が用があるのはお前等にだ」

 

ショットライザーが填まったベルトを取り出し直ぐに装着する。見た連中は察したのか各々が持つ武器を構えた。

 

〈ショットライザー!〉

 

「そのベルトは…あなたまさか!」

 

「ああ…そうだ」

 

懐からウルフのキーを取り出しスイッチを押して起動させた状態で両腕で抉じ開けた。

 

〈BULLET!〉

 

「ふん…っ!」

 

直ぐにショットライザーへ装填し、バックルから外して前に突き出す。

 

〈オーソライズ〉

 

《Kamen Rider…Kamen Rider…Kamen Rider…》

 

そして引き金を引くと飛んで来た青い弾丸に正拳をかます。

 

「変身!」

 

〈ショットライズ!〉

 

弾丸は分解され、俺は分解されたパーツを身体に纏わせてバルカンへと変身を完了させた。

 

〈シューティングウルフ!

The elevation increases as the bullet is fired.〉

 

変身した俺に驚くASTは警戒心から攻撃態勢に入った。さてと…司令の言いつけ通り、時間稼ぎをするか。

 

「来るなら来い!まとめて相手をしてやる‼️」

 

一斉に襲い掛かるASTにショットライザーを構えた俺は立ち向かって行った。




3話はどうでしょうか?

我等の主人公【原作本編】不破さんがデート・ア・ライブの世界でもゴリラ呼ばわりとゴリライズを披露したシーンは。
因みに士道が仮面ライダーに変身するのは確定です。さて、変身した士道のライダー名は何かはお楽しみに!

アンケートをしたりしますのでお願いします!



次回、デート・ア・ゼロワン

「俺は五河士道。君と話しをしに来た」

「十香、素敵な名前だろ?」

「私と士道はともかく、或人が少し気になるわ」

「面白くなりそう…ですね…」

4話:君の名は…

敵(DEM)でドライバーとプログライズキーを作るパターンはどれが良いかです

  • サウザーと同じ様にデータを盗む
  • オリジナルキャラを出して技術を提供
  • 天津垓かゆあも参戦
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