暁の水平線に勝利を刻めるか   作:ジャーマンポテトin納豆

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プロローグという名の別のナニカ。



序章
プロローグ


 

 

第一次ハワイ沖海戦概要

 

2016年7月18日から翌日19日に掛けてリムパック、環太平洋合同演習中の合同艦隊、及びハワイ駐留アメリカ空軍と深海棲艦隊との間に生起した戦いの総称。

 

結果としてこの海戦は合同艦隊、空軍部隊の大敗。

損失は合同艦隊の殲滅、空軍戦力の8割喪失という惨憺たる結果となった。

その後、アメリカ政府はハワイ諸島の防衛は事実上不可能と判断、同諸島の放棄を決定。民間人の避難の為に第二次ハワイ沖海戦が生起する事になる。

 

 

 

 

 

 

2016年7月19日午前11時47分

ハワイ諸島より北西に270km地点にて正体不明の生物、その数27が確認される。

同日、環太平洋合同演習中であった合同艦隊は報告を受けるもクジラ等の海洋生物の群れと判断し対応せず、演習続行。

 

 

午後12時29分

突如として対抗演習中であった合同艦隊が突如攻撃を受ける。未確認生物から放たれたと思われる未確認飛行物体からの爆撃、雷撃により40隻中13隻が轟沈。

 

内訳はアメリカ海軍は5隻、オーストラリア海軍2隻、大韓民国海軍2隻、中華人民解放軍海軍4隻。

 

即座に艦隊司令部は真珠湾の米太平洋艦隊司令部に報告。

米太平洋艦隊司令部は偵察を命令。

米太平洋艦隊司令部は本国の大統領府に報告を上げるも即座に対応が決まらず、具体的な指示はされなかった。

 

 

未確認飛行物体各種レーダーに一切、影が映らなかった事により未確認飛行物体は、既存の航空機よりも高度なステルス能力を有しているものと思われた。

当初各国艦隊は敵対国家による奇襲攻撃を一番に考えたものの、どの国にも被害があり現場での判断により無しとされた。

 

 

 

午後12時57分

現場指揮官の独断によりアメリカ海軍原子力空母CVN‐74ジョン・C・ステニスより偵察の為にF/A-18スーパーホーネット、1機が飛び立つ。

この時のCVN‐74ジョン・C・ステニス搭載機数は少なかった。

F/A-18スーパーホーネット10機、AH-Wスーパーコブラ3機、CH-53Eスーパースタリオン4機、計17機で全てだった。

 

 

 

午後13時17分

艦隊司令部に送られていた映像により、どの生態系にも当て嵌まらないナニカの撮影に成功。偵察に出たF/A-18との通信途絶。

 

 

 

午後13時18分

情報を更に集める為に艦隊司令部はF/A-18を4機発艦。

同時に各艦隊に対し集合命令と輪形陣の構成を伝令。

 

 

 

午後13時27分

担当区間の決定や一度も連携訓練をしたことのない相手との輪形陣形成の為に多少手間取るも完了。その後艦隊は一度距離を取るために南へ変針。

 

 

 

午後13時47分

偵察に出ていたF/A-18を4機から通信が入る。

接触時間が大幅に遅れた理由としては、最初の偵察で得られた映像からレーダーらしきものを確認。それらを考え欺瞞航路を取っていたため。

結果、この偵察で得られた情報はF/A-18を4機を引き換えに未確認生物の総数とサイズ程度であった。

数は当初報告されていた27よりも遥かに多い77隻。

サイズは総じて数百メートル規模、一昔前の軍艦のサイズや艦影に酷似していた。

中には艦上構造物が無く、飛行甲板と思われるものを持つ未確認生物も複数確認。同時に現代の艦船では考えられない、巨大な砲塔らしき物を持つ未確認生物も同時に複数確認された。

 

 

 

午後13時56分

艦隊司令部CVN‐74ジョン・C・ステニスの搭載機数は12機に減っており、ハワイ諸島に一時置いてきていた艦載機を急遽呼び戻す事に決定。

喪失した5機の補充機も含め、F/A-18のみで70機を数えた。

同時に役割の分担を行い、敵艦隊への攻撃はアメリカ艦隊が担当し、他艦隊は防空に専念する事となった。

 

 

 

午後14時14分

艦隊に未確認飛行物体群の接近を確認。

レーダーに反応はなく、空中哨戒機による目視報告だった。

数は約400機

未確認生物との距離、250km。CVN‐74ジョン・C・ステニスから迎撃戦闘の為、第一陣にF/A-18、40機発艦。第2陣に未確認生物攻撃の任務が与えられ30機が発艦。

 

 

 

午後14時15分

迎撃隊の40機が未確認飛行物体との戦闘開始の報告。

中距離空対空ミサイルが二波にわけ40発づつ、計80発発射。第一波は命中36を数える。第二波の命中は34発。

 

通常ならばこれで最大70の撃墜を数える筈だったのだが、撃墜を確認出来たのは0。

あまりの驚愕により判断の遅れが生じ、次にミサイルを放ったのは3分後の事だった。

 

 

 

 

午後14時20分

迎撃隊は短距離空対空ミサイルを発射。

命中弾を多数数えるも、撃墜は無し。数で囲まれ格闘戦に引きずり込まれる。この時の報告によれば、「目視した限りレシプロ機としか思えない機影だ」との事。

しかしながらレシプロ機を相手にしているとは思えないほどに焦り、追い込まれている声であったと言われている。

 

 

 

 

午後14時30分

迎撃隊との通信、完全に途絶。

殲滅された、と艦隊司令部は判断。

 

 

 

 

午後14時49分

攻撃隊から、攻撃開始の報告を受ける。

攻撃隊は立て続けに空対艦ミサイルを発射。全弾命中を確認するが目標への損害は無し。対して攻撃隊は多数の未確認飛行物体の迎撃を受け壊滅。27機を失う事になる。残った3機も被弾により2機が帰還出来ずパイロットはペイルアウト。しかしながら救助をすることが出来ず、MIA(作戦行動中行方不明)とされるも後日ハワイ放棄後、KIA(戦死)とされた。

 

 

 

午後15時37分

未確認飛行物体群による攻撃を受ける。

事前に艦隊空ミサイルの一斉射を行うも効果は無し。

 

この攻撃により残存27隻中CVN‐74ジョン・C・ステニスを含む23隻が轟沈。

たった4隻しか攻撃を切り抜ける事は出来ず、残りの4隻も機関部への甚大な損傷、兵装の殆どが破壊されていたりと戦闘をすることが出来ず真珠湾に向け変針。

真珠湾に到着する前に再度攻撃を受け3隻が轟沈。残った1隻も入港する前に浮力がなくなる寸前でハワイイ島ハプナ・ビーチに座礁させる。

生き残った乗員はすぐさまオアフ島に飛ぶ。

 

 

 

 

午後16時28分

合同艦隊壊滅の報告が米太平洋艦隊司令部に報告される。

航空機の手配に手間取り報告が遅れる。

 

 

 

 

午後16時49分

40隻もの艦隊をほぼ殲滅するような相手に対しての対応に手間取っている間にホノルル全体が空襲を受ける。未確認飛行物体の総数は450機以上。

レーダーには映っていなかった。

 

飛行場への被害も多少なりともあったが即時復旧、戦闘機を飛ばせるまでになった。

 

 

 

 

午後17時30分

空軍に対して戦闘準備命令が下令。

攻撃準備開始。

 

 

 

 

午後17時50分

空軍、戦闘準備完了。

戦力はF-22戦闘機44機、F-15E戦闘機36機。B-52爆撃機28機の総勢108機。これまでにない大規模な戦力となった。

空中集合の後に未確認生物群へと向かった。

 

これほどの数と戦力を一纏めにしての攻撃なのだから誰もが殲滅は出来ずとも大打撃を与えることは容易であると考えていた。

 

 

 

 

午後18時30分

対艦ミサイルを発射。

多数命中するも効果無し。

 

 

 

午後18時37分

攻撃隊、迎撃を受ける。

F-22、F-15戦闘機は制空戦闘開始。

しかしながらあまりにも数が多く多勢に無勢となり次々に落とされていった。

 

 

 

 

午後19時29分

攻撃隊、帰投。

残存機数F-22、5機。F-15、全滅。

B-52、20機。

 

B-52の被害が最も少なかった理由は戦闘機隊が文字通り身を挺して守ったからである。ただし残存機の殆どが被弾し次の戦闘に耐えられる機体はB-52が数機のみだった。

 

 

 

 

翌日午前7時24分

未確認飛行物体群がハワイ諸島全域を空襲。

被害は前日の物とは比べ物にならないほどに甚大、飛行場は全て1か月以上使用不可能、港湾設備も復旧に年単位の日数が必要なほどの損害を被った。

しかしながらもし艦隊が無事だったとしても米太平洋艦隊司令部の貯蔵していた燃料の殆どが焼き払われ、まともに行動することが出来なかっただろう。

 

 

 

 

これにて一連の戦いは終了した。

しかしながら午前8時42分にオアフ島近海に巨大な軍艦らしきものを確認、砲塔と思われるものがホノルル市街及び周辺に照準を付けていると思われ、即座に避難命令が出されるも間に合わず、砲撃が開始され民間人に多数の死傷者が発生、これがワシントン.D.Cに報告されると事前の偵察写真やB-52の搭乗員が撮影した写真や映像の解析した上で、太平洋に残存する戦力で敵戦力を駆逐することは困難であると判断された。

 

この時点で、米大統領はハワイ諸島の民間人の避難のために軍を投入することを決定。

この2週間後、ハワイ諸島の民間人撤退の為に第二次ハワイ沖海戦が勃発。

結果は避難途中の輸送船団、護衛艦隊諸共に壊滅的打撃を受け、米海軍はこれ以降太平洋での作戦行動がとれなくなる。同時にハワイ駐留の陸軍師団、海兵隊師団は引き付ける為に残り、3日後に連絡が途絶。恐らく殲滅されたものと思われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の影響。

それ以降各国は協議を重ねるも時すでに遅し。

国連で未確認生物の正式名称『深海棲艦』と決定されるまでに深海棲艦は急速に世界中の海域に拡大、各国の海軍は沿岸部を守る事で精一杯、あまり海軍力の強くない国は沿岸部を全て奪われ内陸部に避難。しかしながらそれでも安心する事は出来ず深海棲艦が飛ばした航空機によって連日連夜の爆撃に晒される事になる。

 

その影響でシーレーンは機能せず、何とかして防衛、タンカーや輸送船の護衛をしようにも、一切攻撃は効かず、一方的に殴られるばかりで派遣した輸送船団と護衛艦隊が一隻も帰ってこないというのも珍しくない状況になっていた。

これにより特に影響を受けたのは資源を輸入に頼っていた国々である。日本も例外ではなく元々国内に備蓄されていた資源に頼るしかなくなった。

 

 

 

何度か反抗作戦が試みられるもその全てが海の藻屑と消え、島嶼帯の防衛についた陸上戦力も各個撃破、殲滅されていき一人の生還者もいなかった。

しかしながら燃料があるうちはまだ各国は近海の制海権は奪われど敵艦隊の撃退には成功していた。

と言っても本土を攻略する意思が深海棲艦にはないのか適当なところで引いていったと言った方が正しい。

 

嫌がらせの様に現れては戦力を削っていく、そのようにも見えた。

徐々に国民生活にも影響し始め、残った備蓄燃料も殆どが防衛の為に艦艇を動かすために回され車など殆ど走らなくなった。

電気も最小限の発電しかされず夜になれば何百年も前のように真っ暗な闇が世界を覆った。

 

 

海軍戦力のみで陸軍戦力は役に立っていない、というわけでは無く、対空戦闘や沿岸部に出現した深海棲艦への砲撃などで空海戦力の不足を補っていた。

 

 

 

 

アジアでは特にこのようなことが見受けられ、沿岸部を守り上陸を阻止していたのは日本ぐらいであり、中華人民共和国も海軍戦力の拡充をしてきてはいたが未だに発展途上で内陸部へ後退。

 

欧州ではイギリスが主体となり、ドイツ、フランス、イタリア、スペインといった各国で最初期は何とか持っていたものの、徐々に戦力回復が追い付かず自国の沿岸部防衛で精一杯の状況が続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな絶望の中、日本近海にて艦娘とともにその艦体、同時に妖精と呼ばれる存在が現れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今現在執筆をしているほかの小説を置いて性懲りもなく新作投稿……
だ、大丈夫です、ほかの作品も投稿します。(多分……)


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