暁の水平線に勝利を刻めるか   作:ジャーマンポテトin納豆

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第41話

 

 

つい先日、陸海軍の大まかな攻略、奪還地域の優先度の策定、今後の作戦方針などが決定された。

 

第一優先目標は、フィリピンの攻略、奪還だ。

理由としては、南方方面の資源地帯と日本本土を結ぶ資源輸送ルートの安全を確実なものとするためだ。

目下、フィリピン、厳密にはフィリピンのバタン諸島と台湾の間にあるバシー海峡を通る航路だ。

このバシー海峡を通過する理由としては台湾海峡を通るルートだと、台湾海峡には深海棲艦の機雷敷設によって複数の機雷原が確認されているからだ。

下手に通れば触雷して、その混乱が更なる被害を被る可能性がある。

掃海をしようにも、平時であれば時間を掛けて一つ一つ確実に、安全第一で実施出来るのだが、戦時ともなるとそうはいかない。

機雷を除去するにはそれなりの手順があるし、ただ単純に見つけてそこに機銃弾を撃ち込めばいいと言う訳では無い。

そんな楽に出来るんだったらとっくの昔に台湾海峡は航行可能になっている。

 

しかも大陸方面には当然だが深海棲艦の飛行場が存在するし、沿岸砲台も確認されている。

ここを、何の護衛も無く掃海艇を送り込めばどうなるかは想像に難くないだろう。

 

ともかく、どちらの海峡を通るにしてもフィリピンからの通商破壊が本格的に行われるようになれば、どうやっても被害は拡大する。

それを防ぐには、一番手っ取り早いのがフィリピンの攻略、奪還なのだ。

 

大陸に兵を出すとなると今までの様に10個師団などと言う数の師団数では到底足りるわけがない。

今現在、各方面に展開する陸軍師団の数だが。

 

南西諸島が12個師団。

元々、攻略完了時から暫くは5個師団が駐屯していたのだが、南方方面との資源輸送ルートが出来たことにより各師団への装備の充足率や予備等が行き届き始めており、今現在は沖縄本島の守備を担当する5個歩兵師団と1個砲兵師団の計6個師団以外の6個師団は訓練中の師団だ。

と言うのも、通常の師団としての訓練は完了しているのだが、所謂上陸作戦などを行うための訓練を行っている師団、と言う訳だ。

 

 

南方方面、パラワン島3個師団、カリマンタン島12個師団、スマトラ島13個師団、リアウ諸島に2個師団

 

となっている。

 

全て合わせても精々が42個師団だ。

だが、大陸方面に兵を出すともなると、この倍、100個師団では利かない数の師団数が必要になってくるし、その予備師団やそれら師団、各方面の師団や部隊、航空隊を維持するために必要な食料燃料武器弾薬を輸送する為には1000隻を超える数の輸送船が必要になってくるし、そもそもそんな数を揃える事は不可能、我々の輸送能力を超えているなんてレベルじゃない。

 

どう考えたってすぐに破綻する。

 

 

 

 

 

第二優先目標はミッドウェー諸島だ。

会議によって陸海軍はハワイ諸島攻略に置いて、北回り航路を取る事を決定。

だからこそのミッドウェー諸島だ。

 

このミッドウェー諸島を中継拠点や後方支援基地、連山を配備などを行い足掛かりにしてハワイ諸島攻略に取り掛かる算段だ。

 

ミッドウェー諸島に配備されている敵師団は、島の大きさも相まって1個旅団から1個師団以下の守備隊しか配備されておらず、しかも高低差の殆ど無い兵站な島だ。

防御陣地を築こうにも無理があるだろうし、増援を送り込んでも隠れられる場所などたかが知れている。

こちらは2個師団ほど送り込めば早々に決着が着くだろうと思われる。

 

 

 

 

それ以外にも、

 

第三優先目標 スラウェシ島

 

理由

今現在の輸送船団の航路は場所にもよるがバリクパパンに向かう航路はマカッサル海峡を通る。現状敵機はスラウェシ島から来襲してきているが輸送航路の安全を確保する為に、という事だ。だが最悪、マカッサル海峡を通らずともリアウ諸島経由の遠回りとはなるがそちらを航行すればいいので、第三優先目標となっている。

 

 

 

第四優先目標 マリアナ諸島

 

理由

そもそも、以前説明した通りこちらからの敵の圧力が減少して目下、本土に来襲するB‐29のみであり、震電の迎撃で防げているから優先度は高くないとなった。

 

連山での爆撃を行おうにも護衛戦闘機もつけられない事も理由の一つだ。

 

 

 

 

第五優先目標 スラウェシ島以東の地域

 

理由

確かにこちらを奪還すれば南方の資源地帯に対する圧力が殆ど無くなるだろうが、そもそも奪還をしたとしても殆ど意味が無い。

 

日本本土からの距離はとんでもなく遠いし、これと言って資源がある訳でも無く部隊の維持を行う為の物資を輸送するだけでも大変だ。

寧ろ、こちらの力を大きく削ぐだけとなる。

ただ、オーストラリア大陸を解放することが出来れば、最低限の連携が取れるだろうし艦隊は日本が派遣するとしても島々の守備に関してはオーストラリアに任せられる。

 

と言う理由があるので第五優先目標となっている。

 

 

 

 

 

それぞれの攻略期日など具体的な事は決められていない。

 

ただ、フィリピン奪還とミッドウェー諸島、ハワイに関しては出来るだけ早く実施する、と決められた。

こちらの力だって無限ではないのだからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、次に損傷艦挺についてだ。

 

 

 

戦艦5隻

 

大和 

 

武蔵 

 

比叡 

 

榛名 

 

山城 

 

 

 

重巡洋艦3隻

 

足柄 

 

筑摩(浮揚作業中) 

 

加古

 

 

 

 

 

軽巡洋艦4隻

 

大井(浮揚作業中) 

 

阿賀野(浮揚作業中) 

 

酒匂 

 

由良

 

 

 

 

 

駆逐艦19隻

 

磯風 

 

時津風(浮揚作業中) 

 

山風 

 

江風(浮揚作業中) 

 

初春 

 

若葉 

 

初雪(浮揚作業中) 

 

綾波 

 

夏雲 

 

暁(浮揚作業中) 

 

雷(浮揚作業中) 

 

電(浮揚作業中) 

 

夕雲 

 

長波(浮揚作業中)

 

大波

 

涼波 

 

柿 

 

梨 

 

雄竹(浮揚作業中) 

 

 

 

 

 

潜水艦9隻

 

伊154 

 

伊158(浮揚作業中)  

 

伊174

 

伊175 

 

伊176(浮揚作業中) 

 

伊178 

 

伊179(浮揚作業中)  

 

伊183(浮揚作業中) 

 

伊185

 

 

 

海防艦7隻

 

占守 

 

国後(浮揚作業中) 

 

石垣 

 

松輪 

 

佐渡 

 

対馬(浮揚作業中) 

 

三宅

 

 

 

給油艦6隻

 

神威 

 

速吸 

 

鷹野(浮揚作業中) 

 

龍舞(浮揚作業中) 

 

塩瀬 

 

高崎(浮揚作業中)

 

 

 

給料艦1隻

 

間宮

 

 

 

 

 

以上の艦艇が浮揚作業中、または浮揚作業待ち、と言う状況だったが、

戦艦5隻を除いてその全艦が浮揚作業を終了し修理中、或いは訓練途上と言う状況だ。

 

 

 

 

戦艦5隻

 

大和(浮揚作業中)

 

武蔵(浮揚作業中)

 

比叡(修理中)

 

榛名(訓練中)

 

山城(修理中)

 

 

 

重巡洋艦3隻

 

足柄(訓練中)

 

筑摩(訓練中)

 

加古(修理中)

 

 

 

 

 

軽巡洋艦4隻

 

大井(修理中)

 

阿賀野(訓練中)

 

酒匂(訓練中)

 

由良(修理中)

 

 

 

 

 

駆逐艦19隻

 

磯風(修理中)

 

時津風(訓練中)

 

山風(訓練中) 

 

江風(修理中)

 

初春(修理中)

 

若葉(訓練中) 

 

初雪(修理中)

 

綾波(訓練中) 

 

夏雲(訓練中) 

 

暁(訓練中)

 

雷(修理中)

 

電(修理中)

 

夕雲(修理中)

 

長波(修理中)

 

大波(訓練中)

 

涼波(訓練中) 

 

柿(訓練中) 

 

梨(訓練中) 

 

雄竹(修理中)

 

 

 

 

 

潜水艦9隻

 

伊154(訓練中) 

 

伊158(訓練中)

 

伊174(訓練中)

 

伊175(訓練中) 

 

伊176(訓練中)

 

伊178(訓練中) 

 

伊179(訓練中) 

 

伊183(訓練中)

 

伊185(訓練中)

 

 

 

海防艦7隻

 

占守(修理中)

 

国後(修理中)

 

石垣(修理中) 

 

松輪(修理中) 

 

佐渡(修理中) 

 

対馬(修理中)

 

三宅(修理中)

 

 

 

給油艦6隻

 

神威(訓練中) 

 

速吸(訓練中)

 

鷹野(訓練中)

 

龍舞(訓練中)

 

塩瀬(訓練中) 

 

高崎(訓練中)

 

 

 

給料艦1隻

 

間宮(訓練中)

 

 

 

 

潜水艦と給油艦、給料艦『間宮』の修理を優先的に行っていた為に海防艦や駆逐艦の修理は若干遅れ気味だ。

少なくとも訓練中の艦に関してはフィリピン奪還作戦に参加する事が出来るが、参加させるかどうかはまだ未定だ。

 

人員不足であった本土防衛艦隊にそのまま配備するか、護衛艦隊に配備するか。はたまたそれぞれの航空戦隊に配備して空母の守りをより強固にするか。

 

いずれにせよ、どこも人手不足ではあるので配備を求める声は大きい。

ただし、どの艦が、とはまだ決まっていないが軽巡1隻と駆逐艦5隻分だけは配備先が決まっている。

これは後々説明しよう。

 

 

 

給油艦6隻と給料艦『間宮』に関しては訓練終了後の配備は既に決定している。

先ず給油艦に関しては第一航空艦隊に4隻、第一護衛艦隊に2隻が配備される予定だ。

理由としては、外洋での作戦行動が多く、今まではタンカーに燃料補給を頼っていたが元々タンカーは艦艇に燃料補給を行うために設計されていない。

ある程度は考慮されてはいるのだが、タンカーと言う名前がある通り石油を運ぶことが主任務であって機動艦隊などに追随しての長期間の作戦行動は余り視野に入れられて設計されていなかった。

 

それならば、設計を変えて建造すればいいではないか、と簡単に言うかもしれないがこれがまたそうもいかない。

元々の設計に手を加えるという事は、燃料補給を行わせるためという事を考えてもそれ専用の設備や装備を新たに備え付けなければならず、そうなると一から艦のバランスなどを考えなくてはならないし、よしんばそこまでが簡単だったとしても艦を建造する工程が増える。

という事は1隻当たりの建造日数が増えて損失や損害で戦線を離脱しなければならなくなった艦の穴埋めが間に合わなくなる可能性が出て来る。

 

しかも修理に日数が掛かる事でもあり当然、修理待ちの損傷艦の数がどんどん増えていくという事だ。

そうなれば戦闘艦艇の修理もままならなくなるし、戦争どころではない。

 

だったら新しく一から給油も念頭に置いたタンカーを設計、建造した方が良い。

 

それらの手間を考えると給油艦の存在というのはとんでもなくデカい。

 

 

そして間宮だが、こちらは第一護衛艦隊所属になる。

理由は、言わずもがな、給料艦だからだ。

 

間宮は驚くことに、たった1隻で1万8000人分の食料を3週間分貯蔵が可能であり、艦内には巨大な冷蔵庫や冷凍庫も完備されており肉、魚、野菜を新鮮なまま送り届けることが出来る。

 

これの何が重要なのか、と言うと基本的に本土以外の前線基地では確かに冷蔵庫などはある。

だが、間宮ほど巨大でも無く、入れてあるのは本当に冷蔵庫に入れておかなければならないものだけだ。

例えば肉だったり。

 

米に関しては湿気にさえ気を付けておけば南西諸島や南方方面でも十分に保存が可能だ。

なんなら稲作を行う事すらできる。

 

 

 

だが、食事としては確かに十分だろうが嗜好品、いわゆる甘味であったり酒と言うのは極々限られた量になる。

それぞれの駐屯地に一か月に配分される砂糖の量は、たったの100kg。

これでは連隊2500人が駐屯しているのだから月に一度、現代人感覚で言えば相当味の薄い甘味しか食べられない。

しかも甘味を製造しなければならない材料と言うのは総じて腐り易く常温での保存などもってのほか。最悪、一日程度で腐る可能性すらあるのだ。

 

それを考えると冷蔵庫が必須なわけだが、そんなスペースに余裕は無い。

だからこそ嗜好品などの数は大きく減らされている訳なのだが、この問題を解決出来得るのが間宮と言う訳である。

 

間宮は、1万8000人分の食料を3週間分も貯蔵できるが、通常の食料の輸送ならば他の輸送船でも事足りている。

となると、何を運ぶのか。

 

答えは簡単だ、酒、甘味などの嗜好品を輸送するのである。

 

食事と言うものは、驚くことに単純な戦況よりもずっと兵士達の戦意に直結するものだ。

確かに訳の分からんほどクソ不味い飯ばかり出されてこれで戦え、と言われても戦意が上がる訳もない。

 

だからこその間宮である。

間宮には嗜好品の輸送のみを行ってもらい、前線の将兵にそれらを送り届けるのが任務だ。

 

戦意に直結するゆえに、間宮専属のエスコートとも言うべき専属護衛艦の枠がある。

先程軽巡1隻と駆逐艦5隻の配備先は既に決定している、といったがそれがそうだ。

 

基本は日本本土と各方面までの航路は輸送船団と行動を共にするが、各方面に到着した後は間宮だけが分離して各地の港などに帰港していく、と言う形になる。

万が一、独航ともなると狙われやすくなる。

 

毎回旨いものを運んできてくれる艦と艦娘が沈んだ、となれば戦意はガタ落ちするに決まっているしそんな時に攻められたら目も当てられない。

そうならない様に、専属の護衛を付けるのだ。

 

それ以外にも艦隊そのものに補給を行う事も想定している。

 

 

 

 

 

 

そして、修理が行われていなかった戦艦5隻について。

まず、5隻の戦艦の内の3隻、『比叡』『榛名』『山城』の3隻はあと半年ほどで修理、訓練をすべて完了して実戦投入が可能になる、と言う段階だ。

この3隻に関してはフィリピン奪還作戦に投入される予定だ。

 

ただ、問題なのは残りの2隻である『大和』と『武蔵』だ。

と言うのも、この2隻に関しては未だに浮揚作業中なのだ。

 

艦体そのものが他艦と比べるとずっと巨大だ。

それゆえに敵からもよく狙われる。戦闘を行った際に徹底して狙われるのだ。

 

そりゃぁ、夜戦になった場合の砲撃戦などを考えるとどの戦艦、巡洋艦、駆逐艦と比べてもずっと脅威度が高い。

しかも、駆逐艦が搭載している魚雷を食らわせてもたった数本程度では到底沈まず、注排水装置のお陰もあって艦の傾きもあっさりと復元されてしまう。

だからこそ、戦闘が長引くと判断された場合、特に夜戦に突入する可能性が高いとなるとこの2隻が狙われるのだ。

 

人類が追い込まれて、日本が最後の大規模反抗作戦を行った時、深海棲艦の機動部隊は徹底的に全艦に対して攻撃を加えた。

特に狙われたのが、大和と武蔵だった。

現代を生きる人間であったとしても武蔵はまだしも、戦艦大和、と言う名前は一度ぐらいならば聞いたことがある程に有名だ。

それゆえに人類にとって対深海棲艦、と言う観点からするとその2隻が健在であるという事は、

 

「未だに人類は深海棲艦に対して反抗の術を持っている」

 

と考えてもおかしくはないからだ。

それを考えると深海棲艦が、どうしてこの2隻が執拗に狙われたのか理由は分かってもらえるだろう。

 

人類側の、戦意を挫くためだ。

 

事実、この2隻がボロボロの姿で帰って来たことを新聞がスクープしたときには大騒動になったらしいし深海棲艦の意図が成功したという事だ。

 

 

ともかく、この2隻の損傷は相当酷かった。

魚雷による破孔はそれぞれ20を超え、爆弾の命中によって艦上構造物はその殆どが薙ぎ払われ、辛うじて艦橋が残っている程度。

機関は全て水浸し、主砲も弾薬庫に注水したり旋回装置や砲塔内揚弾設備なども軒並みぶっ壊れている。

 

艦内設備に関しても戦闘時の損傷に加えて数年間に渡り海水に浸されていたお陰でまともな有様ではない。

 

それら全てを修理しなければならず、まず修理を行うのに砲塔内や弾薬庫、揚弾筒内に残っている砲弾や機銃弾をまず取り除かなければならない。

ただ、甲板上にまで海水が浸っていて歩こうものなら膝程まで浸かってしまう。

当然、海面よりも下にあるのだから艦内は全て水没している。

 

そんな中、爆発の危険がある砲弾を運び出さなければならない作業、と言うのは物凄く危険で大変だ。

しかも戦艦の中でずば抜けた破壊力を持つ46cm砲弾だ。

 

例えその1発だけの爆発で済んだとしても被害は絶大だし、誘爆したともなれば辺り一帯が吹き飛ぶ。

艦の跡形が残るかどうかすら怪しいレベルだ。

 

1門辺り120発の砲弾を搭載しており、それが9門で1080発。

砲弾除去作業開始時、艦内に残っていた砲弾の数は凡そ1000発。

 

それら2隻分約2000発を取り除かなければならないのだ。

東日本大震災における福島第一原発ほど危険とは言わないがそれに準ずるぐらいには危険だ。

 

まぁ、周りを放射能で汚染しないと考えればまだマシだ。

だが、周辺に与える被害は想像を絶するだろう。

 

だからこそ慎重に慎重を重ねての作業だし、周囲10kmは作業に関係する艦を除いてありとあらゆる艦船、航空機の侵入が連合艦隊司令長官、俺と中代大将の連名で禁じられている。

 

だが考えて欲しい。

大和型戦艦の砲弾は重量が約1.5tもあるのだ。

それを、甲板や砲塔を取り除いたとはいえ水中での撤去作業となると過酷を極める。

 

それを昼夜問わずに行ったとしてもたったの数か月で完了させるには無理がある。

万全に安全を確保しつつ慎重にやるとなると確実に半年以上は砲弾の撤去作業に掛かる。

 

さらに艦体の穴を塞いで排水、曳航して入渠させるとなると単純な修理だけでも、艦内の設備を丸々全て新しいものに変えなければならないから修理にも1年半は掛かるだろう。

いや、言ってしまうならもう建造そのものだ。

まだ艦体がある分時間は掛からないが、それでも大きく時間が掛かる事に変わりはない。

 

修理が終わったとしても、訓練を完了するのに3か月以上は掛かるだろうから、前線に配備しても問題無い程に戦力化するには2年は掛かる。

修理の進行度合いによってはやはり2年半は掛かってしまうだろうし、下手をすると3年は掛かるだろう。

 

修理の方は急がせれば1年程度で終えられるだろうがフィリピン奪還作戦は間違いなく間に合わないだろうし、恐らくミッドウェー諸島攻略作戦に参加出来るかどうか、と言ったところだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、だいたい以上の様な感じだ。

そして俺は、来週から各方面への視察任務だ。

 

 

 

虫の良い話だとは分かっているが俺の視察中は平穏である事を願おう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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