海戦終了後、スラバヤまで輸送船団を迎えに行き、無事豪州上陸を果たした。
1か月間で相当進軍し、ノーザンテリトリー州と西オーストラリア州北部の奪還が済んでいる。
想定よりも速い。
豪州作戦に従軍する将兵全員には、狂犬病などの必要とされる予防接種は実施済みだ。
豪州は日中の気温が40度を超えることも珍しく無く、行軍は専ら夜間行軍か耐熱行軍が殆どであった。
夜間行軍はこちらの行動の秘匿が容易である上に、夜間は歩き続けるので砂漠特有の夜間の低気温もあまり問題にはならない。
耐熱行軍よりも頻度が高い。
耐熱行軍は昼間の行軍になるが、こちらは熱射病や熱中症の危険が高い為に水分補給や休息に普段以上に気を遣わねばならないと言う事で週に1度か2度ほどしか行われない。
熱中症や熱射病対策としては、十分な睡眠と食事、水分補給を徹底すると共に作業服の襟や袖を開いたり捲ったりすることが推奨される。
豪州作戦に参加する将兵には戦闘帽に垂布が付けられた、戦闘帽が全員に支給されているのでそれを被るのも推奨される。
衣服に関しての対策は精々これぐらいしか出来ない。
代わりに重点を置いているのが、食事や水分、休息などだ。
食事や水分補給なども、他とは違って一日一粒梅干しを配給され米飯も酢飯であったり醤油で炊いたりすることで塩分補給をし易いように工夫している。
水も朝昼夜と3度補給され、ハーフトラックには専用のドラム缶に水を入れてあるから、各分隊や小隊指揮官の判断で随時補給が出来るようにしてある。
昼間行軍を行う場合に関しては朝と昼に補給される水に砂糖、塩、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ビタミンB、ビタミンC等が含まれており実質スポーツドリンクと同じである。
とは言えども、その夜間も毛布や外套が必要になるほどに冷え込む。
基本的には夕方の5時か6時ぐらいから行軍を始め、日の出からまだ気温の低い日の出から1時間後ほどまで行軍を続ける。
昼間は専ら天幕を張って偽装を施して睡眠や食事を行っているわけだ。
砂漠のど真ん中での偽装と言っても、砂漠色の偽装網や被膜を広げてその上から砂やらその辺から持って来た草木を乗せるだけである。
制空権が無ければ、決して出来る事では無い。
因みに現在の日本の年間平均気温は15~17度と言ったところで、戦前に比べれば随分と涼しくなっている。
平均気温低下の理由としては恐らくは人類の活動が深海棲艦によって大幅に縮小した事が原因だろう。
それでも夏になれば、地域によっては30度を超えるが戦前や元居た世界の連日40度越え、なんてのよりは遥かにマシだ。
全ての部隊が機械化されているが、ハーフトラックは部隊で運用されているが、普通のトラックは陸路補給の為に駆り出されているので歩兵は自分の足で歩かねばならない。
進軍速度が速いために補給線の構築が遅れているのが原因だ。
ハーフトラックなどの装甲戦闘車は専ら燃料弾薬食料水医薬品、その他重機材や輜重部隊の運搬移動に使用されている。
豪州ではその広大な面積でしかも兎に角開けた土地であるが故に今までの密林ジャングルの様にじわじわと補給線を構築しながら進むと言う、今までの戦術は採用出来ない。
大軍の展開が容易であるから、呑気に補給線を構築しながら進んでいたら兵力差に物を言わされて負けてしまう。
だから豪州作戦に関しては補給の重要性を一段下げ、部隊の機動力による電撃戦で敵戦力の包囲殲滅を最たる重要目標としたわけである。
こちらの豪州作戦に投入された我が軍の総戦力は50万ほど。
大して敵は余程あちこちから搔き集めたのだろう、100万を超える大兵力を有している。
しかも敵の洋上補給線は東側にあるから健在なままで潜水艦隊を展開させることも用意ではない。
補給線を攻撃しての兵糧攻めは抜本的な意味では、意味を成さない。
敵の補給線は豪州全土、空路と陸路に分かれており、それは網の目や蜘蛛の巣を思わせられるものなのだ。
これらを全て破壊することは出来ない。
敵輸送機をどれだけ片っ端から叩き落そうが、敵の輸送車の車列を疾風や対地攻撃仕様の連山や銀河で吹き飛ばしても敵はそれよりも多い数で、量でそれら損失を補ってくる。
となれば、敵は確実に物資や戦力を前線に集積することが出来る訳である。
そうなってしまえばこちらの戦力は50万ほど。
全戦線にどれだけ多くても後方への強襲上陸などと言った攻撃から奪還地域防衛戦力を引き抜いてしまうと、精々40万程度しか張り付けることが出来ない訳である。
ところが敵は総兵力は作戦開始時の概算でも100万は超える。
今はあちこちから搔き集めた兵力も、敵の輸送能力を考えれば集結して軽く150万を超えていてもおかしくは無い。
だから大軍を展開されて数的有利を生かされる前に、機動力に勝る機甲師団を主力にして徹底的に敵戦力の包囲殲滅を図り続けるしかない訳である。
豪州奪還作戦における、陸軍の指揮官には欧州から逃れて来た指揮官も数名参加している。
5個機甲師団の内二つの、第10機甲師団の師団長に元独陸軍のシュリーマン・へインツ少将、それと第14機甲師団には元英陸軍パウエル・H・リッチレイン少将をそれぞれ任命している。
彼らはアフリカ戦線やスエズ運河防衛戦での経験があり広大な大地での対戦車戦闘や電撃戦の経験が皆無である我が軍にとっては、打って付けの二人だ。
砂漠地帯での戦い方を十分に心得ている二人以外にも、戦闘団編成の師団にも彼らの様な指揮官は居る。
第5師団 コリン・グリーンヒル准将(元英陸軍)
第13師団 リー・D・ビル少将(元英陸軍)
第17師団 アベニウス・オルソン准将(元瑞典陸軍)
第22師団 ジャコモ・アニェージ少将(元伊陸軍)
第23師団 オーケルフェルト・グスタフ少将(元独陸軍)
第38師団 ミシェル・アレッポ准将(元伊陸軍)
以上が豪州奪還戦に従事している。
採用されている戦術としては、言った通り電撃戦である。
パンターとセンチュリオンで編成された機甲師団が、電撃戦と言う機動攻勢作戦を取っている為に豪州と言う広大な大地では大活躍をしている。
ジャングルではその足の速さを生かす事は無かったが今回は東西南北と走り回っている。
ティーガーとティーガーⅡを主力とした機甲師団は各地の防衛に就いており、敵の反撃が今までに何度も行われているがそれら全てを完璧に弾き返している。
機甲師団は完全に機械化されており、歩兵から砲兵に至るまで全ての部隊は全て車両移動なので、特に燃料不足と言う補給切れで干上がっては元も子も無い。
しかし陸路での補給線は全く間に合わない。
そこで我々が機甲師団に対してどのように補給を維持しているかと言うと、最早我が軍のお家芸となっている空中投下によるものだ。
連山や二式大艇や銀河をフル稼働させて補給を行っているわけである。
幸いにも制空権はこちらに有利が傾いているから護衛を就けて任務に就かせれば、損害も無く遂行が出来る。
敵地に対する爆撃任務も含めて、連山部隊に休む暇は全く無い状態だ。
これでは機材の損耗も激しいので、どうにかローテーションを組めるようにするために本土から70機ほどを引き抜いて豪州での任務に当たらせている。
機甲師団が進んだその後ろを通常師団が進むと言うものだ。
堅牢な目標、例えば大きな市街地などは敵によって拠点化されているので機甲師団はそれらをスルーし、砲兵師団によって吹き飛ばしてから通常師団が進む訳だ。
市街地に立て籠る敵を、一々相手していたらキリがないし、それにこちらの被害も馬鹿にならない。
そこで建物ごと立て籠もる敵を吹き飛ばして進む訳である。
砲兵には、爆薬量を多くした榴弾や、自走砲用に新しく開発された三式弾を配備している。
三式弾は曳下射撃を行えば塹壕の中や建物の中の敵も纏めて吹き飛ばせる。
戦争とは、極端に言えばどれだけ多くの兵士と大砲、そして弾を用意し撃つことが出来かによって勝敗が決まると言っても良い。
砲兵師団は逐次増強され、最終的に3個師団分の砲兵を送り込む予定だ。
豪州のエイティ・マイル・ビーチやポート・ダービーにある飛行場は常時稼働状態であり、連山に加えて陸軍飛行戦隊の疾風が配備されている。
連山は370機、疾風も300機に上る一大兵力だ。
コンクリートで舗装した滑走路は、震電の運用も視野に入れているので準備さえ整えば陸軍の震電が順次進出する予定だ。
何故震電の進出が行われるのか、と言うと単純な話でニューギニア方面からの敵航空兵力が度々飛来してきているからだ。
これは当初から危惧されていたことで、震電の進出は予定通りではあるが予定よりも進出飛行戦隊の数を幾つか増やしている。
B‐17に加えてB‐24と言った重爆だけでなく、双発爆撃機まで出てきている始末だ。
疾風だけなら転圧した無舗装の滑走路でも運用は出来るが、連山に震電はコンクリートかアスファルトで舗装されていなければ運用出来ない。
爆撃で穿たれた大きな爆弾孔を修理するのにも、幾らブルドーザーなどを用いているとはいえ中々に手間が掛かる。
機材を爆撃で失う事も往々にしてあるし、放っておけない。
場合によっては敵の飛行場を艦砲射撃なり母艦航空隊で吹き飛ばす必要も出てくるだろう。
豪州の奪還は中々早く進んでいる。
予定が1~2か月遅れることが今までの常であったから、それぐらいの作戦遅延は視野に入れていたのだが、今回の作戦は予定よりも1か月以上早く進んでいる。
広大な大地であるから特定の地点での防衛線の構築が難しく、しかも敵が防衛線を張るであろう場所は大体大きな町などに寄る為に予想や偵察がしやすい。
敵の防衛線構築を察知したら即座に機甲師団と砲兵師団を用いて包囲殲滅を図るわけである。
実際殆どの敵部隊は補給線を叩きつつ防衛線を構築される前に方位殲滅してしまえば良い訳である。
場所によっては遮蔽物の無い開けた場所であったりするから、密林に覆われた場所よりも遥かに大軍の展開が容易であり、戦車が活躍しているのも一つの要因だろう。
敵の豪州に展開する戦力は全て合わせて百万に上ると見積もられていたが、機動力に勝るこちらが包囲殲滅をあちこちで行っているのが現状である。
とは言え全てが順調と言うわけではない。
進軍速度が予定よりも遥かに速い為に補給が追い付かないのだ。
我々は進軍速度が遅れる予定を立てることは今までの経験から慣れているが、予定よりも速い速度での進軍予定は立て慣れていないと言う弊害が諸に出てしまった訳である。
そこで陸路での補給はどうやっても間に合わないので何時もの如く、最早我が軍お得意となっている空中投下による補給を行っている。
所定の地点を予め連絡によって定めて、そこに空中投下で様々な物資を投下していくわけである。
補給は海軍の所轄とは言えども、奪還したポート・ダービー近郊の飛行場を大急ぎで昼夜貫行での整備と拡充、そして連山が豪州に進出していなかったらまず出来ない芸当である。
スラバヤから豪州までの距離だと、補給物資を満載した状態では沿岸部辺りまでしかカバー出来ないからな。
エイティ・マイル・ビーチの飛行場には陸軍の飛行戦隊が続々と進出している。
制空権は飛行場の整備と陸軍飛行戦隊の進出が完了するまでは海軍母艦航空隊が保持し続けていたが、喪失機材が多く補充をしなければならない頃合いであったから今は内地から機体を搭乗員によって直接空輸で運んでいる最中だ。
輸送機で内地まで戻って、3日間ほど掛けてカリマンタンまで来てから、輸送船団の護衛を行う各艦隊と合流するわけである。
搭乗員の補充は終わっているが、失った機体がなんせ多いのでそちらの補充に苦労した。
まぁ搭乗員達は内地に機材受領のついでに休暇を与えておいたから、英気は十分に養えたであろう。
損傷艦艇の修理も、1航戦以外は全て終了しており戦線復帰している。
1航戦の4空母は修理に2か月、人員補充に2週間、訓練に1か月ほど必要とするらしく、それさえ終われば幾らでも戦えるとのことだ。
まぁそれは特段問題ではない。
問題は、太平洋での敵の動きが活発化していることだ。
特に警戒をしていたパラオでの敵の動きがここ1週間で以前の4倍ほどにも通信量が増え、大規模、と言うほどでもないが10隻の船団と18隻の船団の入港が間を置いて確認されている。
恐らくパラオをこちらに対する前哨基地、監視の要とする為と考えられるがこれの対応をどうするかが問題だ。
着実に兵力増強が図られているようで、潜水艦隊に命じて通商破壊による封鎖を試みているが効果が表れる頃にはパラオは立派な要塞島になる。
しかも敵護衛艦隊は対潜戦闘に秀でている艦が多いらしく、警戒も厳重で中々手出しが出来ない。
潜水艦隊の戦果は1か月で2隻のみ。
それも敵の護衛駆逐艦を沈めただけで輸送船団は全くの無傷だ。
パラオの飛行場が全力で稼働し始めたら、B‐17やB‐24と言った4発重爆が連日連夜、フィリピンに対して雲霞の如く押し寄せてくるのは明白だ。
今動けば、敵に要塞化される前に叩いて尚且つこちらが太平洋、それこそマリアナ諸島に対する前哨基地を得ることが出来る。
マリアナ諸島との位置関係を考えれば硫黄島と同じ程度の対空監視役割に加えて、前々から知られていた大規模な泊地としても利用しようと思えば可能だ。
B‐29などが飛来するから、艦隊を常駐させることは出来ないが、それでも輸送船団を、少なくとも敵潜水艦の脅威の外にある環礁内に収めて安全に荷揚げが出来る。
艦艇修理施設などは備えていないが、言ったように数百隻単位での入泊が出来る泊地と規模の大きな飛行場を幾つか手に入れられる。
それに電探や二式大艇を配備すれば警戒網を前進させると共に大きく広げることが出来るし、二式大艇であれば直接マリアナ諸島への偵察だけでなく多少の爆撃も行える。
そうなれば敵の本土爆撃の手が少しは弱まるであろう。
戦略的に見て確かに価値があるのは間違いないが、問題はそこではない。
こちらに投入することの出来る戦力が少ない事だ。
艦隊は船団護衛任務から引き抜いて、空母3隻と戦艦4隻、随伴艦ぐらいは揃えられるが問題は上陸部隊だ。
陸軍は豪州奪還で手一杯だから割ける戦力は少ない、と言うより殆ど無い。
となると豪州上陸戦で戦った以降は内地や沖縄での訓練に従事し、全く余力のある海軍陸戦隊を投入するしかない訳だが、こちらも十分な兵力があるとは言い難い。
輸送能力の関係で精々3~4個連隊2万人を投入出来るかどうか、と言ったところだ。
これでは全く兵力は足りておらず、予備兵力を考えてももう1個師団は欲しい。
それに陸戦隊だけでやるにしても4個連隊だけと言う彼らを運ぶ輸送船も足りていない。
南方方面と日本本土、そして豪州を結ぶ輸送で輸送船は殆どが駆り出されており重火器や各種機材、食料水、武器弾薬、燃料に医薬品を含めて運ぶとなれば相応の規模が必要だ。
艦隊への補給を含めても第1補給艦隊丸々に、50隻ほどの輸送船は確実に必要になる。
これらをどうやって都合付けるのかが大きな課題になる。
日本本土近海での輸送任務に従事する輸送船を引き抜けば、まぁどうにかなるかもしれないがそうなると日本の物流が滞る。
中代大将達は、パラオ奪還作戦に関しては実施するか否かをこちらに任せるとのことだが、これからのことを考えるならば、被害を最小限に止めるなら今やるべきであろう。
「さて、パラオ奪還作戦に関してだが……」
作戦会議を開く。
艦隊司令部の面々に加えて、艦娘何人か参加している。
「やれるのならば、やるべきでしょう。パラオを敵に要塞化、重要拠点化されては喉元に刃の先を突き付けられているも同然です。幸いにも敵陸上兵力は2個連隊ほどですし、要塞化も進んでいないようです。確認されている敵艦隊もどれだけ多くても空母4隻、戦艦3隻程度です。同程度の戦力を割けば十分に奪還は可能と考えます」
作戦参謀がやるべきだと言う。
「抽出出来る戦力はどれぐらいになるかによるのではないか?私達はやれと言われれば勿論やるし、艦隊に問題無い。だが陸上兵力が問題だ。1個師団程度じゃあの島は落とせんぞ」
「今のところ4個陸戦隊と、陸軍に取り合えずのところ作戦実施をする場合は3~4個連隊の抽出を取り付けてある。二個師団程度の戦力は用意出来る」
長門からの質問に対して、俺が答える。
それならば、と唸る長門だがその戦力を豪州に投入して作戦を早期に終わらせるべきでは無いのか、と言う表情だ。
議論は交わされるが、賛成反対の割合は半々程度だ。
「提督、作戦には具体的にどの程度の艦隊戦力を割かれるお考えでしょうか?奪還後の輸送航路上での護衛や維持に用いられる兵力を概算でも良いのでお教え頂けませんか。それによっては、私達の意見が賛成か反対は大きく変わります」
加賀による投入戦力の質問に、少し考えてから答える。
「……豪州向けの船団護衛もあるから、パラオへの船団護は第一補給艦隊に任せる。場合によっては戦艦1隻を混ぜても良い。主力部隊は空母2~3隻程度と戦艦も3隻ほどで良いだろう。護衛は各水雷戦隊から秋月型を中心に数隻づつ引き抜くと言う形を取りたい。これで十分だろう」
「……それぐらいであれば、私としては賛成します。敵艦隊も先の海戦で痛手を負っている筈ですし、大きく懸念すべきは基地航空隊だけかと」
次に手を上げたのは護衛艦隊旗艦である鳳翔だった。
補給を司るだけあって、その質問は的確かつ鋭い。
「提督、問題は作戦を行うか否かではありません。奪還した後の同地の維持を如何なされるのかと言う事です。私達護衛艦隊は既に1機艦の手を借りなければならない程に手が足りていません。新しくそちらへ補給を行わなければならない、となれば護衛艦隊旗艦の私としては補給に関する責任を持つことは難しいと判断します」
「それに関しては、駐留させる戦力を2個連隊と1個独立工兵大隊として、索敵用に二式大艇を数機、基地航空隊を配備するとしても1個航空隊ぐらいが限界だろう。作戦発動と同時に資材を搬入して早急に要塞化を進める。補給には第一補給艦隊にタンカーと輸送船を4隻づつ新規に配備そて、そのまま充てようと考えている」
「それがギリギリですか……。分かりました、私は賛成します」
鳳翔の意見は実に正確に的を射ていた。
実際補給の問題はあるし、展開することのできる部隊はそう多くは無い。
陸海軍共にその主眼が、今は豪州にある以上パラオ奪還に投入する兵力は必要最小限に止めておくべきだ。
その後幾つかの議論が交わされた。
「提督が決定されるだけです。やれと言われれば私達は全力で事に挑みましょう」
「……やろう。犠牲が少なく済むのならそれに越したことは無い。作戦準備に取り掛かってくれ」
「了解しました」
結果としてパラオ奪還作戦は実行されることになった。
「提督、一つ宜しいですか?」
「どうした、鳳翔」
「奪還後の駐留戦力を少なく抑えるのならば、索敵用の二式大艇のみの配備に留めて基地航空隊は配備しないでおくと言うのは?硫黄島と同じ役割を持たせると言うのならば戦闘機の配備は過剰戦力となって補給を圧迫するだけです。優先すべきは索敵網と警戒網の早期構築でしょう。ならば変わりに電探を配備する方が堅実かと」
「基地航空隊無しで防衛に関してどうする?」
「1個基地航空隊程度では、敵が本気で奪いに来れば大した抵抗も出来ないでしょう。敵だって奪われれば黙ってみていることはしません。空襲なりで打撃を与えに来るはずです。それで兵力を損耗するぐらいならば、割り切って戦闘機の配備を諦めるのも一つの手です。敵重爆相手には耐え、敵艦隊が現れればこちらも艦隊を出すぐらいでも宜しいかと思われます」
「なるほど……。しかしそうもいかん」
「何故でしょうか?」
「将兵の精神的な理由だ。自分達の頭の上を守る戦闘機が一機も無く、ひたすらやられっぱなしと言うのは中々辛いものがある。パラオの奪還をした意味が無い。ならば多少なりとも戦闘機は置いてやらねばならない。敵の攻撃が激しく損耗が大きくなると予想される場合は、航空隊を後退させるつもりだ」
「……分かりました、提督の御決定に私は従います」
どこか納得がいかないと言うか、不満そうに頷く。
パラオをただの前線哨戒基地にするなら最低限の人員でも良いが、あそこは立地上そうもいかない。
泊地としても利用可能だし、飛行場の適地も多い。
あの規模の島々を維持して守るとなれば陸海軍合わせても3~4万人ほどの人員は必要になる。
そこを守るのに、戦闘機が居ないと言うのはかなり問題だ。
それにフィリピン向けの輸送船団が太平洋側を通る事が出来るようになれば、日程の短縮に繋がる。
そうなるとどうしても戦闘機を置いて、二式大艇や水上機を多数配備して船団護衛と共に海域の安全確保に努めねばならない。
「すまないな、鳳翔」
「いえ、私こそで出過ぎた真似をしました」
「いや、いい。これからも同じように意見してくれ。でなければ俺はやっていけないからな」
「はい、承知しました」
幾つかの詳細を詰め、2週間後に作戦を行う事が決定された。
投入兵力は以下の通り。
臨時編成パラオ攻略艦隊
空母
隼鷹 飛鷹 大鳳
戦艦
大和 長門 日向
重巡洋艦
摩耶 愛宕
第6水雷戦隊
軽巡洋艦
矢矧
駆逐艦
秋月 照月 若月 宵月 霜月 花月 涼月 春月 初月 満月
第7水雷戦隊
龍田
駆逐艦
雪風 浦風 有明 海風 江風 峯雲
上記の艦隊は臨時で編成されているので、作戦終了後に解隊、各艦は原隊へ復帰し船団護衛任務などに従事する。
6水戦は艦隊防空任務に、7水戦は対潜警戒と万が一の砲雷撃戦に備えての編制になっている。
愛宕、摩耶は高角砲を全て10cm連装高角砲に換装し、機銃を大量に載せている。
更には3番主砲塔を撤去し変わりに10cm連装高角砲4基、37mm機関砲2基と20mm4連装機銃を4基を増設している。
砲火力そのものは低くなっているが、その分対空火力は大きくなったし10cm高角砲を片舷2基だから投射火力は増えている。
艦隊防空戦力としては、相当なもので要として十分に働いてくれることを大きく期待している。
秋月達を含めれば、対空火力は臨時編成とは言え最高峰になるだろう。
輸送艦隊
第一補給艦隊
軽空母
千代田
重巡
加古
軽巡洋艦
名取 鬼怒 大井
駆逐艦
白雲 有明 長月 荒潮 親潮 黒潮
磯風 時津風 山風 初春 若葉
給油艦
神威 速吸 鷹野
龍舞 塩瀬 高崎
給料艦
間宮
タンカー6隻
輸送船6隻
海軍特別陸戦隊4個連隊約1万3000名
海軍第3特別陸戦隊
海軍第7特別陸戦隊
海軍第10特別陸戦隊
海軍第13特別陸戦隊
海軍陸戦隊輸送部隊10隻
揚陸艦
あきつ丸(海軍陸戦隊1個連隊搭載)
神州丸(海軍陸戦隊1個連隊搭載)
輸送船4隻(2個陸戦隊と、武器弾薬食料水医薬品を2隻づつ)
輸送艦4隻(重砲、戦車を2隻づつ)
陸軍4個連隊約1万4000名
陸軍第23連隊
陸軍第105連隊
陸軍第142連隊
陸軍第201連隊
陸軍部隊輸送船団64隻
各連隊毎
戦車中隊 輸送艦2隻
歩兵連隊 輸送船1、輸送艦2隻
砲兵大隊 輸送艦3隻
対空戦車大隊 輸送艦4隻
整備大隊 輸送艦2隻
工兵中隊 輸送艦2隻
計86隻
海軍陸戦隊は、今回は重火器の配備を限定しての作戦参加となった。
陸軍も戦車大隊を3分の1に、自走対戦車砲中隊無しの編制となる。
砲兵大隊と対空戦車に関しては、火力と防空能力の手っ取り早い強化と維持のために数はそのままだ。
結局50隻どころか80隻を超える大船団を編成しなくてはならなくなった。
本土近海で輸送任務に従事している輸送船や輸送艦を大分引き抜いての編制だ。
寧ろこれで済んで良かったと思う。
戦車や対戦車自走砲を編成から外さなかったら間違いなく100隻を軽く超えていただろう。
給油艦6隻全ては艦隊への補給を目的とし、タンカー6隻の内3隻は陸軍と陸戦隊向けだ。
タンカー1隻と輸送船の内の2隻ほどはパラオと本土を結ぶ輸送に従事することが決められている。
作戦終了までは艦隊もパラオ近海に留まらねばならないし、艦隊だけでも数万人を軽く超える人員を擁している。
攻略艦隊だけでも2万400人を数え、輸送艦隊は1万2000名になる。
合計して3万2400人、そこに陸軍と陸戦隊が加わるのだから、凡そ7万人を超える兵士達の腹を満たさねばならない。
とは言えども、実は食事と言う面だけで見れば間宮1隻で殆どを賄えるのだ。
当初1万8000人分を3週間輸送することが出来たが、改装によって今では2万人分の食料を3週間運ぶことが出来る。
改装と言っても、中々に大工事で艦体を延長すると言うものだ。
高速力を発揮出来るように機関部を入れ替え、防空能力を大幅に向上させる際に、それぐらいやるなら艦体延長と搭載能力の向上をしたわけである。
165mにまで艦体を延長することによって搭載能力は食料水2万人分を3週間の搭載が可能だ。
桟橋が無い場所への揚陸をする為に大発を6隻甲板上に搭載している。
給油艦6隻の搭載能力も併せれば、実は7万人分の食料水を賄うこと自体は可能なのだが、これがまた軍隊と言うものの面倒なところで備蓄もせねばならないのだ。
この備蓄量を考えると、どう考えても流石に足りない訳である。
そこに武器弾薬や燃料、医薬品まで加わるわけだから、どうやっても輸送船は必要になる。
特にパラオは奪還した際、敵の猛烈な攻撃を加えられる可能性もあるので、対空砲や機銃、敵上陸に備えた防御陣地などの建築資材の輸送も平行して行わねばならない。
何時になっても補給問題は常に最重要でありながら、同時に頭を悩ませる大きな難問だ。
輸送船の中には欧州組の輸送船の内の4隻、ヴェーザーラント、ハーフェルラント、レーゲンスブルク、ブルゲンラントが含まれている。
彼女らは日本へ多くの機材や設計図を運んできてくれた武勲艦であることは間違いなく、今までは本土近海での輸送任務に従事していたが今回久方ぶりに外洋での任務に参加することになる。
予定を1週間先延ばしにしての準備を終え、艦隊が出港する。
偵察によれば、今は敵艦隊はパラオには居ないそうで、いたとしても主力艦が精々3~4隻程度に随伴艦とのことだ。
先行して第1潜水艦隊を周辺海域の偵察、敵艦隊の動向を監視させている。
今のところ何の報告も無いので、特に問題は起こっていないようだ。
今回乗っている艦は隼鷹である。
今回も敵機との戦闘は起きるだろうし、通信設備も整っている。
空母艦載機は、対潜と対地用に流星を各艦12機づつに彩雲4機づつ、残りは全て戦闘機で固めている。
空母の数が少ないから確実に制空権を握る為に戦闘機を多く搭載している。
「はてさてこの作戦、吉と出るか凶と出るか……」
「大丈夫だって、提督の指揮の下なら成功するってば」
「買い被り過ぎだ。戦争に絶対は無い。今まで勝てたのは、皆の献身努力と運があったからだ。俺の力など微々たるものだ。それよりも、敵艦隊の動向が気になる」
「敵艦隊の動向は、6時間前に伊401から敵艦隊出港の電文が発された以降、一切不明です」
「それに、大型艦の推進音7、と言うのも……。事前情報では大型艦が4隻程度とされていた筈ですが……」
「敵がこちらの作戦に感付いた他あるまい、その上で戦力も強化したのだろう。問題は陣容だ」
参謀長が話す。
実は今より6時間ほど前に敵艦隊がパラオ泊地を出港した旨の緊急電が伊401より発されたのだ。
これ自体は別段問題があるものではない。
敵が来たら迎撃を試みると言うのは極々自然なものだ。
ただ、気になるのは大型艦の推進音が7と言う報告だ。
事前の偵察によれば多くても大型艦4隻程度であったが、実際は3隻も多い。
増強された戦力が空母にせよ戦艦にせよ、全く侮れない。
我が艦隊としては単純な戦力として考えた場合、圧倒的劣勢に立たされているわけだからな。
聴音機の性能向上と多くのデータ収集によって、深海棲艦が発する推進音や機関音は類別することが出来ているので、大型艦、中型艦、小型艦とそれぞれ聞き分けられる。
「流石に全て空母とは考え辛いけど、4隻も居れば臨時艦隊の倍の艦載機を持ってる事になるね」
「あぁ、もしかすると今回の戦い、相当大変なものかもしれんぞ」
隼鷹が言った通り、最悪2倍の航空戦力差であればまだいい。
深海棲艦の空母は正規空母であれば100機を超える艦載機を搭載可能だし、軽空母でも50機は余裕で載せられる。
こちらは輸送船団がある以上、千代田の母艦航空隊をこちらの迎撃に回すわけには行かない。
臨時艦隊の航空兵力は234機。
その内186機の戦闘機であるが、流石に厳しいだろう。
一応、念の為に秘策と言うか、まぁ手と呼べるのか分からない程度の手は打ってあるのだが、それがどこまで有効かは全く想像し得ない。
パラオまでもうすぐと言うところで、いよいよ緊張が艦隊を包む。
どれだけ多くの作戦に従事して、生き残ったとしても戦うとなれば誰でも気を張らずにはいられない。
敵艦隊が出迎えてくるとすれば、恐らくはこの辺りだからだ。
「艦隊全艦は対空対潜警戒厳、第2種戦闘配置。空母に信号、索敵機発艦準備始め。発艦時刻は今より15分後」
「了解」
敵艦隊を見つけ、奇襲を許さぬ為に彩雲を放っておく必要がある。
「提督、ここはもう敵の懐です。電探の使用許可を頂けませんか」
「許可する。ただし無電封止は継続せよ。可能な限りこちらの行動を隠匿する」
「了解しました」
安芸の艦体を調査した結果、深海棲艦は逆探を標準的に装備していることが判明している為に、必要な時以外は使用を避けている。
だから今までも全ての電探を使っていなかったのだが、ここまで来て使わないのは流石に愚かであろう。
「敵艦隊は何処にいるかな……」
「敵艦隊が18ノットでまっすぐこっちに来るってんなら、敵艦隊はパラオから半径110海里以内に居るって事になるさね」
「流石にまっすぐ突っ込んでくることは無いと思うが……、それを元に考えれば攻撃隊が来るとしたら、もう2時間後ぐらいだろうな」
「ここは敵の泊地近くですから、速度を大きく上げて突っ込んでくることも考えられます」
「その場合、どれぐらいの速度を出すと考えられる?」
「タンカーの手配をしているとすれば話は変わりますが、この際それは戦闘があるので除外出来るでしょう。……戦闘行動もあるので、最大で25ノット程度は有り得るかと」
「とすると、最大でパラオから150海里(280km)圏内と言う事になるな」
「はい。艦隊がパラオより325海里(600km)ですので、彼我の距離を考えればあと1時間もパラオに近付けば敵機の攻撃範囲に入ります」
流石に近いか。
直掩隊は各母艦より16機づつ出ているが、敵攻撃隊は数波に及ぶだろう。
最初の1波は防げるかもしれないが、その次は難しいだろう。
となれば、追加で直掩機を上げておく必要があるだろう。
「直掩機を増やしておこう。各母艦より追加で12機づつ上げてくれ」
「あいよー」
手早く飛行甲板から発艦していく。
その速さは相当の練度であることを物語っていた。
「例の戦闘機はどうだ?」
「今のとこ問題無いかな。まぁ、実戦でどうなるかは分からんけど」
「まだ試作だが、試験は全て合格している。同乗している航空本部の技術者が問題無しと言うなら大丈夫だ」
「そうかねぇ?ま、提督が言うなら大丈夫か。変なもん前線に出したりしないし」
「当たり前だ」
例の戦闘機とは、打った手の一つである。
恐らく感付く者もいるだろうが、これは新型戦闘機陣風の試製である。
既にその開発は最終段階に入っており、今回増加試作として各空母に16機づつの48機を搭載している。
今は量産性向上の為に小改良や、生産ラインなどを構築している状態で早ければ年末頃には母艦航空隊に配備が始まる。
因みにであるが、陸海軍は共通化の一環として陣風を双方採用することで決定しており、最優先は母艦航空隊となり、次が最前線である陸軍航空隊やパラオとなり、次に本土の海軍基地航空隊となる。
性能は要求値をしっかりと満たしている。
速力は最大719km/hの発揮が可能だ。
防御力も20mm弾に対応したものだし武装は、ドイツ軍機に搭載されている薄殻榴弾を使用出来る新規開発の六式20mm機関銃を翼内6門計1300発を装備しており、1門辺り250発だ。
片翼に3門づつだが、真ん中の機銃だけ150発、両側は250発の装弾数があるので継戦能力も高い。
片側1門づつでの射撃も可能となっている。
旋回能力は流石に烈風より幾らか劣るが、速度性能があるので基本的には一撃離脱戦法が基本となる。
とは言え格闘戦も熟せるので、開発期間を考えれば高性能と言えるだろう。
6番から25番までの爆弾か、噴進弾を片翼6発計12発の装備が可能だ。
攻防整っており、そして航続距離も2500海里と申し分無い。
薄殻榴弾は航空機の攻撃力向上のために前々から増産計画があったが、漸く陸海軍に行き渡らせられるだけの生産量を維持出来る生産設備を整えることが出来たので、搭載機銃の開発に踏み切った訳である。
防空の要である震電に搭載出来れば、30mm機銃と同じ程度の攻撃力を得るとともに装弾数を増やすことが出来る。
「そう言えばさ、烈風にもあの機銃載っけてんだろ?」
「あぁ、元々計画自体はあったからな。空技廠に頼み込んで六式20mmの搭載機を開発してもらってはいたんだが、そもそも機銃弾の生産が追い付かないってことで結局全く出番も無く何機か作って倉庫に放り込まれていたんだ」
烈風が元々使う20mm機銃は、確かに優れては居たが、一発一撃辺りの攻撃力はどうしても深海棲艦機相手では威力不足は否めなかった。
なんせ深海棲艦機は20mm機銃を食らっても、撃破止まりなんて事も多々あるし当たり所などの場合によっては平然と飛び続ける事もある。
熟練搭乗員なら敵機の弱点部分を狙って撃つ事も出来るだろうが、若年搭乗員では難しい。
そこで搭乗員の練度に寄らなくても問題無いようにするべく開発されていた。
開発自体はスムーズに行われたが、結局機銃弾の生産数の兼ね合いで配備は見送られていたのだ。
それを今回、陸軍の備蓄弾薬を譲って貰うことでどうにか揃えた訳である。
「今ならそれが出来ると」
「あぁ。今はまだまだ海軍向けの生産量も少ないし備蓄も殆ど無い。だから陸軍から弾薬を譲って貰った。全機とは行かないが、それでも試製陣風に加えて烈風36機に搭載させられたのは運が良かった」
「そりゃまぁ、凄いだろうけどさぁ、問題はちゃんと扱えるかってことじゃね?」
「機体自体は烈風だが、機銃は別物だからな。2週間程度の訓練でどれだけ扱えるようになっているかは皆の技量次第だ。試製陣風も習熟訓練中だった者達だからな」
「そこまで急がなくても良かった気もするけどねぇ」
「こっちはただでさえ手数が少ないんだ、少ない手数の攻撃力を上げるのは急務だったからな。まぁ、何かあれば責任は全て俺にある。心配要らんよ。搭乗員達には無理をするなと厳命しておいてくれ」
「はいよ」
さて、偵察機が敵艦隊進出予想線外苑まで到達するのに、遅くても1時間半と言ったところか。
「今の内に合戦飯を食わせておけ。多分、もう1時間か2時間ほどで戦闘が始まる」
腹が減ってはなんとやら、だ。
臨時編成パラオ攻略艦隊
空母
隼鷹 飛鷹 大鳳
戦艦
大和 長門 日向
重巡洋艦
摩耶 愛宕
第6水雷戦隊
軽巡洋艦
矢矧
駆逐艦
秋月 照月 若月 宵月 霜月 花月 涼月 春月 初月 満月
第7水雷戦隊
龍田
駆逐艦
雪風 浦風 有明 海風 江風 峯雲
輸送艦隊
第一補給艦隊
軽空母
千代田
重巡
加古
軽巡洋艦
名取 鬼怒 大井
駆逐艦
白雲 有明 長月 荒潮 親潮 黒潮
磯風 時津風 山風 初春 若葉
給油艦
神威 速吸 鷹野
龍舞 塩瀬 高崎
給料艦
間宮
タンカー6隻
輸送船6隻
海軍特別陸戦隊4個連隊約1万3000名
海軍第3特別陸戦隊
海軍第7特別陸戦隊
海軍第10特別陸戦隊
海軍第13特別陸戦隊
海軍陸戦隊輸送部隊10隻
揚陸艦
あきつ丸(海軍陸戦隊1個連隊搭載)
神州丸(海軍陸戦隊1個連隊搭載)
輸送船4隻(2個陸戦隊と、武器弾薬食料水医薬品を2隻づつ)
輸送艦4隻(重砲、戦車を2隻づつ)
陸軍4個連隊約1万4000名
陸軍第23連隊
陸軍第105連隊
陸軍第142連隊
陸軍第201連隊
陸軍部隊輸送船団64隻
各連隊毎
戦車中隊 輸送艦2隻
歩兵連隊 輸送船1、輸送艦2隻
砲兵大隊 輸送艦3隻
対空戦車大隊 輸送艦4隻
整備大隊 輸送艦2隻
工兵中隊 輸送艦2隻
計86隻
兵力2万7000名