何だか分からない内に客人にされ早数日・・・
街を歩けば跪かれ、挙げ句貢ぎ物までされる始末
零「おら、普通に接したいだけなんだけどなぁ・・・」
神奈子では無いがもっとフランクに接したい
依姫「そんな貴方に1つお願いが・・・・」
俺の目の前に座っていた依姫が桃を食べて話しかけてくる
依姫「私と姉さんはしばらく会議で屋敷を開けなければなりません。留守はレイセンが居るので大丈夫なのですが訓練の方が・・・」
零「つまり、俺にレイセン達の訓練を見ろと?」
依姫「簡単に言えば」
零「ハイハイ。見といてやるからとっとと会議にでも何でも行ってこい」
依姫「・・・ありがとうございます」
てな訳で訓練所にきた
何ともまぁ、皆やる気が無く只くっちゃべっている
俺が手を叩くと皆がこっちを見る
零「ハイハイ、本日から大体一週間皆の指導をすることになりました。風切零です。それじゃ、今日のメニューを発表しまーす」
一週間後・・・
依姫「ただいま戻りました」
豊姫「皆賢くしてた?」
レイセン「それが・・・・」
三人が訓練所を見る
そこでは兎がしていたのは餅つきだった
依姫「ちょちょ!何があったんですか!?」
レイセン「実は・・・・」
これはちょうど一週間前、俺の出した訓練メニューは鬼畜を示した
レイセン「普通倒れるまで走らせますか!?しかもその後も倒れるまでうさぎ跳に5トンダンベル持久持ち!そりゃ皆逃げますよ!」
豊姫「でも皆集まってるじゃない」
レイセン「あ、それは・・・」
それは鬼畜メニューの次の日俺は家に引きこもる兎達を強引に引っ張り出して目の前に臼と杵をだす
しかも人数分である
レイセン「零さんは最初のメニューで皆の身体能力を判断してたみたいで一晩で皆の杵を作ったみたいです」
依姫「なッ!?そんな一瞬で・・・」
零「お、お帰り。ほら」
俺は三人に皆が作った餅で作ったゼンザイを渡す
三人がそれを手に取り口に入れる
豊姫「ん~!美味しい!」
レイセン「本当です!自分がついたお餅だから余計おいしく思いますね!」
依姫「これは・・・桃ですか?」
零「お、良く気付いたな。お前んちの桃を少し拝借してエキスを取り出したんだ。そのエキスを餅に染み込ませて桃餅にしたのさ」
俺もゼンザイを食べる
うん、自分ながら良く出来てると思う
何時の間にか行列が出来ててイーグルラヴィの面々や鈴仙、サグメとドレミーまで来ている
零「ハイハイ!今日は桃餅パーチーだよ!ゼンザイだけじゃなくってアンコ入りに笹餅もあるよ!」
俺が叫ぶと歓声が上がる
こうして幻想郷と変わらない穏やかな日常であった
幻想郷への帰還まで、後一週間