東方鬼神録   作:ヘタレ寝癖人間

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地獄の火車と八咫烏

中庭から地下に入った

 

零「中庭も熱かったけど地下はもっとあチィ・・・」

 

つか、燃える中庭って何だよ・・・

 

燐「ここは地核に近いからねマグマも沸いてるよ」

 

零「そんな所にまたなんでそのお空が?」

 

燐「ここの管理をするのがお空の仕事なんだよ」

 

またしばらく歩いて階段が見えてくる

 

燐「じゃあここからは一本道だから」

 

零「え、着いてきてくんねぇの?」

 

燐「流石にここからはアタイでも簡単じゃなくて・・・」

 

こうして結局俺一人で行く事になった

 

 

 

そして歩いて十分

 

ようやく最下層が見えてきた

 

零「さあってと、何処だ?」

 

俺はお空を探すため辺りを見渡す

 

???「何をお探しで?久しぶりの人間さん」

 

そこに居たのは大きな羽にリボンを着けて片腕は大砲の女性だった

 

零「お前だよお前」

 

???「私?」

 

零「お前ってお空だろ?」

 

???「そうだよ。私が霊烏路空だよ」

 

零「なら、間欠泉を止めてくれ!あそこから怨霊が沸いて迷惑してんだ!」

 

空「・・・・もう間欠泉は止められないよ?」

 

先ほどまでの無邪気なお空から一転し、狂喜に変わる

 

空「私があまりに強い力を手に入れてしまったから火焔地獄の炎は強まる一方。それに伴い間欠泉も強くなるわ」

 

口調も変わり俺の警戒が更に強まる

 

零「強い力?」

 

空「えぇ、究極の力。地上を全て溶かし尽くす最後のエネルギー・・・」

 

零「全てを溶かし尽くす?」

 

俺は少し考え一つの結論にたどり着く

 

今までのすべてのパーツが一繋がりになった

 

零「ッ!?おいおい!それってまさかッ!」

 

空「私の究極の核エネルギーは全てを溶かし尽くす!」

 

一瞬で殺気が解き放たれる

 

零「・・・・やるしかねぇか・・・」

 

空「黒い太陽、八咫烏様。我に力を与えてくださったことに感謝します。地上に降り注ぐ太陽の光、それは原始を作る核融合の熱。究極の核融合で見も心も、幽霊も妖怪もフュージョンし尽くすが良い!」

 

お空が飛んでくる

 

空「核熱『ニュークリアフュージョン』!」

 

超デカイ大玉のあとに中玉が飛んでくる

 

俺はギリギリ避けて木刀を振るが腕の大砲で防がれた

 

空「やるわね!爆符『メガフレア』!」

 

目の前でいきなり爆発が起きる

 

爆風に飛ばされたが何とか体制を立て直す

 

さて、こいつをどうするか・・・

 

俺はズボンのポケットを探る

 

そして一枚のカードとメダルを取り出した

 

零「憑依『ミシャグジ様』!」

 

俺は諏訪子の力を憑依して飛ぶ

 

零「土着神『ケロちゃん風雨に負けず』!」

 

諏訪子のスペルで空のスペルを相殺する」

 

空「う~ん。全然ダメだな~。焔星『フィクストスター』」

 

更に火力が上がった爆発が俺を襲う

 

零「チッ!流石に諏訪子の力の憑依じゃむりか。なら!」

 

今度はポケットから丸薬を取り出す

 

零「ランダム七変化!」

 

丸薬を噛んで飲み込む

 

すると何故かペラペラになった

 

空「・・・・・布?」

 

どうやら布になったおかげで爆発を上手く避けられている

 

空「まさかここまでやるなんて。『地獄極楽メルトダウン』!」

 

お空が上下に弾を撃つ

 

すると弾が爆発してこちらに向かってくる

 

俺は変化を解くと木刀で当たりそうな弾を弾く

 

零「や、やベェ・・・捌けねぇ・・・」

 

どんどんかすっていき血が流れる

 

とうとう腹に当たり穴が開いた

 

空「ようやく当たった」

 

俺は地面に落ちる

 

にとり『あーあー、聞こえるかい?』

 

意識が飛びそうな中にとりの声が通信機から聞こえた

 

にとり『返事はしなくて大丈夫だよ。今から話すのは木刀の醤油機能についてだ」

 

醤油?そう言えば木刀の柄のボタンの押せば醤油が出るんだった

 

にとり『そのボタンを盟友の妖力を込めた後に使ってみてくれ。きっと驚くよ』

 

どう言うことかは分からなかったが俺はもう一度立ち上がった

 

お空「・・・・・まだ立ち上がるんだ・・・。じゃあこれで殺してあげる。『地獄の人工太陽』!」

 

俺はお空に吸い込まれるが気にせず妖力を込める

 

零「・・・・・・今だ!」

 

俺がボタンを押すと魔理沙のマスタースパークのような極太レーザーが出た

 

レーザーはお空に当たりお空が落ちる

 

零「おっと」

 

俺がお空を受け止めてそのまま降りる

 

そしてそこで意識が潰えた


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