零「はぁ、ひどい目にあった・・・」
俺は水を呑んで酔った体を休める
パルスィ「注目の的何て妬ましい・・・」
隣でパルスィがじっと見ているのに気づいた
零「あの・・・パルスィさん?パルスィさんは何故俺なんかを見つめて居るのでせうか?」
パルスィ「自覚がないの?妬ましい。あんな熱烈なプロポーズをしたのに・・・・・」
零「プロポーズ?俺が?何時?」
パルスィ「・・・・・妬ましい」
ヤマメ「ダメだよパルスィ。こいつは無意識にあんなこと言うんだから」
ヤマメが頭に桶を乗せながらこっちに来る
零「何そのおけ?」
俺が桶をじっと見つめていると桶から稲刈るあれが飛んできた
零「アブね!」
ヤマメ「ごめんね。この子シャイで・・・」
零「いや、シャイってレベルじゃねぇよこれ!近付く奴は皆殺しじゃねぇか!」
ヤマメ「この子はキスメって言って昔ちょっとオイタして人間に退治されちゃってね。それ以来人間恐怖症で・・・」
零「ハァ・・・」
俺は猪口に酒を入れて桶に手を伸ばす
零「・・・・呑むか?」
俺がそう言うと桶から恐る恐る手が延びてきた
手が御猪口を掴んでそのまま桶に戻る
零「んじゃあ、行ってくるわ」
俺は立ち上がって歩き出す
ヤマメ「また、地底に遊びにおいで!」
俺はヤマメの言葉を背に辺りを見渡した
文「あやや、やっぱり宴会はネタの宝庫ですねぇ」
文が俺の前に降りてくる
文「今回の特別号は「またまた発覚!?地底に忍び寄る万事屋零ちゃんの魔の手!」で、決まりですね」
零「決まりですね、じゃねぇよ!」
俺は文にアイアンクローをかます
文「あやややや~!椛!助けてください!」
俺は椛を見て俺は文を放す
椛の顔が赤い
零「?ど、どうしたんだ?風邪か?膝貸してやるからちょっと寝るか?」
椛「フェ!?//////」
更に椛の頭から湯気が立つ
文「零さん零さん。椛はいま緊張しているので抱き締めてあげてください」
零「あ、あぁ・・・」
俺は急いで椛を抱き締める
零「なぁ、本当にこれで良いのか?何かもっと暑くなってるような・・・」
椛はいきなり俺を押し倒す
椛「お兄ちゃんのバカァァァァァァァァ!!!」
零「お兄ちゃん!?」
文「すいません。私が追いかけますので零さんはごゆっくり!」
そう言うと文も行ってしまった
零「何だったんだ?」
???「あの・・・」
俺がいまのことを考えていると後ろから声をかけられた
そこに居たのはアッパーヤードもとい地上から消失した紅魔館に続く森に居た女性だ
あ、ちなみに森は諏訪子がもとに戻してくれた
零「お前も来てたのか」
???「はい。私は永江衣玖、総領娘様の世話役です。先日の無礼な言動、改めてお詫び申し上げます」
零「別に良いよ、んな湿っぽい話・・・」
衣玖「し、しかし!」
零「大体俺は蛮奇と神奈子とまぁ・・・その他を助けようと思っただけだし別にあの時の事は気にしちゃいねぇし・・・」
衣玖「・・・・分かりました」
俺はようやく分かってくれたと思って安堵した
衣玖「だったらこの永江衣玖、誠心誠意貴方のお世話をさせてもらいます!その・・・・下の・・・」
前言撤回
何も分かってなかったわ
零「アホか!もっと自分を大切にしろっての!」
衣玖「でももうこれくらいしか・・・ッ!」
俺は衣玖を落ち着かせるため椛同様抱き締める
零「俺は・・・ここにいる皆が笑って暮らせればそれで十分さ」
衣玖が落ち着いたのを確認して離れた
しかしまだまだ宴会は始まったばかり
俺はもっと楽しもうと心に決めたのであった