俺は、小説118話分頑張って来たんだよ!
そんなかには死闘に重なる死闘すらあったよ!?
小説118話ってちょっとしたタモさんなら暇潰し出来るよ!?暇潰して良いともだよ!
一方あっちはどっかの漫画のおまけDVD位しか頑張って無いよ!んなのタモさんのグラサンも立て掛けられないよ!まだまだヒルナンデスだよ!
なのにあの慕われよう、あの存在感、たった一晩俺が居ない間にこの幻想郷を、この小説を零から百に塗り替えちまったってのか!?
百「それで、兄弟よ、仕事の方なんだが奥さんを凝らしめたいのかそれとも不倫相手にケジメをつけたいのかどっちだい?」
零「どっちでもねぇよ・・・」
百「え?じゃあなんなんだい?」
零でも百でもねぇ!この幻想郷を一から始めてやるッつってんだよ!
零「そんなことより、このスマホ一緒に見てくれないか?」
俺はスマホを振り上げて百の頭を殴る
零「あぁ!ごめん!118話もあるから重くて手が滑ったァ!」
118話の角に頭ぶつけて死に晒せ!
小傘「百ちゃん!」
蛮奇「ちょっと!何やってんのアンタ!」
零「ワン〇ース取りためたHDDだぁ!」
俺はワン〇ースを撮りためたビデオで百の頭を殴る
今コイツを生かしておいてはとんでもないことになる
蛮奇「止めろってのが聞こえ無いのか!」
蛮奇が頭を飛ばして俺に頭突きしてきた
零「グフッ!」
そのまま俺は吹っ飛ぶ
蛮奇「私達の百に何をするの!アンタ最低よ!せっかく百が見ず知らずのアンタのために協力してあげてるのにこんなことするなんて!」
零「ま、待てよ。蛮奇っき。見ず知らずなんかじゃねぇだろ?」
蛮奇「誰が蛮奇っきよ!気安く呼ぶな!」
零「う、嘘だろなぁ!小傘、ドッキリ撮ってるだけだよな?何時も俺がほったらかしにしてるから仕返ししてるだけ何だよな?」
小傘「出てって・・・」
零「ッ!?」
小傘「二度と人里に近寄らないで!今度百ちゃんの前に出てきたら許さない!」
零「・・・・・・・・・」
俺は辺りが真っ白になる
零「ハッ!ま、待てよ蛮奇、小傘!百ちゃん百ちゃんってそいつこそ誰なんだよ!?俺達は三人そろって万事屋じゃねぇのかよ!今までね117話分の絆はそんなものだったのかよ!」
蛮奇「何いってんのよ・・・。私達が一緒に117話過ごしてきたのは百よ!」
俺は自分のスマホに映る文章を見る
確かにそこには俺は描写されていなく百が描写されていた
ぜ、全話サラサラヘアー修正かかってるぅ!
ば、バカな!こ、これは・・・だ、誰がこんな・・・まさか、あの腐れ作者が!?
慧音「おい、彼は大丈夫なのか?かなり寝癖があるぞ?助けてあげた方が良いんじゃ・・・」
妹紅「いや、止めとけ。新手の寝癖寝癖詐欺だろ?触らぬ寝癖に縮れ無しだ」
慧音「でもほっとく訳には・・・」
妹紅「なら百に相談したらどうだ?」
慧音「そうだな」
そのまま二人が言ってしまった
あれから色々回ったが皆俺を忘れていた
俺はこの小説から存在を消されてしまった
今までの事全て、あの男、風切百に盗まれた!
ミスチー「お客さん、少し呑みすぎじゃない?」
俺はミスチーの店で酒を呑んでいた
零「いいんらよ!どうせミスチーも俺を忘れるんだ!」
ミスチー「もう!・・・あれ?」
???「よう、ミスチー。焼酎ね。この兄ちゃんにも」
誰かが酒を呑んで話しかけて来た
???「男には呑まなきゃやってられない時ってのがあるもんさ。なぁ、兄ちゃん。何かあったのか?」
零「何かも糞もねぇよ!全部奪われちまっらよ!今まで命懸けでやったこと全て・・・・過程から結果まで奪われちまった・・・」
俺は今話している相手の顔を見る
そこに居たのは百だった
零「てめぇ!どうして!?」
ミスチー「お客さん!?」
百「落ち着けって。仲直りしようじゃねぇか」
百が杯を渡してくる
零「ふざけんな!」
俺は木刀を構える
零「蛮奇と小傘、皆に何したか知らねぇが全部返して貰う!」
百「返すも何もあれは元々俺がしたことだ。小説だって見たんだろ?この世界がアンタの物語と思っているのはアンタだけ。可笑しいのはアンタの方さ。アンタは端で俺の見るうち何時しか自分を俺とは重ね会わせていた。アンタが今まで小説118話見ていたのはアンタの妄想だったのかも知れねぇ」
俺はミスチーの屋台を出て歩く
俺は・・・何も出来てなんかいなかった
アイツが居る限り俺はモブ以外の何ものでも無かったんだ・・・
俺はゴミをあさって段ボールで家を作るが雨が振っているので水滴が滴る
こんな時に小傘が居てくれたらな・・・
???「あの・・・すいません」
零「あぁ?見せもんじゃねぇぞ。モブはモブらしくそこらに転がっとくさ」
俺は寝ながら近付いてくる誰かを追い払おうとする
???「あの!聞いてます!?」
零「だーからうるせぇっつってんだろ!」
俺は起き上がって相手を見る
そこに居たのは椛だった
椛「やっぱり居た!夢じゃない!」
椛が俺に抱きついてくる
零「お、おい。俺結構汚れてるよ?汚いよ?」
椛「良いんです!今はこのままにさせて下さい・・・」
???「やっと見つけた・・・。この世界にもまだ百に染まってない人が二人と一匹と、一機」
俺は話しかけて来た人物を見る
零「・・・・・・・メイド?」
???「はい。私は岡崎教授により作られた給仕ロボット、る~ことです」
る~ことと名乗る少女が傘を持って近付いてくる
る~こと「安心してください。例え全員が貴方を忘れても皆様が笑顔で語っていた貴方を忘れる事はありません。寝るときはちゃんとリセットを押しながら電源を切ってますから」
椛「零さんもそうですよね?それは確かに百より無いのかもしれない。たまにしか光らないのかもしれない。何時もふざけてバカやって、寝癖でいい加減だった、鈍感の朴念仁だった。何時も私達を困らせていた。こどもっぽかった。でも、百の圧力で固められた偽りの光なんかより、怒るときは心から怒って、笑うときは心から笑っていた。零さんの居た黒い光の方がずっと綺麗だった。」
椛の言葉を俺は黙って聞く
椛「あの光、忘れてなんか居ませんよね?偽りの数字に何か騙されたりしていませんよね?なら、もう一度立ち上がって剣を握ってください!貴方は、私のお兄ちゃんなんですから・・・」
俺は少し笑って木刀を握る
零「ったく、無茶苦茶言ってくれるぜ・・・。知らねぇ間に主人公奪われるわ、新キャラでるわ、知らねぇ所で関係発覚しちまってるわ。・・・・・でも、悪くねぇ。
俺の光はテメェラの色が混ざりあった、鮮やかな黒色だぁ!」
俺は地面を木刀で削る
『サラサラヘアーにろくな奴は居ない!』
てことで今回のサブタイトルはサラサラヘアにろくな奴は居ない!です!