俺達は急いでナズーリンを追っていた
早苗「先輩」
零「ん?」
早苗に呼ばれて振り向く
早苗「さっきのナズーリンって子、何故先輩の名前を知ってたのでしょうか?名乗ってもいないのに・・・」
零「そう言われりゃ妙だな。まぁ、そう言う事がよくあるからあまり気にしてなかったけど」
早苗「先輩が記憶を無くす前の知り合いって事ですか?」
零「かもな」
だいぶ船に近付いたその時だった
小傘「お~ど~ろ~け~」
小傘が上から降ってきた
小傘「あれ?零ちゃん。どうしてここに?」
零「そりゃこっちの台詞だ。何やってんだ?」
小傘「霊夢がね、宝集め手伝いなさいって」
つまりは霊夢から依頼があったわけだ
今度守矢神社が幻想入りした時の分と合わせて依頼料徴収しねぇとな・・・
零「よし、じゃあそれは俺が引き継ぐから小傘は昨日あった簪修復の方を頼む
小傘「うん!」
それだけ言うと小傘は家に帰っていった
早苗「そうこうしている間に船に追い付きましたよ」
俺達は甲板に降りて辺りを見渡す
零「遠目でもだけど近くで見たらやっぱデケェな・・・」
???「誰ッ!」
俺はいきなり大きな何かに殴られた
早苗「先輩!?」
???「あら?誰かと思ったら裏切り者じゃない」
俺は立ちあがって犯人を見る
法衣を着た女性とピンクの・・・・雲親父?
いや、そんなことより・・・
零「裏切り者とは言うじゃねぇか。てめぇ何者だ!」
???「忘れたの?まぁ、良いわ。教えてあげる。私は雲居一輪、そして隣の雲は雲山。アンタが地底に封印した妖怪よ!」
零「俺が・・・・封印した?」
俺にそんな力はあるのだろうか?
憑依の力がある今ならある程度出きると思うが・・・
一輪「・・・・・あら?よく見たらアンタ飛宝の破片を持ってるわね?」
零「飛宝?それってこのUFOの事か?ナズーリンも言ってたがこりゃ一体・・・」
一輪「今さら、姐さんを復活させてどうするつもり!?」
零「姐さん?」
一輪「いや、そんな事どうでも良いわ。アンタがそれを渡して帰ってくれればね!」
雲山が殴りかかってくる
俺は避けて木刀を持とうとして早苗に止められた
早苗「先輩は先に行ってください。ここは私が何とかします!」
俺は早苗の顔を見てから木刀を収める
零「気を付けろよ」
俺は一輪を抜けて船内に入る
一輪「行かせない!」
一輪が追いかけようとするが早苗に止められる
早苗「先輩の邪魔はさせません!」
一輪「貴女もアイツの仲間よね?なら、先ずは貴女から倒す!」
雲山が早苗に殴りかかる
そして船からは一つの煙が上がるのだった