俺は一輪を早苗に任せて船内を探索する
零「たく、どうなってんだ。俺が妖怪を封印した?どうしてこうも言って知らない知り合いがいきなり因縁かけてくんだよ。萃香も確かそうだったし・・・」
ナズーリン「まぁ、君は色んな女に手を出しまくってたしね」
零「やな言い方すんじゃねぇよ。つか俺はまだ童て・・・って、何で当たり前の様にいんだテメェ!」
俺は隣を歩いていたナズーリンから離れる
ナズーリン「安心してくれ。私は一輪や村紗と違って君を怨んじゃいない。そもそもが彼女達の勘違いな訳だしね」
零「じゃあ何故それを一輪とその・・・村沙?に言わない?」
ナズーリン「君が言ったんだろ?怨みの的は俺だけで十分だ。アイツらに人は殺させないって」
俺は呆れた顔をしているナズーリンを見る
嘘は言っていないらしい
ナズーリン「勿論雲山や私のご主人もそれは了承している」
零「あ?雲山?そいつさっき俺に思い切り攻撃してきたぞ?」
ナズーリン「あれは芝居さ。雲山は一輪の親代わりみたいな物だしね」
俺はまた歩き出す
すると足元に錨が突き刺さった
???「おい、ナズーリン。お前の隣に居るのはまさかと思うが零じゃねぇのか?」
殺気の籠った声に少したじろぐ
ナズーリン「あぁ、そうだよ村紗」
ナズーリンが答えると村紗が舌打ちを打つ
村紗「ナズーリン、そいつは聖を封印するのに賛成した裏切り者だぞ?忘れたのか?」
ナズーリン「あぁ、そうだったね。だが、零にも理由はあったんだ」
村紗「それは、聖を封印して私と一輪、雲山を 封印した理由になるのか?」
村紗が錨を引っこ抜いて手に持つ
零「・・・・ならねぇよ」
ナズーリンが驚いてこちらを振り向く
零「どんな理由があろうともお前の日常を奪っちまったのは確かだ。だからお前は黙ってここで待ってろ。俺が全部元に戻してやる」
村紗「全てを奪ったお前が全てを元に戻す?ふざけるのも大概にしろ!」
村紗が錨を投げてくる
俺はそれを避けるが床の破片が頬をかする
ナズーリン「どうして君はこうも状況を引っ掻き回すのかな!?」
零「悪ぃ悪ぃ。でもな、ナズーリン。俺は鬼だ。約束は守る」
ナズーリン「散々天邪鬼って言っておきながらよく言うよ」
村紗「死ねッ!」
俺は村紗の錨を掴む
零「おいおい、仮にも女の子なんだから言葉にゃ気を付けようぜ」
村紗「うるさい!この口調はお前に影響されちまったんだよ!」
零「あぁ!?人のせいにするんじゃねぇよ!」
俺は錨を村紗に向けて投げる
ナズーリン「で、実際どうするんだい?」
零「・・・・仕方ねぇ!今は一旦気絶させる!」
村紗「やってみろ!」
村紗が突っ込んでくる
それを俺はギリギリで避けて木刀の柄で村紗のみぞおちを打って村紗を気絶させた